「春になると梨の花が咲き、穏やかな海にかこまれたまるい小さなこの半島には、今日でも国東仏教と言われる独特の山岳仏教の寺々がある。」これは、殉教に生きた日本人の姿を書いた遠藤周作の「銃と十字架」に出てくるペトロ・カスイ岐部の出身地にかかわる記述の一節である。遠藤周作は大正12年、東京巣鴨に生まれた。神戸の少年時代、カトリック教徒の伯母の勧めでカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学卒業後、フランスに留学、キリスト教作家として道を歩む。代表作「沈黙」のほか、大友宗麟の生涯を描いた「王の挽歌」がある。(写真は国見町のペトロ・カスイ岐部神父記念公園)
国東市国見町
施設・建物
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