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大分県におけるVE(バリュー・エンジニアリング)の取組

印刷ページの表示 ページ番号:0000115356 更新日:2010年11月16日更新

設計VEに関する取組

 本県では、県民の「安心」「活力」「発展」を築くための社会資本はまだまだ不足しているため、急速に悪化する財政状況も踏まえ、より安く、より良い社会資本整備を推進するために、『設計VE』の普及、活用について、全庁をあげて取り組んでいます。

設計VE導入の目的

◆「コスト縮減」
 公共事業の建設コストや維持管理コストは、計画や設計段階で80%決まると言われており、プロジェクトの早い段階で改善を行うことで、大きなコスト縮減効果が期待できます。
◆「コスト以外の問題解決」
 公共事業では、コスト以外にも多くの問題を解決しなければなりません。例えば、公共事業では、環境保全のため地形の改変を出来る限り抑え環境負荷を軽減することが要求されます。このような問題も同時に解決することが期待できます。
◆「職員の意識改革と技術力の向上」
 職員は、時間的制約などから現状維持の姿勢になりがちですが、より良いものをより安く県民に提供していくといった改善意識を身につける必要があります。また、発注者の技術力低下がささやかれていますが、設計VEのチームデザインにより、職員の技術力向上や技術の継承に繋がることが期待できます。

設計VEとは?

 VEとは、製品やサービスを改善するための管理技術です。その一番の特徴は、対象とする製品やサービスの機能を徹底的に解明し、これまでと同じ機能をこれまでとは異なる手段で実現することにより、必要な機能を確保しながら、コストダウンを追求することです。
 公共事業におけるVEは、公共事業に求められる本来の機能(目的)を抽出し、改善価値のある機能を発見し、新たな改善提案を創造するプロセスであり、公共事業に求められる機能とコストのベストバランスを追求するものです。

設計VEガイドライン(改定版)・設計VE活動の手引き(本編)

 大分県における設計VEの継続的かつ的確な実践に資するため、総合的なVE管理の観点から『設計VEガイドライン』を改定し、設計VE活動の実践力向上の観点から『設計VE活動の手引き』を新たに策定しました。

契約後VE方式に関する取組

 大分県では、民間の新技術や創意工夫を積極的に活用し、公共工事のコスト縮減を図るため、平成17年度より契約後VE方式を試行しています。

契約後VE方式とは?

 工事の契約後に受注者からの技術提案を受け付け、採用された場合、当該提案に従って設計図書を変更を行い、受注者には縮減額の半分をVE管理費として支払う方式です。

契約後VE方式対象工事

 設計金額1億円以上の工事のうち、民間における技術開発の進展が著しい工事又は施工方法等に関し固有の技術を有する工事で、コスト縮減が期待できるものを対象とします。

契約後VE方式実施要領など

契約後VE方式試行実績

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