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あなたのまわりに障害を持つ方はいますか?
大分県には身体障害者61,601人、知的障害者12,000人(推計)、精神障害者27,000人(推計)が暮らしています。県では本年度、障害者福祉について新たな計画をつくり、障害を持つ方が尊重され、家庭や地域で自立した生活をおくることができる地域づくりを進めていきます。
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疋田百代さん(中央)と別府リハビリテーションセンターにじ」の皆さん |
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障害者も健常者も、人はそれぞれに悩みを持ち、それを乗り越えようと努力しています。自分の力で克服できることもありますが、周囲の協力を得なければ解決できないこともあります。障害を持つ方の多くは、周りの皆さんの理解と協力を得ることで、より心豊かに暮らすことができるのです。
県内には、自分の障害と向き合い、自立しようと努力している障害者がたくさんいます。障害を持つ方も持たない方も、互いにやさしさを表せる地域社会が求められています。
静岡県で行われる全国障害者スポーツ大会へ県代表の一人として参加する西坂百代さん(表紙写真)は別府市内の肢体不自由者更生施設[→※1](農協共済 別府リハビリテーションセンター にじ)へ入所しています。生まれた時から足が不自由でしたが、小学校から高校までは健常者と同じ学校に通いました。就職後に腰を痛めて入院した後、家族の元を離れて現在の施設へ入所し、機能訓練などを受けています。
「子どもの時は、今に比べて障害者への学校側の理解が得られなくて、ずいぶん辛い思いをしました。成人して入院した際にこういう施設があることを知り、初めて障害を持つ方々と一緒に生活しています。これまでは私が周りに支えられることが多かったけど、ここでは支える側になることもあります。入所するまでスポーツをやったことがなくて、車いす百メートル走などに挑戦した当初はとまどいましたが、全国大会へ向けて頑張って練習しています」と語る西坂さんは、家族に「明るく積極的になったね」と言われるそうです。竹工芸や革工芸などの職能訓練も楽しく、自動車の運転免許も取得して、退所後の再就職や新しい生活へ向けて訓練を重ねる毎日です。
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疋田秀美さん(左端)と「エバーグリーン」の皆さん |
直川村にある知的障害者更生施設[→※2](大分県なおみ園)に勤務する疋田秀美さんは、佐伯市と南海部郡の各家庭や一人暮らしの知的障害の方を訪問しながら、福祉事務所や保健所、福祉サービスを行う事業所、障害者が暮らす地域の方々などと連絡を取り、障害者の生活がうまくいくように支援するコーディネーター(調整役)です。試行錯誤を繰り返しながら、佐伯市にある小規模通所授産施設[→※3](エバーグリーン)に通う知的障害を持つ若い女性が一人暮らしを始められるよう支援できたことが大きな自信になったそうです。「彼女の場合は、障害者に対して理解があり、日々手を貸してくれる近所のおばちゃんたちの存在が大きな支えになっています。障害はそれぞれ深いところで違うため、一人ひとりに合わせた対応が必要で、本人が努力しても自立できるとは限りません。周囲が連携して支えることが必要なんです。一人でも多くの障害者が安心して心豊かに暮らせるよう私も頑張っていきたいと思っています」と語る疋田さんは、自身を「いらん世話ずき」と評します。障害者もその家族も、生き生きと暮らせる地域づくりが疋田さんの目標です。 |
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※1 |
肢体不自由者更生施設 |
肢体不自由者を対象に、入所によって更生に必要な治療や指導、訓練が行われる。 |
※2 |
知的障害者更生施設 |
18歳以上の知的障害者を対象に、入所または通所によって更生に必要な指導や訓練が行われる。 |
※3 |
小規模通所授産施設 |
地域で就労の機会を持たない在宅障害者を対象に、通所によって自活に必要な訓練を行う。 |
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第23回 大分国際車いすマラソン大会
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今年も、県庁前をスタート地点に世界最大級の車いすマラソン大会が開催されます。
国内外の車いすマラソンランナーが力強く疾走します。沿道での応援はもちろん、
開会式や閉会式会場への一般の方のご来場もお待ちしています。 |
開会式 |
11月15日(土) 15:00 (県立総合体育館) |
スタート |
11月16日(日) 11:00 マラソン(県庁前) |
11月16日(日) 11:03 ハーフマラソン( 〃 ) |
閉会式 |
11月16日(日) 14:20 (大分市営陸上競技場) |
[担当 障害福祉課] |
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