令和6年7月16日知事定例会見
動画はYouTube「おんせん県おおいた公式」へ
日時:令和6年7月16日(火曜日)13時30分~
場所:第一応接室
記者会見時に配布した資料を掲載します。
大雨への備えについて(三郎丸橋の対応について】
14日朝から発達した雨雲が流れ込んだため、九州北部で大雨となり、県内でも日田市をはじめ12市町村に大雨警報が発令されました。梅雨末期には大雨に見舞われることが多いので、ご自身やご家族の命を守るため、「備蓄」、「はやめの避難」、「声かけ」ができるよう平時から備えていただきますようお願いします。
7月2日に被災した日田市の国道386号三郎丸橋については、これ以上、橋脚が傾かないよう、9日から10日にかけて、応急対策としてひと袋2トンの袋詰めした石を、基礎の周りに90袋投入したところです。現在、橋脚の動きは観測されていません。なお、水位が下がれば、コンクリートでさらに補強をします。
本復旧については、工法など国と協議を急ぎ進めているところであり、一日も早い復旧に努めていきます。
配 布 資 料:なし
認知症本人大使「大分県希望大使」の公募について
認知症への理解促進には、認知症当事者からの発信が重要です。県では、「大分県希望大使」を令和2年度に創設し、現在4名の方を委嘱していますが、任期の2年を満了することから、このたび再任も含め3期目となる大使の公募を行います。
大使の一人で、制度創設当初から精力的に活動いただいている戸上(とうえ) 守(まもる)さんは、この1月に九州では初となる国の大使に任命され、今秋策定予定の認知症施策推進基本計画の検討会に委員として参画されるなど、ご活躍いただいているところです。
自薦他薦を問わず、1人でも多くの方に応募いただき、本人発信による認知症の理解を一層加速させたいと考えています。
申込は本日から8月19日までです。認知症当事者の立場から「大分県希望大使」として多いに活躍していただくことを期待しています。
配 布 資 料:認知症本人大使「大分県希望大使」の公募について [PDFファイル/106KB]
認知症本人大使「大分県希望大使」の概要 [PDFファイル/306KB]
認知症本人大使「大分県希望大使」募集要項 [PDFファイル/95KB]
令和6年度大分県ビジネスチャレンジコンテスト「OITAゼロイチ」について
今年度で、第2回目を迎える大分県ビジネスチャレンジコンテスト「OITAゼロイチ」の募集開始についてです。
7月17日(水曜日)から11月8日(金曜日)まで、県内での創業や新たな事業展開を考えている中小企業者のビジネスアイデアなどを広く募集します。
その後、1次審査を経て、来年2月12日には、最終審査会を開催し、受賞者を決定します。なお、今年度も、受賞特典として、大分県知事賞100万円のほか、事業化に向けた伴走支援など、審査員の特徴に沿った審査員賞の授与を予定しています。
加えて、アイデア段階の斬新なビジネスプランの実現を応援するため、今回、新たにビジネスアイデアの着眼点や新規性、独創性など、事業化に向けたポテンシャルを評価する「チャレンジ賞」を設けました。
昨年度の第1回「OITAゼロイチ」で、大分県知事賞を受賞した株式会社MGワークスは、先月、九州全域から優れたビジネスプランを募る「九州ニュービジネス大賞表彰」においても、県内企業では初となる「大賞」を受賞されたと伺っています。
こうした先達に続き、県経済の将来を担う、夢と挑戦意欲にあふれた多くの方々のチャレンジを期待しています。ぜひ、奮ってご応募ください。
配 布 資 料:令和6年度大分県ビジネスチャレンジコンテスト「OITAゼロイチ」について [PDFファイル/891KB]
大分県種苗生産施設竣工式及び第43回全国豊かな海づくり大会100日前イベントについて
豊かな海づくりの拠点となる「大分県種苗生産施設」が国東市国東町に完成しましたので、7月23日(火曜日)に竣工式を行います。
9時30分から、完成した施設でテープカットや施設見学などを行い、その後、くにさき総合文化センター「アストくにさき」に場所を変え、10時30分から竣工式典を行います。
今後、この施設をフルに活用し、元気な放流種苗をしっかりと供給することにより、豊かな海づくりの取組をさらに進めていきます。
また、11月10日(日曜日)開催の全国豊かな海づくり大会ですが、8月2日(金曜日)がちょうど100日前にあたることから、より一層の大会の周知と機運醸成を図るため、大分駅北口駅前広場において100日前イベントを開催します。
イベントでは、大会当日にナビゲーターを務めていただくglobe(グローブ)のKEIKOさん、マーク・パンサーさんとともに、カウントダウンボードの点灯式を実施します。
お二人には、大会に向けた意気込みや大分県の水産業に対する思いを語っていただきます。
加えて、ご来場の皆さまには、別府湾や豊前海でとれたハモを「ハモかつ」にして、無料配布する予定です。
全国豊かな海づくり大会が掲げる「水産資源の保護・管理」と「環境保全の大切さ」を普及・啓発するとともに、皆さんに大分の水産物を召し上がっていただき、水産業を応援していただきたいと考えています。
配 布 資 料:大分県種苗生産施設竣工式について [PDFファイル/231KB]
第43回全国豊かな海づくり大会100日前イベントについて [PDFファイル/812KB]
建設産業女性活躍加速化促進事業BLOCKSトップセミナーの開催について
建設産業は、地域の守り手として、社会インフラの整備や災害からの復旧・復興を支える重要な産業ですが、新規入職者の減少、就業者の高齢化、時間外労働の上限規制などにより、担い手の確保が課題となっています。
一方で、先端技術が進展する今、女性がもっと活躍出来る産業であると考えています。
大分県では「建設産業に女性のチカラを!」をキーワードに、令和2年度から、建設産業における女性活躍の推進に取り組んでいるところです。この事業による一連の活動は、建設産業の新たな未来を「積み上げる」というイメージで、通称BLOCKS(ブロックス)と呼んでいます。
今年度も、建設産業の女性活躍を拡大するために「トップリーダーズセミナー」を、7月26日(金曜日)を皮切りに、8月にかけて、県内7箇所で開催します。今回のセミナーでは、本事業を通して女性が活躍している企業の経営者の講演や、県内建設産業で活躍している女性ロールモデルによる「トークセッション」などを実施します。経営者だけでなく、若手社員の方など、職域を問わず多くの方に、参加いただければと思います。
加えて、事業5年目となる今回は、建設産業で働く女性のネットワーク構築の一環である「交流会」と「成果発表会」に、高校生やその保護者を呼ぶなど、より多くの方に建設産業の魅力発信を行います。また、10月19日(土曜日)には知事公舎で、学生と建設産業で働く女性が意見交換できる交流イベントも行います。
こうした取組により、建設産業における女性の活躍が広がっていくことを期待しています。
配 布 資 料:建設産業女性活躍加速化促進事業BLOCKSトップセミナーの開催について [PDFファイル/114KB]
建設産業女性活躍加速化促進事業BLOCKSリーフレット [PDFファイル/1.49MB]
第45回少年の船運航事業「少年の翼」の実施について
「大分県少年の船」は、昭和55年に事業を開始し、今年で45回目を迎えます。昨年度から航空機を利用した「少年の翼」として県外での研修を実施しており、今回は8月2日(金曜日)から5日(月曜日)まで、沖縄県に滞在し、自然散策による環境学習や、現地の子どもたちとの交流会などの体験研修を行います。
参加する団員は、小学生団員192名、中学生副班長24名、高校生班長24名です。そのほか、成人リーダー、スタッフ44名を含めると総勢284名です。
県内各地域から集まった参加者が、仲間づくりや、異なる年齢の仲間との集団生活、協働体験を行うことで、共に学び、お互いを認め合うとともに、沖縄の子ども達との交流と、自然、文化を体感することを通じて、心身共に成長してほしいと思っています。この経験を通して、これからの大分県を担う若者が数多く育ってくれることを期待しています。
配 布 資 料:第45回少年の船運航事業「少年の翼」の実施について [PDFファイル/63KB]
「少年の翼」少年団員募集案内パンフレット [PDFファイル/1.93MB]
ジャパンハウスロンドンでの観光プロモーションについて
7月25日(木曜日)から27日(土曜日)までの間、イギリスのジャパンハウスロンドンにおいて、大分県をPRするためのイベントを開催します。
ジャパンハウスは、外務省が海外に設置する日本文化などの発信拠点であり、ショップやレストランなども併設され、日本の各地域の多彩な魅力を紹介するイベントが開催されています。
今回は、大分県における世界農業遺産の取組がテーマに選ばれ、3日間にわたりトークショーやワークショップを開催することとなりました。2019年のラグビーワールドカップ大分開催では、イギリスから多くの方が大分県を訪れ、大分の魅力を堪能いただきました。今回はこちらからイギリスに赴き、県が現地に設置する戦略パートナーとともにイギリスのみなさんに大分の魅力をお伝えし、また多くの方が大分に来ていただけるようしっかりPRしてきてもらおうと思います。
大分県へのインバウンド客は増加傾向にありますが、来年は大阪・関西万博が開催され、期間中に全国で350万人のインバウンド客の来場が見込まれています。大分県にとっても、さらなる観光客を呼び込むための絶好の機会であり、県としては、特に万博に関心が高いと言われている欧米豪の観光客に大分県まで足を伸ばしてもらえるよう、誘客活動に力を入れているところです。
今後も、7月末の東京での九州観光機構主催インバウンド商談会、8月上旬の全国4都市での九州7県合同修学旅行説明会など、国内外問わず精力的に観光プロモーションを展開し、多くの観光客に大分県を訪れてもらえるよう取り組んでいきます。
配 布 資 料:ジャパンハウスロンドンでの観光プロモーションについて [PDFファイル/164KB]
記者質問
大分県ビジネスチャレンジコンテスト「OITA(オオイタ)ゼロイチ」について
(記者)
以前、県のビジネスグランプリに応募した事業者が補助金を不正受給する事案があったが、今回実施するにあたり不正防止策などの対応について教えてほしい。
(佐藤知事)
公金を活用した県の補助事業において、こうした不正が発生したことは大変遺憾です。本事案については、公判が始まったところでして、今後司法の手続きが進んでいくと思います。
ビジネスプラングランプリは、令和5年度に事業をリニューアルし、新たに「OITAゼロイチ」として事業を開始しています。受賞企業に対する県からの補助金交付をなくし、各審査員自らが選んだ企業に対して伴走支援をしていただき、起業家の成長に向けてより効果的な支援内容とすることで、不正が起こりにくい事業スキームに見直しを行ったところです。
(記者)
効果的な支援内容について、具体的に教えてほしい。
(佐藤知事)
各審査員が応援したい企業の事業化に向けて伴奏支援を行い、事業を具体的に応援する体制を整えたことです。
(記者)
審査員はどのような方を何名予定しているか。
(佐藤知事)
今回の審査委員については、昨年度対応いただいた審査員のみなさんを中心に調整をしているところです。
昨年度は、元Google日本法人代表取締役である村上憲郎さんや、株式会社cotta代表取締役社長の黒須綾希子さん、イジゲングループ株式会社代表取締役社長の鶴岡英明さんなどに審査いただき、それぞれ「村上賞」や「cotta賞」、「イジゲングループ賞」などを設けて、応援したい企業の事業化に向けて伴走支援を行っていただいたところです。
認知症本人大使「大分県希望大使」の公募について
(記者)
認知症本人大使は、全国でどのくらい方が任命されているのか。
(福祉保健部審議監)
令和6年1月時点で、21都府県に導入されており、68名の方が任命されています。
記者質問
大分県建設産業女性活躍加速化促進事業BLOCKSトップセミナーの開催について
(記者)
学生と建設産業で働く女性との交流イベントを知事公舎で行うねらいは。
(佐藤知事)
公的な施設のため、集会や交流の場として活用してほしいという思いがあります。
今回の交流イベントでは、県内高校生や大学生を中心とした学生が20名程度、県内建設産業で働く女性が50名程度、建設産業経営者が10名程度の約80~100名の方に参加いただく予定となっています。人数も多いですし、秋時期の開催となるため、公舎の庭などを活用していただければと思っています。
(記者)
高知県知事公舎では、若手職員との意見交換会の場として活用するなど、知事公舎を活用するケースが増えているが、大分県として知事公舎を今後どのように活用していくのか。
(佐藤知事)
公的なイベントで活用できるところは活用してほしいと思っています。
(記者)
先月行われた婚活イベントが公的イベントとして知事公舎を活用した初の事例になるか。
(佐藤知事)
県民の方に広く来ていただく事例としては初めてになります。
(記者)
今後、知事公舎の活用を増やすことはあるのか。
(佐藤知事)
準備など大変なところがあるので、無理のない範囲で行えたらと思います。
ジャパンハウスロンドンでの観光プロモーションについて
(記者)
イベント内で行われるトークセッションでは、誰がどのような話をする予定か。
(商工観光労働部審議監)
世界農業遺産がテーマとなっていまして、国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会会長である国東市出身の林浩昭さんと、七島藺工芸作家で国東市在住の岩切千佳さんの2名を中心にお話をしていただきます。
第45回大分県少年の船運航事業「大分県少年の翼」の実施について
(記者)
船の確保が難しいことから昨年度より航空機を利用した「少年の翼」として実施しているが、今後も航空機を利用して実施することとなるのか。
(佐藤知事)
航空機を活用することになると思います。船に比べて移動時間も短いため、航空機の方がより参加しやすくなると思います。
ホーバークラフトの運航について
(記者)
7月5日に発生した事故についてコメントを。
(佐藤知事)
安全が大前提となります。まずは、運航事業者において原因究明と再発防止策の徹底を図っていただき、その上で、万全の体制で運航開始の日を迎えられるよう、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
(記者)
今回の大分市側の発着場での事故を受け、大分空港側の発着場と同様に土のうの設置等の対策を行われるのか。
(佐藤知事)
土のうの設置の件も含めて、再発防止策の中で検討していくことになると思います。
(記者)
知事の中で具体的な再発防止策はないのか。
(佐藤知事)
私の考えというより、専門家の判断が何よりも大事だと思います。
先日、記者会見の中で発言した大分空港側の土のう設置のことについても、専門家と設置する方向で検討が進んでいたため発言をしたものです。
再発防止策の中で、土のうの設置が必要と判断されれば、しっかり設置していきたいと思います。
(記者)
大分港と大分市中心部を結ぶ二次交通について、公共交通の必要性があるかどうかも含めてお考えを。
(佐藤知事)
バスを使った二次交通の実証実験を3か月間実施します。その実績を踏まえて、検討をしていきたいと思います。
(記者)
実証実験の実施時期の目処は立っているのか。
(佐藤知事)
就航に合わせて3か月間実施します。実証実験で取得したデータや、バス利用者の声を聞きながら今後の参考にしたいと考えています。現在、実証実験の実施に向けて準備を進めているところです。
全国豊かな海づくり大会における皇室警護について
(記者)
11月に海づくり大会が開催され、厳重な警備が必要だと思うが、県として対策は。
(佐藤知事)
県警はじめ、場合によっては、全国の警察あげての警護となると思いますので、しっかり準備をしていただきたいと思います。
(記者)
知事として、皇室や要人が来県された場合の警備強化など、これまで以上の対策についてお考えはあるか。
(佐藤知事)
警護は県警の所管になりますので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。皇室が来県されることはまだ確定していませんが、宮内庁と連絡を取り合いながら必要な準備について調整を行っているところです。
日米共同訓練について
(記者)
屋久島沖で墜落事故後、初めての大分県内をオスプレイが飛行することになるが、国へ安全面での要望などがあれば教えてほしい。
(佐藤知事)
日米共同訓練においては、安全がなにより重要になります。6月27日(木曜日)に、県から九州防衛局に対して安全管理の徹底について、万全の措置を講じるよう要請をしました。江原九州防衛局長から「地域住民の不安解消と安全確保のために万全を期す」という回答がありました。その回答のとおり、万全の対応をとっていただきたいと思います。
日米共同訓練は自衛隊が中心となる訓練ですが、米軍も参加するものになります。地元にとって負担となる面もありますので、国に対して、今後も地域住民の不安解消と安全確保のために万全の措置を講じるよう引き続き求めていきたいと考えています。
ふるさと納税について
(記者)
ポイント等付与する仲介サイトを通じたふるさと納税の寄附禁止などの動きに対する知事の受け止めは。
(佐藤知事)
ふるさと納税の制度設計は国が行っているので、その枠組みの中でどのように活用していくかを、県や18市町村で考えていく必要があると思います。
ポイント等付与に関しては、国と仲介サイトを運用する事業者との議論を見守っていきたいと思います。
パワーハラスメント等のハラスメント防止について
(記者)
兵庫県でパワハラなどをめぐる議論がなされているが、改めて、県としてパワハラ含め、ハラスメント防止に向けた基本的な考えや取組について教えてほしい。
(佐藤知事)
パワーハラスメントを含めたハラスメントが起きないような仕組みを、県庁の中でも作っていますし、しっかりと運用していきたいと思っています。
令和6年全国知事会in福井について
(記者)
今月末から福井県で全国知事会が開催されるが、参加にあたり意気込みを聞かせていただきたい。
(佐藤知事)
会議では、国土強靱化の推進や、学校教育を担う人材の確保充実、脱炭素社会の実現など、22の国への提言に関して議論を行うほか、4つのテーマに分かれて有識者と意見交換を行う「セッション」を予定しています。
私は「大阪・関西万博をきっかけとした交流人口増加」に参加し、国内外から2,800万人の来場を見込む万博を契機に、観光情報の発信など地方に人を呼び込む取組などについて議論する予定としています。
いろんな知事とお会いするいい機会になりますので、広域交通の話などいろいろと意見交換していきたいと思います。
(記者)
広域交通の関係は具体的にどのような話をされるのか。
(佐藤知事)
九州知事会のときには、リーフレットを配布し、発言の機会もいただき、かなり時間を取って説明をしたところです。全国知事会へも、既にリーフレットはお届けしているので、個別に意見交換をしていきたいと思います。