大正4年永久構造物として石橋の建設が始まった。農閑期のわずか5ヶ月での、すべて人力に頼る当時の建設作業は、かなり過酷なものだったと推測される。突貫工事の末、翌年5月に完成したが、通水から5日目にして台座だけを残して大音響とともに崩壊してしまう。大正5年10月、再度工事に着手。工事監督を厳格にし、小学校校庭に実測図面を書き石材の一つずつを吟味しながら二度と失敗を許さない態勢で臨んだ。翌年5月、ついに巨大な石橋が完成。国道とJR豊肥線に平行して、一段高い位置に見上げられる笹無田石拱(せっこう)橋は今なお健在で、その雄姿はつたに囲まれ風格さえ感じさせる。
竹田市
施設・建物
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