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とうとうと流れる鑰(かぎ)小野井路 -竹田市直入町-

印刷用ページを表示する 更新日:1996年4月1日更新

1996年4月 NEO OITA 20号

とうとうと流れる鑰(かぎ)小野井路 -竹田市直入町-

説明

大分川とその支流はどれも深い谷を流れるため、台地上の水田への利水には古くから苦労が耐えなかった。工藤三助がその生涯をかけた井路(水路)の開さくによって、大分市野津原町も由布市挾間町も由布市庄内町も、驚くほど高いところまで水が引けた。なかでも鑰小野井路の工事は難を極めた。進退きわまった三助が自決するつもりで岩の上で不動経を念じると、不動明王のお告げがあり「岩の上に薪炭を積み重ねて焼き、これに水をかければ、いかなる岩も砕くことができる」と教えてくれた。こうして鑰小野井路(現・世利川井路)が完成し、300町あまりの水田を潤したという。

場所

竹田市直入町

カテゴリー

農業

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