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第26回 大分県事業評価監視委員会 議事録
第26回大分県事業評価監視委員会 議事録
日時:平成22年11月5日(金)9時30分~17時30分
場所:大分市府内町2丁目1番4号 トキハ会館(5階ローズの間)
議題:公共事業評価(事前評価、再評価、事後評価、報告)
出席委員:高山委員長、石田委員、井上委員、島田委員、下田委員、杉浦委員、原副委員長
対象事業:(事前評価)
1.道路改築事業 国道212号 日田拡幅 (県事業)
2.広域河川改修事業 大野川 犬飼地区 (県事業)
3.中山間地域総合整備事業 日出山香地区 (県事業)
4.耕作放棄地解消・発生防止基盤整備事業 久住地区 (県事業)
(再評価)
1.道路改築事業 国道212号 中津三光道路 (県事業)
2.重要港湾改修事業 中津港 田尻地区 (県事業)
3.重要港湾改修事業 高田港 呉崎地区 (県事業)
4.海岸環境整備事業 国東港海岸 武蔵(藤本)地区 (県事業)
5.海岸環境整備事業 国東港海岸 武蔵(糸原)地区 (県事業)
6.下水道事業 杵築処理区 (杵築市事業)
7.下水道事業 山香処理区 (杵築市事業)
8.下水道事業 国東処理区 (国東市事業)
9.下水道事業 武蔵処理区 (国東市事業)
10.広域営農団地農道整備事業 宇佐第2地区 (県事業)
11.広域漁港整備事業 小祝漁港 (県事業)
12.広域漁港整備事業 長洲漁港 (県事業)
13.広域漁港整備事業 蒲江漁港 (県事業)
14.広域漁港整備事業 灘内漁港 (県事業)
15.水産物供給基盤整備事業 安岐漁港 (県事業)
16.港整備交付金事業 今津漁港 (県事業)
(事後評価)
1.道路改築事業 緒方高千穂線 (県事業)
2.土地改良総合整備事業 野津地区 (県事業)
(報告)
1.下水道事業 挾間処理区 (由布市事業)
2.離島港湾環境整備事業 佐伯港 大入島東地区 (県事業)
3.竹田水害緊急治水ダム建設事業 玉来ダム (県事業)
《事務局》 第26回、平成22年度第2回大分県事業評価監視委員会を開催をいたします。本委員会の開催については、大分県事業評価監視委員会設置要項第4条第2項の規定により、委員の過半数が出席しなければ開催することができないとなっております。本日は、委員9名のうち、○○委員、○○委員が欠席で、○○委員が午後からの出席となっており、現時点で6名の委員が出席しており、本委員会は有効に成立しておりますことをご報告いたします。それでは、委員会の開催に当たりまして○○土木建築部長よりご挨拶を申し上げます。
《土木建築部長》 おはようございます。第26回の大分県事業評価監視委員会の開催に当たりまして、一言ご挨拶申し上げます。本日は○○委員長様を始め、各委員の皆様方には、大変お忙しい中、ご出席いただきまして誠にありがとうございます。また今回の委員会は審議件数が大変多うございます。事業説明会も長時間にわたりまして、更に二日間にわたる現地調査も県内各地に広く散らばっておりまして、調査箇所が大変多く、終了時間も夕刻になったと言うことを事務局の方から聞いております。大変ありがとうございました。その中でそれぞれ熱心にご議論、ご調査を実施していただきましたことに対しまして厚くお礼を申し上げます。ご案内のとおり、当委員会も本日の委員会が第26回の開催となります。これまでに493件もの事業についてご審議をお願いし、委員の皆様から数々の貴重なご意見を賜りましたことに対しまして、この場を借り、お礼を申し上げます。ありがとうございました。今年度の公共事業の予算も大変厳しゅうございました。来年度事業につきましても、公共事業の予算の確保が大変厳しいと言うことが、今、予想されております。県といたしましても、今後とも公共事業評価には積極的に取り組むことで、事業の選択と集中によりまして、真に必要な事業を効率的効果的に推進すると共に、透明性の確保、それから県民に対する説明責任をしっかりと果たしていく必要があるものと考えております。委員の皆様におかれましては、引き続きご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。本日は、県事業や市の事業の再評価事業。更には報告事項、そう言ったものが25件ございます。ご意見等をいただく予定としております。本日も長時間になると思いますが、委員の皆様方の慎重なご審議を賜りますようお願い申し上げまして、開会の挨拶といたします。本日は、どうぞよろしくお願い申し上げます。
《事務局》 ありがとうございました。続きまして○○委員長にご挨拶をお願いいたします。
《委員長》 皆さん、おはようございます。今日は早朝からお集まりをいただきましてありがとうございました。今年度の第2回目の委員会と言うことで、大変ご多忙の中、委員の皆様方には大変ご苦労をおかけいたしますけど、よろしくお願いいたします。今、○○部長さんの方からもお話しがありましたが、本年度の第1回目の委員会では、委員各位の貴重なご意見を賜りまして、慎重審議することができました。厚く御礼申し上げます。第1回目では、県事業の16件の審議結果につきまして、8月27日に○○委員さんと共に県知事に答申をいたしました。この場をお借りして、ご報告をさせていただきます。今もお話しがございましたが、公共事業予算が減少傾向にある中で、真に必要な事業を実施していくと、こう言う観点で事業評価をやっていく、審議していくことが非常に重要でございます。このような趣旨において、本委員会の位置付けもますます高まってくるものと考えております。本日は全部で25件と言うことで件数が多うございますが、皆様方には現地調査の状況等を踏まえて、それぞれのお立場でのご意見、お考えを発表していただきまして、各事業についての審議をしていきたいと思いますので、最後までご協力の程をよろしくお願いいたします。簡単でございますけど、開会の挨拶とさせていただきます。よろしくお願いします。
《事務局》 ありがとうございました。ここで部長、他の業務がございますので退席をさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。それでは、本日の第26回委員会の審議の内容についてご説明をさせていただきます。本日の委員会は、知事から諮問された県事業の事前評価事業4件と、再評価事業12件、それと事後評価事業2件。更に杵築市及び国東市から審議以来のあった再評価事業4件の合計22件の事業と由布市港湾課河川課からの報告、それぞれ1件。合計24件について審議等をお願いをいたします。審議は事前評価、再評価、事後評価、報告の順にそれぞれ番号順に、途中休憩を挟みまして行います。それではさっそく審議に入りたいと思いますが、審議における議長は、委員会設置要項第4条の規定により、議長は委員長が務めることとなっておりますので、これより先の議事進行は○○委員長にお願いをいたします。○○委員長、よろしくお願いをいたします。
《議長》 はい。それでは座ったままで失礼いたします。ただ今から議事に入りたいと思いますが、議事に先立ちまして、本委員会の議事録署名委員を私の方から指名をさせていただきたいと思います。議事録署名委員といたしまして、○○委員さんと○○委員さんをご指名いたしますので、よろしくお願いします。お二方は事務局の議事録作成後、審査署名をどうぞよろしくお願いいたします。先ほど事務局から説明がありましたように、本日は報告事項を含めて、全25件の審議を行います。それぞれの評価項目は評価書に詳細に記載されておりますが、評価に当たりましての各評価毎の審議の視点については、お手元にA4一枚にまとめたものをお配りしておりますので、どうぞご参考にしていただきたいと思います。本日は、委員会の前に現地調査を行っていますので、そう言ったことも参考にしながら各事業の説明を受け、審議をしたいと思います。時間でございますが、各事業者の説明時間は5、6分程度でお願いします。説明が終わりましたら7、8分程度かけて審議をいたしたいと考えておりますので、委員の皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。それでは、さっそく審議に入りたいと思います。
=====(事前評価)=====
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1.道路改築事業 国道212号 日田拡幅
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《議長》 まず、事前評価1番の道路改築事業、国道212号日田拡幅について説明をお願いします。
《道路課》 事業説明
《議長》 はい。どうもありがとうございました。ただ今説明を受けました事業について現地調査等を踏まえて皆様方のご意見をお願いしたいと思います。どうぞ。
《委員》 現道状況のところの資料の方ですね。事前評価書の二枚目のところの現道状況と、それからその次もそうですけど、緊急輸送道路のDルートというのが出てるんですけども、この道路の全体的な212号の重要性というんですかね。どうも日田中津道路というイメージで、どういったらいいですかね。BかCルートなのかなと思ってたんですけど、そのへんのところを説明してもらって良いですか。
《道路課》はい。このDルートとなっているところは、緊急輸送道路としての位置付けを我々でランキングしたものでございます。これは第1回の委員会の時にも、ちょっと資料を配付させていただきましたが、ABCと来るルート。Aルートと言いますと県外とも結ぶような、いわゆる高速道路クラスになります。それからBとCときまして、そこは県庁所在地と中心的な都市を結ぶと言うような機能になってきますので、日田であれば、例えば福岡大分の方に今、高速道路があり、或いは210号という国道があります。で、中津は10号があり、東九州道が今後、整備されるという状況にありますものですから、万が一地震等があった際の緊急輸送道路としては、まずはそちらのルートが優先されるであろうという考え方から、地方の中心都市たる日田と中津を結ぶ区間としてはDルートと、そういう位置付けになっております。
《委員》 日田中津の方の本来のルートというか、いちばん大きなルートっていうのは何になるんですか。メインのルートっていうのは。212号じゃないんですかね。ちょっと私の勘違いでしたか。
《道路課》日田と中津を結ぶという意味では、おっしゃるとおり212号でございます。ただ、ここで緊急輸送道路といいますのは、災害等が起きた際に、まず優先的に確保して、病院への搬送であったり救援物資の輸送であったり、そういったルートとして使うものでございますので、一箇所に何本もあるのがもちろん望ましいんですけども、優先順位としては、例えば日田からいうと212号であったり、九州横断道路をまず使うと、そういうことから、ここについてはDルートという全体の位置付けになっております。
《委員》 Bにはなってないわけですね。主要12地域を結ぶ道路ではない。212号は。
《委員》 Aが県庁所在地間。Bが主要12地域、県内のですね。それからCが、旧58市町村というふうになってるんですけど、Dと書いてあると、どうも何か重要度が低いようなイメージが。緊急輸送のためのというふうに聞こえるんですが、その辺どうなんでしょうかという意味なんですが。
《道路課》Bルートというのは、大分市とその他12市町村ということになるんですけども。県庁所在地と、という意味ですね。
《委員》 県庁所在地と旧58市町村ということですか。
《道路課》そうです。
《委員》 どうも、212号は大事だなと思っているのと、Dルートというのがどうも結びつかないんですけど。
《道路課》重要性という意味では、その上にある道路ネットワークにおける、いわゆる一次ネットワークに位置付けているという点では、その生活圏中心都市を相互に連携する、通常時における極めて、産業生活における重要なルートであるという位置付けは持っております。ただ、災害が起きた際には、どうしてもこれ、今の時点では少なくとも山間地を通る道路でもありますし、例えば自衛隊が入って来るという時に、やはり大分の方から212号であり、或いは高速道路を使って来るという方が、まずは優先されるという考え方でございます。
《委員》 はい。
《議長》 他にありますか。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 すいません。一般的な事業の話とも絡むんですが、新規事業ということで、ちょっと今まで見てきた中の事業というのは、当初の事業費からだんだん膨らんでいく事業が多いように思うんですけど、この事業については、ちょっと事業費が膨らむ可能性とか、何かどこの部分でありそうだとか、そういうのがありましたらお聞かせ願いたいのと、それから、是非とも新規に始める事業については、昔は一応、事業をやはり許可してもらいたいがためにちょっと過小評価して、ちょっと小さく事業費を見積もって、あと、どんどん加えていくというような手法が昔は採られていたとかいうようなことを聞きますが、そういう意味でも事業費があまり大きく変わらないようにお願いしたいというようなことがあります。ちょっと、その事業費が変わる可能性があるようなことがありましたらどこら辺かなというのをちょっとお聞かせ下さい。
《道路課》ご指摘の点、一般論としては確かに過去の事業において、特に事業評価と言う仕組みがない時に策定した計画のその見積もりが極めて甘いというご批判は多方面からいただいてるところであり、我々としても、最近の事業はこういう事業評価という制度もありまして、事前の推計というのをできるだけ正確にするようにという意味で反省をしておるところでございます。この事業に関しましては、1mあたり164万円という推計に、結果としてなっているんですけれども、大きな構造物、橋とかトンネルがない四車線の平地での拡幅ということからすると、まぁまぁ市街地であることを含めても妥当かなというふうには思っておるんですけれども、今後、増大する可能性としては、用地補償費の関係でございます。沿線に建っている建物の補償等も含まれてきますので、その建物の詳細の調査の結果によっては、補償額が、我々が今の段階では建物のだいたい外観からしていくらぐらいというふうに見込んでいるわけですが、それが詳細な調査によって上がったり下がったりということがございますので、そのあたりがいちばんの変動リスクじゃないかと思っております。
《委員》 分かりました。ありがとうございます。
《議長》 他にございませんか。
《委員》 はい。
《議長》 はい。
《委員》 すいません。道幅の中で、自転車とかの通学路を左右に確保するっていうお話しだったんですけど、今の予定地が終わって次のところに行く時に、その自転車道の連絡とかはどんなふうになりますでしょうか。
《道路課》更に山の方に入っていった場合ということでしょうか。
《委員》 日の出町から先に行く時には、こっちの方との連絡はどうなりますか。
《道路課》今の状態で、日の出から南の方に向かっては、町の中に向かって歩道が既に整備されていると思いますが、今、この計画でされているよりも若干幅が狭かったりということはあるかとは思いますけれども、現状で利用に問題は無いものと認識しております。
《委員》 はい。
《議長》 よろしいですか。
《委員》 はい。
《議長》 どうぞ。
《委員》 交通事故が大変多い区間で、拡幅が必要だなというふうに、現地を見ても思いましたので結構なんですが、8年間、現道拡幅ということで、その間の交通混雑とかそういう心配は、あまりないんでしょうか。
《道路課》事業期間のかなりの部分というのが、用地取得の方と考えてます。この8年のうちのですね。工事自体は、区間区間としては絞って、我々のプランニングとしては南の方から少しずつ広げていくっていう感じで考えておりますけれども、それぞれの区間にかかる期間というのはそれほど大きなものではないと思いますので、その間若干、路肩がなくなるとかそういった規制はありますけれども、二車線は確保して工事ができると思いますので、大きな影響はないものと思っております。
《議長》 はい。では、だいたい予定の時間にもなりましたので、ここらでよろしいですか。ご意見は。
《議長》 それでは、当該事業につきましては、実施ということでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 それでは、この事業については実施として答申をいたします。
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2.広域河川改修事業 大野川 犬飼地区
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《議長》 続きまして事前評価第2番、広域河川改修事業、大野川犬飼地区の説明をお願いいたします。
《河川課》 河川課でございます。よろしくお願いします。
《河川課》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。では、この事業につきましてのご意見をお願いします。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 河川の改修と言いますか事業の場合には、上流との接続或いは下流部との接続の部分が大事だと思いますので、そのへんのところをもうちょっと補足して説明していただけるとありがたいです。
《河川課》 下流につきましては、そこのいちばん左側ですけれども、2キロメートル800の区間、これが今、改修中でございます。これにつきましては平成17年出水を、確率年にしまして27分の1ぐらいの確率で、24年に完成見込みになってます。それから中間の21キロメートル800から23キロメートル400の区間。この間につきましては、現実的には17年出水に対応する流下能力はございません。ただ、浸水で被害を被るエリアと言うのが右岸側の河岸段丘の上のエリア。そこは耕地ばっかりでございまして、宅地とか人家等もないもんですから、それから地元からも改修の要望が出ていないと言うことで、この間につきましては改修の計画を持っておりません。今回、改修の計画を予定しております3キロメートル600区間につきましては人家がずっと張り付いておりまして、この区間において17年出水規模の改修を行いたいというふうに考えております。これから上流につきましては渓谷部が続いておりまして、特に出水被害は出ておりません。上下流バランスを取りながら下流から順次、事業を行ってきているという状況でございます。
《委員》 はい、ありがとうございました。
《議長》 他はございませんか。
《委員》 じゃあ、すいません。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 はい。残土の状況の方で、搬出土の方が4万7千500立方メートル。で、他の公共事業で、砂の質だから使ったと言う、具体的にはどう言うところに活用されたんでしょうか。近くの工区とかそのあたりですね。
《河川課》 基本的にはこれ、豊後大野土木事務所の管内の事業になります。で、その管内におきまして道路改良事業等が計画されておりますので、そう言ったところに、少々距離は長くても持っていくという考えであります。で、逆にそちらの方で粘性土、堤防に適した土があればこちらに持ってくると。交換というか、それで土をうまく流用と言いますか、お互いに活用しながら事業を進めていくと言うことをしております。変に山の中に捨てるとか、できるだけそう言うことはしないで、事業でお互いに流用をうまくして、少し事業費的にはかかる可能性もありますけれども、山の中へ捨てたりいろいろするよりは効果的と言うふうに考えています。
《委員》 はい。分かりました。あともう一つは、水際の保全とか、本当に多自然河川の視点と言うこと、ぼくも大事だとは思うんですけど、具体的には、要するに削らないようにしてると言うことで、何か新たなビオトープを作るとか、そう言うことではないんですね。そこら辺の確認。
《河川課》 おそらく現状からすると、なかなかビオトープって言うのを作るエリアが、多分、ないだろうと思ってます。
《委員》 現実的にはそうでしょう。
《河川課》 はい。詳細な環境への配慮と言うのを今から断面毎にずっと横断を取りながら細かく計画を入れて練ってまいりますけれども、或いは、どこにどう言う植物があるとか言うことも見ながらどう言う配慮をしていくかという詳細な計画は今からでございます。何れにしましても環境への配慮と言うのは河川法の中でも位置付けられておりますので、そう言ったことを重点的にやっていきたいと思っております。
《委員》 はい、ありがとうございます。
《議長》 じゃあ、一つ。はい。
《委員》 何度も水害があってるみたいですけど、人が亡くなったりと言うことはなかったんでしょうか。
《河川課》 ここのエリアでは、ちょっと、亡くなったと言う状況は聞いておりません。上流の竹田とかへ行くと、5名とか7名とか言うのは過去、被害があってます。このエリアと言うのは、上流が雨が降って出水がここまで来るのに、洪水が到達するまでに時間がございます。そう言った意味では上で降れば、このへんの方は、水位が上がるぞって言うのは情報が入って参りますので、避難と言うことは十分、時間は取れると思っております。
《議長》 この事業は、流域の皆さん、たいへん心待ちにされていると思いますが、ここが完成した暁には大野川流域全体がもう、一応カバーされるんですか。
《河川課》 大野川流域全体と言うことではなくて、やはりここの、今、浸水しているエリアの被害の軽減につながると言う考えでございます。例えば今、玉来ダム、稲葉ダムと言うのは竹田のエリアで二つほどダムを予定しておりますけれども、そこでは洪水を約590トンカットいたします。竹田のエリアで。で、このへんに来ますと、だいたい430トンぐらいダムの効果が出て、40センチメートル弱ぐらい水位が下がると言う見込みを持っておりまして、この改修によって流域全体がと言うよりは、やはりこの浸水エリアの被害の軽減につながる事業だと言うふうにお考えいただいた方が的確だと思います。
《議長》 それ以外に、もう緊急に危ないようなところは、もう、とりあえずなくなると言うことですかね。
《河川課》 浸水被害と言うのは、さかのぼればたくさんございます。やはり今の治水事業と言うのは、ずいぶん事業費も事業箇所も絞り込んでやっておりまして、近年の出水に対応する事業箇所でないと事業採択になかなかなりません。特に、例えば昨年、今度も奄美で百何十ミリ降りましたけども、ああ言ったところでも集中的に予算を通して素早く直してしまうと。で、改良も終わらせてしまうと言う今の事業の予算の流れになっておりまして、やっぱり近年の出水に迅速に対応すると言う事業のスタイルになっております。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 もう既に犬飼小学校が移転していると言うふうに聞いてたんですけども、前の浸水のところですね。今回の改修に関わって、そう言う大きな施設の移転とか移築とか言うのが計画されているようだったら教えていただきたいんですが。
《河川課》 特に大きな施設と言うのはございません。今の犬飼小学校のちょっと上流側のエリアですけれども、そう言ったところで家屋がかかると言うことはございますが、大きな施設と言うのは特に移転予定はございません。
《委員》 はい、ありがとうございました。
《議長》 それでは、だいたい意見も出そろったようですのでお諮りいたしますが、当該事業につきましては実施と言うことでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい。それでは、この事業については実施と言うことで答申をいたします。
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3.中山間地域総合整備事業 日出山香地区
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《議長》 続きまして事前評価3番、中山間地域総合整備事業、日出山香地区の事業の説明をお願いいたします。
《農村整備計画課》 事業説明
《議長》 はい。それではご意見、お願いします。どなたかございませんか。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 現地を見せていただいた時はほ場整備のところを見せていただいたんですけれども、ほ場整備はほとんど済んでいて、だいぶ前から事業が進んでいるのかなと言う印象を受けたんですが、今回、そう言うふうに、これから始まると言う事業で上げられた理由がいまいちちょっと、私自身、理解できないところが若干あったんで、もう少しその事業の必要性のところ、根本のところをですね。個々の水路をやったり農道を改良したりと言うのは分かるんですけど、じゃあ、この地区でどうして今これが必要なのかと言うあたりをもうちょっとアピールしていただければ良いんじゃないかと思います。
《農村整備計画課》 先ほど説明の中にもありましたように、当地域におきましては、既に集落営農組織と担い手、認定農業者等がかなりおります。そう言う方々のために周辺部の整備と言いますか、先ほど先生がおっしゃいましたように、たいへん、面の広いところにつきましては既にほ場整備等で終わっております。今回、その周辺部で、特に小集落のところの水路。いちばん大きなメインとしましては水路が傷んで、県営ほ場整備、そう言う中では、ため池からほ場まで引いてくるような水路については、その事業の中でやっておりませんので、今回、そう言うのを含めて全体の整備を進めたいと、そう言う位置付けでやっております。それと合わせまして当地区は、どこもそうなんですけど、非常に農村地域におきましては過疎、高齢化が進んでおります。そう言う中で担い手としては集落営農組織等で、みんなで農地を守っていくと言う、そう言う位置付けの中で、この全体的な位置付け事業を仕組んだわけでございます。
《委員》 山香地区の場合は、非常に県下でも農村としての、まぁやってるのかなと言うふうに思ったんですけど、そのへんの見通しと言うか、多分、担い手がいらっしゃるから整備もまたやりましょうと言う話になってるんだろうと思うんですけれども、そのへん、どう言ったらいいですかね。日出の方とも合わせて何か、もうちょっとコメントしていただければ。
《農村整備計画課》 今の日出山香地域におきましては、集落営農組織が13組織ございます。で、そう言うところはこれから当地区を担っていくと言うために、いちばん農業を継続するためには水がいちばん重要でございますので、その水路の整備をやる。で、なかなか、さっき言った高齢化が進んでる中で、水路が先ほど出ましたようなかたちで整備されてないと非常に、人がおればできるんですけども、そういうところをできるだけ省力化して、水路を守りながら農地を守ると、そう言う位置付けに考えております。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 はい。すいません。環境への配慮の方で、生態調査の結果、絶滅危惧種等は確認されてないと言うことなんですけど、その具体的な調査と言うのはどんな規模でされてるんですかね。それが一点と、それからもう一つは、その次のパワーポイントの方のところで、切り土面の植生は地域の植生に適した種子を配合すると言う、この植生に適してるんだから、きっと地域のものを活用したんだろうなと言うふうには想像できるんですけど、もう少し具体的に言って。その二点をちょっと教えていただければと思うんですけど。
《農村整備計画課》 生態調査につきましては、まず文献調査。レッドデータブック等によります文献調査を行いまして、本地区に可能性がある生態ですね。これをまずリストとして上げまして、それを元に現地調査と地元聞き取りを行っております。その結果、絶滅危惧種2類以上と言うものは現時点で確認はできておりません。それと切り土面への植生吹きつけでありますが、まだ事前評価の地区でございまして、実施と言うのはこれからでございますが、各地域、従来の法面保護でありましたら、外来の種子等の吹きつけが行われておりましたけれども、そう言うものをまた改めまして、現地に元々適した種子を配合等をしたいと考えておるところであります。
《委員》 じゃあ、それはこれからと言うことなんですね。
《農村整備計画課》 はい。
《委員》 分かりました。
《議長》 他はございませんか。
《議長》 はいどうぞ。
《委員》 現地を見せていただいて、機械が入らないために耕作放棄されたところとか見ますと、必要な事業だなと言うふうに思います。それと道路とかに比べてこんだけたくさんして13億って言うのは何かやっぱり農業土木は安いですね。事業費とも。それと今、○○先生の方からご質問があった環境情報協議会の委員を私も去年ぐらいまでさせていただいておったんですが、それがないかどうかって言うのはよく知ってないと探せないんですよね。それで担当を、これ、職員の方がほとんどしてらして、そのための発注費とか言うのがないかと思うんですね。調査費とか言うのが。だから担当の方がやってるので、ちょっとそのへんは難しいなと思いました。それで、無いものが無いって言う証明するのはすごく難しいので、あるものを書いていただきたいと言うことを私はその委員会の中でも言ったんですが、どういうものがいるって言うのを書くと、どう言う自然だなと言うのが何となく見当がつくので、見たもの分かるものを範囲で書きだしたものを残していただいた方が更にありがたいと思います。
《委員》 ちょっと関連してですけど、さっき水路の整備と言うのがあったんですけど、生物多様性の方から言うと、水路を造ったためにカエル等が田んぼから、もう降りれないとか、或いは水路に落ちてしまうと、もうそのままだと言うふうな話もあって、ですからそのへんの生物多様性等にも配慮した水路づくりと言いますか、整備を心がけていただきたいなと言うのを申し上げたいと思います。
《農村整備計画課》 全部じゃないんですけど、今、既製品で、そう言う小動物がU字溝の水路に入った時に這い上がれるようなかたちの水路もございますので、そういうのも。全面的にちょっと配置はできませんけど、部分的にそう言うところは配慮しながら工事していきたいなと思っています。
《委員》 じゃあ、それに関して。僕の方も多少、そう言うのに関わって、地元の人がなかなかウンと言わなきゃ難しい部分があるとは思うんですけども、是非、今の○○先生のお話の続きで言えば、生物多様性と言うことを意識すると、あれ、10mに一区画だけでもだいぶ違うと言うのが分かってるんですね。びっくりしましたら、マムシでさえ流されていくと言う状況ですから、小型の蛇が流されると言うことは、もうカエル類とか水生生物、他の小動物全部と言う状況なんですね。そうするとそれは、その調査の方も今、ああ、職員の方がやっておられると言うのは、それは本当は難しい話だと思うんです。だから予算の問題もあると思うんですが、是非そこの、どう言うんでしょう、環境配慮の場合、やっぱりある程度の見通しが付くと言うのは、年に数十回もやれるわけじゃないとしたら、ある程度の専門家がやっぱり入らないと、本当は拾えないと言う調査の面と、それから具体的な工法の部分ですね。工法の部分に是非重点を置かれて、いきなり完璧と言うのは難しいと思います。先ほどの予算が限られてるんですけど、何かちょっと一点突破でがんばっていただきたいなと言うふうには思います。
《農村整備計画課》 確かに予算上も非常に厳しい状況にありまして、予算があれば環境の専門の方にお任せした方がベストだと思うんですけど、そう言う予算上の都合もございまして、今後、先生方のおっしゃったのを十分配慮しながら、地元の方にも理解を得ながら工事の方は進めさせていただければと言うふうに思ってます。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 すいません。この前、現地に行かせていただいた時に伺ったんですけど、現在の後継者が、今、50代から60代中心って言うことを伺ったんですよね。と言うことは、だからだいたい、今、定年退職したぐらいの方が、その町では若手として農業を担っておると言う話を聞いたんですが。と言うことは、20年ぐらい経つと、また後継者の問題が出てくると思うんですよね。と言うことは、今、20代か30代ぐらいの人が40代か50代ぐらいになった場合に、また後継者として働くと言う見通しがあれば、非常にこの工事が有効と言うか役に立つと思うんですよね。と言うことは、実際に専業農家でやっていくと言うことはあんまり思えないので、例えば土日の休日を使っただけでもできるような、時間的な負担も少ないし、また、例え70代ぐらいであっても高齢であっても健康であれば仕事ができるって言うぐらい体力的にも負担のないような農業ができるような工事ができたって言うことを一言付け加えていただけると現実的にイメージが湧くんですよね。すいませんけど、パッと後継者とか見ると、ああ、もう何か30代か40代の働き盛りの人がばりばりやるのかなとか思ったもんですから、ちょっとイメージの落差があるので、ちょっとこれ、素人の感覚なんですけど、お願いいたします。
《農村整備計画課》 確かに今、現実に認定農業者の方は、もう、基本的に50代ぐらい。それよりも上の方もいらっしゃいますけど。で、一つ、非常に高齢化が進んでいるのは間違いございません。で、それで一つは、個人でするとなかなか後継者がいないと言う状況の中で、地域として集落営農でカバーすると、そう言う方向でやっていきたいなと言うふうに思ってます。
《議長》 それでは時間もちょっと参りましたので、このへんでお諮りいたしたいと思います。当該事業につきましては、実施と言うことでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい。それでは、この事業については、実施として答申をいたします。
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4.耕作放棄地解消・発生防止基盤整備事業 久住地区
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《議長》 続きまして事前評価4番目。耕作放棄地解消・発生防止基盤整備事業、久住地区につきましての説明をお願いします。
《農村整備計画課》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。それではご意見、お願いします。
《委員》 じゃあ、はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 ここの久住地域と言うのは非常に急傾斜地と言うか、丘陵地帯を整備することになるんだろうと思うんですけども、ほ場整備をしたあとは、かなり一枚の田と一枚の田の間が段差ができるようなかたちになるんでしょうか。それとまた、やっぱり、こう言うふうにほ場整備して、米作等を中心とした野菜等を作るような方向の方が、営農としてはよろしいんでしょうか。二つ、関連してますが、お願いします。
《農村基盤整備課》 現況の地形をご覧になっていただきますように、非常に高低差がございます。この田を二~三枚を一枚に区画整理するわけですけれど、当然、そうしますとやっぱり段差はできます。一つは、今、これを見ていただいた中で、非常に道路水路等も整備されてない状況の中で、このまま放置しますと、所謂担い手の方に、例えば貸すにしても、やっぱり条件が整ってないとなかなか担い手の方もそれを引き受けてくれないと言う状況にあります。それで今、道路水路等を付ける事によって利便性を高めて、そう言う担い手の方にも将来、借りて耕作していただける。そう言うことで今、区画整理を考えております。
《議長》 はい。他にございませんか。
《委員》 営農の方向としては。
《農村基盤整備課》 すいません。営農の方向としては、基本的にはここは、やっぱり土地利用型作物中心になろうかと思いますけど、それだけではなかなか、せっかくほ場整備した中で利用を上げないといけないことで、基本的には転作等もありまして、所謂畑作も水田の中に入れていこうと言う考えがあります。
《農村基盤整備課》 この地区は、畜産が非常に盛んな地区でもありますので、牧草と組み合わせての利用が非常に多くなっております。
《委員》 はい、ありがとうございました。
《議長》 他に。
《委員》 じゃあ、すいません。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 やっぱり環境への配慮の方ですね。生態調査の結果、絶滅危惧種等、確認されなかった。やっぱり同じ、職員の方が、やっぱり基本的にやっておられると言うのが現状なんですよね。
《農村基盤整備課》 そうです。
《委員》 僕は本当に思うんです。予算は限られてるのはよく分かるんですけどね。やっぱり優先順位の問題を考える時におそらく、例えば私の方、今、一つの具体的な地区で月一でやってるわけですけど、こちらは調査で研究という生業にもなるんで、それはもう。そうすると月一でもなかなか拾えない時があるんですね。で、実際、あっこらへんだったらサシバ飛んでるだろうになとか、ちょっと想像することができるんです。そうすると、例えばエヌピーオーですね。もし、本当に予算が限られてるとしたら、近く、県内のエヌピーオーと協力してコーディネートしながら調査するとか言うような配慮があると。と言うのは、マイナス、こう言うのが縛りになるというふうな発想よりも、これからグリーンツーリズムとか、あと、身近な生き物とか、特に絶滅危惧種と言うのは、むしろスターになるわけですね。こう言うところを育てているお米なんですよとか加工品なんですよと、これが売りになると思うんです。で、今の状勢から言えば、もう価格だけで勝負とか言う状況でなくなってくる時に、そう言う付加価値を付けると言うことを考える時に、むしろこれ、資源というか環境に配慮することというよりは宝物探しになるわけですよね。だからそういう意味でちょっと、本当に優先順位を限られた予算の中でも考えていただくと。それでも難しいとしたら、やっぱり職員の方が、たまたま私、鳥が詳しいんですとかいう方がいらっしゃればラッキーなわけですけど、それはそこまで望むこと自体が本当は厳しいことだと思うんです。ですから、そこのエヌピーオーのコーディネートするとか、実際、今、僕らがやってるところは、私は好きでやってるわけで良いんですけど、かなりエヌピーオーとかも関わっていただいたりして、調査を低コストでやっていただいたりするわけですね。そう言う配慮が、これからいるんじゃないかなって言うふうに感じました。是非、ご努力していただきたいと言うふうに思います。
《農村基盤整備課》 回答はまた繰り返しになりますけど、一応、先生のご指摘していただいたことも、今後、配慮しながら進めさせていただきたいと思います。
《委員》 よろしくお願いします。
《議長》 他はよろしいですか。
(一同、はいの声)
《議長》 それでは、ここでお諮りをいたします。当該事業は、実施と言うことでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい。それでは、この事業については実施と言うことで答申をいたします。5分間、これ、休憩をいたします。
----------- 5分間休憩 ----------
=====(再評価)=====
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1.道路改築事業 国道212号 中津三光道路
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《議長》 まず再評価1番の道路改築事業、国道212号、中津三光道路でございますが、実はこの事業は、大幅な計画変更等があった場合にも委員会の意見を聞くということで、再評価の実施要領の改善を事務局で検討いたしておりますが、今回、試みとして、そのケースで審議をすることとなったものでございます。それでは説明をお願いします。
《道路課》事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。じゃあ、ご意見をお願いします。どなたかございますか。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 インターチェンジのところのことなんですけど、将来を見通してフルインターにすることに私も賛成なんですけども、事業費的には十分なのか、そのあたり、どうなんでしょう。
《道路課》今、お示ししましたように、事業費としては、当初の新規採択時評価の時点から変わらないという推計を得ております。これはちょっとおかしくは感じるんですけども、インターチェンジの構造の変更で、概ね30億円で3億円の増加が見込まれるんですけども、一方で当初の想定で予定しておりました購入土が流用で調達できるということで、その土の値段が相当下がっているということ。その他、トンネル等の構造につきましても、当初想定してたよりも最近の価格傾向としては安くなっているということもありまして、そういったものを差し引きして、最新の推計としては、元々予定していた金額で抑えるかたちでフルインター化ができるというふうに考えています。
《委員》 他の道路の線形の部分であるとか橋梁やトンネルの部分についての費用はどうなんですか。ちょっと聞き漏らしたと思いますが、すいません。
《道路課》ここで出ておりますように、道路工の部分で、これ、それぞれの工種の中に、そのインターチェンジの部分が道路工と橋梁の中には含まれておりますので、ちょっと分けては表現していません。
《委員》 ちょっとまとめて入っているので、なかなか我々にちょっと。どういうふうに変更になってどうなったのかというのが、ちょっとわかり辛いなと思ったので。
《道路課》この中でいえば、橋梁の部分が少し上がっておりますが、これはインターの変更に伴うトンネルの出口を出たところですね。そこのところが、ちょっと、このインターが変更した関係で幅員が広がりますので、その部分が若干反映しておりますが、それ以外の分が、ちょっと包括したかたちになってますので、ちょっと分かり難いかとは思いますけど。
《委員》 トンネルのところについては、もう数値的というか、金額的にはぜんぜん変わってないんですけど、最初のルートとか工法等については変わってないという理解でよろしいんでしょうか。
《道路課》トンネルについては、今のところまだ着工しておりませんので、現在のところは変更なしということです。
《委員》 そしたら、着工した後、地質や土質の状況によっては変更、或いは増加する可能性もあるというようなことになりますか。
《道路課》それはその通りでありますが、インターチェンジをフル化することによってトンネルの構造とかルートには変更はありません。
《委員》 はい。
《議長》 他はございませんか。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 すいません。一応、用地は四車線分取得されてるということで、四車線分になる事業費というのは、今回は、見込まれてないということですよね。
《道路課》現在のところ、この表では見込んでおりません。
《委員》 なるほど。そうしますと、実際のBバイCは、その費用には四車線分が入っているということで、もっとBバイCは大きくなるということですか。費用と効果っていいますか、という面でいいますと、二車線分の事業費に対応するのが二車線分のできあがった効用になると思うんですけど。なので、その四車線分の用地の分については、将来に対する投資費用ということなので、実際にはBバイCは、もうちょっと大きくなるというようなことなんでしょうか。何か費用をちょっと過分に見込んでるみたいなかたちになると思うので。
《道路課》はい。一応、おっしゃるとおりだとは思うんですけれども、今現在、暫定二車線をやる場合に、将来の四車線化を考えた際のことを考えて、用地はどうしても確保しておきたいということで、これは盛り込んでおります。それと注意していただきたいのは、BバイCを計算する際のコスト要因から、用地というのが純粋な土地代という意味では資産として残るものですから、コストからさっ引いて考えるっていう算定式になっておりますので、その分の影響はあんまりないかと思っております。それから4車線化した場合に想定されるビーバイシーですが、ご指摘のように事業費も当然増えますし、便益の方も増えるということになりますので、ちょっと今、手元に試算はございませんが、一概に、今、計算して3.2から上がるか下がるかというのはちょっと分からないところではございます。
《委員》 はい、分かりました。ありがとうございます。
《議長》 じゃあ、よろしゅうございますか。
《委員》 はい。
《議長》 それではちょっとお諮りをいたします。この事業につきましては、事業者の対応方針案の継続が妥当であると認めることでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい。ありがとうございました。では、この事業については、継続として答申をいたします。
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2.重要港湾改修事業 中津港 田尻地区
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《議長》 次に再評価2番の重要港湾改修事業、中津港田尻地区について説明をお願いします。
《港湾課》 事業説明
《議長》 はい、それでは、ご意見をお願いします。どなたかございませんか。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 臨港道路を整備することによって、地方道の中津高田線の渋滞が緩和されると言うようなご説明でしたけども、もうちょっと少し広いエリアでの交通に対する交通量の緩和と言うことが期待されないのかどうかですね。もう少し詳しく説明をお願いしたいと思います。質問の趣旨はいいでしょうか。
《港湾課》 今回の臨港道路につきましてはご覧の通り、県道中津高田線から進入して来る大新田工業団地にも近うございます。特に中津港から出る車、また入る車が、中津高田線との交差点で集中して、そこで交通渋滞を招いております。それを分散するために新たな臨港道路を造るわけですけども、特に今回は中津港から発生する交通の分散と言うことで、広く中津市街まで影響すると言うことはないと考えております。
《委員》 もうちょっと突っ込んで聞きますけど、交通量の中身ですよね。ダイハツの車体関連の関連事業が、部品を納入したりするので渋滞しているのか。あるいは通勤、ダイハツに行くための人、あるいは港を利用する人がどういうふうな臨港道路の使い方をしているのか、ちょっとよく分からないんですけど、そのあたりの交通の内容の分析等を含めて、今回の臨港道路の重要性と言いますか必要性と言いますか、そう言うのと関連して、ちょっと説明いただけるとありがたいかなと思います。如何でしょうか。
《港湾課》 一つは、港が整備されること。現在、かなり整備されておりますけども、整備されたことによりダイハツに行く車両、それから、ここでは関西方面からのトヨタ等の車両も揚げられております。そう言う車両が背後地に搬送されるための車両。更には、先ほど説明しました砂砂利バースがございますので、そこから砂を積んで出てくるダンプ等、更に背後地、企業群、工場等が集約されてることによって、特に朝晩は通勤の車が集中すると言う状況でございます。今回のバイパスを造ることによって、当然、港から出てくる車両、また朝晩、通勤で来る車両をこちら側に分散することによって周辺の住環境を良くしていくと言うことでございます。更に、この臨港道路2号線は、当初、拡幅も検討したんですが、周辺に人家が隣接していること等で、拡幅しても騒音と住環境に対する効果が図れない。それで人家から離れたところにバイパスを造った方が効果があると言うことで、今回、こう言うかたちの臨港道路を計画しているところでございます。
《委員》 現地を見せていただいたところでは、だいぶ物流施設が港の港湾施設の近くに立地してたような記憶があるんですけども、そう言うところに対する利便性と言うか、そのへんはどうなんでしょうか。
《港湾課》 はい。ダイハツ関係の物流施設、そう言うものに対しても、中津港に入ってくる道路、現在この臨港道路2号線一本だけでございますので、今回のバイパスができることによって通行しやすくなると考えております。
《委員》 はい。ありがとうございました。
《議長》 他に。
杉浦委員 はい、じゃあよろしいですか。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 よろしいですか。環境配慮のところですが、先ほどパワーポイントの説明で、臨港道路の切土でと言う話があったんですけど、これ、単純な質問かもしれませんけど、航路のために浚渫したものもありますよね。
《港湾課》 はい。
《委員》 ああ言うのもここに入れてるんでしょうか。それとは別枠なのでしょうか。あるいは、その処理方法って、どういう感じにされてるのかなと言うふうに思いました。
《港湾課》 航路を浚渫した土砂につきましては、現在、土砂処分場と言うところで、結構ゆるい砂も入っておりますので、今、一旦、そこで仮置きをしてる状態です。で、今回の臨港道路の整備に当たって、利用できるものについては利用してきたいと言うふうに考えております。
《委員》 じゃあ、一旦あそこで干してと言うか、ある程度乾燥させてから。
《港湾課》 そうですね。県の埠頭用地などにも入れたんですが、やはり改良しないと上が使えないと言う状況でありましたので、現在、先ほど申しました土砂処分場に、今、仮置きをしている状況で、改良して使えるものについては改良して使っていきたいと考えております。
《委員》 使えないものに関してはどうするんでしょうか。きっと使えるものが他の公共事業とか何か活用すると言うのは、今、よく分かりました。やっぱりある程度、使えないものと言うのも出てくるものなんですかね。
《港湾課》 盛り上げて仮置きしています。将来的に港の整備等で埋め立てが生じた時には、そう言う場所に持っていって有効活用したいと考えております。
《委員》 埋立用みたいなかたちが一つの利用方法と言うことになるんですね。
《港湾課》 そういった方法もございます。
杉浦委員 はい、どうも。
《議長》 他、よろしゅうございますか。
《議長》 それでは、だいたい出そろったようでございますので、お諮りいたします。事業者が申しております対応方針案の継続が妥当であると認めることでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい。ありがとうございました。では、この事業については、継続として答申をいたします。
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3.重要港湾改修事業 高田港 呉崎地区
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《議長》 それから次、再評価3番。地方港湾改修事業、高田港呉崎地区の説明をお願いいたします。
《港湾課》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。では、ご意見をお願いします。
《委員》 じゃあ。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 事業の進捗状況が、今のところまだ2、30%なんですかね。それで、これから整備するって言うのは、非常に海上での工事等も含みますので、かなり厳しいんじゃないかなと思うんですが、この高田港の呉崎地区ですかね。整備しようとしているようですが、一年間でどれぐらい、この工事が可能な日数と言うのは、ここ数年の間、どれぐらいの日数になってるんでしょうか。アバウトで構いませんけど。
《港湾課》 (資料を探す)
《委員》 じゃあ、事業のこれからの進捗の見通しでも結構です。どちらか分かる方、お願いします。
《港湾課》 この高田港の呉崎地区ですけど、この高田港の周辺、海苔養殖がありまして、海苔の時期を外して3ヶ月から4ヶ月ぐらいの工期しかない。それともう一つは、工費、今は少ないんですけども、これはもう一箇所、導流堤の整備をしております。これが24年に完成しますので、その後は地元豊後高田市とも協議をして、その分、事業費をこちら側に増やして進捗を図りたいと考えております。
《委員》 その海苔をやってる方たちとの調整と言うか、は、どうなんでしょうか。上手くいってるんですか。
《港湾課》 工事期間を限定することによって、海苔をやってる方々とは、今のところ上手くいっております。
《委員》 直接、呉崎地区と場所が重なってるとか、あるいは重なってるところは、もう漁業補償をやって、もう解決したとかそう言うことのへんはどうでしょうか。
《港湾課》 工事をする場所につきましては、漁業補償も既に終わっておりまして、そちらの方は解決しております。ただ、この高田港周辺、この呉崎地区だけじゃなく、遠浅の地形ですので、どこへ行ってもと言う言い方はおかしいんですが、海苔をやっておりますので、そことの調整は漁協とうまく調整をすることによって、お互い、うまくやっていきたいと言うふうに考えております。
《議長》 他にございませんか。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 すいません。ここの港を利用する要望が結構強い企業等があると言うことで、だいたいどのくらいの企業等って言いますか、企業とか利用者が予定されているかって言うのをもう一度お願いいたします。
《港湾課》 はい。ここは砂砂利を取り扱うと言うことで、主に生コン会社になりますけど、現在、想定しているところで、宇佐市の東部から豊後高田市内にかけて、約11社の生コン会社からの需要を想定しております。
《委員》 はい。その11社の他には、どういうのを予定されていると言いますか、そう言うのもお聞かせ下さい。
《港湾課》 現在考えていますのは、取り扱い貨物を砂砂利、いわゆる生コンクリート用の砂砂利と考えておりますので、今の所はその生コン会社を想定しておりますけど、今後、整備をする中で、そう言う利用等をしたいと言う企業が、また出てくれば、その時は検討したいと考えております。
《委員》 はい。現地ではちょっとお聞きしたりしたんですが、何か国全体で港を作りすぎていて、集中と選択という意味で、国際的に周辺の国で国際物流関係で大きな集中的な投資とかをされているような港ができている中で、日本は分散しすぎてしまっているんじゃないかと言うようなこと、マスコミ等で取り上げられたりしてることもあるので、そう言う意味でも是非、今後もちょっと集中投資って言う、そう言う面を留意して作っていただきたいと言うのがあります。
《港湾課》 今、先生のおっしゃられました、特に国としてはコンテナの集約化とか、国際バルク港湾の集約化と、世界に太刀打ちできる港作りと言うふうに考えております。ただ、今回の高田におきまして、砂砂利は、特に背後で使う資材の取り扱いバースで、これは生活に必要な施設でございますので、それについては、先ほどちょっと申しましたけど、地元の豊後高田市とも協議をしながら事業費を更に増やしていく方向で進めていきたいと言うふうに考えております。
《委員》 はい。
《委員》 高田港は、何回か視察に行った記憶があるんですけど、以前、中止になったりした地区とは、また別の場所なんですかね。これ。
《港湾課》 以前、一度、休止をしたところです。その後、コストの見直し等と、また本当に必要かと言うアンケート等いろいろしまして、やはり必要と言うことでコスト削減を図った上で、もう一度再開をしたところでございます。
《委員》 再開したものですね。同じ場所と言うことですかね。
《港湾課》 はい。同じ場所でございます。
《委員》 それと漁港もたくさん見せていただいたんですけど、どこも遠浅で、浚渫して航路を確保すると言うことなんですけど、それ、何年間したら、また再浚渫と言うようなことになるんでしょうか。その見込みと言うか、それはどうなんですかね。
《港湾課》 必要な場所につきましては、維持浚渫はしていかなければならないと思いますけども、ここ、ちょっと見ていただくと、できるだけ浚渫をしなくていいよと言うところで、水深が確保できる場所に持ってきております。今回も浚渫、青色で塗ってる部分だけ浚渫すれば水深が確保できると。浅いところで全部を浚渫して、更に長い航路を掘ってと言う場所ではないので、当然、広さ等ありますので、いくらかは維持浚渫はしていかなければいけないとは思っておりますけど、そんなに頻繁には維持浚渫をやっていかなくても良いんではないかと言うふうに考えております。また、そう言う場所を選んで整備をしようと考えて進めているところでございます。
《議長》 よろしいですか。
《委員》 はい。
《議長》 はい。それでは、この事業につきましてお諮りをいたします。事業者の方では、対応方針案として継続が妥当であると。継続と言うことでございますが、継続で妥当であると言うことでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい、ありがとうございました。それでは、この事業については、継続として答申をいたします。
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4.海岸環境整備事業 国東港海岸 武蔵(藤本)地区
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《議長》 続きまして再評価4番、海岸環境整備事業、国東港海岸、武蔵(藤本)地区の説明をお願いいたします。
《港湾課》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。それではご意見をお願いします。どなたか、ございませんか。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 途中で環境配慮のところで、砂浜の持つ海水浄化機能や、自然石に着生する海藻により海水の浄化が促進されると言う定性的な表現なんですけども、この磯浜、あるいは砂浜、どちらが海水の浄化に良いと思われるのか、そう言うことも配慮して事業計画の見直しをなされているのか。あるいはもう、私の聞いた印象では、もう、環境よりも消波効果と言うか、そう言うことで事業変更になったのかなと言う印象なんですけども、合わせて説明していただいてよろしいですか。
《港湾課》 まず環境配慮についてなんですが、砂浜等につきましては面的防護と言う考えで、離岸堤、それから砂浜、そして護岸で波から守る、二次的要素として砂浜の環境浄化機能が発生してきたと。それと離岸堤につきましても、当然これは、元々は防護でございますけども、景観等も考慮して自然石を使ったことによって藻が生育して、二次的要素として、藻場の着床、それから底生生物の付着という二次的な効果が得られたことで、これ自体はそれを目的に整備したものではございません。結果としてそうなったということです。
《委員》 環境の方は副次的な効果であって、主たる効果ではないわけですよね。
《港湾課》 あくまでも、主たる効果は防護が主たる目的で、そう言うものを利用したことによって副次的にそう言う効果が得られたと。
《委員》 高波とか津波とか言うものに対する、どう言う波高なり津波の高さのものについては、こう言う防護機能を持っているとか言う数値的なものはぜんぜん、今回は、今の所は説明の中では出てきていないんですけど、どの程度のものまで大丈夫と言うか、防護できると言うふうな、計算上と言うか設計上と言うか、値になっているのか、ご説明いただけますかね。私がこの前、ご説明聞いた話では、そんなに津波等についても、大きいものは、このへんは来ないんじゃないかと言うことで、むしろ台風とかそう言うふうな時の高波と言うか、そう言う対策であって、あんまり津波等は来ないんじゃないかと言うふうな説明もちょっと聞いてたんですが、合わせてどうぞ。
《港湾課》 はい。ここの整備として、特に高潮と侵食を合わせての整備で、沖波としては3.3mの沖波が想定されると。それに対して背後を防護をすると言うことで、この高さとか配置を決めております。ちなみにここの津波高につきましては、今、発表されているものでは、津波高1.4mと言われてますので、それに対して十分な防護機能を持っていると言う状況でございます。
《委員》 はい、ありがとうございました。
《委員》 すみません。この海域では一般的に見られる種類であり、貴重種は存在しないって言うふうにあるんですが、どう言う調査をされてこういう結果が出てるんでしょうか。
《港湾課》 工事着手前に底生生物、それから水中生物等を調査しまして、それを採取して分類した中で、いわゆる貴重種と言うものが発見されてなかったと言うことでございます。
《委員》 通年されたんですか。一度ぐらいの。季節的にはどんな。
《港湾課》 ここにつきましては、春と夏に調査してるようです。
《委員》 できれば、存在しないと言うよりは確認できなかったとか言う表現の方が良いんじゃないかなと思います。いないって言うこと突き止めるって言うのは、たいへんなことだと思う。例えばどういうメッシュを切られたとか、そう言うことも関係してくるので、表現方法を少し考慮していただければと思います。
《港湾課》 おっしゃるとおり、いないと言うのは確かに難しいことですので、表現を変えさせていただきます。
《議長》 他はよろしいですか。
《議長》 それではお諮りをいたします。この事業につきましては、事業者が申しております対応方針案の継続が妥当だと認めることでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい。ありがとうございました。では、この事業については継続として答申をいたします。
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5.海岸環境整備事業 国東港海岸 武蔵(糸原)地区
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《議長》 次に再評価5番の海岸環境整備事業、国東港海岸、武蔵(糸原)地区についての説明をお願いします。
《港湾課》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。それではご意見、お願いします。どなたか。○○委員さん、どうぞ。
《委員》 すいません。遊歩道予定地の部分ですか、南側の方ですか。ここがちょっと筆数が多すぎて、地権者が多すぎてなかなか買収もできず整備をしないのですが、南エリアの方をせっかく整備したので、アプローチがちょっと良くないように伺ってるんですが、せっかく作った南エリアについて、何かちょっと少し幹線道路からのアクセスを工夫して、この事業自体は中止になるかもしれませんが、今後ちょっと、どこかの事業で、せっかく今まで投資した分を、南エリアを生かすような、何かそう言う、幅5mでも良いですから、ちょっと車道を幹線道路から設けるとか何か、今後、何かそう言う工夫ができれば良いなと言うふうに、ちょっと考えてるんですが。
《港湾課》 当初は遊歩道、背後地を作って道路も通す予定であったんですが、当然、その遊歩道予定地を通らないと道路ができないと言う状況で、現在は、そこの武蔵川の河川敷が拡幅された時に河川管理道が整備されて、そちらから入っていけるのではないかなと。それで、護岸の水叩等に車をとめていただければ十分、ある程度の利用できるのではないかと言うふうに考えています。中に一本通すと、また用地買収が発生するんですけども、先ほど言った、背後地の用地買収ができないと言うことで、それはちょっと断念しているところでございます。
《議長》 よろしいですか。
《委員》 はい。
《委員》 良いですか。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 再評価書の方には、養浜を施行することによって、北エリアについてはアサリ等の云々と、こう書いてありますけども、アサリ等の漁場としての活用、利用については、もう、あんまり見込みがないと言うふうな理解でよろしいんでしょうか。
《港湾課》 北エリアにつきまして、これまで突堤を整備したことによって砂が動かなくなったと。で、この砂利浜の状態が、アサリの育成にとって良い環境になって。
《委員》 磯浜の方が良いわけですね。
《港湾課》 そのままの方が、ここはアサリが生育してくると言うことで、漁協からの中止を求められたと言うところです。
《委員》 そう言う意味ですか。はい。
《委員》 何か今のお話聞いてると、あまりここが中止になったことで地元から、藤本地区と隣り合ってる場所ですよね。向こうだけ整備が済んで、こっちは整備が進まないと、何か苦情が出そうな気がするんですけど、そうじゃなくて順調にって言うか、合意を得て中止になったというふうに考えていいんですか。
《港湾課》 それは地元の国東市と、また、県の土木事務所の事務方との協議した中で、もうこのままの状態で了解すると。これ以上整備をしなくても良いと言うことで了解をいただいた上で、今回、事業中止という判断をさせていただいたと考えています。
《委員》 市はそうなんでしょうけど、地区の方はどうですかね。
《港湾課》 当然、市と協議する中で、市からも地元の方にお話しを下ろしていただいて、その中で特に地元から、これまでずっと中止をしてきてますけども、その中で今のままでは困るというふうな意見は上がっておりません。
《委員》 分かりました。
《委員》 すいません。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 先ほどの○○さんの質問と同じなんですけど、ここ、事業における環境配慮のところで、これも希少種は確認されてないと言うことになると思うんですが、ここも同じでしょうか。春夏で。ここはやっぱり専門の方が調査されてるわけじゃなくて、職員の方がされてるんでしょうか。
《港湾課》 ここも調査は春夏で、その調査をやってた専門のコンサルに委託して調査しております。で、表記につきましても先ほどと同じで、発見できなかったと言う表記に変えさせていただきたいと思います。
《委員》 はい。
《議長》 どうぞ。
《委員》 すいません。さっき、○○委員さんが言われたのと重なるんですけど、最初は海水浴場とかとしても要望があって、で、実際に始めると、結構、相続とかいろんな問題が出てきて、それで中止して、最終的には海水浴場も、もう外の競合もできてって言う、ちょっとこれをずっと見てると、そういう感じなんですが、結局、海水浴場として利用とか言うよりも、七島イの干し場とかアサリとか、もう相続の土地とかそっちの方が住民にとっては大事ってことかなと言うのが読んでて思うんですけど、そんな感じなんでしょうか。
《港湾課》 ここの整備は面的防護で、砂も防護施設の一つとして、我々は考えてました。ただ、その砂を入れることによって海水浴場としても利用できると地元にも説明してましたけど、反対側ができたのと、先ほど申しました国東市になって10箇所ですか、そう言う海水浴場があると。それと背後の人につきましては、護岸の整備をした時はこれを整備する前の段階で、侵食対策と言うことで護岸を整備しましたのを、その時は、その汀線、土地の前に作ったところでございます。で、その後、侵食が止まる傾向がない中で面的防護へ持っていこうと言うことでこう言う計画にしたんですけども、その時には、背後の人からも了解が得られるんではないかと言うことでスタートしたんですが、やはり計74筆ですか。分かれてる中でそれぞれの利害があって、うまく話がまとまらなかったと言うことで、今回、地元との協議した中で、もうこの現状でいいだろう。良いというか、それで了解していただき、今回、事業中止を提案させていただきました。
《委員》 そうすると、最初の段階で、海水浴場の希望と相続問題の可能性と両方あるって言う状態からスタートしたって言う感じなんでしょうか。ここの一番最初の目的必要性のところの文を読むと、何か地域住民からは、非常に海水浴場として強い要望があったように思えるんですが、だいたい今のご説明を聞いてると、そうでもなかったのかなと言う感じもするんですが。
《港湾課》 説明がちょっと。申し訳ございません。確かに地元からもそう言う要望があって、浜が荒れてたと言う中で海水浴場を整備したい。当時、武蔵町ですけども整備したいという中で、我々も侵食が止まらなくて浜が荒れてたと言うことで整備を進めたところでございます。ただその時は、背後の土地が難しいという判断はしておりませんでした。ただ、前面を整備する中で背後にかかろうとした時にやはりそう言う、74筆分かれていろんな考えがおられると。また、買収費の問題、安いと言う話もございまして、当然整備するためには全部の筆を買わないと整備ができないと言う中で、個別に買うということはしなくて、全員がまとまった時に買おうと言うことで話をしてたんですけど、結局、意見がまとまらなかったと言うことで、背後の整備や遊歩道の整備はあきらめたと言うことです。それについては、地元の武蔵町と話を進めると言うことで藤本地区に移ったところでございますけども、その後、なかなか進展しなかった中で前回、休止をさせていただいて、更にもう一度話を進めようとしたんですが、やはり駄目と言うことで今回、事業中止と言う判断をさせていただこうと言うことでございます。
《委員》 はい、分かりました。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 振り返って、藤本地区なんですけど、利用者数とかはカウントされてるんですかね。何かこの写真で見ると、ずいぶん海水浴客がいるようにあるんですが、何か県外とかは、あんまり知られてないんじゃないかと思うんですけど、県内の利用者が主な感じですかね。
《港湾課》 これはあくまでも地元が確認した数字なんですけども、平成22年で約3千人が利用されてると。で、ピークが平成19年の時ですけども、この19年の頃は6千人ぐらいが利用してたと言うことでございます。
《委員》 それ、夏の期間に合計人数ですか。一日。
《港湾課》 主に夏の期間に集中してと言うことでございます。
《委員》 トータルの人数ですね。
《港湾課》 はい、そうです。一年間のトータルと言うことで。
《委員》 ちょっと遅れて来ました。確認だけを。
《議長》 どうぞ。
《委員》 事業、中止されるのはいっこうに構わないんですが、どこが何まで進んでいて、何が投資が無駄になったかはっきりしておいて下さい。つまり、何をどこまで作ったのか。砂の侵食がひどくてって必要性のところに書いてあって、現状の今ある既設の離岸堤等では対応できなかったって言う話がずっと書いてあって、それで事業を興したのが平成2年の時のですか。必要性。で、それで何の工事をやり、何故砂の侵食が止まったのか。そこんところは、止まった止まったで、何故止まったのかと言う理由の説明がないんで。
《港湾課》 当初は侵食と言うことで護岸と離岸堤を整備しておりました。ただ、横の流れがあって、砂が横に動くと言うことで、今回、事業を再度興しまして、その時に海岸法が変更になって、利用と言う考えが出てきまして、面的防護、いわゆる潜堤と海浜と護岸で背後を守りましょうと。で、その中で砂を止めるための突堤を、まず整備しました。そして南エリアに人工の海浜を作ったところなんですが、この砂を止めるために作った突堤が、現実に砂も動かなくなった。で、ただ、元々の小さい砂が取られて砂利浜になってたので元の砂浜を復元したいと言うふうに考えてたんですが、逆に砂利浜になったことによってアサリが発生するようになった。で、人工海浜はそう言うことで漁協から中止の申し入れがあったので、養浜はしないようにしました。北エリアですね。で、最終的には離岸堤を沖に出して潜堤に変更すると言う計画がったんですが、もうそれも取りやめた。で、背後の遊歩道については、先ほど申しましたように、背後の地権者の了解が得られないと言うことで取りやめたという状況でございます。
《委員》 要するに砂が止まったのは、両側の突堤を作ったと言うことですよね。
《港湾課》 いちばん大きい原因は、多分、その両側に突堤を作ったから。
《委員》 効果があったと言うことですね。
《港湾課》 はい。
《委員》 それは検証されたんですか。
《港湾課》 現地では、調査は行っておりません。
《委員》 だから、出てしまって止まったのか。南エリアに砂を入れて、それが減っていないと言うことであれば、もう出る動体がなくなったと。動きがなくなったと言う理解なんでしょうけども、要するに、そもそも何故出て行って、それをどう工事すれば良かったのかと言うことですよね。で、海水浴場と言うのは、もう、今、中止するのはどうでもいい話で、結局、いちばん大事だったことは何だったかと言ったら、要するに侵食を止めると言うことがいちばん大事な議論だったと思うんですが、だからそれが止まったと言うのであれば、もうその時点で、要するに予定してた効果が得られたのでここで中断すると言うことで、もう既に了解取れると思うので。後は、その副次的に提示していた効果、あるいは海水浴場等々もできなくなるけれども、逆に副次的にアサリが出てきたと言うようなものも発生していますと言う状況ですが、いちばん大事だった、要するに砂浜の侵食が止まったと言うので、これで公共事業は止めたいと言うのは、それは良く理解できることですので、そこんところをきちっと言っていただければいちばん良いのかなと思います。要するにずっと理由を言われるので、一体何の理由で止めるのかなと言うのが分からないので、いちばんのポイントは何だったんだと言うことですね。中止をするのに反対してるんじゃないんですよ。これは中断した方が良いと思ってるんですけども、中断の主たる理由が、当初の目的をもう既に達成してると。砂の侵食は止まったと言うことで十分だと思うんですけどね。ですから、これ以上、何か事業を興すこと自体が、逆に言えば経費の無駄になると言うふうに判断できると思うんです。武蔵の頃、私も行ったことがあって、このあたりを整備して町興しやりたいと言う、当時、意向があったのをよく知っていますので、そこから見て、市町村合併やって、地元の人もそれで納得してるんであれば、それはそれで良かったんではないかと思います。すいません。
《議長》 この南エリアは泳げるんですか。海水浴場としてできあがってるんじゃろ。
《港湾課》 はい。南エリアは砂を入れまして、それも止まっておりますので、南エリアは十分、泳ぐことは可能でございます。
《議長》 この間、隣の藤本ですかね。あそこへ行った時は、大分の我々はあんまり知らないで、穴場だなと思ったんだけど、県外の人たちが、熊本から何か泳ぎに来たとか、そう言う話を聞きましたよ。これはもう事業が終わるとしても、南はやっぱりちょっとピーアールして、近くから、大分別府なんかの人たちが来れば、今までの事業効果が少しでも生きるんじゃないですかね。
《委員》 家族連れとかいらっしゃるようでしたが、ただし、シャワー設備が藤本地区にしかなかったようです。
《議長》 ああ、そうか。その設備がないんやね。シャワーその他がね。はい。それでは、ちょっと時間も超過しましたので、ここらでお諮りをいたしますが、この事業につきましては、事業者が申しております中止が妥当であると認めることでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい、ありがとうございました。じゃあ、この事業については中止として答申をいたします。これで午前中の分を終了いたしましたので、昼食休憩に入りたいと思います。13時から再開をいたしますのでよろしくお願いいたします。
---------------昼食休憩
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6.下水道事業 杵築処理区 7.下水道事業 山香処理区
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《議長》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。それでは、意見をお願いいたします。
《委員》 じゃあ、最初に。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 杵築の方の終末処理場の方、見させていただいたんですけど、紫外線滅菌装置でした。紫外線で、つまり塩素よりもコストはかかるんですけど、カブトガニとか守江湾の干潟の生き物のためにと言うことでされてると言う、とっても、まず、良いことだなと言うふうに思いました。実際、同じ規模で塩素消毒でやるのとどのくらい、だいたい何倍ぐらいになるのかなって言う。費用としてはですね。但し僕は、非常にそれでもやると言うこと、基本的には賛成なんですが、どのくらいコストが高くなる。或いは逆に塩素だと安くなると言うのが一つ、お聞きしたいことと、それから先ほどのパワーポイントの説明にもありましたように、カブトガニの学習会とか地元の人たちが熱心にやってるんですけど、ちょっと、実際にそういう関連があるわけですよね。エヌピーオーとか。そこらへんのソフトの事業と言うのも非常に大事だと思うんです。これから公共事業ですね。そのあたりのこと、もう少し詳しくお聞きしたいなと言うふうに思いました。
《杵築市》 紫外線滅菌装置でございますが、設備投資に約5千万ほどかかっております。塩素滅菌剤につきましては、ほとんどお金は。通常、小学校中学校で使うプールの殺菌に使う滅菌剤でございますので、一年に直しましても10万もかからないと思います。紫外線滅菌装置につきましては、今、紫外線の電球が20本、設置されておりまして、それを隔年毎に10本ずつぐらい交換いたします。それがコスト的に、毎年30万ずつぐらいかかっております。照射量の関係で、紫外線滅菌装置を使えば大腸菌の発生がほとんどゼロになりますので、その関係で使っております。5千万円が高いのか安いのかと言うのは、ちょっと分かりませんけども、そう言ったかたちで。特に処理場の八坂川の対岸が、納屋の漁師さんがいらっしゃる関係上、時々来て、処理場からの排水が影響で魚介類が減るんじゃないかと言うような危惧をしておりましたので、時々見ていただきながら、紫外線滅菌装置の効果も見ていただきながら、啓発を図っているところであります。
それからエヌピーオーの方は、ちょっと資料が私の方にございませんので、後日また、関係部署で調査、調べて差し上げたいと思います。
《委員》 そうですね。資料をいただければと思います。今の話だと、最初に5千万の違いだけで、あとは30万か10万かとか言う、そう、ほとんど変わらないわけなんですね。最初の投資だけの違いなんですね。
《杵築市》 はい。
《委員》 はい、ありがとうございました。
《杵築市》 カブトガニの、やはり個体数と言いますか、数がやはり処理を行う前よりも減ってきているんですね。で、平成12年の3月に供用開始いたしました。効果が3年ぐらいで出たんですかね。
《杵築市》 すいません。平成5年から、一応、調査、近隣の堤防の方で調査をしていまして、平成5年から平成9年までは二桁台のつがい数が確認されているんですが、平成10年、11年になると一桁台に落ちまして、それから12年、13年の時には、つがい数が確認できなかったと言うことになっております。それから14年から、平成21年、昨年までは、若干ではありますが、一桁台で推移しているような状況であります。
《杵築市》 そう言ったかたちで、つがい数の調査は毎年やってるようでございます。供用開始して2年目、3年目ぐらいから、やっと効果が出始めた結果と言う状況でございます。
《委員》 ありがとうございました。数量的にも、そうやって押さえてあると言うことですね。はい。
《議長》 他にございませんか。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 現地、見させていただいて、下水終末処理場って言ったら、もう迷惑施設みたいな感覚を持ってたんですが、無臭って言うか臭いがほとんどないような感じでして、最近の終末処理場って言うのは、ほぼ、日によってはちょっと臭いが出てくるとかそう言うことはあるんですか。もう、ああ言う状態で、特に。
《杵築市》 処理場から発生する汚泥については、ほとんど臭いについては汚泥のところから出るんです。施設を見ていただいた時に、脱水機あたりがありましたね。あのあたりから出る臭いが、いちばん主なんですけども、その臭いはある程度、うちの方では出ておりませんので、年間を通してああ言うような状況であります。
そして、杵築市につきましては、公共下水道事業に1地区の雨水ポンプ場と、特定環境保全公共下水道事業と言うことで処理場一本。見てもらったのは特定環境保全の方、山香処理区の方の山香浄化センターを見ていただいたんですけども、あそこにつきましては反応槽でありますオーディー槽の上にふたをしてないと言うことで、臭いの拡散する面積が広いと言うことで、一箇所から出ると臭いもちょっと強くなるのかなと言うような気がいたしますけれども、あそこはもう、全部解放しておりますので、臭いが結構薄まって出てくるのかなと。それと山香の方は、人里離れたような場所にありますので、周りから苦情が一切来ないと言うかたちになっております。
《委員》 はい、分かりました。ありがとうございました。
《杵築市》 臭いは、もうほとんどないと言うような状況です。
《委員》 はい、ありがとうございます。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 今回、ずいぶん縮小されて、また計画やり直しって言うことなんですけど、先ほどのお話だと、その接続がアンケート30%行かない地区は、今回、外したって言うようなことだったんですが、で、採択してる今の計画部分については、何%ぐらい以上だと合うって言うふうに考えておられるのかって言うことと、もう一個は、処理場がいちばん流末だから海辺近くになるんですけど、高潮とかのそう言う被害とかは想定されてないんでしょうか。
《杵築市》 調査の件でございますか。
《委員》 はい。
《杵築市》 一応、認可区域につきましては、もう100%、やるつもりだと言うつもりでやっております。できれば、本当は全部の区域をやりたいと言う気持ちはあるんですけれど、先ほど申しましたように、反対が60%を越えてると言うような状況にあります。うちの指標としたら、だいたい、認可区域の外で外郭を調査いたしまして、過半数、要は50%を境に考えてみようと言うかたちになっております。と言いますのは、工事を着手する前に地元説明をやります。最初、当初、杵築市の中心部を整備、だんだんしておりまして、今は周辺の区域に移っております。そうすると人口密度も低うございますし、そしてまた、中央部に比べて所有する敷地面積も広いわけです。だから、敷地面積に対する人口密度、要は一家当たり3人世帯とか4人世帯ですよね。それに対して加入負担金が、杵築市の場合は、1平米当たり300円と言う取り方をしておりますので、不公平感がだんだん説明会の時に上がってきたんです。
それで、認可を取ってる区域については、もう仕方ないですけれどもその外周を調査してみようと言うことでやりました。従いまして、50%を境に線引と言いますか、そのへんをしております。
《委員》 それは、雨水も汚水もですか。平米当たりで。
《杵築市》 いえ、雨水はないです。
《委員》 あ、雨水はないわね。汚水やね。
《杵築市》 雨水渠がありませんので。今、良くマスコミの方を賑わしておりますけれども、下水道経費については、汚水につきましては加入負担金が、使用料が発生いたしますので、ちゃんとそれで採算は取れるんですけども、浸水対策の雨水事業につきましては、もううちの整備しっぱなしと言うかたちになりますので、なるべく縮小して、そしてまた、実際のそう言った被害に、そのへんをもうちょっとシビアに把握しないと無駄な投資になると言うことで、少しずつ減らしていってるようなかたちになっております。それと先ほど説明いたしましたけれども、八坂川につきましては、河川改修事業がある程度進んで参りました。で、外水に伴う分と言いますか、河川に伴う分がある程度発生してきておりまして、それを改善することによって被害世帯がずーっと軽減されておりますので、そのへんについて落とすようなかたちで計画いたしました。
《委員》 分かりました。
《杵築市》 高潮につきましては、今、評価と合わせて認可変更をやっております。今度、新たに大内地区と言う地区を今度、認可の変更で変えていますけれども、その地区につきましては海抜ゼロメーター地帯と言いますか、ほとんど0に近い状態で高潮被害が発生しております。ただ、処理場につきましては、周りの堤防あたりがある程度整備されておりまして、それから、海辺に近寄れると言うような環境を作るために緩斜面にして下りられるようにしておりますので、結構海辺の方から処理場の位置まで、結構広さがある。そう言うかたちで波が上がっても処理場の中までは入ってこないと言う状態になっております。従いまして今後、大内地区の雨水対策ですね。そちらの方を建設課の高波被害に対するパラペットとか、波返し当たりを考えながら、そしてまた、内水当たりをうちがどう言ったかたちで如何に早く排水するかと言うことで検討していきたいなと言うふうに考えてます。
《委員》 はい、分かりました。
《議長》 他にございませんか。
《委員》 じゃあ。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 だいぶ計画変更がなされてるようなんですけども、この下水道計画の上位計画とか、或いは他の都市計画等の関連計画との関係はどんなふうになってるのかご説明いただいてもよろしいですか。
《杵築市》 杵築処理区につきましては、一応、都市計画がございますので、都市計画と、都市計画法を遵守して事業を進めております。で、山香の方は、一応、そう言った計画はありませんので、もう下水道の計画のみとなっております。
《委員》 別府湾等で他の市町村と言うのか、例えば隣の国東であるとか、そう言うところとの関連は、あんまりないんでしょうか。
《杵築市》 今、策定しております別府湾流総の関係で、水質についてはある程度設定されております。また、国東の方につきましては、周防灘流総ですか。周防灘に関しましては、福岡県、山口県とか愛媛県とかそう言った関係もありますので、ちょっと長期にわたって計画、時間が要するかなと言うふうに考えておりますが。
《委員》 ちょっと私が気になったのは、その別府湾流総は、まだ生きてるのかなって言うのがちょっとあったので。
《杵築市》 周防灘流総が、もうそろそろできあがって、その後にもう、別府湾流総が発表する段階になってきてるんではないか、そう言うふうに聞いております。従いまして、なくなったと言うことは聞いておりませんので。
《委員》 そうですか。だいぶ昔に検討されてるのは、もう何十年も前ですけど、聞いてたんですけど、その後、ちょっともうなくなったと言うか、何かそんな認識だったのでお伺いしました。
《議長》 特定環境保全と言うのが入ってるのは、意味が違うんですか。山香の方に入ってる。
《杵築市》 公共下水道事業としては一緒です。ただ、規模が、特定環境保全の方が小さいです。
《議長》 小さい。
《杵築市》 公共下水道事業につきましては、基本的にはもう、都市計画決定と言いますか、区域の下水道事業について公共下水道と言うのは。人口的な縛りがあると思います。
《委員》 確認だけ。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 今、上位計画の話も出たんですが、これ、最終年度が、とりあえずは44年でしたっけ。20年先ですよね。
《杵築市》 はい。
《委員》 で、20年先の人口推計はどうなっているの。及び、その世帯数。要するに当該整備地区の。
《杵築市》 新しい整備構想の中で41年まで圧縮したと言うかたちになっております。実際、今の整備計画でいきますと、実際は61年までかかる計画になってしまったんです。それで、計画自体を実際にかかる年数を出していきますと、41年で仕上げてしまうと言うような計画に変えました。
《委員》 いや、その完成時における杵築市の人口及び世帯数。要するに目標をどこに置いたのか。
《杵築市》 公共下水道事業につきましては、目標年次を平成41年。杵築処理区です。
《委員》 いや、年ではなくて、要するに規模です。人口規模です。
《杵築市》 41年に人口推計いたしました。で、8187人と言うふうになっています。
《委員》 20年後が。
《杵築市》 20年後ですね。平成41年です。事業完了の年。
《委員》 ここに出ている数値は、現状ではなくて推計上の数値だと言うことですか。この様式に示されている。それはどこに記述がある。
《杵築市》 様式2-1、再評価書、事業の概要、全体計画概要、計画概要に計画処理人口8200人と書いてあります。
《委員》 だから、要するにこの計画処理人口と言うのが、要するに平成41年段階の人口推計上の数値だと言うことは謳っておかないといけないですよね。つまり、何によって推計したかにもよりますし、独自に推計されたのか、或いは研究所の方、厚生省の外郭団体で計算した分を使用したのか。県は、もう、推計してないはずですから。
《杵築市》 はい
《委員》 つまり、だいたいこう言う予想があって、それに合うための下水道整備をここまで縮小できると言うようなことが必要ではないでしょうかと。
《杵築市》 資料の方に、どうしましょう。追加か何かいたしましょうか。
《委員》 どこかに、この8200の下に括弧書きでも。
《杵築市》 よろしいですか。
《委員》 平成41年度、推計値と言うことで。
《杵築市》 はい、分かりました。
《議長》 それは山香の方も一緒ですね。
《杵築市》 一緒です。
《委員》 多分、プレゼンのところのパワーポイントみたいにして全体計画に出てたのが、多分、何か矢印が入ってたので、変化を示してるのかなと思ったんですけど、ちょっとこの様式の中では確認できなかったので。あともう一つ。ちょっと教えて欲しいんですけど、後ろの方に付いてる参考の資料の、この汚水と雨水用の事業評価参考資料と言うのがあるんですけど、この様式は、レ点が入ってるのと入ってないところは何ですか。
《杵築市》 パワーポイントで説明したところにレ点を付けてあります。
《委員》 レ点が入ってるのがパワーポイントに載ったところ。じゃあ、微妙に違うのは何ですか。何か、ここはもうどうでも良いようなことなんですけど、汚水と雨水の方で様式がちょびっと違いますので。これはそちらの方の担当部署で様式が違うと言うことですかね。そう言うことですね。必須とか優先とか言うのがあったりなかったりして。非常に見やすいんで助かったんです。
《議長》 はい。それではここで、意見も出そろったようですので、この件につきましては、事業者が申しております対応方針案の継続が妥当であると認めることでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい、ありがとうございました。では、この事業については継続と言うことで答申をいたします。
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8.下水道事業 国東処理区 9.下水道事業 武蔵処理区
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《議長》 それでは続きまして、国東市の下水道事業、再評価8番の国東処理区と、再評価9番の武蔵東部処理区についても一括して説明をして下さい。
《国東市》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。それではご意見をお願いします。どなたかございませんか。
《委員》(挙手)
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》現状の整備率を見てみると、グラフが二つほどパワーポイントであったんですけど、旧国東町では36%。それから武蔵町では81%と、何かかなり整備の状況と言うか現状と言って良いんですかね。違うような気がするんですけど、これは市町村合併前の整備の状況が違うのかなと思うんですけど、そのあたりについて何か説明があればお願いしたいんですが。
《国東市》それではご説明申し上げます。整備率の違いでありますが、旧国東町におきましては、都市計画区域内が主な処理区になって、303ヘクタールなんですが、武蔵町の東部処理区につきましては、ほとんど全域と言うか、旧武蔵町内全域にわたって下水道が整備されていると言うことで、その違いで整備率が違います。
《委員》ちょっと違うように聞こえるんですけど、国東の方が市街地のみと言うことですか。
《国東市》そうです。
《委員》それで整備率が低いと言うんで、街中だから難しかったと言う意味ですか。
《国東市》いや、違います。整備率は、行政区人口が違いますから。
《委員》整備率と言うのは普及率ですかね。
《国東市》はい。
《委員》すいません。人口で言ってるんだと思います。はい。何かもう、武蔵の方は終わってるのかなと言う感じと、それから国東の方は、まだまだこれからだなと言う印象を受けましたと言うことです。
《国東市》はい。
《委員》武蔵の方は結構進んでまして。
《委員》そうですか。
《委員》下水道整備も。人口密集地と言っても限られてますから、非常にスムーズに行ったのと、海岸整備等、先ほどちょっと触れられてました。ああ言うこともあって、自然環境で生きていこうと言う町だったんで、かなり進んでいるという合併以前に。と言う認識がありまして。
《委員》人口の絶対値が違うと言えばぜんぜん違うんですね。
《委員》ええ。少ないのと、下水管がかなりきれいに普及していった。国東の方は古い街ですので、入り組んでるからなかなか難しいと思います。
《委員》そのへんをちょっと聞きたかったんですけど。はい、結構です。
《委員》私が答えることじゃないんですが。
《議長》よろしいですか。他に。
《委員》はい。
《議長》はい、どうぞ。
《委員》はい。事業規模の縮小について、国東処理区につきましては浄化槽の普及率が高くて、将来的に、もう見込めないと言うことで処理区域の縮小を行ったと言うことでして、武蔵もやはり同じような理由で、かなり事業費が縮小されたと言うことでしたでしょうか。
《国東市》今現在の計画と言うのは、最終認可計画に合った方向で行ってるんですが、前回、一個前の認可の時に、約30ヘクタールほど規模が大きく地域が広がってたんですけど、それを縮小して、今現在、303ヘクタールの処理区となっています。
《委員》はい。すいません。ありがとうございます。
《議長》他にございませんか。武蔵町の方は、汚水だけなんですよね。雨水は、もう、ぜんぜん大丈夫なんですか。
《国東市》はい。雨水の方は浸水の被害がありません。
《議長》ないと言うことですね。はい。他は如何ですか。
《議長》じゃあ、意見も出そろったようですので、この事業につきましては、事業者の方の対応方針案の継続が妥当であると言うことでお認めいただけますでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》はい、ありがとうございました。それでは、この事業については継続として答申をいたします。
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10.広域営農団地農道整備事業 宇佐第2地区
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《議長》 はい、ありがとうございました。それでは、次に再評価10番、広域営農団地農道整備事業、宇佐第2地区についての説明をお願いします。
《農村基盤整備課》事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。それではご意見をどうぞ。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 すいません。今回、山側のルートから平坦なルートの方になったと言うことで、現道をかなり生かした工事になると言うことなんですが、事業費自体は何か、当初から変わってないようにもあるんですけど、工事費が何かかからなくなって、現道をちょっと拡幅するみたいなかたちになると言うことだったので、少し事業費が少なくなるような気もするんですが、そこのところをお願いします。
《農村基盤整備課》 事業費につきましては、山側部分を通りますと、平均ですけども、メーター50万と言うような事業費がかかると思います。そして新たに青で示したところを通りましたら、20万から30万と言う単価になると思います。
総事業費につきましては、また、総事業費を改定すると言う、また、計画変更と言う時期がありまして、その時に、青の部分の詳細がまだ設計ができておりませんので、その時に減額になる分を整理させていただきたいと。そう言うことで、今はそのままにしておきたいと、そのように考えております。
《委員》 はい。
《議長》 他にありませんか。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 今日は何を決めるんですか。つまり、あれですよね。青色の線の道路に変更したいと言いつつ、出てきている資料は、黒い元のままですよね。
《委員》 事業費。でも、事業費がメインですよね。結局、要するにこの事業を継続するかどうかと言うのは、費用対効果を見ながら、効率性があるかどうかが大きな視点になると思うんですけど、つまり新しい変更計画があるけれども、現状のを認めろと言う、そう言うことですか。
《農村基盤整備課》 言われることは十分、分かりました。実は、黒の線で進めていたんですけども、先ほど説明いたしましたように、青の線になりました。しかし、反対運動が続いていた関係で、まだ実際のところの工事費が減額がどれだけになるかと言うところまで詰めておりません。それを今回、お示しするのが本意でありますけども、まずは継続にさせていただいて、そこへんを詰めた段階で、また、その時期に事業費の変更をさせてもらいたいと言うことでご了解をいただきたいと思います。
《議長》 要するに、その住民の希望を極力取り入れて、この青の方に変えたいと言うことでしょう。
《農村基盤整備課》 そうですね。
《議長》 距離的には、ちょっと変形で長くなってるからお金がかかりそうだけど、山を通すよりは安くなるんですかね。
《農村基盤整備課》 青のところにしたと言いますのは、やっぱり地域の方に最大限、やっぱり農道と言いながらも生活道路的なものもありますし、そう言うところも含めて道路の有効活用と言うことで、山側を通れば、なかなか地域の方が直接使うと言うようなことになりませんので、そう言うところを地域の方とよく相談しながらこう言うルートを設定したところであります。
《議長》 と言うルートの変更ちゅうことですね。
《委員》 でも、決定じゃないんですよね。このルート。
《農村基盤整備課》 ほぼ、地域の方に下ろしておりますので、これでご了解いただければ進めて行きたいと、そのように考えております。
《委員》 例えば10号線と平行してる直線の部分は不要ですよね。
《農村基盤整備課》 絵を見られると、私どもは直に出したいと、こう思うんですけども、地形的に、すぐ横にジェイアールが通っておりまして、ジェイアールの方が低くて国道の方が高いと言うことで取り付けが非常に難しい。万が一、取り付けようと思えば、10号線まで下をくぐって、そしてまた10号線に出ると言うような工法を採らないと、なかなか取り付けられないと。で、どこまでそう言う工法で行けるかと言うのを調べたところ、あそこまで行きますとフラットと言いますか、取り付けが良いと言うことで、そこまで出しております。
《農村基盤整備課》 実際、途中で出てる道路は、全部、狭いですけども、くぐった構造になっております。
《委員》 おそらくそれを踏まえて、元の黒い線があったんじゃないんですか。
《委員》 要するに下まで下りてますよね。で、広域農道と言うことで、要するに市街地を通らないと言うのが味噌だったと思うんですね。
《農村基盤整備課》 はい。出口が若干黒よりも北側に寄りましたけども、基本的、将来を見通した時には、あまり影響がない状況にはなると思います。
《委員》 ここでその議論はするつもりはないんですが、要するにここでは、フリーハンド、渡せって言うことですか。出てきたもので金額がこうでこうでと言われたら、まぁそれ、合理性が高いですねとか言う判断でゴーなんでしょうけど、計画変更を前提にしながら、でも現状の計画を認めて下さいと言う話ですね。
《委員》 つまり、ここでゴーサインを出したら、5年分の予算は、やろうと思えば、そのまま執行できるわけですよね。計画変更が、また駄目になって元に戻ってと言うことだって可能ですよね。
《農村基盤整備課》 黒の線に戻ると言うことですか。
《委員》 はい。何らかのトラブルが発生して、青い線がやっぱり難しいと言うことになった時に、黒い線に戻ると言うことがあったとしても、もうここで5年間、ゴーサインを出してるからそのままスムーズに動きますよね。
《農村基盤整備課》 この事業評価監視委員会に5年毎にかけると言うことに、今、制度上なっております。そして、今回、黒から青の方に変更をお願いして、もし承認をいただければこれで継続となりますけれども、万が一、青から黒に再度また変更すると言う行為を起こした場合には、再度、こう言う部内のと言いますか、県庁全体でもう一度、大きな変更があった場合には、5年の間にそのような大きな変更を起こした場合に、そのまま5年間で行くのはまずいと言うことで、知事をトップにして、そこにまたかけるという制度が今年から始まりまして、更に厳しい判断をいただきますので、青に了解いただいて、また黒に戻ると言うことは制度上、うちの組織の中でもできないように改めております。
《議長》 これ、私もここを見に行ったんですけど、実際、ずっと行って見ると、あの直線のところも両サイド、田んぼちゅうか畑ちゅうかね。田んぼですかね。
《議長》 だから、今、車がやっとやっと通るぐらいですかね。それがちょっと広げて、収穫とかする時に便利が良いちゅうわけでしょう。
《議長》 だからそのへんの、他の行ってない人には、やっぱりこれだけ見ても、あんまり納得できないと思うんですよ。だからもうちょっと、そのメリットね。それと地元の人たちの要望がいろいろあったと思うんですけど、そのへんもう少し説明したらどうですか。
《農村基盤整備課》 はい。直線区間が、左の下の写真になります。そして現在もこの道から、狭いですけども10号線に出る道がございます。で、収穫時期になりますと、この収穫の作業車が、この道路に停めて収穫物を運ぶとか言う状況になるんですけど、その時にも一般車両がここを通って、非常に農作業に支障が出ると言うことで、ここを逆に広げることによって路肩に車を停め、で、一般車両も安心して通れると、そう言うような状況になりますので、農業面でも、また一般交通車両関係でも非常にメリットがあると言うことで、地域の方から、この路線を是非通してくれと言うお話しが出ております。
《委員》 それはよく分かるんです。でも、ここで書いてある、例えば8ページに事業対応方針と言うことで、再評価5年後未完成、費用対効果1.31ありますと。で、継続したいと。でも、この費用対効果の1.31って、現状の計画ですよね。
《農村基盤整備課》 はい。おっしゃることは重々分かります。黒の。
《委員》 それで、この委員会で、これでゴーサイン出せるんですか。それを聞いてるんです。報告と言うよりは、委員会として、これ、ゴーサイン出せるんですか。責任取れませんよって言うことなんです。この費用対効果の1.31と言うのは、あくまで参考数値で、要するに何もない中でゴーサインを出して良いんですかと言う質問です。そちらの説明にクレーム付けてるのではなくて、これでそのまま出せるのですかと言う、そう言うことなんです。
《事務局》 すいません。事務局ですけども、今ちょっと確認をしてますけども、要は材料として不十分なままで本委員会にかけてると言う状態になってますので、事務局からすれば、事業費が固まって新たな事業費に基づいたBバイCを出していただいて、その段階でここの委員会にかけていただくのが筋だと思ってますので、今、ちょっとタイミングをもういっぺん確認をさせます。
《事務局》 事務局で、こちらで話すのもおかしいけど、実は、委員会にまた今年、今年度の2月ぐらいに、再度、この委員会を開いていただいて、かける案件がある予定なんですが、その段階までに新しい資料ができあがるかどうか。で、そのタイミングで間に合うかどうかを確認させて下さい。
《農村基盤整備課》 今、黒の分で、今、弾いてますから、今度、測量をやり直して、それの事業費を出すのに、この期間では若干きついところがありますけども、概略と言いますけど、精度を上げますけども、それでよろしければ、多分、1.31以上に出ると思いますから、それで確認をさせてもらえると言うことであれば出したいと思います。
《委員》 形式的な話に聞こえるかもしれませんけども、ここで古い計画及び、それに基づく効果で、明らかに変更になってると言うのにゴーサインを出すとと言うのはおかしな話だというのが私の意見です。であれば、手順だけの話なんですけれども、新しい計画、概略で良いかと思いますけれども、間に合うんであれば、それを次回。或いは間に合わないんであれば、とりあえず計画変更全体に保留と。で、本年度の予算だけ執行を認めるみたいな、現状を。要するに今の古い道を、もう作らないのであれば、今、測量に入るわけですよね。
《農村基盤整備課》 はい。
《委員》 で、測量と設計に入ると思うんですが、そこのところはここで認めておけば、実際の出てくる時にもう一回評価と言うことでも良いんではないかと思います。どちらでも構わない。ただ、現状の数字だけでゴーサインを出せと言われたら、それはちょっと、この委員会としての責務を果たせないんじゃないかなと言うことです。
《農村基盤整備課》 もし、そう言うことでご了解いただければ、測量設計が終わって事業費が確定した時に、5年毎と言うことではなくて、再度、ちょっと変則になりますけども、この委員会に変更後の姿を見ていただきまして、また判断を仰がせていただきたいと思いますけども。
《委員》 はい、それで結構です。
《事務局》 ありがとうございます。今年度は、先ほど言いましたように、あと2月ぐらいにもう一回、お願いをしようと思ってますので、可能であればそのタイミングで。もし時間的に厳しければ、来年度の春の分と言いますか、夏前の分にかけさせていただくと言うことで、今回の委員会では、そう言う条件を付けていただければ結構だと思いますので、よろしくお願いいたします。
《委員》 あとちょっと。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 私、ちょっとここ、現場へ行ったんですけど、先ほどの路線のあの青のところですね。ものすごい、やっぱり段差があって、実際はこちらの方が、例えば環境配慮から言えば、元々の黒い線と言うのは、もう林縁を削って行くと言うことで、もう最悪なパターンなんですね。それに対して今回、安全性も高まり、且つ、正直、道路をちょっと広げるだけなのでほっとしたと言うか、私自身は、これはだいぶまともになったなと、正直思いました。ただ、そう言う時に、やっぱり地元の住民の人の反対がそう言う結果になってきたと。やっぱり地元の住民の意見も大事ですから、これからこう言うことはあると思うんですね。その時に例えば、その現行の道路よりは、BバイCですか、これ、簡単にできるわけにはいかないんですかね。ざっと、この青い線の場合は正確じゃない、先ほどの概略のものと言うのは、どのくらい、本来かかるものなんでしょうか。これからそう言う環境がまずいとか、やっぱ地元住民の意見でと言うと、或いは緊急度とかで、どんどんBバイCだけが一人歩きするわけじゃなくて、柔軟に対応しなきゃいけないのではないかなとも私自身は思うんで、そのあたりのことも含めてどうなんでしょうかね、これ。手続き的には○○先生がおっしゃるようなことは筋だろうなと思いつつ、現実は、この青い線と言うのは住民の中での話で出てきたものなわけですよね。意を汲んで。で、私は一回現場を見ただけで大きなことは言えないのかもしれませんけど、本当にこの黒い線だったら、森と間を断ち切ると言うことなので、このパターンが、時々今までの公共工事の道路工事にありましたので、こう言うのがこう言うふうに画期的になったと言うことをどうやって表現すれば良いか、私自身も、一意見としてはそう言うふうに思うんですが、委員の意見としては。何が言いたいかと言うと、臨機応変にBバイCのところの、何か簡単に計れるようなものがあるかどうかと言う。もしあれば、もうその範囲内で柔らかい対応ができないのだろうかと思うんですが、如何でしょうか。
《農村基盤整備課》 過去の反省からしますと、やはりこれまでは機能重視と言いますか、道路であれば直線で最短距離を行くのが一番良いと言う判断もありました。しかし、こう言う、今、先生が言われましたように環境に配備しながら、更にはまた、一般住民の方の一般車両の交通、そう言う生活の利便性も考えながら、様々なことを考えながら、やはりこれからは事業を進めて行かなければならないのと言うのは、重々考えておりますし、こう言う焼却場の件があって変わったわけでありますけども、これもルートを選定したのは相当前の話で、平成8年ですか、それよりももっと前ですかね。そう言う変更の機会があればどしどし、そう言う頭の切り替えしながら、そう言うルート選定を今後、していきたいと、そう言うふうに考えております。ご指導の程を、またよろしくお願いいたします。
《委員》 よろしくお願いします。
《議長》 それじゃあ、この10番ですね。これは今回の評価対象から、とりあえず外すと言うことで良いですか。
《議長》 そして、早ければ2月の評価委員会に、また、新しい内容に基づいたもので出していただいて評価すると、そう言うことで如何でしょうか。
《事務局》 それで動けます。そちらの方。
《農村基盤整備課》 先ほど言われましたように、2月に間に合えば、至急概算でやってみますけど、今回、次の測量設計なりの承認をいただければ、それに基づいてやっていきますので。2月にかけるし、また、間に合わない場合には次にかけたいと。
《事務局》 委員長、すいません。今回から全く外してしまうと、さっき言いました、その新しいルートの試算をする、事業費を出す分の、予算執行がぜんぜんできないわけじゃないでしょうけども、動きが取りにくいところもあるでしょうから、一旦条件を新しい事業費の組み立てを、できたらもう一回、委員会にかけるんだと言う条件を付けていただいて、一応、そこまでの段階、途中ですけども、見たと言うことにしていただければありがたいと思いますが。なかなか、ちょっと、判断が今の段階ではできないでしょうから。
《議長》 じゃあ、そう言うことで皆さんよろしいですか。
(一同異議無しの声)
《事務局》 すいません。ありがとうございます。
《議長》 この場合は、どう言う表示になるんですか。
《委員》 一応、認めるって言うことですよね。前提条件で。
《事務局》 そうですね。
《議長》 ああ、そう言うことですか。じゃあ、この10番につきましては、今の県の方からご説明がありましたように、そう言う説明を付けて継続と言うことで答申してよろしいですか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい。それじゃあそう言うことで、条件付きで継続と言うことで答申をいたします。ここで一旦、5分間休憩、入ります。
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11.広域漁港整備事業 小祝漁港
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《議長》 お願いいたします。
《漁港漁村整備課》 漁港漁村整備課の課長をしてます○○でございます。これから漁港関係、6件ほどございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
《漁港漁村整備課》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。それでは、皆さんのご意見をお願いします。どなたかございませんか。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 せっかく水産関係の方が見えていると言うことなので、小祝漁港の方はどう言うふうな。先ほどはカニ、海苔、カレイと言うのが、魚種のベスト3はありましたけども、どう言うふうな状況なのかもう少し。金額も一応、陸揚げ金額等も書いてありますけど、内容、それから従事していらっしゃる方の様子とかお知らせいただければありがたいと思います。
《水産振興課》 はい。水産振興課なんですけども、あそこでは小型底引き網。網を海底に下ろしまして、それをずっと船で曳いて回ると、こう言う漁業が盛んです。これでカレイですね。マコガレイ、イシガレイとか言ったカレイ類。それからコチですね。それにシャコとか、こう言うものが捕れます。で、昔はアサリですね。何と言っても全国一位を誇ってたアサリだったんですけども、それが最近、激減しまして、アサリの方は非常に苦しんでいると言う状況です。それからもう一つ、海苔の養殖ですね。これもかつては非常に盛んだったんですけども、最近は栄養塩の不足によって色が出なくて、これも大きく減少していると。そう言う、これは日本全体の話なんですけど、資源等が環境が変わって、漁業全体が非常に苦しい状況ですけども、皆さん、残ってる方はがんばって、毎日漁に出ていらっしゃると。そう言ったところでガザミとかカレイ、そう言ったものが主に捕れてる。そう言うような地区であります。
《委員》 計画を見ますと、たくさんまだこれからお金をつぎ込んでちゅうとおかしいけど、もう、私たち、見に行ったんですけど、もう立派な港になってるんで、ちょっと整備はかなり前に済んだところもあるかも分かりませんけど、これ以上整備するのがどうなのかと言うのが判断が付きかねると言うか、どんどんまだ漁業が右肩上がりで伸びるような状勢だったらいいんですけど、横ばいか或いは減少だろうと言うふうなのが実感としてはあるんですけども、そのへんの見通しについてはどうなんでしょうか。県としては、一応、事業として必要だから上げてあると言うことではあるんでしょうけど。
《漁港漁村整備課》 残っている事業と言うのが、基本的に泊地の港の中の護岸とか、そう言う岸壁とか物揚場は概ねもう、ポンツーン等、港の中は整備ができております。で、いちばん、先ほど説明したように、ここの県北地域のいちばん最重点課題であります航路の確保と言うのが、もう最後に全て残ってるような。あと、3件ほど、長洲、今津もあるんですけど、どうしても県北地域のネックになっております就業時間とかそう言う関係で、地元の要望は、もう航路の方がものすごく要望が強いんですけども、まず港の中を先に整備して、それから一番最後に航路になって、ちょっと航路浚渫は距離が長くてお金がかかると言うような状況なので、これは漁港の中でも、一応、基本施設ではないかと言うふうに考えておりますので、航路だけは通常の道路といっしょのような意味合いで、航路だけは確保したいなと言うふうに思っております。
《委員》 航路については、私は疑問があるのは、航路をやり出すとエンドレスで、いつまでもいつまでもやらなくちゃいけない。お金はいつまでもつぎ込まなくちゃいけないと言うふうになるんではないかなと言う気があるんですけども、その点についてのお考えはどうでしょうかね。
《漁港漁村整備課》 そうですね。航路を確保、維持していくために、多分、お金がかかっていくんだろうと思いますけども、今の何もしない状況であれば、常に維持管理の、一回、波浪とかがあればすぐ埋まってしまうよう、それを埋まらないように防砂堤を作って、維持管理の掘削と言うか、浚渫の期間を長くしたいと言うことが基本であります。
《委員》 どうも土木屋の感じからすると、一回、洪水と言うか台風等が来て、埋まっちゃうと言うか、そう言うかたちの復旧の費用と、それから常時、川等から土砂が供給されて、或いは普通の波浪等による埋設と言うのか、そう言うものとどう言う比率でお金がかかってるのかと言うのが、どうもちょっと、海の仕事に対して、たいへんなんだろうなと言うのは分かるんですけども、どちらがどう言うふうに費用がかかってるのかなと言う疑問が、ちょっとあるんですけど。
《漁港漁村整備課》 私から説明します。これ、航路の絵なんですけども、元々の地盤線はこれです。それに対して航路を掘るわけなんですけども、掘っただけではやっぱり、先ほど先生が言われるように川からの土砂供給や、或いは冬期風浪による漂砂で航路が埋まってしまうわけなんですけども、埋まらないように、このように防砂堤をまず、築くことにしてます。前回の説明会にも申しましたけども、できればこれをつないでしまって、完全に埋まらないのが理想なんですけども、ここは海苔の養殖があると言うことで、川からの栄養のある水が来ないといけないと。そうすると、どうしても歯もげ状態で水が通るような状態でなければいけないと。そうなるとやっぱり、こんなところとかには少しずつ溜まります。ただ、溜まる量はやっぱりできるだけ少ない方がよろしいので、これはもうやむを得んかなと言うふうに考えております。質問では、川の土砂と、海の荒れた時による漂砂、どちらが多いかと言う質問なんですけども、これは非常に難しい質問でありまして、今、小祝漁港でも、今、調査委託でそれを検討しているところでございます。どのようにすれば、所謂、この防砂堤をどこに作ればいちばん良いのかとか、そう言ったところを今、検討しているところでございます。
《委員》 県の方が一生懸命取り組んでおられるのは十分理解しております。
《議長》 他にございませんか。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 もう何百年って、そう言う航路がない状態のままで沿岸漁業ってやってこられたんじゃないかなと思うんですよね。そうするともう、本当に漁に行ける日だけ行って、行けない日は、畑を耕したりとか、他の仕事をされたりとか言う、何か自然に合わせたような働き方をしてこられたんやろうなと思うんですけど、そのへんで何か本当に採算で、意外と、この水揚げが5億もあると思わなかったんですが、費用対効果が本当に、今後ともそう言うふうに航路を維持管理していくような売り上げがある地域を重点的にしていくって言うことが大事じゃなかろうかなって、ちょっと思います。
《漁港漁村整備課》 地元の人は、地元の漁業者らは、もう航路の浚渫を相当強く望んでおります。もう、今日、行きたいと。行きたくてもせっかく海が凪いでいるから、今日行きたい、でも干潮で船が出せないと。或いは、外に出ている時に海が荒れてきたと。そうすると帰りたくても帰れないと、そう言うような状況で、もう潮待ち時間を震えながらと言うか、怖さに耐えながら待っているような状況で、もう航路の浚渫は強く望んでおります。先ほど、出れない時には田んぼって言うか畑をって言う。それはあれば良いんでしょうけども、そう言うのは多分、漁業集落は漁港の背後に固まってありますので。長洲だから概ね分かってるかと思うんですけど、皆さん、多分、土地はお持ちではないんじゃないかなって。
《委員》 要するに皆さんの懸念は、これだけ必要なんだろうかなと言う基本的な疑問だと思うんですよね。全部の漁港を同レベルで、この先整備する必要があるんだろうかと言うことで。とりわけ、要するにここは川隣で隣の県の漁港があり、川を挟んで航路を確保するんだと言うような話が、どうやって作るのか知りませんが、難しいですけども、そんなことが水産庁の方から指示があったとか言う話もありますが、要するに集約しろって言うことですよね。漁港のね。県内だけではなくて、この地域全体で、九州、或いは全国で必要な漁港量ってどれだけだと。で、投資期間が平成28年になってるので、あと5年で本当に終わるんですか。航路整備。つまり、しかもそこで出ている費用と、ベネフィットの方は平成78年って書いてあるけど、78年後に5億、確保できるんですかね。ここで例えば、要するに出漁日数の増加とかね。要するに出漁日数の増加と言うのは、一日当たりの水揚げがどれぐらいあるから、それの増えた分だけで利益がどれだけ増えるだろうかと言う計算だと思いますし、後は生命を伴う給油待ち時間の削減とか、漁船の耐用年数の延長とか、本来であれば個別の人のコストですよね、これね。普通の事業者であれば、これ、公的に賄うものではなくて、自分で賄うべきコストですよね。それまでベネフィットに全部入れて、1.09とか、今回なってると。だからこれ、そうするとけっこう厳しいですよね。コスト的にはね。あと5年で、ご指摘があったように、多分、終わらないんだろうと思うんですよね。浚渫はね。とりあえず1m掘ってると言うお話しだったので、本来であれば2.5m欲しいと。じゃあ2.5mの浚渫はいつ完成するんですかと言う話になったら、あと28年までには終りませんよね。多分。終わるんですか。そこを再確認。
《漁港漁村整備課》 一応、水産庁の予算が取れて、県の方も出す意向はあるんですけども、あと、ここは市の負担金も伴います。その三つが満足できた時に、今のようなかたちで終わるのかなと。従って、国の方の予算がだんだん公共事業費、削減されているんですけども、そう言ったところが少なくなれば、当然、伸びてくる可能性があります。で、一応、マイナス2.5mまで浚渫が終われば、後はもう維持浚渫になって、事業は一応そこで打ち切りになります。あとは、ここは県管理漁港ですので県の単独費等で掘ると。時々、しっかり管理しておれば国の補助事業を入れて掘ることも可能となっております。
《委員》 それはよく分かるんですけどね。すぐに、あと5年ほどで終わるようには、とても思えなかったと言うことと、それから、このベネフィットの計算はあまりにもあれだなと。要するに個別のコストをただ転化して税金で賄うと言うことでベネフィットに上げてると言うことが、これは認められてるからこう言うベネフィットになってるんですけど、個人的にはあんまり推奨できるベネフィットじゃないと言うベネフィットじゃないなと言う感じがしています。要するにこれは何を言ってるかと言うと、本来であれば事業主。別に漁業主だけじゃないですけどね。いろんな事業主が賄うべきコストって言うのをペイできないと言うことは、本来であればその産業でのコストがベネフィットを上回ってるわけですから、産業を維持できない部分になってきたんだと言う認識に立ってしまうわけですよね。で、それを延命していると言うことになるわけね。で、延命してるって言うことは、要するに、もう放っておいたら成立しない産業を維持させてるって言うことになるので、それに関しては非常に高度な政策的判断が必要だと言うことになる。で、県がそれを必要だと言うんであれば、それはそれで一つの政策方針ですからあり得ることだと思うんですが、そう言うベネフィットだと言うことだと言う点は、私としては指摘しておきたいと言うことですね。もちろん分かります。現場へ行って、たいへんだと言うのはよく分かるんで、漁港を整備して漁をしたいと言うのはよく分かるんですが、そのあたり今後の、要するに売り上げだけじゃなくて新規就労者が年間50人ぐらいですか。県全体ででしょう。
《委員》 その中で50年後の収益が5億見込めるのかどうかと言うのは、非常に微妙で、50年後には漁船のいない漁港になってたなんて笑えない話になったら、そのあたりはどう言う活用のしかたがあるかまで、おそらく踏んでおかないといけない事業なんじゃないかなと。つまり漁船だけが使える漁港と言うのは、あと何年持つのかなと言うのが率直な感想で。であれば他の船。今、隣で話してたレジャーボートじゃないけれども、要するにそう言った船まで使えるようなことも視野に入れながら、長い整備ですので、しかも一回掘っても整備が必要でしょうし、浚渫も毎年きちっとやっておかないと、せっかく作ったものが砂に埋もれてしまうと言うことになると思うので、それだけのコストをかけての整備ですから、そう言った計画性を持って進めていただきたいと思います。私は別に継続でも構わない。構わないと言ったらあれだけど、もうあそこまで作っておいて、今更中止と言うわけにはいかない。
《議長》 確かにこの小さなと言いますか、漁港はもう、各沿岸にずいぶん多いですよね。だから本当にこれ、どう言う順番で県の方が進めているかよう分からんけど。
《委員》 隣の蒲江を止めるなんてことは言えない。
《議長》 そのへんが何か、選択と集中ですか、そう言う意見がさっき○○委員から出たけど、県全体の考えは、どんな方針なんですかね。そのへんは。
《漁港漁村整備課》 そうですね。国の方からも県の考えも同じなんですけど、公共事業、ずっと減っております。で、先ほど言いました110港ほど漁港がありますけども、基本的な施設であります係留施設等と防波堤等は、全て満足とはいきませんけども、概ねできてると言うこともありますし、今後はそう言う小さい港じゃなくて、拠点の整備、佐賀関とか蒲江、それから鶴見とか、要するに流通拠点と生産拠点をまとめて、そう言うところに投資をしていくと言うことが今、国の方からも指導もありますし、県もそう言う考えでおります。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 すいません。ここ、組合員が120何名で、それより百二、三十人の方がここを利用してるわけですよね。今まで、例えば漁に出て、引き潮だから帰れなかったって言う状態のことが良くあったので、それを改善するための事業ですよね。
《委員》 で、これ、私単純に考えて、例えば陸の上で会社勤めの人が会社に行って帰ってきて、で、目の前に家があるのに帰れない人が120人もいるってことになったら大問題ですよね。
《委員》 で、これは何とかしろって言うことに絶対になると思うんですけども、それがぜんぜん問題にならない状態で漁業の人は仕事をしてきたと言うことですよね。だから、そう言う劣悪な状態の中で仕事をしてきたんですから、そう言う環境を良くするための事業って言う意味では、これはもう必要って言うか、何かすごく漁業をしている人たちはたいへんなんだなと思いながら見てたんですけども、コストとかそう言うのを見ると分からないんですけど、是非、早くしないと、漁に行けなくなったらたいへんだなとか思ったんですけど、どうなんでしょうか。だから、私、賛成です。
《漁港漁村整備課》 先ほど課長が申しましたように110港ございまして、所謂基本施設、航路も含めまして、もう幸いなことにかなり進んでおります。ただ、県北の、今日、説明する三つの漁港と、それと佐賀関が長期的な計画が必要で、他のところはあと、もう数年で終わるようなところがほとんどでございます。航路まで、例えば南の方であれば、もうすぐ外に出れる。水深が深いので。ところが北の方はやっぱり航路が浅いんで、出たい時に出れんと。ある意味、就労の環境で言えば、すごく差があるのかなと。そのへんは基本的な施設であるので、県北の三つの漁港はできるだけ基本施設は整えてあげたいと言うようなところでございます。
《議長》 それでは、ちょっと時間を費やしましたので、このへんでお伺いいたしますが、この件につきましては事業者が申しております対応方針案の継続が妥当であると言うことでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 あんまり声が聞こえませんでしたが、はいと言うことで。
(一同同意の声)
《議長》 はい、ありがとうございます。では、この事業については継続として答申をいたします。
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12.広域漁港整備事業 長洲漁港
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《議長》 続きまして再評価12番。広域漁業整備事業、長洲漁港をお願いします。
《漁港漁村整備課》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。それではご意見をお願いします。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 漁獲高の1番の海老って言うのは、これは養殖とかではなくって、遠くまで出て自然に捕れるものでしょうか。
《水産振興課》 そうです。天然の車エビだとか小さな海老類です。
《委員》 はい、分かりました。先ほどもカニが、小祝はいちばんの漁獲になってたかと思うんですけど、あまり県北産のカニって、目にしないような感じがするんですけど、どう言う種類のカニ。
《水産振興課》 ガザミって言う種類で、こちらではワタリガニとかよく呼ばれてますけども、結構有名なんですけどね。是非、ご賞味下さい。
《委員》 はい、分かりました。ありがとうございます。
《議長》 他にございませんか。よろしいでしょうか。
《委員》 はい。
《議長》 はい。
《委員》 こう言うふうに捕れた海老やらカレイやらカニやらは、どう言うルートでどう言う方面に出荷されていると言うようなところは、何かありますか。
《水産振興課》 ええ。先ほどの説明にもありましたけども、漁協が取り扱って漁協経由で流通に乗っていくと言う部分と、漁業者個人が、例えば福岡の市場ですね。魚市場。或いは大分とかそう言ったところ、個別に出荷したりしております。今の長洲の場合には、どちらかと言えば漁業者が個人で出荷してる方が多いと思いますけども、漁協も魚市場を開設してまして、地元に。そこで出荷して、毎朝、競りにかけられてると、そう言うようなルートあります。以上でよろしいでしょうか。
《委員》 宇佐市内と言うとおかしいけど、宇佐も料亭等があるのかも分かりませんけど、宇佐中津辺りで主に消費されてるのか、或いは大分や、或いは福岡、北九州辺りに出されてるものが、比較としてはどうなんだろうかなって言うのが、私は興味があると言うか関心があったので、そう言うのをちょっとお分かりだったら教えていただきたい。
《水産振興課》 ちょっと割合の方になると、ちょっと私も分かりかねますけども、結構、中津の魚市場とか長洲の魚市場、ああ言った近くの市場に出してる人が多いので、どちらかと言えば近場で、特に底引き網でいろんな魚種が大量に捕れますので、中央に出すよりは地元消費の方が多いかなとは思っております。
《委員》 はい、ありがとうございました。
《委員》 少し教えていただけますか。事業環境の変化のところで、前回評価時の漁船の登録数が299で、今回が266で、30隻ほど減ったと言うことですよね。その中で組合員数が90近く減り、もっとすごいのは、陸揚げの量が半分以下ですよね。つまり、漁船の数の変化より水揚げが非常に、半分以下に落ち込んでる、何か理由はありますか。
《水産振興課》 水揚げのことは、先ほどちょっとうちの○○から説明があったと思うんですけど、漁協を通した水揚げ量と言うことで調べております。最近の流通形態が、あまり漁協を通す率が以前より少なくなって、個人の取引の方がちょっと多いんで、なかなか正確な数字が出てこないんですけども、最近の流通、大手スーパーとかが直接買いに来たりとかがありますので、少しそこらが、漁協を経由と言うのが少なくなってると言うふうに思っております。
《委員》 と言うことは、前回ではそう言うことはなかったと言うことですか。平成12年には。あまり直接の買い上げはなかった。漁協を通じていた。
《漁港漁村整備課》 そうですね。流通形態が少しずつ変わってきたと言うこと。
《委員》 なら、この地区のはあれですかね。所得はあまり変わってないと言う理解でよろしいか。
《漁港漁村整備課》 そこまではちょっと調べてないんですけど、全体的にやっぱり漁獲量が少なくなってきて、漁獲金額も下がってきて、魚価そのもの、所謂単価で行くと高くなったんなら良いけども、県全体としてもやっぱり漁価そのものが下がってきているので、多分、漁師さんの・・・。
《委員》 いや、そう言う質問の意図ではなくて、要するに半分以上が漁協を通さないようになってきたと言うんであれば、所得的にはそんなに変化がないのかなとは思ったんですけどね。ただ、倍以上が減ったと言うことは、これは水揚げの量がもし変わってなければ、半分以上が漁協を通らなくなったと言うことになっていて、漁協での管理と言うのが非常に難しくなってくるんじゃないかなと言う。単なる、この数字だけ見た時にそう言う感想を持ってしまったんですよね。設備の整備とあんまり直接関係がないんですけど、要するにそう言うふうに漁業者側の方の行動も変わってきたと言うことですかね。だから、そのデータをやっぱりきちっと、何か一回、統計課できちっと取る必要はあると思うんですね。これ、きちっとフォローしていないと、このままの数字だけで信用しちゃったら、もうこれ、ここは消滅するんじゃないかなと思ってしまうぐらいに急激な減少ですので、そのあたりはやっぱりちょっと一回、県の方で予算を取られて、ちょっと調査をされた方が良いんではないかなと言う。これは・・・。
《委員》 何か税務署で調べてみれば漁業収入で上がってるんじゃないかなと思うんですよ。別のルートで売ってても。だからそれが減ってなければ、余所で売れてるわけだから良いんかなと。
《委員》 税務署の内容は開示されない。
《委員》 ああ、そうなんですか。
《委員》 是非、要するに県の、さっきも言った漁港の整備にも関わってくるんですが、そう言ったところのデータの収集は必要でここだけじゃなくてお願いしたい。
《水産振興課》 そう言う調査はできます。
《委員》 はい。資料を見せていただいて、ちょっと事前に見てなかったんで私もあれやったんですけども、基本的には資源は減少傾向にありますからね。大なり小なり減ってるんですけども、ここまで12年から20年まで、こんな大きな変化って言うのは、やっぱり実態よりも陸揚量が半分なんて言うのは、ちょっと考えられない。
《水産振興課》 実態よりも何か調査の誤差の方が大きいのかなと。そう言ったことで、今、統計資料をどう言うふうに精度を高めて調べるか。これはやっぱり基本ですのでね。水産の振興ですね。で、我々もいろいろ調査手法を考えて、取りつつありますので、そのへんの資料を漁港の方にも是非とも渡したいと思っております。
《委員》 よろしくお願いします。
《議長》 はい。よろしくお願いします。それでは、この事業につきまして、事業者の方の対応方針案、継続が妥当であると言うことでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい、ありがとうございました。それでは、この事業については継続として答申をいたします。
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13.広域漁港整備事業 蒲江漁港
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《議長》 続きまして再評価13番、広域漁業整備事業、蒲江漁港の説明をお願いします。
《漁港漁村整備課》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。では、ご意見をお願いします。
《委員》 あと一年ですので、速やかな完成をお願いします。
《議長》 あと一年か。
《委員》 ちょっといいですかね。
《議長》 はい。
《委員》 聞き逃したかも分かりませんけど、実際に舟で漁に行かれてる分と、それから魚の養殖ですね。あとでヒオウギ貝とか、また出てくるんかもわかりませんけど。魚の養殖もされてるんだったですかね。そのへんの漁業の水揚げ関係と言うか、どう言う今、現状になってるのかあたりをもうちょっと説明していただけるとありがたいと思います。
《水産振興課》 はい。魚類養殖がいちばん大きな、地域の基幹産業になっております。一経営体が、もう1億円とか、それぐらいの規模で生産しております。あと、そう言った養殖業者の船って言うのは港に入って、そこでエサを積んだり、日常茶飯事に港を利用してると。で、養殖の船と言うのはやや大型ですので、良い港がないと養殖業そのものが成り立ちにくいと、そう言うふうなところで。漁船漁業の方は先ほどの地区とは違って、わりとこじんまりとした小規模な経営になっております。ヒオウギももちろんありますけども、やっぱりメインは何と言ってもブリとか、そう言った魚類養殖と言うことになります。そう言う地区です。
《委員》 ちょっと現地へ見に行った時に、船がなんか、ブリとかそう言う養殖の魚をたくさん岸壁から揚げてるような状況だったんですけど、往復って言うんですか、養殖している場所と、それから港と言うんですか、岸壁のところぐらいまではどれくらいの距離と言うか時間と言うか、かけて往復しているのか。そのあたりはちょっと分かれば、すいません。だいたいで結構ですけど。
《水産振興課》 昔は港のすぐそばに養殖場があったんですけども、今、環境の良い場所と言うことで沖合の方に養殖場が設けられてます。で、片道、船で15分、20分、30分、それぐらいの距離にあります。
《委員》 作業的には一回、なんて言ったら良いですかね。一つの船舶で、生けすって言ったらおかしいですけど、海の中の生けすから魚を一回分取り上げると言うんですかね。漁獲するのにどれぐらい時間がかかるもんなんですかね。
《水産振興課》 出荷する量によって違うんで、一概に言えないんですけども、一般的には日常の管理としては、毎日のエサやりですね。毎日、エサを作って、それを港で積み込んで、で、現場に行って、片昼ずっと現場でエサをやってます。そして帰ってきて片付けと。出荷というのは、もう年中やってるんじゃなくて、特定の時期に集中しますので、そう言った状況です。
《委員》 だから生き物だから、毎日、状態を見に行ったりエサやりも含めて毎日往復されていると言うふうな状況と言うふうに理解していい。
《水産振興課》 はい、その通りでございます。
《委員》 ありがとうございました。
《議長》 それでは、よろしかったら、もうここでお伺いいたします。事業者の方の対応方針案、継続と言うことでございますが、継続が妥当であると言うことでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい、ありがとうございました。では、この事業につきましては継続として答申をいたします。
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14.広域漁港整備事業 灘内漁港
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《議長》 次に再評価14番。広域漁港整備事業、灘内漁港についての説明をお願いします。
《漁港漁村整備課》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。じゃあ、ご意見、ございましたらお願いします。
《委員》 すいません。
《委員》 はい、どうぞ。
《委員》 越田尾地区の養殖って言うのは、カキ養殖ですか。
《佐伯市水産課》 ブリの方、養殖、させていただいております。
《委員》 分かりました。すいません。何か先ほどの森崎地区の岩ガキの養殖って言うのと、何か種類が違うのかなとか思って。すいません。ちょっと勘違いでした。
《委員》 他にありませんか。
《委員》 じゃあ。
《委員》 はい、どうぞ。
《委員》 確か、現地に行った時に、ヒオウギ貝の作業をされていたのがここのところだったような気がするんですけど、ヒオウギ貝の比率と。何と言ったらいいですかね。佐伯市とか蒲江に行くと、よくヒオウギ貝を食べさせてもらうんですけど、あんまりそう、水揚げ高ととしては、あんまり貢献してないんですかね。
《漁港漁村整備課》 ヒオウギ貝は、この前の小蒲江って言うところです。
《委員》 小蒲江の方ですかね。
《漁港漁村整備課》 ええ。
《委員》 この、今の検討中が二つありますね。岩ガキ養殖と防波堤の延伸。これは、見通しは今の所どうなんですか。
《佐伯市水産課》 森崎地区については、岩ガキと更に、高速道路をにらんだ名古屋地区の地域戦略会議と言う協議会を地域の活性化に伴って立ち上げております。これはもう新聞報道で、釣り堀の事業を地元としてはやりたいと言うことが、先般の大分合同、それから毎日の方でも取り上げらしていただきました。で、非常に真珠の養殖から岩ガキに変わると。それから漁業の方も養殖漁業も、なかなか価格の低迷で経営が苦しくなったんで、もう自分たちで儲けるような計画をせんとならんと言うことから、それぞれ釣り堀をすることによって元気づけをしようと言う協議会でございます。で、そこらの岩ガキと地域戦略会議の中でも、入り込み客を如何にして利便性を図るかと言った部分で、今回、計画があります。用地の分については、再度、検討しながら、十二分に利用者に提供ができるような用地の貼り付けと利用の状況を見極めて、今後、やっていきたいんで、市の方もそこでご協力いただきたいと言うようなことで県の方にちょっと時間をいただきたいと。それが煮詰まった時点で、再度、お願いをしたいと言うことでございます。
《委員》 防波堤の方はもう、結論は出てないの。
《佐伯市水産課》 防波堤の方も、夏場の高潮、それから台風時には、非常に静穏度を保てるような状態じゃなくて、内防よりも外防の方を出して欲しいと。同じするんであれば、それの方がより効果的ではないんだろうかと言う要求と、それとこちらの方に直立消波の護岸があります。それが台風時に飛沫が集落の中に飛んできて、これはどうもこうもならん。ここには、その直消じゃなしに消波工とかそう言った部分も置いてくれないかと言うような住民の要求もございまして、漁協と地区民、合わせて、今、協議をしているところでございまして、もう少し時間がかかろうかなと認識しておるところです。
《委員》 他にご意見、ございませんか。よろしいですか。それではこの件につきましては、事業者が申しております対応方針案としては、全体として休止と言うことでございますが、これが妥当であると言うことでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《委員》 はい、ありがとうございました。それではこの事業については、休止として答申いたします。
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15.水産物供給基盤整備事業 安岐漁港
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《委員》 次に再評価15番。水産物供給基盤整備事業、安芸漁港についてお願いします。
《漁港漁村整備課》 安岐漁港でございます。国東市安岐町下原にあります。第2種漁港で、国東市が管理しております。国東市の課長さんに見えてもらってますんで、ちょっと。
《国東市林業水産課》 国東市林業水産課長の○○です。安芸漁港については、ご審議よろしくお願いいたします。
《漁港漁村整備課》 これも県が代行事業で行っております。位置なんですけれども、これが大分空港です。大分空港の南端に位置しております。漁港港勢なんですけども、組合員数が50名。正組合員が37名。陸揚げ量が350トン。陸揚げ金額が2億円でございます。捕れる魚のベスト3が、太刀魚、イカ、鯛の順でございます。漁港の全景なんですけれど、これが大分空港です。昔、ホーバーがこう言うふうに入ってました。これが安岐川でございまして、これが国道の213でございます。空港に行く時に赤いアーチの橋、これがその赤いアーチの橋でございまして、その下に安岐漁港はあります。で、この漁港は、魚を外で捕ってきて、中で大量に捕れた時なんかは、この中、船の中或いは船の外に生けすがありまして、そこに入れて、で価格調整って言うか、次の日出したりとかするようなかたちになるかと思うんですけども、ここがその奥まった漁港でございまして、所謂海水の入れ替わりが非常にできにくいと。そうすると溶存酸素、酸素が足りなくて魚が死んでしまうような状況で、所謂活魚が扱えないと。となると、捕って帰ったその日の活魚は良いんですけども、たくさん捕れた時なんかは、この中に多少生かしておきたいんですけど、それができないと言うことで、価格が低迷してしまうから、なんとか畜養水面を作ってもらえないだろうかと言うことで、ここに計画しております。それからこう見ていただくと分かるように、あまり作業用のスペースがありません。と言うことで、この辺りを作業用のスペースとして考えているところでございます。こう言った要望で、この漁港は今、事業計画をしているところでございます。これがそうなんですけども、平成12年度までにこの部分が、もうできておりました。で、13年度以降に、この赤い部分に着手しております。防波堤、畜養施設の整備と、漁港施設用地の整備でございます。事業の目的必要性なんですけども、畜養施設の不足と言うことで、先ほど申しました防波堤、護岸、物揚場、漁港施設用地を整備することによって畜養施設の確保ができると。計画的な活魚の出荷ができると言うことでございます。環境への配慮といたしましては、浚渫土の処理状況ですけど、5千立米ほど処理しておりますが、先ほど申しました漁港施設用地に埋め立てております。工法の比較検討なんですけども、ここについては実は、この白い部分を実は、平成13年度以降に事業に着手したところでございます。で、平成16年度当時に延長的に暫定でできておりました。ところが、ご存じかと思うんですけど、平成16年度に大きな台風が来ました。その時にこの完成していた部分の上を波が乗り越えたと言うこともございまして、波の見直しをしております。所謂大き波でも耐えられるような断面を再度考えた時の、これは比較検討図でございます。で、こちらの方は少し天場の高さがこちらよりも低いんですけども、そうすると横に腹付けをせないかんと。そうじゃなくて、実は40センチメートルほど差があるんですけど、40センチメートル高くすることによって、この腹付けがなくなって、これでも保つと。で、金額比較をしてみてもこちらの方が安いと言うことで、こちらの方を採用しております。事業の対応方針なんですけども、平成21年度末の進捗状況が76%です。で、ここも平成23年度、来年度で完成予定でございます。再評価基準といたしまして、事業採択後10年未完成。残事業状況なんですけども、防波堤、用地舗装、道路などが残っております。期待される効果といたしましては畜養施設の整備、用地の有効活用などがあります。地元の理解、協力状況ですけども、地元は非常に協力的であって、今でも強い要望があります。BバイCですけども、1.03と。対応方針ですけども、継続を考えております。どうぞよろしくお願いします。
《委員》 はい、ありがとうございました。じゃあ、ご意見をお願いします。
《委員》 はい、すいません。
《委員》 はい、どうぞ。
《委員》 すいません、ちょっと。防波堤を高くしたので変更の大きな要因と言うことですが、畜養地を浚渫するのも今回の変更点ですか。それとも当初からあったんでした。
《漁港漁村整備課》 ええ。元々これが畜養水面で、畜養した魚をここから揚げるんですけども、元々これは畜養のための泊地と言うか、それで計画しております。
《委員》 はい。分かりました。あとちょっと。現地でも聞きはしたんですが、何か元々の船を泊めるところの面積と、新しく畜養するところの面積が半分以下ぐらいになってて、今現在は、その船に横付けして畜養してるようなかたちだそうなんですけど、一旦、新しくできた(畜養池?)に魚を置いて、また元の船着き場の方に船だけ入るとか言うような話は聞いたんですが、何か効率が悪くなるんじゃないかとか、あと、もうちょっと(畜養池?)を広くした方が良いんじゃないかとか言うような、地元の要望は全く無いかどうかですね。何か現場で見たら、畜養する広さがあんまり広くないような感じが、現場で見てもちょっとしたので、再度ちょっと聞きたかったんですが。すいません。ちょっと分かり難くて。
《漁港漁村整備課》 獲って帰った魚は、普通の漁港であれば、船をこうつなぐんですけども、船の横に網の生けすを置いて、その中に生かしたりするんですけど、ここは先ほど言いましたように奥まったところで、海水交換ができんと言うことでそれができないと。で、先ほど説明で漏れてましたけど、この下にヒューム管が何本も入ってまして、水が交換できるようなかたちで、この中に畜養を考えているんですけども、あんまり大きくなくても、ちっちゃな生けすでも良いかと思うんですけども、具体的にはどう言うかたちで魚を入れるかって言うのは、ちょっと私も分からないんですけど、広さ的には十分これで賄えると考えております。
《委員》 何かちょっと素人が考えたら、今まで同じように、もう船がそのまま新しいところに入って、船の横に網で横付けしたままの方が、一旦そこで置いて、また船だけ帰るよりも何か効率が良いのかなとかちょっと思ったもんですから。すいません。
《漁港漁村整備課》 ここは通常、船が休憩って言うか、私ども、休憩岸壁って言うんですけど。休むところですね。漁港は、例えば外から入ってきたら、まずこの物揚場。そこで魚を下ろして、そして自分の休憩する位置があるかと思うんですけど、そこに持ってきます。だからここも、従って入って来たら、必要な魚を下ろして、また自分のところに帰ればいいのかなと。そう言うことですので、あんまり自分の休憩するところで揚げる人もおるかもしれないんですけども、陸揚げの物揚場と、或いは準備の物揚場って言うのは、一応、使い分けをしております。
《委員》 はい、分かりました。
《委員》 数字の確認だけ。
《委員》 はい、どうぞ。
《委員》 再評価書の中で事業環境の変化の中の今回の評価時で、陸揚げ量が238トンになって。で、スライドの方は350トンになってるんだけど、この違いは何ですか。
《漁港漁村整備課》 漁協に聞き取りに行った時に、ここも実は、ここが市場なんですけども、もう市場に卸す魚よりも別府とか、そう言ったところに。
《委員》 いや、このスライドの数字とが違うのは何ですかと。スライドは350トンで、様式2の2の方の資料では283トンなんで、どっちが正しいのか。
《漁港漁村整備課》 ちょっと確認させて下さい。
《委員》 どちらでもいいので訂正をお願いします。
《漁港漁村整備課》 あと二つほどありますので、終わるまでにちょっと電話で確認をして。
《委員》 はい。数字の確認だけですね。
《漁港漁村整備課》 はい。
《委員》 他はよろしいですか。
《委員》 それではお諮りをいたします。事業者の対応方針案、継続と言うことになっておりますが、継続は妥当であると言うことでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《委員》 ありがとうございました。では、この事業については継続として答申をいたします。
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16.港整備交付金事業 今津漁港
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《委員》 次に再評価16番。港整備交付金事業、今津漁港をお願いします。
《漁港漁村整備課》 事業説明
《委員》 はい、ありがとうございました。じゃあ、ご意見をお願いします。
《委員》 ございませんか。今までとだいたい似たような内容ですからね。それじゃあ、ちょっと時間も押しておりますのでお諮りをさせて下さい。この16番、今津漁港につきまして、対応方針案は継続と言うことで案がなっておりますが、継続が妥当であると言うことでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《委員》 はい、ありがとうございました。それでは16番まで、一応、終わりまして、ここで5分ほど休憩を。ちょうど4時からで良いですかね。
《漁港漁村整備課》 ありがとうございました。
---------------休憩
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漁港漁村整備課補足説明
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《漁港漁村整備課》 先程の安岐漁港の漁獲量の件なんですも、個票のページとパワーポイントの数量が合ってなかったと言うことなんですけど、個表の方が正しくて、283トンです。パワーポイントの資料は350トンになってましたけども、350トンが誤りで個票の283トンが正しい数字となっております。どうもすいませんでした。申し訳ありません。
《委員》 ありがとうございます。ご苦労様でした。
=====(事後評価)=====
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1.道路改築事業 緒方高千穂線
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《議長》 ありがとうございました。それでは再開をいたします。これから事後評価の審議に入ります。まず事後評価1番。道路改築事業、緒方高千穂線について説明をお願いします。
《道路課》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。それではご意見、お願いいたします。
《委員》 交通の通行量は、当初、予想程度なんでしょうか。計測されていれば説明お願いします。
《道路課》 はい。資料はお手持ちの方にありますけれども、最初予定しておりましたのが、事後評価書の1ページにございます。計画交通量が2010年段階で2360台と、こう言う数字でございます。で、1ページめくっていただきまして様式1の2の事業効果のところに交通量がございます。平日につきましては1500台程度。道の駅周辺では2900台と言う数字が出てまして、ほぼ計画の前後の数字が出ているというふうに考えております。
《委員》 導線上、観光で来られたのかどうかと言うのが分かれば良いんですけど、そこはちょっと難しいんでしょうね。調査を見れば分かるかとは思うんですが。あと、最初の自転車の件があったんですが、遊歩道、要するに自転車等の通行量はどうなのかなと言うことで、歩行者等は、多分、(継続化?)されてないんでしょうけど、まず概観について感想で結構なんですけど、どんなもんなんでしょう。
《道路課》 自転車歩行者道の整備については、片側だけ整備した区間と言うのは、やはり通学者もいると言うことで必要な区間であったというふうに思うんですが、この全体の延長のうち、この左側1340キロメートル、この区間がほとんど両側にこういった大きな歩道が付いているということがありまして、今の利用の形としては、日常的にここを歩かれると言うよりは、やはり観光でありますとか、道の駅を中心としたお祭りであったりとか、そういった場合には両側に駐車場があったり、反対側の畑、田畑も使うというようなこともありまして、大いにそれで賑わっているところであります。従って、そこの部分は必要であったかと思いますけれども、今、厳しい目で見ますと、この南側ですね。一部区間については、そういった祭りの影響と言うことじゃ、なかなか人が回ってこないという状況もありますので、場合によってはこちらは、幅員が狭かったり、或いは片側であったりといった整備でも、需要に対しては十分であったのではないかといった反省はしております。
《委員》 ありがとうございます。
《議長》 他にございませんか。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 パワーポイントの環境への配慮のところの確認とか質問ですけど、残土の方が5万立米ということで、掛ける千ですか。下の写真で言うと、公園の付近の町有地へと言うことで、きっとこれが池で、公園の右側だろうと思うんですけど、もう少し具体的にどういったところに全部置かれたと言うことなんでしょうかね。それがちょっと一点と、あとちょっと続きで、次のパワーポイント、今後の課題で、先ほどの植栽の話がちょっと出ましたけど、その植栽、樹種はどういうものをされたんでしょうか。この二点です。
《道路課》 歩道部の植栽の街路樹のことでしょうか。
《委員》 はい、街路樹、そうですね。
《道路課》 最初の残土につきましては、池のところ、こちらの図面の箇所ですが、こちらの池のちょっと手前の方、こちらに池があるんですが、こちらのこのあたりに残土を捨てております。
《委員》 その残土のところの環境はどんな環境ですか。その残土の場所ですね。処理した場所はですね。ただの裸地だったんですか。乾燥した。
《委員》 元々の地形なり、大ざっぱなことでいいんですけど。
《道路課》 元々、だいたいこう言う山地の谷を埋めるようなかたちになっています。
《委員》 丘陵地帯の谷を埋めるようなかたちでされたんですね。
《道路課》 はい。こちらとこちらに谷があるんですが、そちらの谷を埋めています。
《委員》 というのが一つですね。これはもう、今後も課題ということの中で、是非。むしろ生物の多様性が高いところが谷で、水辺のところになると思いますので、他の工区との、今までの、ちょっと、最近のはかなりそういうふうにされてるんですけど、是非、工区どうしの残土の活用の方向とか、そういう配慮はしていただきたいなというふうに思います。あと、何という街路樹ですか。
《道路課》 街路樹は申し訳ありません。植種については調べてなかったです。
《委員》 じゃあ、それも今後の課題として是非。
《議長》 それではここらで、ちょっとお諮りをいたします。この件につきましては、事業者が申しております対応方針案、評価の完了ということでよろしいでしょうか。
《委員》 調べていただいていますか。
《議長》 調べてる。
《議長》 今、分かるんですか。
《道路課》(パワーポイントで説明)、樹種の名称は調べてないんですが、多分、この街路樹の写真のとおりです。
《委員》 こういう感じなんですね。
《委員》 おそらくこれだけではちょっと確認できないんですけど、今回も、もう今後の課題の中で、是非、在来種とか検討というのもその視点の中の一つに入れていただきたいと思います。以上です。
《議長》 失礼をいたしました。それじゃあ改めてお諮りします。この件の対応方針案は、評価の完了と言うことでよろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい、ありがとうございました。では、この事業につきましては、評価の完了として答申をいたします。
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2.土地改良総合整備事業 野津地区
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《委員》 次に事後評価2番。土地改良総合整備事業、野津地区について説明をお願いします。
《農村基盤整備課》 事業説明
《委員》 ありがとうございました。それでは、ご意見お願いいたします。どなたかございませんか。
《委員》 すいません。ちょっと表の見方を教えて下さい。個票、様式1の2の事業の効果として、当初1.09と言うのが当初の見込みのBバイCのことですよね。で、現在、1.17と言うのは、現在のBバイCは1.17あったと言うふうに考えて良いんでしょうか。
《農村基盤整備課》 当初の1.09と言うのは、当初計画の数字で最終の計画ではありません。当初に作った時の計画が1.09で、その当初の計画と言うのが、基幹農道の延長は4キロメートルほどでございました。で、その時の計画の事業費が10億8千万程度であったと言うことでございます。で、計画変更を平成13年度にしておりまして、その時に、この国道からここまでを事業量を増として、計画変更をしております。それに伴いまして計画の事業費も増大したと言うこともあります。で、その時計画変更した時のBバイCが計画上で13年度に1.08。で、その13年度に計画変更した事業費よりも安価に、実績として完了したので、実績の事業費で算定して1.17と言うふうに出しております。
《委員》 結論から言うと、今、事業を終えて、実際のBバイCと言うか経済効果が1.17あると言うふうに考えて良いんでしょうか。
《農村基盤整備課》 良いです。
《委員》 はい、分かりました。珍しくと言ったらあれですけど、事業効果が高くて、土づくりセンターも見せていただきましたけど、本当に立派な施設ができて、やっぱり安全な農業と言うことを、今、すごく求められてるから良い方向に行ってるなと思って、うれしいと思います。ありがとうございます。
《委員》 はい。
《委員》 はい、どうぞ。
《委員》 私も、その有機農業とかブランドを誕生させると言う、こう言うのが明るい情報だなとは思います。それに本当は付加するためのこととして、里山の生き物とか言うのを、コウノトリ米とか有機農業と言うのは、まだほんの少しですし、減農薬もまだそんなに普及してないんですけど、全国的にはどこでもやってるんですね。それに付加価値を付けるために里山の生き物、トンボ【不明】とかそう言うかたちで持ってくる時に、そう言う意味での積極的な部分での里山の生き物の方の生物多様性と言うのを注目していただければと思うんですが、今回も近隣の残土処分場と言うのが環境への配慮のところにありましたけど、それは具体的にはどういうところに、その残土を処理されたんでしょうか。
《農村基盤整備課》 路線沿いのこの位置です。現地説明会の時に委員の皆様に見ていただきましたが、もう、捨てる前は谷って言うところですね。
《委員》 捨てる前は谷?
《農村基盤整備課》 それを、もう流用できない部分は、やむを得ずそこに捨てておるんですが、現在の状況では、地元の方が適切に管理されていると言うふうに考えております。で、大きな構造物等もございませんので・・・。
ちょっと時間が経ちましたので、直接当時の状況を私どもが知らなかったので、当時の者がおりましたので聞いてみました。そして、当然、今、生態系に配慮した工法をしなければならないと言うことで、細かいところまでは記憶にありませんでしたけども、その谷については、水がたくさんあって、生態系が豊かなと言う状況ではなかったと言うことであります。先ほどちょっと聞いておりましたけど、今後はそう言う生態系に影響を及ぼすような、谷筋だからと言って土を捨てると言うようなことはないように、できたらもう、一回耕したりして、人工的になったところを利用しながら、そう言うところを第一番に土捨て場として探したいと、そのように考えております。
《委員》 おそらくこれからどんどんそこの縛りが増えてくると思いますが、もう先にですね。先ほどもため池を埋めるとかありましたですよね。
《農村基盤整備課》 はい。
《委員》 ですから、やっぱり水気のあるところと言うのは、もう、かなり生物多様性が高くなると言うのが確実にありますので、是非、今後はそう言うことも、逆に戦略の段階で意識して開発していただければと言うふうに思います。
《委員》 ほか、よろしいですか。
《委員》 はい。それではお諮りをいたします。この件につきましては、事業者が申しております対応方針案の評価の完了と言うことでよろしいですか。
(一同異議無しの声)
《委員》 はい、ありがとうございました。では、この事業については評価の完了として答申をいたします。
=====(報告)=====
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1.下水道事業 挾間処理区
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《議長》 それではこれより報告事項に入ります。全部で3件ありますが、まず由布市の下水道事業、挾間処理区の報告事項に入ります。この事業は平成15年度に審議依頼がありまして、審議結果は、対応方針案の事業中止は妥当とのことでありましたが、付帯意見として、事業中止を地域住民に説明し、事業再開を目指し、努力をされたいと言うことが付されておりました。今回、その付帯意見に対するその後の対応等について委員会に報告をしていただきまして、その内容について了承を得たいと言うことで依頼がありましたので、ただ今から報告をしていただきます。お願いします。
《由布市》 事業説明《議長》 はい、ありがとうございました。じゃあご意見、ございましたらお願いいたします。
《委員》 はい。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 すいません。代替策としての合併浄化槽補助については、だいたいどれぐらいの金額と言いますか、一戸あたり。で、浄化槽の金額に対して何割ぐらいになるのかとか、分かる範囲で結構ですので。
《由布市》 現在は、合併処理槽の5人槽で、県費、国費、市費を合わせまして33万2千円を補助しております。ただ、合併処理浄化槽の設置については、地域によって若干の単価の差があるとは思いますが、現在、70万から80万ぐらいかかってると感じてます。従って約40%程度を補助しております。
《委員》 すいません。数値、上がってたのかもしれないんですが、今のところ、普及率はどれぐらいの割合でしたか。
《由布市》 現在、農集と小型合併処理を合わせまして、57.3%の生活排水処理率でございます。
《委員》 はい、分かりました。ありがとうございます。
《議長》 いいですか。
《委員》 はい。
《議長》 どうですか。はい。
《委員》 水質のデータを付けていただきましてよく分かるようになりました。ありがとうございました。で、水質の方で言うと、下水道或いは合併浄化槽はこう言うことかも分かりませんけど、この挾間地区なり由布市内における豚舎とか畜舎排水とか、そう言うものの把握と言うふうなのはどう言うふうになってるのか。ちょっと範囲が外れるかも分かりませんけど、分かりましたらお願いしたいと思います。
《由布市》 お答えいたします。何年か前までは庄内に豚舎があったんですが、現在は、豚舎はありません。畜産に関しては、畜産の頭数、だいたい由布市内で約2800ぐらい牛がいるわけなんですが、養鶏場はございません。畜舎については、規模が全体的に小さいと言うことで、また、塚原地区については駅館川水系と言うことで、こちらの大分川水系の方の畜産排水と言うのは比較的少ないと言うふうに認識しております。
《委員》 はい、ありがとうございました。
《委員》 すいません。何か、表の見方が分からないで、ちょっと教えてもらいたいんですけど、事業実施市の場合の財政シュミレーションと言うのがありますね。それで、ゼロを基準に、これ、100万円単位、何で5億とか10億ですかね。と言うのは、その出費が必要と言うようなあれですよね。それでマイナスになると言うのはどういう感じで。で、これで行くと、補助金をずっと出し続けてる方がお金がかかるような感じがするんですが、どう言うふうに見ればいいですか。この表。
《由布市》 事業を実施した場合の財政基金の残高。
《委員》 残高?。
《由布市》 はい。累計したものなので。
《委員》 マイナスになっていくって言うこと?。
《由布市》 実際はマイナスになっていくことは、多分、財政運営上あり得ないんですが、累計していくと、だんだん5億とか10億を持ち出していくと言うことです。
《委員》 ああ、持ち出しになると言うことですね。
《由布市》 で、合併浄化槽は上の赤い線なので、財政基金残高累計がマイナスには至らない見通しとなっております。
《委員》 ああ、そう言う意味ですね。分かりました。
《議長》 他にはございませんか。
《議長》 この住民説明会は、175名と言うのは多いのでしょうか、少ないのでしょうか。ちょっと分からないんですけど、どんな感じで開かれたんですかね。
《由布市》 住民説明会につきましては、実施をすると言うことで認可を受けた地域の4地区ですかね。先ほど、申しました、古野、同尻、藤合水、喜多里と言う4地区については、私どもが公民館なりに行かせていただいて、住民の皆様にご理解いただくよう説明を申し上げました。だいたい30から40%の方がお見えになってたと感じてます。6月15日の挾間地区については、全体計画の区域と言うことで、挾間の未来館と言うところで実施したんですが、ここは自治委員さんがご出席いただいたと言う結果になってます。
《議長》 他はよろしいですか。
《議長》 それでは、この報告の内容につきましては、了承すると言うことでいたしたいと思いますが、よろしいですか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい。それでは、そう言うこととさせていただきます。
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2.離島港湾環境整備事業 佐伯港 大入島東地区
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《議長》 次に報告の2番。離島港湾環境整備事業、佐伯港、大入島東地区についての報告をお願いします。
《港湾課》 事業説明
《議長》 はい、ありがとうございました。何かご質問等ありましたらお願いいたします。
《委員》 それじゃあ、すいません。
《議長》 はい、どうぞ。
《委員》 前回の事前説明会、休んでるんで、昨年、現地へ行きまして、その時に、あそこの浚渫するところを、当初、10割が予想とすると、何かちょっと下げて、浚渫する、周りが浚渫しない分、その部分であれば、先ほどの埠頭の用地造成のこれで使うあれで、だいたいプラスマイナスゼロになると言うお話を聞いたような気がするんですが、そのあたりのあれ、それがこれでしょうか。この、ちょっと色が分けてある紫になってるところと言うのは、これ、どう言うことでしょうか。
《港湾課》 この14m岸壁の供用に必要な最低限の浚渫、航路泊地の浚渫を今年度からするようにしておりまして、もう今、やっておるんですが、その分の土砂を、土砂が軟弱なんで改良して、岸壁の背後に埋め立て処分すると言うことで、斜線でハッチをしている部分ですね。この分が全部、岸壁の背後に埋め立て処分されると言うこと。
《委員》 この黄緑の方に。
《港湾課》 はい。それで左の紫の部分。ここの部分が、まだ掘り残しが、まだ残ってると。約8万立方メートルあるんですが、この分があって、この分は将来的には大入島の処分場に持っていくと言う計画になっております。
《委員》 それは削らなければ、それはいらないと言うことなんですかね。埋める必要はなくなると言うことなんでしょうか。
《港湾課》 そうです。当面、供用に必要な最低限の浚渫と言うことで、将来的には船の安全な航行のためには、この紫色の部分の浚渫も必要だと言うふうになっております。
《委員》 その時に、例えばBバイCですか。だいたいどのくらいなんですかね。
《港湾課》 前回、18年の再評価の時に、BバイCは1.1ですね。
《委員》 1.1。
《港湾課》 はい。
《委員》 例えばそれを、前年度の話では、僕の記憶ではってことかもしれませんが、あれを埋め立てずに8割で、一つ妥協という言い方はおかしいですけど、要は浚渫の部分を、当初を10としたら8割ぐらいにして、あの紫の部分は、もう削らないと。で、但し削らないとしても他の方のリアス式の関係があって、要するに残土があるのでそれを埋めたいと言うお話しがあったんですね。それを聞いた時に、いや、ここをもし縮小したとしても、他のを埋めて、今でも反対している人たちは難しいだろうなって言う感想は持ったんですが、そのあたりは。一応、県としてはもう、全部紫も、もう埋めると言う案になったと言うことでしょうか。
《港湾課》 そうですね。紫の部分と、言われるように、今、佐伯の方が東九州道関連と言うことで、県南、急峻な地形でございますので、かなりの陸上残土が発生すると言うことで、それを海の埋め立ての方に求めたと。そちらの方に処分すると言うことで計画がなっております。
《委員》 先ほどからすいません。埋め立ての時に、今、世界会議が、今、生物多様性でようやく終わったわけですけど、これから、その里海にあたるところですよね。それを埋め立てて、それが、そのBバイCが1.1ぐらいで、それよりも資産を減らすと言うか、生物多様性の資源が減っていくと言うことの方がもっと重大な感じに、私には思えるんですが、そのあたりのそう言う調査とか検討はされてないんですか。
《港湾課》 ここも埋め立て免許申請を取っておりますので、その中で環境アセスと言うことも検討しておりまして、そこはクリアされておる問題です。先生がおっしゃるとおり、その環境面と言うことではあるのかもしれないんですが、佐伯のそう言った土砂処分の事情であるとか、平地が少ない、島の振興とかも総合的に考えて、この事業と言うのが成り立っていると言うことです。
《委員》 その事情はよく分かるんですけど、もう欧米では、そう言うような事業は基本的にはしないと言う流れにはなってて、おそらく日本が今回、議長国になってこの数年の間にそう言うかたちに、もう戦略的アセスメントでやっていくと言う話になってるわけですので、もうその時代も見越してですね。片方では地元の、一部かもしれませんけど、かなり過激な反対があるわけですね。で、知事は地元の理解を得ながら事業を進めていきたいと言う、その地元がどこの地元なのかちょっと分からないんですけど、要はやっぱりある程度、和解したいと言うお気持ちだとは思うんですが、そこら辺の見通しが、私にはちょっと見えないと言うか、部分があるんですが、そう言う辺りは率直なところ、どう言う流れになってるんでしょうか。もう断固、やっぱりやると言うかたちで行こうとされてるのか、その辺りですね。
《港湾課》 そうですね。この石間地区に100世帯ほどあって、そのうちの8割ぐらいが反対してると言うことで、もちろん、その反対の考え方には個人個人、濃淡があるわけなんですが、特に石間区長を中心に過激な反対派が言うのは、もう、ずっと白紙撤回以外は受け付けないと言うことで、それは変わっておりません。
《委員》 これは埋め立てをするなと言う白紙撤回。
《港湾課》 そうですね。
《委員》 どう言うんでしょうか。例えば、佐伯港自身を作ることと埋め立てをセットで考えてらっしゃるんですけど、例えば今の、先ほど土砂の話で言えば、残土を、それはもう高くても、多少、どこか他の工区に排除する。そうすると、埋め立てをしなくても良いような。要するに埋め立てることと、あと、佐伯港を作ることをいっしょに考えなくてやれれば、それは一つ解決策に結びつくのか。あともう一つは、あの紫のところ。これは危険だと言うんですけど、これはやっぱりある程度、10割やりたいものを8割に我慢して。例えば開発をですね。持続可能な開発と言うことを考えて、そして埋め立ての方は地元の人とか、生物多様性とか。地元の人と言うのもおそらく、そのかなりの8割の意見と言うこともありますけど、環境保全の立場からも埋め立てはやめて、例えば佐伯港の方はできるだけ要望に近いかたちにすると言う、そう言う方法論は案として考えてはいらっしゃらないんでしょうか。
《港湾課》 そうですね。やはりせっかく14m岸壁、非常に九州でも大水深の珍しい岸壁なので、せっかくですから安全に使える港にしたいと言うのと、せっかく浚渫土が出る、陸上残土が出るんで、それを有効に利用して埋め立て地を作って、そこを島の振興に使っていただく。佐伯市の振興に役立ててもらうと言うふうに、今の所はそう言うふうに考えています。
《委員》 だからせっかく佐伯港を作ることは非常に良いことだとは思うんですが、それを二つ、これはこれ、これと言うふうにうまくすることで何か一つ解決策につながるんではないかなと言うふうには思うんですが、そのあたはやっぱり埋め立てにこだわると言うことなんでしょうかね。
《港湾課》 今の所はそうです。いろいろ、本当、先生のおっしゃるとおり、いろいろな考えがあるのかもしれないんですが、今の所は当初通りの計画でやっていこうと考えてます。
《委員》 やっぱりなんか、こう言う意見を言うとあれなんですけど、小さい島で禍根を残すって言うか、反対派と賛成派が別れて長い時間経つって言うの、ヤンバダムとかあちこち見てもそうなんですけど、何か本当に気の毒だなって思うんですよね。だから、地元が諸手を挙げて賛成してなければ、もう引くのも手じゃないかなと言うふうにもちょっと思ったりしますけど、それはトップのお考えなので良いですけど。
《委員》 そうですね。何か先ほどから○○委員等がおっしゃってたように、佐伯港を整備すると言うことと大入島を埋め立てるって言うことは、もう別々の問題と言うふうに、ちょっと考えた方がよろしいんじゃないかなと、以前からそう言うことは良くいわれてるんですけど、地元がどれだけ強い、切望して埋め立てを切望しているかと言うような視点からと、そこの佐伯港の8万立方メートルだったら納得がいくかもしれないんですけど、残りの65万立方メートルですか。どこか余所から、もう捨てるところがないから捨てちゃえみたいな感じなのは、何か、なかなか感覚的に納得がいかないんじゃないだろうかとか言う感じもします。すいません、感想的なことで。
《委員》 良いですか。
《議長》 はい。
《委員》 報告事項の3のところの一番下のところに事業費についてと言うのがあったんですけど、さらっと行かれちゃったのだと思うんですけど、良く私も分からなかったんですが、平成20年度予算とか21年度予算、22年度予算、書いてあるんですけど、19年度より以前はどうなってたのかと言うのと、それからここに書いてある部分のご説明をもう一回お願いしたいと思うんですが。どう言うふうになってるのか。
《港湾課》 ここに書いてるのは、まず20年度の2億4千万円については、不用。もう事業が、事業が再開されてませんので不用処理をしたと。使ってない。
《委員》 国に返却したと言うことですね。
《港湾課》 返還したと言うことです。
《委員》 はい。
《港湾課》 それと、21年度の3千万円については、22年度の方に繰り越してると言うことです。そして22年度の2億って言うのは、今の22年度の予算。だから今、執行可能な予算としては2億3千万円になります。
《委員》 2億3千万あると言うことですか。
《港湾課》 それと19年度以前としては、この事業が9年度から始まっておりまして。
《委員》 平成9年度。
《港湾課》 はい。19年度までに執行した額が、10億5千842万円、執行しております。
《委員》 はい、ありがとうございました。
《議長》 いろいろ、これは普天間と同じような感じだなと思うんですけどね。なかなかズバッと解決しにくいと思いますけど、今、皆さんから出たご意見も参考にしていただければありがたいと思います。この報告内容については、これで終わりにいたしたいと思います。
《委員》 これはあれでしょうかね。何か付帯意見みたいなことは、付ける事はできないんでしょうか。こう言う報告に対しては。
《議長》 評価の対象じゃないのですね。
《事務局》 あくまでも報告事項ですので、ええ。
《委員》 じゃあ、是非、そう言う、その意見を踏まえていただければと思うんですけど。はい。
《議長》 じゃあ、よろしいですか。
《議長》 はい、どうもありがとうございました。
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3.竹田水害緊急治水ダム建設事業 玉来ダム
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《議長》それでは最後に報告の3番目。竹田水害緊急治水ダム建設事業、玉来ダムですが、この事業は平成20年度の第22回委員会で再々評価対象事業として審議をして継続となっているものでありますが、国のダム事業検証要請に基づき、今回、県においても検証をすることになったと言うものであります。それでは玉来ダムのご報告をお願いします。
《河川課》 事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。何かご意見等ありましたらお願いします。はい。
《委員》国交省からのダムの見直しと言うことでストップがかかっちゃったんだろうと思うんですが、本来であれば、もう、今年度、もう工事にかかってたと言うことだったんですかね。ちょっとそのへんの、従来の、もうすぐ稲葉ダムの方は竣工式があるとか聞いてますけども、玉来ダムの方も、もうそれに続いて行われると。それから、玉来ダムと稲葉ダムと合わせて両肺と言いますか、機能を発揮すると言うふうに聞いてますので、是非、私としては玉来ダムも造って欲しいんですけども、従来の計画だったらどうだったのかと言うのをもうちょっとご説明いただけるとありがたいです。
《河川課》お答えいたします。現在の予定、もし検証作業にかからねば、本年度に詳細設計を終えまして、できれば用地買収の前段まで進めたいと考えておりました。ただ、ダム検証作業で次の段階に進めないと言うことで、今は最低限の予算、今年度につきましては1億2千万と言う予算しか認めてもらってないんで、今までやってきた調査関係と、あと、検証関係を、今、実施しているところでございます。今後の予定としては、検証作業が終われば速やかに用地買収の段取りにかかって、予定では3年後ぐらいには本体工事に着手できればと思っております。以上でございます。
《委員》 もうちょっと続けて言わせてもらうと、どうもダム案の方は日の目を見ないと言うと悪いですけど、国の方はどうもダム案には否定的で、今の河川等を利用した別の治水案を考えろと言うのが、どうも主流の考えなのではないかと言うふうに、ちょっと、いろんな情報から見ると思われるんですけれども、そうなるともう、玉来ダムの計画が白紙に戻ってしまうと言うか、もう少し言うと、大野川上流の河川整備計画を私も入って立てさせてもらったんですけど、その計画自体がもうちょっと変わっちゃうと言うか、そう言うふうに感じるんですけども、そのへんについてまた、コメントすいませんが。言いにくいところもあるかも分かりませんが、お願いします。
《河川課》玉来ダムにつきましては、地元の反対が、もう全く無い状態でございます。ダム以外の案で行きますと、下流の河川の再改修と言うのが出て参りまして、これに長期間の年月を要するのは、間違いありません。それから更に、守るべき土地が、人家を動かしながら改修をやっていくと言うことになりますので、何を守るのかと言う案に、実はなるんじゃないかなと言うふうに、我々としては思っております。それから整備計画レベルですね。これ、今、整備計画レベルでダムが今、位置付けられてるんですけども、ダムの検証は、整備計画レベルでやるようにと国からの指示でございますので、そうなるとダムが必要な案に、どうしてもなりますので。ダムが、今の現行の案です。今の現行の案と同じレベルの治水対策になりますので、そう言った意味では、おそらくダムが必要だ。いちばん妥当だと言う案に落ち着くんではないかなと言うふうに、我々としては考えております。国はその予断を持ってやるなと言うことを言われておりますので、そう言ったところも踏まえて、検証の場の作業の中では完全に情報を開示しながらオープンで進めて参る予定としております。
《委員》 ありがとうございました。
《議長》 他はよろしいですか。
《議長》 それでは、この報告内容につきましては、これで終了いたしたいと思います。ありがとうございました。
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各事業のまとめと付帯意見について
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《議長》 それでは、これより各事業のまとめと付帯意見について申し上げます。まず審議した全ての事業については、対応方針案は妥当であるといたします。このナンバー10の宇佐第2地区につきましては、継続は認めるけれども、新ルートの費用等を算定して、新しいBバイCを算出して、次回、なるべく早めに委員会に提出して、もう一度審議をすると、そう言うことでやりたいと思います。あと、付帯意見と言うのは、特にございませんでしょうか。
《委員》 付帯意見はないんですけど、ちょっと表で、何が知りたいかちゅうと、事業を始めた時の予想では、BバイCが幾つでしたと。で、実際やったところが結果としてこうなりましたと言うのが見比べられるような書き方をしてもらいたいなと思って。一個目のに、その事業を始めた時のBバイCが、何か載ってなかったような気がするんですね。そのへん、合わせていただいて、事後評価の表の、ちょっと見やすいかたちにお願いしたいと思います。
《事務局》 今のお話し、できるだけそう言うふうにしたいと思いますけれども、今回の事例では、BバイCを付けてない、算定してないケースが過去にあります。そう言うやつが過去には行ってないもんですから。
《委員》 ああ、そうですね。はい、分かりました。
《議長》 それでは、付帯意見は特にないと言うことでよろしいですか。
(一同無しの声)
《議長》 では、付帯意見なしと言うことで処理をいたします。以上をもちまして知事に答申をいたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(一同異議無しの声)
《議長》 はい。それでは、知事への答申は12月1日、水曜日。
《委員》副委員長さんと私で行う予定にいたしております。以上をもちまして本日の審議を全て終わらせていただきます。ご協力、たいへんありがとうございました。じゃあ、事務局の方にお願いいたします。
《事務局》 はい。たいへんありがとうございました。先ほどご報告がありました玉来ダムの検証にかかる委員会については、来年2月中旬頃開催をさせていただきたいと思っております。事業説明会と現地調査を一日行って、その後、日を改めまして委員会を2時間程度、開催をしたいと思っております。日程については11月中に、また事務局よりご紹介をさせていただきます。先ほど委員長から条件付きと言うお話しがありました宇佐の第2地区について、間に合えばこの時にご審議をお願いをいたしたいと思います。それでは、閉会の挨拶を、事務局長を務めます○○建設政策課長より申し上げます。
《事務局長》 委員の皆様には、本当に長時間ご審議をいただきましてありがとうございます。また、若干、事務局側の不手際もございました。申し訳ございませんでした。今日いただいた、修正すべきところは、また修正をさせていただきまして、またいただきましたご意見につきましては、次回以降の参考にさせていただきまして、説明資料、また、説明内容をバージョンアップをさせていただきたいと思っております。本当に今日はありがとうございました。
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