町の北西部に広がる山地は広大な国有林で、かつては一面、太古以来の原始林であった。昭和51年には、ほとんどスギの植栽林となったが一部は残された。中摩地区殿畑山頂付近の“ブナ原生林”もそれで、昭和10年、県指定天然記念物となっている。県内に数少なくなったブナの林として、学術上の価値が高いというのが指定の理由であった。直径1メートル近いブナの巨木、古木が、はるかな頭上で枝をさしかわし、昼なお暗いその樹陰には、数種類の食用茸が族生する。
場所:中津市山国町
山・食・動物・植物
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