本文
第21回 大分県公共事業評価監視委員会議事録
第21回 大分県事業評価監視委員会 議事録
日時:平成20年8月5日(火)10時00分~16時00分
場所:大分市府内町2丁目1番4号 トキハ会館(5階ローズの間)
議題:公共事業評価(再評価)
出席委員:秋月委員長、宇野委員、川野委員、下田委員、中野委員、原委員、開副委員長
対象事業:総合流域防災事業 犬丸川
総合流域防災事業 有田川
総合流域防災事業 末広川
総合流域防災事業 寄藻川
総合流域防災事業 天貝川
総合流域防災事業 大谷川
広域農道整備事業 大南野津地区
広域農道整備事業 大野南部地区
森林居住環境整備事業 岳滅鬼線
森林居住環境整備事業 三国灰立線
森林居住環境整備事業 宇目蒲江線
森林居住環境整備事業 吉四六線
都市公園事業 臼杵市総合公園
公共下水道事業 中央・稙田・東部・大在・南部処理区
公共下水道事業 別府処理区
公共下水道事業 日田処理区
公共下水道事業 津久見処理区
公共下水道事業 高田・真玉・香々地処理区
公共下水道事業 日出処理区
漁業集落環境整備事業 長洲地区
《事務局》本日の審議対象事業は、知事から諮問いたしました県の事業が12件。市町村からの審議依頼事業が8件。合わせて20件でございまして、全て再評価でございます。審議は、資料の順に従いまして行います。午前、午後に渡り長時間の審議となりますが、よろしくお願い申し上げます。それでは、委員会設置要綱によりまして、委員会の議長は委員長が務めることになっておりますので、秋月委員長、よろしくお願いいたします。
《議長》はい。ご指名いただきましたので、ただ今から第21回の大分県事業評価監視委員会を開催いたしたいと思いますが、議事に先立ちまして、本委員会の議事録の署名委員を指名いたしたいと思います。大分県事業評価監視委員会設置要綱に基づきまして第4条の5項にあるんですけども、議事録の署名委員には○○委員さん、それから○○委員さん、お二人にお願いいたしたいと思いますが、よろしゅうございますか。
《両委員》(承諾)
《議長》じゃあ、よろしくお願いします。では、現地調査、或いは事業の説明を受けまして、早速審議に入りたいと思いますけども、この再評価に当たりまして、現在の社会情勢の変化、或いは投資効果、或いは事業の推移等、或いは代替案等があるかどうか、その辺りについての観点からいろいろとご審議をお願いしたいと思いますけども、具体的には、事業が現状の社会情勢の変化に乖離してないか、適当かどうか。これが一つ。それから第二点が、事業評価ですから、これからも残事業の遂行があるわけなんですが、或いは総事業費が増加したもの、或いは期間内に十分な検討がされているかどうか、この辺りについてのことが一つ。それから第三点が、費用対効果。それから特に環境対策等についてどうか。それから第四が、具体的にやってきた対応方針が妥当かどうかと、こういった視点からいろいろ審議していただくんですが、委員さん方のざっくばらんなご意見を拝聴できればありがたいと思います。だいたい1件について15分程度ぐらいで、7、8分が説明、7、8分が審議ということでご了解いただきたいと思います。で、傍聴者の方がおられましたかね。一つよろしくお願い申し上げたいと思います。じゃあ、ただ今から審議に入ってよろしゅうございますか。
《委員》説明していただく時に、やはり、部長の方もお話しがあったし、委員長のお話あったように、再評価の基準とか、その一般論はできるだけ省いていただいて、具体的にこういう問題があって遅れた。そして、評価基準は何だと。単に費用対効果は何とか何とかなんて、行政的に必要性がですね。やっぱり私どもは委員ではあるけども素人なんですよ。ですから、行政の立場で私達を説得する気持ちで再評価の基準、そして必要性、遅延の理由とか、その辺の評価基準を明確にしていただきたいと思います。よろしくお願いします。選択と集中ということで。
《議長》分かりました。今、○○委員さんのお話のように、委員さん方がそれを前提でいろいろとご質問していただきたいと。そしてまた、説明者の方は回答していただければ、非常にありがたいというふうに思います。じゃあさっそくですが、第1番、河川犬丸川の総合流域防災事業について説明お願いします。
《河川課》河川課長の○○でございます。審議に入ります前に、7月15日に行われました事業説明会時に○○委員からご質問をいただいた件で、河川課が回答をしてございませんでしたので、今日、少し時間をいただきまして回答をさせていただきたいんですが。よろしゅうございますか。
《一同》(了解)
《河川課》○○委員に、コストを最小に抑えるにはリスクの高い箇所、便益の高い箇所から重点投資をすることが有効ではないのかということで、優先順位の決定において、その辺りがどのような配慮をしているのかというご意見をいただきました。そのようなことであったかと思うんですが、よろしいでしょうか。
《委員》(了解)
《河川課》それにつきまして河川課の見解をまとめてまいりましたので、今からご説明をさせていただきます。治水施設は、県民の安全安心を確保する根幹的なものでございますので、社会資本の中でも安全基盤としての位置付けが高いものでございます。このため、治水施設の整備につきましては、効率性の議論のみからではなくて、整備状況に格差を付けることが適当ではないということで、公平性の観点が重要となってまいります。このために全県民に基本的な安全を提供するという公平性の観点と費用便益によって得られる効率性の観点をふまえまして、総合的に検討し実施しているところでございます。とは申しましても、災害等で甚大な被害が発生いたしますと、例えば臼杵川等でございますが、短期間で集中投資をいたしまして浸水被害の早期解消を図るなど、可能な限りのメリハリを付けた事業実施に努めておるところでございます。以上が、先般の質問事項に対する回答でございます。
《議長》この回答で良いんですか。
《委員》(了解)
《河川課》総合流域防災事業についての説明
《議長》はい、ありがとうございました。どうぞ、委員の皆さん方。
《委員》こういう河川の場合は、災害が起こって対策するのと、それから事前に改修とありますね。この辺りの比重と言うか、経験からどうなんですか。災害ばかりやってると改修する余裕は無いですね。その点。
《河川課》河川事業は、今、ご説明申し上げました予防事業と申しますか、河川改修ですね。これが本来の河川事業ではあるんですが、今年の例で申しますと、所謂災害に備えて災害の予算というのを実は用意しております。この事業とは別にですね。これは災害が発生してからやろうと、災害関連事業だとか単発の災害ですね。道路の肩が壊れたりとか、河川の護岸が壊れたり、そういう、要するに症状が発生してからやる災害事業と、この予防事業と大きく二つございます。で、それにもう一つ、今、県でやってるのは治水事業。稲葉川ダムですね。平成3年から事業着手しました稲葉川と玉来川もセットでございますが、この事業が予防的な事業で、改修が24億で、ダム事業で申しますと42億ぐらいあるということでございます。で、災害につきましては、発生をしてから申請をして、国の査定を受けて事業実施と。で、3年以内に完了させるというのが原則でございます。
《委員》そうしますと、災害が発生してから対策になると、そういう予算的なものは、予め想定できるんですか。
《河川課》それで、例年、現年災害と申しまして、災害が起こるであろうということを予測しまして、必要額は積んでおります。必要額は積んでますが、もっと大きな激甚災害がまいりますと、これは当然予算が不足してまいりますので、これは当然また、議会承認等をいただいて補正等を対応して事業に取り組まざるを得ないと。だけど、通常の災害であれば、当初、想定している予算で賄えるであろう予算を積んでおります。以上です。
《委員》総合流域防災事業というのが非常に重要じゃないかと思うんですが、5地域に分けてということなんですが、その資料とかは付いてないんですけど、特に遅れている、この地域が総合流域防災事業で遅れているとかいうことがございますでしょうか。5地域というのは、河川で分けてるんですよね。
《河川課》県下を、南からいきますと番匠川ですね。で、大野川ですね。大分川ですね。で、国東半島から北の山国・国東圏域ですね。それと筑後川。五つというのは、その5圏域です。
《委員》最後、何とおっしゃったですか。
《河川課》筑後川です。
《委員》筑後川、あれは入るんですね。
《河川課》入ります。
《委員》はい。
《委員》一つだけよろしいですか。県を跨ぐ河川というのも結構あると思うんですが、先ほどの説明でも、総合河川対策をやるとした時に、下流流域の整備が、当然、必要になるのはよく分かるんですが、例えば日田の、さっきの筑後川で言えば、大分県内は上流地域になりますよね。その辺りは、他県との総合的な打ち合わせみたいなことは為されているんですか。
《河川課》大分県の中には一級水系、直轄水系が6水系ございまして、年度当初に国土交通省、下流部は主に国土交通省が直轄管理してますので、国土交通省と大分県で流域調整会議というのをやりまして、それがまず、年度当初ですね。年度途中にも、各流域毎でまたやっております。特に筑後川は数県にまたがってますので、筑後川の水系で、そういう総合流域の調整をしております。
《委員》はい。ありがとうございます。
《委員》防災事業の考え方についてなんですけども、被害の想定額ですね。実際の発生した被害金額が出てきて、それがB/Cに、最終的に入ってくるんだろうと思うんですが、特に防災の場合に人的な被害がございますね。人が死んだ時。そういったものがどういうかたちで、その効果の中に表現されるんでしょうか。
《河川課》治水関係では、その人的な被害はカウントしてございません。
《委員》他のものでも、或いは同じじゃないかとは思うんですけども、どうも同じ被害が起きた場合でも、その人的な被害をどうやって防ぐのかというのは、またソフトの面の問題なんかもあるのかもしれませんけども、一般的には、今度、あそこで何人亡くなったと、そういうことは非常に大きなインパクトを持つわけですよね。その部分が効果の中に反映できないかたちが、現状、あると思うんですね。この河川課だけの問題じゃないと思うんですけど。それがいつも、何か、それで良いのかなという気持ちがするんですけども、ご回答いただけたらと思うんですが。
《河川課》B/Cは、○○委員ご存じのようにガイドラインに沿って計算をしているわけですが、治水関係については申しましたように、カウントしておりません。ただ、同じ治水事業の中でも、砂防関係については、その人的被害をカウントしているというところはございます。それと、治水事業はどうしても長期間に渡りますので、今は、その人的被害に対するサポートとして、所謂ソフト事業で情報伝達装置を備えるとか水位計を増やすとか、雨量計を増やすとか、そういうソフト対策で、できるだけ早期の避難をしていだくというところに、今、治水事業の中の予算で、僅かではあるんですが、そういう予算の投資は行っております。情報の部分ですね。所謂水防管理者が市町村長さんですので、そこに県の河川管理者としては、その水位情報を提供するとか、そういうサポートはしているということです。
《議長》○○委員。いいですか。
《委員》こだわるようですけど。
《議長》どうぞ。
《委員》その情報伝達の部分は、必ずプラスになっているという判断なんですね。そのプラスになっている部分を具体的にどうカウントするんでしょう。例えば、5人死んだ人が1人で済むようになったとかですね。そういうかたちの積み上げの考え方というものは無いんでしょうかね。私は、個人的には、その情報伝達は大変重要だし必要だという気もするんですけど、どうもそれが、現実のこのデータの中に入ってこないんじゃないかと。入ってくるシステムになってないんじゃないかという気がする。それで、当初からそうなんですけど、この被害額の中に床上浸水何戸とか床下浸水何戸とかっていう数字は上がってるんですけど、人的被害に関する数字っていうのは、全然出てきてないんですよ。それがどうも、我々、新聞記事で見た時のインパクトとずっとずれがあるなという印象を持つんですけどね。
《事務局》すいません。事務局から一言。河川事業に限らず人的被害っていうのが、まだB/Cに反映されていない事業というのは、実は結構ございます。それで今、国の方で、その人的被害をどの程度、人の価値をどの程度で見るとか、若しくco2の削減効果をどの程度B/Cに反映させるとか、そういうのを実は検討している段階なんです。ですから、もうしばらくしましたら全ての事業についてその辺の見直しの方針が出てまいりますので、それを待って、県の方も対応したいと、そういうふうに考えております。
《委員》ありがとうございました。
《委員》一つだけですけど、例えば、この事業評価委員会の委員として、その再評価基準があります。そして、その中で平成9年の河川法の改正ですね。このへんがそこの中で、例えば具体的なのは、学術経験者の意見を聞くとか地域の人の話を良く聞くんですよ。そこで整備計画、整備委員会がありますよね。で、この中にやっぱりその辺の新たな河川法の改正がどう生かされてる、どう反映されているかちゅうのを我々が見るとすると、どこを見ればいいのかなちゅうのが。再評価する上で、従来は、昔の国土交通省、土木事務所だけである程度やってきたけども、その辺のところが河川法の改正を我々は考えた上でやってるんですちゅうのは、やはり県民に言う必要があると思うんです。で、そこのところは資料のどこを見ればいいのかなちゅう。意地悪ですか。ごめんなさい。
《委員》従来、利水と治水だったのに、それに環境が目的化されたっていうことで、何かその後の計画に変更とかがあってるんでしょうか。治水利水に加えて環境が内部目的化されたっていうのが河川法の改正だと思うんですけど、その改正後に計画でいろいろ変更とかがあってるんでしょうか、実際は。
《河川課》それでは○○委員のご意見と○○委員のご意見、少し関連しているところがあろうかと思います。河川法が平成9年ですか。環境が位置づけられたという、それがこれに反映しているのかと。個表で申しますと、この1番の事業例で申しますと、一枚めくっていただきまして左上にある様式2の2の波及的効果の中の安全の下に環境という欄がございますが、環境に配慮した川づくりということで、全ての河川に渡って意見を聞いて実施に移すというのは非常に厳しい面もございまして、今、大分県の中では、大野川を代表例に取りまして、いちばん大きな河川ですので、大野川で魚に優しい川づくりというようなものですね。専門の委員さんも入られてますが、意見を聞くと。関係機関の方も聞くと。内水面の関係の方とかいろんな方に入っていただきまして、試行錯誤的に、所謂護岸への配慮とか川底の掘り方を、所謂変化を付けて掘るとか、そういうようなものには反映しておるところではございますが、県下全ての河川に全て反映しているかというと、まだ、そこは十分に行き渡ってない面もございますが、所謂構造物の中で申しますと、固定堰を可動堰にして、そこに魚道を付けるとか、要するに魚の住み家、優しい護岸、魚巣ブロックを使うとかポーラスブロックを使うとか、土堤にするとか、そういう配慮は、以前に比べると格段に配慮されておるというふうに思っております。
《委員》はい。ありがとうございました。
《議長》ありがとうございました。ナンバーワンは犬丸川なんですけども、河川に対するいろんなご意見も出ましたので、あと、2番3番等も同じ問題があるんじゃないかと思いますが、これについては、継続ということでよろしゅうございますか。
《委員》説明がされてないので、委員長、取り敢えず各河川の事業の説明を全体を一挙にしていただいて、それでもう一回、議論をしたら如何ですか。
《議長》じゃあ、そうしますか。
《河川課》すいません。じゃあ、犬丸川から個別の案件について。
《委員》僕、さっき申し上げたのは、今言ったようなのはこの前も聞いてるし、一般論は良いから個別の問題をきちんと説明した方が能率的ですよっていうふうにお願いしたんですね。で、以前に聞いてることをもう一回繰り返す。それで一般論で、こう。
《議長》一般論に入っちゃったからね。
《委員》うん。だから、やっぱり個別な、ここは本当に最終的に継続にするのか中止にするのか、どうするのかちゅうことを判断するんで、そこのところを中心にやっていただきたい。
《議長》そうしますと、先ほど一般論的な説明が多かったんで、じゃあ、犬丸川の具体的な説明に入りますか。
《河川課》総合流域防災事業、犬丸川の事業説明
《議長》はい。ありがとうございました。私なんかは現地を見てよく分かってますけども、何か委員の皆さん方、ご質問ございますか。はい、どうぞ。
《委員》先ほどの河川のご説明の時に、河川工事っていうのはだいたい下流側からしてくるというようなお話しだったんですけど、ここは桜洲橋が、まだ残ってるようなんですけど、これは何か予算との関係で残さざるを得なかったんでしょうか。それとも他の理由がございましたんですか。
《河川課》下流の方は確かに間隔が狭くて高さも低かったんですが、トータル断面としては上流の方が狭かったので、下流見合いより少し上流を広げたと。下流がもちろん狭ければ、下流からやっていくのが原則です。で、尚かつ上の方が狭かったので、上の方を広げましたということです。
《委員》現地を見て早くやるべきだと思うんですけども、例えば、非常に洪水になるとかした場合に、あの近辺の家の方が何か被害に遭うんじゃないかちゅう気もしたんだけど、その辺りは大丈夫なんですか。向かい側の五十石川ですか。こちらの川縁の家が、何か。そういう家は、十分、防災対策ちゅうのは考えられてるんですか。現地を見た感じですが。まだ工事の期間がかかりますわね。そうすると、ここは大きな洪水の時に、あの右側の家とか、まだ人が住んでいるような家がありましたけど、そこは良いんですか。
《河川課》16年の10月に一度、浸水をしています。まさに五十石川。合流点です。ということで、あの橋梁をまず、今、今年、上部工ぐらい完成するんですが、昨年度から改築に取りかかってるところでございます。
《議長》はい。よろしゅうございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ、ご意見があったと思いますけど、この件については継続ということで処理させていただきます。よろしくお願いします。じゃあ、続いて2番の有田川ですか。
《河川課》総合流域防災事業、有田川の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。どうぞ。
《委員》僕、現地に行きました。現地の僕の理解は、ちょっと言葉が悪いんですけども、本当に良く整備されてて、もうちょっとだと分かるんですが、これが遅れた理由は、直轄の花月川がごたごたして遅れて、そのために遅れたんですよちゅうのは、やっぱり県民にきちんと知らせる必要があるんじゃないですか。それ、出てないなと思ったんですよ。ごちゃごちゃちゅう言葉は使わんかもしれんけども、やはりそういうことは大事じゃないかなと思いました。
《河川課》この、所謂直轄部分、花月川、縦に上から下に流れている花月川。これ、国土交通省の大臣直轄区間でありまして、この有田川、茶色の部分と求来里川、石松川が県管理河川でございまして、流域一環整備で下流見合いで整備をしておりましたので、やはり花月川の整備の影響はあったことは否めません。それと求来里川等につきましては、関連事業で周りが、確か農政部局とのほ場整備との調整で、短期間にやらざるを得なかったという事情もございまして、有田川を2年ほど予算を付けなかったというようなことでございます。二つぐらい理由がございます。直轄の方と、そういう調整をしております。上流で飲み込んでしまいますと下流で溢れますので、その流域一環の調整をしていたというところもございます。
《委員》先ほどの説明で、流下能力の不足、それと掘削がありましたね。それは、さっきの図面で、ぴしゃりやるわけですな。これが何か洪水の原因になってるような。現地に行かなかったので詳しいことは解りませんが。
《河川課》赤い部分をまず掘削をいたしまして、堤防の高さが足りませんのであそこに築堤をするということで通水断面を増やすという方法です。
《議長》はい。どうぞ。
《委員》数年前からハザードマップが公表されるようになって、なかなかそれが地価に反映するんじゃないかということで、今まではそういうことがされてこなかったので、画期的なことだなというふうに私は思ってるんですが、場所によっては、例えば立ち退きをしてもらった方が河川全体を改修していくよりは費用的に安いんじゃないかとか、何かそういう検討みたいなことはあるんでしょうか。諸外国では、例えば保険をかけておいて、保険費用の方が河川改修より安ければ、もうそれにするとかいう冷たいあれなんですけどね。日本の国情にはそぐわないのかもしれませんが、いろんな検討方法がまだあるような気もするんですが、その辺は県としてはどんなふうに考えていらっしゃるんでしょうか。
《河川課》日本全国どういうふうになってるかよく分かりませんが、まず河川というのを動かす場合は、いろんな調整が必要だと思ってるんですよ。と言うのは利水者がございますね。例えば農業用水をそこから固定堰で灌漑用に取ってるとか。で、その川を動かすことによってまた、例えば地下水への影響とかいろんな環境面への影響もかなり大きいかなと。確かにコスト面で、原委員がおっしゃるように、例えば二、三戸であれば立ち退いていただいた方が、もしかしたらそれは安いということになるかもしれませんけど、河川というのはそういう、社会資本の中でもちょっと違うのかなと。やはり、その中に治水利水と環境と三つ合わさるわけですから、やっぱり利水者の調整も必要だし、当然、その川が改修しないということになると、所謂取水堰等も、改修する場合は、そういう固定堰等も全部改修しますので、そこらあたりの調整とかですね。確かにコストだけでいけば、戸数が少なければ立ち退いていただいた方が、もしかしたら安い場合もあるかもしれませんけど、県内ではそういうような手法は取ってないとは思うんですけど。
《委員》簡単に言えば、遊水池として行政の方で買い上げると、そういう考え方になると思うんですよね。そうすると水が溜まって洪水時にはプラスになる。
《河川課》霞堤みたいな方式で、遊水を多少許すというような。それは九州の中でもそういう河川があるというふうには聞いておりました。
《議長》他によろしいですか。じゃあ、本件継続ということで。続きまして3番の末広川。
《河川課》総合流域防災事業、末広川の事業説明
《議長》はい。どうぞ、ご質問。
《委員》基本的には継続に賛成ですが、理解としてこれは、臼杵川と末広川を比べると臼杵川が大切だったから、ちょっと遅れましたよということですか。
《河川課》まず、被害を連続して受けたということが一つと、重要度、どちらの河川も重要なんですが、臼杵の市街地を貫いています臼杵川の方を優先したということでございます。
《委員》わかりました。遅れた理由をそのようにきちっと説明してください。
《委員》この中で、さっき説明がありましたけど、4号固定堰ってありますね。これはもう、出来上がってるんですかね。
《河川課》4号固定堰は、今後、改築をしていきます。これは今、固定堰ですので、これを可動堰化したいということで、今、利水者の方と調整をしております。
《委員》あの時、サギがおったところでしょう。
《河川課》いちばん上流側の固定堰です。
《河川課》ポンプの取水の方向で今、調整ができそうですので。
《議長》ようございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ、この件、継続ということで処理をお願いします。5分休憩します。
------休憩
《議長》はい。じゃあ、4番の寄藻川総合流域防災事業の説明をお願いします。
《河川課》総合流域防災事業、寄藻川の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。現地を見てね、可動堰がありますね。あれは、調整は自動でどんどんできるんですか。あれが故障することはないんですか。
《河川課》可動堰はですね、この立った状態ですね。いちばん下の左に、あの扉の水深をセットしておりまして、それを30センチメートルより水が来ますと自動的に下がるという構造になっております。背面から油圧装置で。だから水圧に連動して下がると。だから、水位が徐々に、30センチメートルまでは維持してると。で、それを越すと徐々に徐々に。一気に下がりますと下流にドンと、こう、水が流れますので、徐々に下げていくという構造になっております。
《委員》下がる時は下流の方に警報を出すんですか
《河川課》可動堰の場合は、警報の装置は付けておりません。そういう危険性のない構造ですから。
《委員》前に都市部で、先ほど人命の話があったんですけど、急に水が溢れて亡くなられたことがありました。いっぺんに流れると、恐らくかなりの量の水が流れるでしょうね。
《河川課》そうですね。そういう配慮から、一応、30センチメートルを限度として徐々に倒れると。
《委員》急に急流滑りみたいなことにはならないということですね。
《委員》基本的に増水時に、もう既に倒れてしまうような構造になってると思うんですね。そういう意味では、増えていく雨の中、堰の水が出てくるのと降った雨が増えてくるのとどっちが多いかという問題になってくると、堰が倒れた影響ってのはあんまりないんじゃないかという、そういう気持ちはしますね。全く何もない時に突然、30センチメートル分が出てくると問題ですけど、相当悪天候の状況で水が増えていくのが自然な状態の中に若干増えると、そういう状態でしょうか。
《委員》一般的に河川プールがあちこちあると思うんですが、その安全チェックとかは、どこがされてるんでしょうか。
《河川課》河川プールは県下に約25カ所あるんですが、それは全て、所謂地元の自治体さんに管理を委託しております。で、毎年プール開きの前には土木事務所の方で点検を実施しております。
《委員》ここのところ急な雨で流れとか水位の上がり方も激しくなってきていると思うんですけど、その辺の上流が増えればその流域で関係ありますよね。そこだけ管理してもらうとお掃除とかは大丈夫だと思うんですけど、安全性の問題で警報が鳴るようなこととかはされているんですか。
《河川課》今、25の河川プールの中で、県が所謂警報装置を付けている河川プールはございません。所謂市町村さん地区の方に委託されてまして、また、監視の方がおられて、やられているのが多いようにあります。
《委員》場所によっては、危なくないものもあるし、ちょっと影響が大きいものもあるかと思うんですね。構造で違うかと思うんですが。
《河川課》河川プールでいちばん水量の多いところは、多分、桂川だと思うんです。桂川の裸祭が行われる、あのちょっと上流にあるんですが、あそこもあるんですけど、導流方式、要するに川の水を取り込んでプール形式になってますので、そこを遮断すれば、洪水時には、多分、水泳する方はおられんと思いますので、通常の雷雨ぐらいですと増水が影響しませんので、問題は山の奥の方にある河川プールは、もしかするとそういう増水で、多少は考えられるかなとは思いますけど、その前にちょっと。一気に1m30とか来るわけじゃございませんので、恐らく徐々に上がってくるはずですから、先般の神戸の都賀川のことをおっしゃってるのかなと思うんですけど、あれは都市河川で流況状況も違いますので、ちょっと大分県にはそういう河川はないのかなとは思ってるんです。
《委員》基本的に継続で良いんですが、この川はやっぱり歴史的にも重要だし、環境の上からいけば、あの河口の干潟は地域の人たちも一緒に渡り鳥なんかの観察会もやっておりまして、そういう面で大分県としても継続して、そして歴史的環境の保全だとか、干潟の保全を配慮された川づくりを今後もしていただきたいというふうに思います。
《河川課》今、○○委員がおっしゃる寄藻川の改修方法なんですが、この改修済み区間6,000mとある左側に改修された状況が、今、ございますが、旧河川敷のワンドみたいなものを残して、できるだけ生態系に保全に努めた改修方法は採っているつもりでございます。全体的に、この下流も干潟がございますし、この河川そのものも結構良い環境でございますので、できるだけ澪筋を立てるというような恰好で、できるだけ真四角な断面にはしないように、こういうふうにワンド部分は残して改修をしております。以上です。
《議長》よろしゅうございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ、以上のご意見をいただきまして、継続ということで。じゃあ、次は天貝川。
《河川課》総合流域防災事業、天貝川の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。何かご質問ございましたらどうぞ。
《委員》現地へ行ってみまして、あそこにダイハツがありますね。ダイハツからは、現状、何か改修、こういうふうにしてくれと、そういう要望はないんですか。クレームちゅうか、そういうのは一切無いんですか。
《河川課》ダイハツ工業の方から直接要望が寄せられたということはございませんけども、この改修事業は、ダイハツが開業しましたのは、確か、平成16年だったと思うんですが、昭和63年から、もう事業はやってましたので、その後、ここにダイハツが進出したということでして、河川改修の方が先に着手してたという状況でございます。で、その後、写真の上側に中津日田道路の地域高規格道路が、やっとルートが決まったというような状況でございます。
《議長》何かご質問ありますか。
《委員》さっきのB/Cの数字が出てるのを出していただけませんか。
《河川課》こちらでしょうか。
《委員》それですね。この資料にあるのと、Bの方が数字が違うんじゃないかと思うんですけど、どうなってるんですかね。
《河川課》大変失礼しました。この32億7千万、これが間違いでございます。すいません。
《委員》あの数字でいくと、1.2よりももっと大きくなる。
《河川課》29.9を24.7で割ると1.2になります。この32.7が間違いで、29.9が正解です。
《委員》それに付随してちょっとお尋ねしたいんですけど、今日、再評価に上がっている三つの河川の中で、この分がいちばん、1.2というふうにB/Cが低いんですけど、市街地にありながら、何かB/Cはもっと大きいんじゃないかなと思うんですけど、一言で言ったら、どういったところでB/Cが低いんでしょうか。
《河川課》この図面で、浸水区域が、まず小さいわけですね。そうしますと便益の方も、当然小さくなるわけでして。このダイハツ工場の方が、実はカウントされてませんので、これが入れば相当大きなものになるんだろうとは思うんです。結果的にはここを守ってるんですが、今、計算をしている範囲は薄いブルーの範囲で計算してますので、どうしても便益が上がらないという恰好になってるわけです。
《委員》そういうことですね。当初の被害を受けたところが小さかったから、それが今までずっと引きずって小さいということですね。
《河川課》そうですね。
《委員》臨港道路もカウントされてないですか。
《河川課》臨港道路も、これ今、地域高規格道路なんですけど、これもカウントされてございません。で、これは、もうご存じのように高架でいきますので、直接、この浸水によってこの道路そのものが遮断されるということは考えられないのかなと思っております。
《委員》高架になるんですか。
《河川課》高架と言いますか、所謂周りの周辺の土地から比べると高くなりますので、一般の平面交差じゃございませんので、洪水の影響は、多分受けないだろうと。
《議長》じゃあ、ようございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ、本件につきましては継続と言うことで。続きまして大谷川ですか。
《河川課》総合流域防災事業、大谷川の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。どうぞご質問、ございませんか。
《委員》僕、現地見学に行きながら思ったんですが、ここの浸水域ですね。基本的には上流域の開発ですね。従来はそれほど無かったっていうことと、開発のあれと、もう一つ国土交通省のポンプ等が完成すれば、かなり無くなるんじゃないかなちゅう、素人の見た感じでね。そうすると、その時に、じゃあ、これ、いろんな金がかかるから、もしかするとここは止めた場合、今の段階で。今、堤防は、僕は必要だと思うんですよ。国土交通省のあれでずいぶん減るのかなちゅうのは、素人が見た感じでね。今後、やっぱり厳しい公共事業の中で、大事な工事ですから継続が大事ですけど、継続しない場合どうかという議論も河川課で議論されたわけですね。国土交通省に任せたらかなり減るんじゃないかちゅうようなことは、あんまり考えんでいいんですかね。
《委員》国土交通省、樋門の管理を十分して、あのポンプの能力を。どっちかちゅうと内水被害じゃないかなと、僕は、見た感じで思うんですよ。そうすると、この樋門の整備をすることで、河川改修よりも樋門のポンプの能力向上とか、その辺の話し合いをすることによって、もしかすると河川工事をあんまりせんでもいいのかなちゅう気持ち、現地に行って、そんなこと、勝手なことを思ったんですよ。
《河川課》ここは、今は仮設のポンプを使ってるんです。実は1トン。小さな移動式のやつですけど。今後は、まず直轄の国土交通省が、この樋門を改修します。これが断面的には、約3倍になります。それと、黒い部分を、大谷川を河積を広げます。それと、この点線で囲まれた遊水池を施工する、大きく分けて、この三点で改修に対応しようと。で、今のところポンプを据えて強制的に出すという改修パターンにはなっておりません。委員がおっしゃるように、ここは元々が低い位置にございますので、堤防よりかなり。内水もかなり考えられます。あの17年のあの写真は、恐らく外水と言うよりも樋門を閉められたことによって内水が大野川本川に流れなかったんではなかろうかなと思っています。
《委員》そしたら、国がもうちょっと金を出したらどうかちゅうて、そんな話し合いや調整はできんのかなと思ったんです。
《委員》樋門の改修後も、要するに降水時は樋門を閉めるわけですよね。大野川の方が高いでしょうから、水位が。そうすると、閉めた時に、この大谷川の水を、内水とおっしゃったんですけども、ここの遊水池だけで耐えられるのかという問題と、川幅を広げて、結局溢れるんじゃないかという問題。水の量によったらですね。そういう、要するに出口が無くなるわけですからね。で、ポンプで吐き出す先が高いわけでしょう。そうするとどれだけ意味があるのかという話に、今度はなってくるんで、その辺の説明がいるんじゃないですかね。つまり、閉められた。それに対応できますよっていうことを言ってもらわないと。閉めます、じゃあ洪水で溢れましたってなると、じゃあ整備は何だったんですかということになりませんか。
《河川課》所謂外水につきましては河積を広げることと遊水池を新たにつくるということで対応は可能だと思っております。ただ、内水につきましてはどこまで許容するかという問題になろうかとは思うんですが、幸い、この地区、住宅の方は結構高いところにつくられているんですね。それで、もし床下に来るとかいうことになれば、将来はポンプも組み合わせた改修が必要になろうかなとは思っております。宮河内団地だとか開発が進んでおりますので、確かに川野先生がおっしゃるように流況は変わっておるというふうに思っております。今の段階では、河積を広げることと遊水池を確保するということと樋門を改修するという三点セットで、改修の方針を考えております。将来は恐らくポンプ、床上とか床下とかに来るようになれば、そういう計画も将来計画としてはあるのかなというふうに思っております。
《議長》いいですか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ、ありがとうございます。この件については継続ということで。
《委員》それからすいません。ちょっと。これ、言葉の使い方だけなんですけども、これ、決まった文句なんですかね。費用便益内訳書の中の、これは共通しているんですけど、その他の整備効果のところに、貨幣化して便益額を算出した項目以外と書いてあるんだけど、貨幣化するなんて言葉は無いと思う。様式2の3です。貨幣化するというのは、少なくともうちの学生には、こんな言葉は教えないんです。つまり、金額表示をしたいという意図だとは思うんです。要するに金額化されない部分だと思うんですが、それは定性的効果なんですね。通常、金額化と言います。貨幣化と言うと貨幣そのものを指してしまう。それは非常にまずいと思います。
《河川課》金額化の方がいいですか。
《委員》ええ。通常、そういう言い方をします。
《河川課》はい、分かりました。以上で河川の6件、終わりました。ありがとうございました。
《議長》どうもご苦労さんでした。じゃあ、続きまして大南野津地区、7番に入りたいと思います。
《農村基盤整備課》農村基盤整備課長の○○です。今日はご審議を1件、お願いしております。どうぞよろしくお願いします。
《農村基盤整備課》広域農道整備事業、大南野津地区の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。じゃあ、ご質問をどうぞ。
《委員》基本的に継続で良いんですが、東芝大分工場だけが出てくるのはどういう意味ですか。パークプレイスは商業施設ですから住民の利用とかあると思うんですけども、東芝大分工場と特別何か。
《委員》例えば今後、大きな大新産都計画が終わって、ああいうICだとかキヤノンなんかもありますよね。その中で敢えて東芝大分工場とパークプレイスっていうのが、何かなと。何故、そう一つなぎに書いてあるのかっていうことです。
《農村基盤整備課》東芝工場が昔から沿線上にあるということと、今、臼杵の方に住宅団地ができてますので、そのへんのを兼ねて、昔からあったということで名前を出してるんですけど。
《委員》出口にあるだけの話じゃないですか。沿線の出口に位置してるということです。
《委員》わかりました。
《委員》さっき、地産地消、特産品開発など新たなアグリビジネスの展開と言われた。アグリビジネスというのは、これはどういう意味ですか。
《農村基盤整備課》少し大げさなのかもしれないんですが、小さいところで言いますと吉野のとり飯工房というのが沿線にありますし、今、地産地消というのは、農業の分野では一般的な言葉になりつつあるんですが、地域で取れたものは地域でなるべく食べましょうと。要は外国から入ってくるとか、県外のものを食べるよりも、まず自分ところで取れたものを食べるのが、いちばん、昔から体に良いとか言われている部分もありますし、フードマイレージというふうな考え方がありまして、食料を単に値段だけじゃなくて、食料を作るのに、例えば外国から輸送すれば、その分だけ油を使っておるとか、そういう意味でも環境に優しいのは、やっぱり地産地消かなというので、今、見直されているところです。そういう面も含めた、環境に配慮したような部分の農業のビジネス展開もありますし、また、食料産業というのは、農業クラスターですか、今、食料産業の集積を各県も進めておりますし、大分県につきましても企業誘致であるとか食品産業をどんどん誘致していこうというような知事の方針でありまして、そういう面も含めてアグリビジネスというふうに、ちょっと大げさになるんですが、ひとまとめに話をさせていただいたような具合でございます。
《委員》それと関係するんですけどね。例えばアグリビジネスという言葉が定着した言葉なのか皆さんの造語なのか、それと1.5次企業なんちゅうのが、僕は素人だから分からんから、そういうのがちゃんと広辞苑に載っておる言葉なのかね。その辺は県民に分からんといかんと思うんですよ。アグリビジネスというのは知らんのが悪いのか、1.5次企業とかいうのは、もう県民に広く定着した言葉であり、行政の人が勝手に恰好付けて言う言葉なのか、だからその辺は、やっぱり僕は、県民が分かるために、我々が分かるためにも、そういう言葉っていうのは使うのは慎重じゃないといかんと思うんですよ。例えば1.5次企業っていうのは、これはもうみんなが知ってる。何か行政が。僕はカタカナ使ったり知らん言葉を使うのは、相手を騙すか、格好を付けるかの二つしかないと思ってるんです。どっちなんですか。
《農村基盤整備課》委員ご指摘のように、以降、なるべくシンプルに分かり易いような表現にしていきたいかと思います。
《委員》両方の言葉も使います。両方ともですね。
《委員》じゃあ、知らないのがいけないんですね。
《委員》アグリビジネスは、最近よく聞く言葉ですね。経営の方でですね。1.5次企業というのは、1.5次産業に従事している企業だという意味で使われたのかとは思うんですけども、それは経済学的には、そういう用語はないんですが、一般的に一次産業に関わる製造業のことを1.5次産業。要するに加工してくれと。通常あれは、本来2次産業に分類されるべきものなんですけども、そういう言い方を一般的にするようになったんです。
《委員》僕はね、要するにアグリビジネス、或いは1.5次って、言葉に酔っちゃって実態がいったい何かと、こういう感じを僕はするんだけども。
《委員》それは我々が要求した部分もあるんでしょう。要するにそういう、これ以外の効果をと言われて書かれたんだと思うんですけど、用語には気をつけていただきたいです。
《委員》いや、今までは、たいがいこういう場合は一村一品とか分かり易い言葉が出ておったんだけども、そういうアグリビジネスとかの場合、一般県民は分かりませんよ。僕はこの、大南野津地区の農道の開発、これは非常に重要性を持ってると思うんですよ。だからそれだけに具体的に、こういうアグリビジネスは、大南野津地区じゃこうこうこうありますよと、そういう具体論を話してくれると、僕らにも分かり易いんですよ。
《委員》これは、道路としては非常に重要な道路だと認識しています。特に今度の計画変更のところで、県道から農道に切り替えるという話のところは、県道、実は、去年視察に行ったんですけれども、非常に隘路で、もうどうしようもないなと。で、これは止めるしかないだろうなというような道路で、それを隣に農道とリンクさせてバイパスみたいにして、そこのところをカットして上手く付けるというのは、非常に重要な変更で、県民にとっても非常に有益なことだと思うんですが、その部分を県道で改修した時のコストと、農道でやった時のコストの差の比較等も、本来はほしかったと思います。つまりこれだけの、要するに総合的な費用が浮きますということも非常に大事なアピールになると思いますし、もう一つ、県道のところに車で通していただいたんですけど、非常に危ないぐらいだったんですが、実は通る方もいらっしゃるんですね。あの当たりの周辺、住民の方の利便性についても、本来は言及が欲しかった。つまり、ここを県道の整備が今後、どの程度小さくなるのか。その時に周辺住民に影響がないんだというようなことが、ちょっと一言欲しかったということですね。これは、こちらの道路の事業の問題ではないんでしょうけども、でも、県として、その道路計画を、要するに有機的に県道も含め、農道も含め総合的に見るという方針になられたんであれば、それはそれで非常に良いことだと思うので、その部分の今の費用の縮小の問題とか、それに伴うその周辺住民への影響は最小限ですよとか、或いは県民にとっての利便性。先ほど言われたように10分短縮するというのは非常に大きなことだと思いますし、農業にとって見てもですね。その辺りの指摘が欲しかったと思います。
《議長》じゃあ、よろしゅうございますか。いろいろご意見ございましたけれども、継続ということでよろしくお願いします。ここで休憩とします。
------休憩
《議長》よろしゅうございますか。では、再開いたします。ナンバー8、農林基盤整備課の大野南部地区広域農道整備事業について説明して下さい。どうぞ。
《農村基盤整備課》広域農道整備事業、大野南部地区の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。この中で、耕作放棄防止って書いてありましたね。するとね、耕作を続けるので、その人とか人材とか、そういう確保ちゅうのはどうなんですか。
《農村基盤整備課》今、耕作放棄されてる地区は、なかなか後継者がいない。作ってくれる人がいないということで、この広域農道ができますと、他地区から若い人が入っていけるというようなこともあると思います。
《農村基盤整備課》今、大分県では、やはり水田農業、それから畑作にしましても、担い手が今、委員長がご指摘のように無いわけです。担い手がないけども、やっぱり農地というのは一人が作らんなったら、周りの人がやっぱり迷惑するちゅうようなところがありますので、誰か作る人を、できれば集落の中で作ってくれる人を探すちゅうのがベストなんですけど、どうしてももう、今、小規模集落といって、本当に農業の担い手ができるような人が集落内にいない時は他所から来てもらうような施策というものをやっぱり考えないかんということでから、今、農林水産部挙げて取り組んでるわけです。そういう中で広域農道があれば、例えば、今日は○○委員がおられないんですけども、○○委員の地元の豊後高田とかは、建設業者さんが大きいトラックに大型の農業用機械を乗せて、もう、豊後高田一円、全部、作業受託をして回ったりとかそういうふうな取り組みがあるわけです。で、やはり道があって効率的に農地と農地を移動できるようになれば、こういうふうな取り組みに弾みがつくのかなということです。
《委員》農道の整備と同時に、それをどうやって有効に活用するかだね。特に三重は、昔から農業高校があったわけですからね。だからその辺りを中心にして、先ほどのグリーンビジネスとの関連もあるからね、大いに頑張ってほしいと思うんですね。
《議長》はい、どうぞ。
《委員》延長は延びているようなんですけど、工事費が8%減って、これはどういうことなんですか。
《農村基盤整備課》橋梁が先ほど説明しました10カ所あって低入札ということで、その分の事業費が減額となっています。ほとんどが入札減ということです。
《委員》余った予算はどこへ行くんですか。
《農村基盤整備課》この事業をさらに進めるためにも執行します。
《委員》資材高騰の影響等の予想は為されてますか。資材の高騰等により、事業の遅れ等の心配とかありませんか。
《農村基盤整備課》それはありません。
《委員》是非継続で。
《議長》よろしいですか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ継続ということでまとめさせていただきます。
《議長》じゃあ続きまして9番の林務管理課、岳滅鬼線の説明をお願いします。
《林務管理課》森林居住環境整備事業、岳滅鬼線の事業説明
《議長》はい、どうもありがとうございました。どうぞご質問、お願いします。
《委員》こういう林道の整備は良いことなんだけども、この辺りに住む動物と言うかね、その辺りを上の方に追いやるとか、新聞に載ってたんだけどね、そういう問題はどういう状況ですかね。
《林務管理課》はい。林道を計画する場合は、環境アセスとかいうものでやります。例えばクマタカとかそういう部分があると、モニタリング調査とか、そういう調査をやってきておりますので、特にこの林道において阻害するということは、今のところ無いと思っております。
《委員》植林なんかも積極的にやらんといかんと思うんですね。
《林務管理課》そう考えております。
《議長》他にご質問は。良いですか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ、岳滅鬼線については継続ということで。じゃあ、続いて三国灰立線、よろしく。
《林務管理課》森林居住環境整備事業、三国灰立線の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。何かご質問はございませんか。
《委員》すいません。継続で良いんですが、灰立と言うのは、佩楯山の字と、この灰立は、どう違うんですか。この「灰の立て」という地名があるんですか。
《事務局》こちらの「灰立」の方は字図に載っているものです。
《委員》そうですか。はい、ありがとうございました。
《委員》現地を見せていただいて、もう少しで完成というところですので、頑張って早く完成していただくよう、林道の整備に十分頑張っていただきたいと思います。
《委員》この周辺に、森林レクリエーション施設がありますね。利用人員というのは、だいたい推定してるんですか。
《林務管理課》市の方でちょっと調べたんですけれども、今のところ、だいたい年間900人程度の利用があるんですけども、アクセスが改善されますと増えるんじゃないかと考えております。
《委員》この写真を見ると、桜の名所みたいな感じだからね。
《林務管理課》ええ。実際、桜の季節に行きますと、かなり和むところだと思います。
《委員》はい、分かりました。
《議長》ようございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》はい。これも継続ということでよろしく。続いて、宇目蒲江線ですね。
《林務管理課》森林居住環境整備事業、宇目蒲江線の事業説明
《議長》はい。どなたか、どうぞ、ご質問。
《委員》先ほどの林道の掘削に伴って法面がありますね。工事期間中、法面の崩壊とか、その辺りの手当は十分なんですか。
《林務管理課》工事期間中に崩落することもございますが、工事の中で適切な工法で対処しております。また、工事完了後につきましては、災害復旧事業等をやりながら、この整備を進めているところでございます。
《委員》現地を見せていただきました。先ほどもパワーポイントで見たとおり、大半が用材林で占められておりまして、林道が開設できたところは間伐材なんかの利用も進んでいるようですので、是非、続けて継続して開設に向けてもらいたいと思います。
《議長》継続でよろしゅうございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ、次、吉四六線。
《林務管理課》森林居住環境整備事業、吉四六線の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。最後の林道関係ですが、何かご質問。どうぞ。
《委員》平成5年着工で25年の予定ですね。そして今の話だと、概ね計画通りということで。現時点の進捗率は、費用で何パーセントですか。
《林務管理課》67%です。
《委員》67%というのは、それは、このまま行けば、平成25年には、あんまり心配せんでもできますよというふうに考えていいんですか。
《林務管理課》そうですね。そう考えております。
《委員》分かりました。
《委員》この吉四六線の計画概要によりますと、だいたい、工事費がキロメートル当たり1億5,000万円ぐらいなんですよね。すると、前の二つの宇目蒲江線とか三国灰立線というのは、同じく1級林道で幅が5mで、だいたいキロメートル3 億円ぐらいなんですけど、ここは何か、そんなに安くできるというのは、地勢か何かの影響なんですか。
《林務管理課》林道につきましては、尾根部を通ったり中間部を通ったりしますけど、この山の傾斜によって、かなり差が出ます。その辺で、例えば原野状態のところに行けば、それは極端に安くなりますし、その辺の差がかなり出てくるようになります。
《委員》高低差の影響で工事が安くなるということですか。
《林務管理課》ええ。斜面が急であるかどうかということで、急なところに切り込みを入れて造りますと、すごい高くなるんですけども、原野状態みたいなところで行けば、もう、切土・盛土だけで済むとか、そういう部分で路線毎によって単価はかなり差がつきます。
《委員》じゃあ、先ほどおっしゃってた立木の利用とか、そういうのによるコスト削減ということではなくて、地勢的な面で半額ぐらいで、ここはできてるということなんですね。
《林務管理課》コスト縮減はどこの路線でも行いますけども、いちばん大きい部分としては、やっぱり地形状況によるということです。
《委員》因みに森林の立木を利用するコスト縮減というのは、だいたいおしなべてどのぐらい、コスト縮減につながっているんですか。各路線で違うと思うんですけど、過去の実践例からとかで。
《林務管理課》コスト縮減につきましては、木材を利用することによって大きくは、なかなかなりません。多分、木材だけでは、2、3%ぐらいのコスト縮減だろうと思います。
《委員》今後、維持管理とかがかかってくると思うんですが、林道の場合は、土地も受益者が出しあってつくるって聞いたことがあるんですけど。県の方が買わずにですね。で、維持管理なんかも地元の方のご負担でされるんでしょうか。
《林務管理課》維持管理につきましては、今、県の方で施工している林道につきましては、林道全てなんですけども、完成と同時に市町村に移管します。で、基本的には、市町村が維持管理をしていくようなかたちです。昔は、やはり地元でやるという時もあったんですけど、今現在では、ほぼ市町村が維持管理をするということでやっております。
《委員》具体的にはどういう管理が出てくるんでしょうか。
《林務管理課》管理としてあるのは、草刈りと側溝あたりですね。水に対応する部分を管理するのが、いちばん大きい管理だと思います。
《委員》分かりました。ありがとうございます。
《委員》林道の開設で木材の利用というのが盛んにあるけどね。具体的にこの辺りで、どういうのに利用されますか。木材の利用のためにって、その利用。例えば材木なのか、もう薪炭ちゅうのは無いから、この辺り、大木が、そんなに立派な大木があるのかと思って。材木の利用。どういうふうに利用しているんですか。
《林務管理課》林道における材木の利用ということでよろしいですかね。林道を開設する時の材木の利用ということで。
《委員》はい、そうです。周辺の。
《林務管理課》はい。今、ここにあります右手の法面なんですけども、これは木材と言いましても小さい間伐材とか、径が10センチメートルとか、そういう材も出ますので、それを法面の方に2mぐらい並べますと、一つは、雑草が道に出てこない効果とか、それから補強効果もございますし、こういうかたちもやっております。それから、こういうふうに土を大きく処理しなくてはならない部分とかに、表面の浸食防止で柵を入れたりとか、それから、部分的にはコンクリートあたりの構造物の型枠にそのまま使うとか、そういう方面でかなり利用されております。だいたい使っているのが、間伐材以下の、ちょっと小さい部分で、市場に出せる部分については、また、別の加工をして使うということもございますけど、一般的にはそういうかたちで使用しております。
《議長》はい。よろしゅうございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ、この件、継続ということでよろしく。13番の臼杵市の臼杵市総合公園、都市公園事業について説明をお願いします。
《臼杵市》都市公園事業、臼杵市総合公園の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。どうぞご質問。
《委員》僕、見学に行ったんですけども、B/Cがすごく大きいですね。あのBは、どういう項目が入るんですか。
《臼杵市》一応、マニュアルがございまして、大規模公園費用対効果分析手法マニュアルというものに基づいて計算しております。そして、その中で直接利用価値というものと間接利用価値というのに分かれておりまして、直接利用価値というのは、直接的に公園を利用する施設を借りる時の費用ですね。それとか車で行った時の移動の費用とか、そういうもので計算をします。間接利用価値については、その公園自体の効用と言いますか、そこが環境面と防災面の二面から計算するようになっておりまして、当公園は、そういう緑地とかスペースが大きいということで、間接利用価値ということが大きく出ておりまして、その部分で4.58というふうな結果になっております。
《委員》僕、サンロードへ行って、野球場は立派だなと思った割には、人があんまり来てなかったんでですね、あんまり利用価値、ここはあるのかなちゅう気がしたもんですから。それと多目的広場っていうのが、現地でお聞きしたら、芝生も張らんて、ただダダ広いばっかしでね、本当に利用価値があるのかなと思うんですよ。僕、スポーツ好きだもんですから、本当に利用されると良いなと思ったんですが、利用される見込みちあるわけですね。
《臼杵市》多目的広場はですね、今、考えているのが少年野球が2面ほど取れます。そしてソフトボールですね。あとは陸上とサッカーとラグビーができるような、あと施設整備を今、考えております。少年野球等については、非常に盛んで、やはり今はサッカーとかフットベースボールですかね。そういう子供さんの競技が増えた中で、なかなか練習場の確保が難しいという現状がありまして、そういう面から見ましても利用はかなり見込めるということです。
《委員》分かりました。
《委員》行ってみて感じたのは、非常に広くて、将来、使い勝手が非常に良いと思うんですね。例えば隣の津久見は、あまり無いわね。だから、津久見と臼杵との供用ちゅうのは考えられるの。そういうことを考えてもいいんじゃないかちゅうような気がしたがな。
《臼杵市》そうですね。今のところは普通に貸し出しをして、というふうな利用を考えておりますが、また今後、そういうことも考えられるなと思います。
《委員》○○委員と同じ意見で、間接利用の効果が460億に積算されてるんです。ちょっと信じがたい金額なんですね。直接効果が22億ですね。で、間接的利用効果が461億なんですね、概算で。建設費が50億ですから、これでB/Cを計算して、もちろん割引現在価値に直して4.58、4.6という非常に高い数字になってるんで、このまま信用できないですね。人口規模からしても、間接効果が高すぎやしませんか。直接効果も、要するに利用料を按分して、多分、それで出すようにマニュアルはなってると思うんですよね。これが幾らコストが、本来だったらかかるべきものをやってるというもので、先ほどの意味はそういう意味ですね。支出が何故効果かと言うと、その公園がもしお金を取るとしたら幾らになりますか。だから、それでその効用をはかろうという話なんですね。だからこれも帰属費用ですから、設定が近隣の公園費用との関係に出てくる。だから非常に高い設定もできるわけですね。民間のあれと。で、それに対して間接がその10倍ぐらいあるっていう意味も、多分防災とかで、これが67年計画なんで、がばっと掛けた可能性もあるんですが、そのあたりはどうでしょうか。これも4%で複利計算で割り引き、現在価値を出したということでいいんですか。
《事務局》臼杵市さん、ちょっと時間がかかるようでしたら、この件は後からまた述べさせて下さい。
《臼杵市》じゃあ、ちょっと確認させて下さい。
《議長》はい。じゃあ、休憩をします。
-----------休憩
《議長》後段をただ今から始めたいと思います。14番の大分市中央処理地区、公共下水道事業について説明をお願いします。
《大分市》公共下水道事業、中央・稙田・東部・大在・南部処理区の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。じゃあ、ご質問をどうぞ。
《委員》はい。僕も見学させてもらいました。そして、この事業評価の時に、水道処理、下水道処理の場合は10年経過ですね。ある面、国が決まっとるから機械的にどんどんやっていくことで継続となるんですけど、今日の発表のように、やはり水の資源化の話をしますと、おお、無駄じゃないなとかいう話になりまして、やっぱ県民市民が納得できる、非常に良い、見学のときもそうでしたし、プレゼンテーションもそうでした。どうせ10年経ったらやらないかんからじゃなくて、やはりこの間、努力の跡が分かるかたち。或いは、できれば、水質の公共水域が以前と比べてこうなったとか、そのへんのところも具体的な数値で出していただくと、どうせお金を使うのにですね。そうすると10年じゃなくて、下水道の場合は15年ぐらいで良いんじゃないのちゅうて国も考えてくれるようになるかもしれないんで、ということです。要するに機械的にやらざるを得んのかなと。下水道の場合は。僕はそう思ったんですが、どうですか10年というのは。
《委員》府内城のお堀の水は、再生利用水って言ったね。そういう大分市の再生利用率は何%ぐらいなんですか。どれぐらい量があるんですか。
《大分市》平成19年度の年間の流入水量が約10万トンあります。これ、一日平均10万トン入ってくるんですけど、そのうちお堀に送ってるのが、約6千トン。約6%ぐらいが、そういう再生水として使われております。
《委員》私が昭和43年に、建設省の時に、その時に大分製鉄所が日量30万トンというようなあれでお願いしたんですね。ところが今は、10万トン以下でしょう。
《大分市》約10万トンです。
《委員》だから、工業関係の水の利用が少なくなったと同時に、そういう再生水なり、いろいろな利用をしてるんで、そのあたり下水道関係には、よろしくお願いしたいと思います。
《委員》もっと、その再生水の利用の販路ですか。売ればお金になるかもしれませんし、お金にならなくてもやれば良いんじゃないかとは思うんですけど、販路を広げるような態勢というのはないんでしょうか。さっき、6%が使われているというお話しまでしたんですけど。もっと、こういう時代だから、どんどん広げていったらいいんじゃないかと思うんですけどね。
《大分市》現在、再生水の利用としまして、機械類の冷却用水、それから樹木の散水、そういった関係の業者さんの登録がございます。冷却用水にしましては、平成20年度前半ですが、約12事業所が登録して、それから散水用水にしましては、9事業所が既に登録済みです。で、今後につきましては、平成19年度の利用量が3,487立法メートルという実績がございます。平成20年度を目標としまして、5千トンの利用量を掲げて取り組んでるところですけど。各事業所に対して、こういう利用できる水がございますというアピールはしておるところです。
《委員》例えばですけども、乙津川ですね。あの下流を今、再生事業やってらっしゃいますね。河川課の方で。あそこに綺麗な水が無くて困ってる場所があるんですけども、地下水を掘り起こしたり、何か大分川の水を持っていったらどうかとかいろんなプランができているんですけど、そういうところに持っていくというふうなことは考えられないでしょうか。お堀の水を綺麗にするのと意味は全く同じなんですけどね。
《委員》すいません。ちょっと僕、それは反対なんですよ。やはり、今の公共水域の水質というのは、あの処理水よりはだいぶ良いわけだから、公共水域の汚濁源になるわけですよ、あの処理水は。だから中水としての利用ですね。上水、下水、中水として。それを公共水域に流すということについては、これはまだまだそこまでは処理してないわけですから。今までトイレの水は水道水、飲める水で流したけれども、今後は大分市の水利用についてどう考えていくかという世論を高めていくために今のお堀があり、或いは市役所がトイレに使ったり、これをどう広く市民に使っていくかという、そのへんの啓蒙と言うか、そういうのを役立てていただくちゅうの方が、僕は大事かなと思うんですが。
《委員》処理水のレベルの問題がありますよね。
《委員》ええ。
《委員》再利用する上で、エネルギーの使用を考えると疑問があるんですが。
《委員》そうですね。
《委員》再利用は、全体の環境からいうと良いのではないか思います。収入源と管理部門とかで地域によって料金形態が違っているのでしょうか。
《大分市》大分市の場合、上水、所謂水道の料金と下水道料金、また違うんですけど、基本的には水道料金を下水道の使用の料金ですね。地区によって違うということはないというふうにしております。
《委員》地域は一緒なんですけど(不明)
《委員》(不明)違います。
《委員》だからそういうふうに、大分市の歳入と歳出によって(不明)ですよね。そうすると今、企業なんかは、けっこう、トキハさんなんか井戸水を使って水道を使ってないと聞いているんですが、市の収入源が減っていくと、結局、(不明)
《委員》下水道料は変わらないんじゃないですか。水利用量に対して下水料を払うわけだから、どこから水を揚げようと。大分大学も井戸水を使って水道料を安くしておるんですよ。
《大分市》基本的に一般のご家庭なんかは上水道を使われているケースが多いんで、上水道の使ったメーター量で下水道料金というのを算出させていただいてますけど、中には、大きな事業所だとか、それから井戸水を掘られている方とかいう部分については、別途、その量を算出して、その量に見合ったお金を、また別にいただいております。
《議長》ようございますか。じゃあ、この件、継続ということで取り進めさせていただきます。じゃあ続きまして、15番の別府市、別府処理区、公共下水道事業について説明して下さい。どうぞ。
《別府市》公共下水道事業、別府処理区の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。どうぞ。
《委員》これはもう、継続だとは思うんですが、別府の場合は処理率、水洗化率からいくと5割の家庭が処理されているわけですね。そうすると、後は汲み取りでやってるんですか。汲み取りしている人口はどのくらいあるんでしょうか。
《別府市》ほとんどが、最近では合併浄化槽。古いところでは、まだ単独というのも残っておるかと思いますので単独浄化槽ということで、汲み取りの便所というのは、非常に少なくはなっております。
《委員》この前、現地では、皆さんの場合は、管理の関係上、合併浄化槽等はあまり望ましくないというようなお話しをされて、で、合併浄化槽もあまり普及してないというような、僕はそういうふうに聞いたんですが、今、お話を聞きますと、かなり合併浄化槽があるわけですか。
《別府市》市街化区域、全体計画がほぼ市街化区域を基本としておるんですけども、その中に認可区域内の事業を今、進めておるわけですけれども、認可区域外につきましては、当分の間まだまだ下水道が整備されませんので、その区域につきましては、最近では合併浄化槽で、古くでは単独浄化槽でやっていただいているということでございまして、汲み取りについては、非常に数は少なくなってると思います。
《委員》そうすると、あの区域の中の五割の処理人口、ごめんなさいよ、さっきの表がありまして、水洗化率が86%だったでしょう。水洗化率86%で、普及率が67%だから、まぁ、50%ぐらいが処理されてる。後はそのまま公共水域に流されてるというふうに考えたらいいんですか。
《別府市》はい。そうですね。
《委員》はい、分かりました。
《委員》今、脱水ケーキの絵がありましたね。脱水ケーキは、肥料に使うんですか。
《別府市》ええ。私どもの方は肥料でございます。100%肥料化、コンポスト化でございます。
《委員》こういう脱水ケーキは、他のところも皆やってるんですか。
《別府市》大分県内では、肥料化されているところは数は少ないと思います。私どもと、後幾つかの市は聞いておりますけど。
《委員》例えば、肥料とすればどういう方面に使えるとか、そういう効能をはっきりすれば、市の収入になるんじゃないですか。
《別府市》事業としては行っておりませんで、業者の方に出しているということでございます。
《委員》そうですか、分かりました。
《議長》じゃあ、よろしゅうございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ継続ということでとりまとめさせていただきますので、よろしくお願いします。続きまして、16番の日田市、日田処理区公共下水道事業についてお願いします。
《日田市》公共下水道事業、日田処理区の事業説明
《議長》はい、どうもありがとうございました。先ほどの図面で、清流育む下水道って書いてありましたね。何か下水道が清流を育むんじゃないような気がするんだけど。これはどういう理由なんですかね。
《日田市》はい。当市はやはり水を、清流と言いますか山紫水明の地でもありますし、そういう意味で清流を育むと、清流というものを前面に出して、観光方面でもアピールしています。
《委員》実際に下水道の水を、ここに流してるわけですね。
《日田市》ええ。下水道につきましては、中心部の中野川というのがありますけども、そこは以前、ドブに近いような環境でしたけども、下水道事業が進むことによって、以前は魚が住んでなかったんですけど、今はコイを飼ったりしています。
《委員》趣旨は分かりました。
《委員》現在の下水道事業は、旧市街地、それと大山。あと残りの整備はどうなるんですか。
《日田市》はい。私ども、周りを約8割近く山に囲まれておりまして、どうしても平地が少ない。その旧日田市の平地の部分については公共下水道事業。それから大山については、ダム関連の事業としまして特定環境保全、公共下水ということで整備をしております。三津江、上津江、中津江、前津江、それから天瀬については従前からやっております合併浄化槽による整備を行っていきたいというふうに思ってます。やはり費用対効果の面から、周辺部になりますと管の延長が長くなるというようなことで合併処理で取り組んでいきたいというふうに考えております。
《議長》よろしいですか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》どうもありがとうございました。継続ということでまとめさせていただきますのでよろしく。じゃあ17番、津久見市の津久見処理区、公共下水道事業について説明お願いします。
《津久見市》公共下水道事業、津久見処理区の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。じゃあ、どうぞ。
《委員》公共用水域の水質はどうなっていますか。
《津久見市》水質は、4点ほどの調査地点があるんですけども、平成17年までは、codにつきまして、若干ながら未達成いうようなかたちになっておりまして、18年度については達成しているところであります。
《委員》処理区域と未処理区域がありましたけど、その流れ出る先で違うんですか。
《津久見市》基準よりも少し出ている時と、天候によっての左右が少しはあるんであろうとは思いますけども、codということで、生活雑排水の方がそういうかたちがあるのではないかなと思っております。
《委員》この中に雨水対策というのがありますね。津久見の場合は、非常に傾斜が急だから、雨水が急激にダーッと流れ込みますね。そういう時の処理場の対策というのは十分なんですか。
《津久見市》処理場と雨水対策は別のものでありますので、処理場そのものに関しては別に、対策そのものは考えておりません。
《委員》完成まで40年と、半世紀近くかかるんですね。耐用年数が決まるじゃないですか、施設についても。そのあたりも計算済みということでいいんですか。
《津久見市》費用便益を出す時には、そういうものを全部加味したようなかたちの中で出していくことになっております。ただ、期間としては、生活環境を図る上では、早く着手と言うか、整備していきたいとは思っているのですが、経済情勢というのを見ながらということになっております。
《委員》水洗化率が65%ですかね。他市に比べて20%ぐらい低いような気がするんですけど、何か水洗化率アップに向けた取り組みとかはなさっていらっしゃるんでしょうか。
《津久見市》県下の平均よりも相当、ちょっと低いかたちではあります。職員でもっての戸別訪問、もっと啓蒙をしようというようなかたちではやっていかなければいけないと思っておりますので、家庭訪問をしながら水洗化率を上げたいと思っております。
《議長》ようございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》どうもありがとうございました。本件につきましては継続ということでまとめさせていただきますので、よろしく。じゃあ、18番、豊後高田市、高田処理区公共下水道について、よろしくお願いします。
《豊後高田市》公共下水道事業、高田・真玉・香々地処理区の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。先ほどの説明の中に、水洗化率が26%というのがありましたね。あれは豊後高田だけですか。香々地とか、その中に入っているんですか。
《豊後高田市》香々地地区だけです。豊後高田は72.2%で、香々地地区が26.1%です。19年度に供用開始いたしまして、まだ1年ちょっとですので、まだ率が上がってないんですけど、徐々に上がっていくと思います。
《委員》だいたい受益者負担金は、香々地地区でどのくらいですか。当初受益者で負担金を出しますよね。だいたいどのくらいですか。
《豊後高田市》香々地は、公共桝一戸あたり14万と、分担金はそういうふうに決めています。真玉の方が15万円。高田処理区は、1平方メートルにつき400円と、それぞれスタートが違うんで、こういうふうになっています。
《委員》今、思い出してるのは、旧狭間町が公共下水道を中止にしたんですよね。そういう面からいくと、豊後高田市、昭和の町で頑張ってるとは言え財政的に厳しい中で、大変だろうとは思うんですけども、是非頑張ってやっていただきたいな。そういう行政の中で、もうちょっと、そんな金のかかるのを今までやってくると大変だなちゅうような声はないんですか。僕は一つだけ、この評価委員会の中で、狭間町については、もう止めますちゅうのに、ほんなら止めるにしましょうなんちゅうてしたのは、あれで良かったのかなちゅう思いがありましてね。しかし、それぞれの今までの各公共事業体ちゅうか、それは継続継続で来てるんですが、それが市の負担に、やっぱりなってるのかなと思ったりして、多少心配してるんですけど。
《豊後高田市》住宅の密集地につきましては公共下水道で対応して、集落が点在しているところは合併処理浄化槽で対応してもらうように。費用対効果を考えて、密集地はやむを得ないと思うんですけど、それ以外のところは、もう合併浄化槽で対応していくような方針です。
《議長》ようございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》はい。じゃあ、この件については、委員会としては継続ということでまとめさせていただきますのでよろしく。ここで、休憩します。
--------------休憩
《事務局》委員長、先ほどB/Cの件で、臼杵市さんの方がまだ回答してませんので、臼杵市さんの回答を先にお願いします。
《議長》じゃあ、先ほど13番の臼杵市の臼杵市総合公園に関して、○○委員の質問に対する回答をお願いします。
《臼杵市》まず費用対効果につきまして、前回の平成15年時と今回とかなり差があるんですけど、これについては、19年の6月にマニュアルが改訂されてます。それで計算の仕方等が若干変わっているということの中での数字の差になってます。そして、このマニュアルについては確認したんですが、やはり防災面と環境面の部分で、やや大きめと言いますか、マニュアルについては数字が出るということで確認しております。そして今回の間接利用価値の部分につきましては、一応これ、出し方と言いますのが、まず臼杵市に対しての、ここの総合公園に対しての誘致距離ですね。こういうのを設定しまして、それで計算しているというのが一つあります。そして、これの間接利用価値がどうやって出ているかと言いますと、その誘致距離に入っている市につきましての一世帯当たり一年当たりの便益額というのを計算しておりまして、それに世帯数を掛けて出した値ということになってまして、それの結果が今回の数字になってます。
《委員》便益額はランク付けがあるんですか。要するに、首都圏とこことは違いますといったものがあるんですか。一世帯当たり。
《臼杵市》それは無いです。
《委員》そして波及される半径は、何キロメートルぐらいですか。
《臼杵市》今、誘致距離は15キロメートルで見てます。一応、市で言いますと、臼杵市と津久見市を対象としてます。
《事務局》先ほど、19年度から算出方法が変わったということであったんですが、県内でも、その19年度以降に再評価を受けてる都市公園というのが、今回の臼杵市さんが最初です。それで全国的な例って言うか傾向について、コンサルの方なんですけど、確認させていただいたら、やはり従来よりはかなり高めの数字が出る傾向にありますと、そう言う回答をいただいております。
《臼杵市》それと、今、委員さんがおっしゃられたように、やはり都市部と臼杵市のような環境の場所で言うと、やはり都市部の方が、防災面とか環境面に対しての関心が高いということで、やはりこういったところになると、環境防災の価値がグンと上がってくるというようなことは、コンサルの方も言ってます。
《議長》いいですか。はい、どうもありがとうございました。じゃあ、19番の日出町、日出処理区、公共下水道事業、よろしくお願いします。
《日出町》公共下水道事業、日出処理区の事業説明
《議長》はい、ありがとうございました。じゃあ、どうぞ委員の皆さん方、ご質問をお願いします。
《委員》この説明の中に、平成19年度に下水道法事業認可の手続きを取った。これはもう、オッケーだったんですか。まだ申請中なんですか。
《日出町》もう取りました。
《委員》資料のつくり方が、いちばん分かり易かったですね。計画地区と整備したところっていうような区別もありましたし、B/Cの計算とかもついていました。
《委員》今後の処理方法の変更は、あり得るんですか。
《日出町》今後とも処理方法の変更はありません。
《委員》そうですか。
《日出町》はい。
《議長》よろしゅうございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ、この件については継続ということでとりまとめさせていただきますので、一つよろしくお願いします。次に、20番目の宇佐市長洲地区、漁業集落環境整備事業について説明お願いします。
《宇佐市》漁業集落環境整備事業、長洲地区の事業説明
《議長》はい。どうもありがとうございました。じゃあ、どうぞ。
《委員》漁業集落環境整備事業というのは、漁業集落排水処理は入ってこないんですね。別ですね。
《宇佐市》この集落環境整備事業で宇佐市が取り組んでいるのが道路の整備で、今、質問されました排水の関係は、この中には入っておりません。
《委員》はい。そうするとここは、今、下水道処理は、どういう状況にあるんでしょう。
《宇佐市》今現在は、四日市地区、駅川地区というところで、公共下水は整備しておりますけれども、今後の課題として宇佐市も、この密集地の関係も含めて、柳ヶ浦地区、宇佐地区の計画を、今、しておるところでございます。
《委員》はい、分かりました。
《委員》基本的な質問で申し訳ないんですが、この地区の人口はどれぐらいですか。
《宇佐市》今のハバブ地区の人口が、現在で2,526人です。
《委員》高齢化率は。
《宇佐市》高齢化率も。かなりの高齢化と、私は思っておりますけれども、憶測で言って大変申し訳ないんですけれども、40%ぐらいかなというふうに感じております。そのうちの、高齢化人口と言いますか、それが929人ということです。
《委員》事業自体は、当然、継続でよろしいんですけども、漁業集落道に面すると言った方が良いんですかね、その恩恵に浴さない、まだ狭い狭隘な道路についてる宅地がかなり残ると思うんですね。建築基準法に抵触するから建て替えとかできないケースが、かなりあると思うんですけど、それは何か別の対策か何かをなさってるんですか。それとも、この事業とは関係なくて、あとは自分たちで解決しなさいっていうふうなことになるんですか。
《宇佐市》基本的には、この計画をつくる時には都市計画道路というのもあったんです。そして、その中でこの都市計画道路を補完するかたちで漁業集落環境整備事業ということで碁盤の目のようなかたちで、こういった線を一応設定いたしました。そして今、質問にありましたように、その中にもまだ小さい道路、建築基準法で家を建てたくても建てられない人もおるじゃないかというふうなところの環境も、そのとおりの意見でもありました。しかし、それを一緒に平行してするというわけにもいきませんから、とにかくこの密集地の中に、この5本から7本の道路を先に通すというのを最優先したところでございまして、そういった、この中の、また小さい道路というのは、市土木の方の関係の事業かなと考えているところでございます。
《委員》今後、この漁港が整備されますね。そうすると、現在、長洲に住んでいる人の漁業者と言いますか漁業人口。それは増加の傾向にあるんですか。
《宇佐市》漁業人口と言うのは、皆さんもご承知のとおりと思いますけれど、今、魚離れとかいろいろありまして、そして後継者と言いますか、そういった関係者も非常に少なくなっておるというところでございますけれども、この道路ができて、そして漁業の生産が高まれば、ある程度の漁業者の増というのは見込んでおるところでございます。
《委員》漁業関係の漁具の販売をされている人もいますね。だからこういう整備をされて、その漁業関係の工業って言うか産業と言うか、そういうのが若干でも増えると良いなと、そういう気持ちです。
《議長》じゃあ、ようございますか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》じゃあ、この件については継続で、よろしくお願い申し上げます。
《議長》ただ今、一応、20件の案件が終了いたしました。これに関して何か、委員さんの中で付帯意見、こういう意見を入れたら良いんじゃないかというのがございましたら、言ってもらうと非常にありがたいと思いますけども。何かございますか。それとも事務局の方で今日の話をまとめて、意見を皆さんお配りして、そしてこれで良いか。これに対して付け加えれば良いのか。そのあたりを早急にやる手もありますけどね。それ、どうしますか。もし、意見がございましたら。少なくとも20件については、皆さんのご意見は継続ということなんですけども、何かそれに、こういうことをしたら良いんじゃないかとか、そういうのがありましたら。
《委員》特にこうして欲しいというわけじゃないけども、今日感じたのは、費用便益法ちゅうのは怪しげなもんだなちゅうような感じがしたもんですから、これが本当に県民の方々が、例えば、あの公園ができたら100円で400円も儲かるぞちゅうて普通に思って良いのかどうかですね。そのへんのところは、例えばマニュアルが変われば変わるちゅうていうようなものであると、我々、説得力が無いんですよね。だからそのへんについては、どう理解すれば良いのか。事務局はどうお考えなのかね。例えば国のマニュアルどおり、或いは機械的に事業評価、大分県も公共下水道は10年とかね。だからそのへんによっていろいろ、土木部長がおっしゃった選択と集中で考えるならば、国から来るのを一律にするんじゃなくて、大分県民にとって本当に分かり易い事業評価の方法ができればいいなちゅうのが僕の印象です。お困りでしょうけど。
《事務局》付帯意見としては書けません。
《委員》書かなくても結構です。
《議長》例えば、若干、今あるかもしれませんけど、帰ってゆっくり今晩考えたら、またあるかもしれんし。だから、早急に今日のあれを、取り敢えず第一案みたいな感じでまとめてもらって、そして委員さんにお配りして、そしてその中でいろんなご意見を付け加えてもらったら出たんじゃないかなと思うんですけどね。但し、答申の期間等ありますから、早急に、今週いっぱいなら今週いっぱいとかぐらいにしてもらって、そうしてもらうとありがたいんじゃないかと思うんですね。どうですか。
《議長》それは二、三日うちにできるでしょう。今日のを簡単にまとめるやつは。
《委員》プレゼンのことなんですけどね。相当こなれてきてると思うんです。パワーポイント使われて、結構、使い方の練習されて来られたのがよく分かるんですが、先ほどの公園もそうなんですけど、要するにベネフィットと説明がつながってないんです。例えばあの時に4.5の問題がありましたが、あれについては、例えば防災でこの辺には人が逃げ込む場所がここしかありませんよという話があれば全然話が違うでしょうね。あの地区の全体の中で、公園がここしかないというのをちらっと言われたのは耳にしたと思うんですが、そこが、例えばここの、この公園だけでは人口これだから、これだけの便益になりますとか、そういう説明が入ってると、だいぶ違ってくると思うんです。印象が。で、よく読めば分かるんですが、やっぱり10分程度の説明の中で、全部を把握するということはまず不可能です。前もって読んでいますが、なかなかそこまではいかない。やっぱりそういうベネフィットとコストがどう結びついているかが重要なんです。
《事務局》防災面の要素が強いんですね。
《委員》ええ。まず、それが二次効果の大きな面だと思うんですが、一人でどのくらいのベネフィットを得ていますからというのは、帰属計算はできるんです。要するに評価はできる。だけで、実際には金額にはなってこないんですね。現実の問題として。で、そのあたりをきちっと言ってもらわないと、他の県が取りやめた事業もありますが、そういったものになってしまう可能性があり、ここの委員会の一番の問題になっているので、それをきちんと説明していただくといいと思います。
《事務局》何度も意見をいただいておりますけども、事業者は継続してやりたいんだというアピールが、ちょっと不足していると思います。そのへんは次回、できるだけ改善をしたいと思います。
《委員》その件に関して私も思ったんですけど、継続の理由というのがいちばん最後に一行書いてありますね。あそこにB/Cが1以上だからという理由がずいぶんあったんですね。あれ、継続する理由の一つじゃないかと思うんですけどね。本来の下水道のベネフィットとか利益とか林道の必要性とか、そういったものが、若干重複するかもしれんけど、もういっぺん上げていただいて、こういったものも更に継続して必要なんだと。更にB/Cも1よりも大きいと、そういう風な表現でないと、本来の目的っていうことが表に出なくて、B/Cだけで結論を出してるという印象があるんですけどね。そのへんの表現の問題。だいたい分かってますけど、別に敢えて言うほどのことはないんですけど、所謂ご存じない県民の方々なんか、資料だけ見て判断するのに、何か違和感があるんじゃないかなという気がするんですけどね。
《委員》B/Cが1以上でないと、継続できないという決まりがあるのですか。
《事務局》ありません。ただ、逆に説明側の方はいちばん皆さんがB/Cを見られてるんじゃないかと思ってるんです。だけど、「委員の方々はそうじゃないです。『仮に1を切るようなことがあっても、本当にみんなが必要性を説明してくれれば、継続することもあるんだから。』というふうにおっしゃってくれてますよ。」というような話しをしてるんですけども、どうしても本人たちもB/Cが数字的に出るもんですから、それにこだわってる面がありますけども、○○委員がおっしゃったように、B/Cは評価項目の一つだという考え方で、やっぱり、もっと重要なところがあるんじゃないかと思われますので、そのことも書いて、そして継続したいという方がいいんですね。
《委員》要は、分かり易い説明が重要なんです。
《委員》委員の一人としても、付帯意見を付けるようなものは無かったというふうに、僕は思うんですけどね。やはりこれは継続しているけども、こんな問題点はちゃんとクリアしてださいよというような意見はなかったんで、確かに今、○○さんがおっしゃったように、付帯意見ちゅうのは、事務局としてもそうとう重く感じるでしょうし、委員の一人としても、敢えてこれをお願いしたいというのは無かったと思います。もし、議事録署名員の方と委員長がご相談されて、これはしましょうというのが、もしあれば、もう、私は委員の一人としてご一任したいと思います。
《議長》僕は、○○委員がいろいろ質問された、そのあたりは特に、こういうふうにしたらどうかちゅうやつは無かったんですか。
《委員》付帯するべきものは無いですね。要するにプレゼンの問題なんですね。だから、こっちも分かってるんだけど、質問するのは、それを引き出すために言ってるんですよね。要するに、ここをこういうふうに変えたいから、こうすると住民サービスに貢献するんだとか、環境保全のために絶対必要なんですと言い切ってくれるぐらいのものがあれば、こちらも安心できるんですが。
《事務局》これ、事務局の方からまた、各担当者にそのへんを指導したいと思います。
《委員》かなり県の方も、公共事業は精選されてる。昔みたいに何でもかんでもよろうという感じじゃないですね。これをストップさせないといけないという事業は、あんまり見られない、と言うか寧ろ、もうちょっとスピードアップしてほしいと思うような公共事業が多い。
《委員》全体的な審議の仕方とか発表の仕方についての問題はいろいろ出ましたが、個々の事業に関しての、所謂付帯意見というのは、私も無いと思いました。
《議長》じゃあ、事務局と私の方で話してよろしいですか。
《一同》(異議無しの声)
《議長》はい、分かりました。じゃあ、そういうことで。
--------終了