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第19回 大分県公共事業評価監視委員会 議事録

印刷ページの表示 ページ番号:0000011875 更新日:2010年3月30日更新

第19回大分県事業評価監視委員会 議事録


日時:平成19年8月1日(水)13時30分~16時30分
場所:大分市府内町2丁目1番4号 トキハ会館(5階ローズの間)
議題:公共事業評価(再評価)
出席委員:秋月委員長、安部委員、井上委員、宇野委員、川野委員、下田委員、中野委員、原委員、開副委員長
対象事業:地方道路交付金事業 (主)別府挾間線
     地方道路交付金事業 (主)大田杵築線
     交通安全施設等整備事業 国道213号
     広域一般河川改修事業 久留須川
     地すべり対策事業 湯平地区
     海岸高潮対策事業 国東港海岸富来地区
     都市計画道路事業 庄の原佐野線
     広域営農団地農道整備事業 大南野津地区
     広域営農団地農道整備事業 耶馬溪東部地区
     道整備交付金事業 大刈野線
     農業集落排水統合補助事業 朝来地区
     農業集落排水資源循環統合補助事業 熊毛地区




《事務局》 それでは本日は、知事から諮問されております10件の再評価事業と、国東市から審議依頼をされております2件の再評価事業、合わせて12件の事業につきましてご審議をお願いいたします。なお、委員会の議長は委員長が務めることになっておりますので、秋月委員長様、よろしくお願いいたします。

《議長》 はい。では、ただ今から、第19回の大分県事業評価監視委員会の議事に行きたいと思いますけども、議事に先立ちまして本委員会の議事録署名委員をご指名いたしたいと思います。大分県事業評価監視委員会設置要綱第4条5項により議事録の署名委員は2名になっておりますので、中野委員さん、そして原委員さんのお二人に議事録署名委員としてよろしくお願いいたします。じゃあ、先ほど事務局の方からもご説明がありましたけれども、知事諮問が10件、それから国東諮問が2件と、合わせて今から説明を受け、そして審議に入りたいと思います。で、先ほどもちょっとお話しいたしましたけれども、再評価につきましては、事業を巡る社会情勢の変化、非常に厳しいいろいろな状況がございます。或いは、事業の投資効果、或いは変化等々が、非常に重要になって、その可能性について非常に今後期待されるところでございますので、審議に当たっては、一つは、事業が現状の社会情勢の変化と乖離していないかどうか、現状に即して事業の遂行がどうかと、これが一点。第二点は、残事業期間が長いもの、或いは総事業費が増額したもの等々について十分な検討が行われているかどうか。第三が、費用対効果、或いは環境対策等を考えて十分であるかどうか。そして最後に、この案件が継続か或いは中止か休止か、そういう妥当かについての審議をお願い申し上げたいと思います。それから、説明される方々は時間の関係、先般も一応、概要はお伺いしておりますので、一件あたり5分程度お願いいたしまして、そしてあと、審議をいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。じゃあ、ようございますか。直ちに入って良いですね。
 じゃあ、ただ今から再評価の審議を始めます。第1が、道路課の県道別府挾間線、地方道路交付金事業から入ります。

《道路課》 地方道路交付金事業、主要地方道別府挾間線の事業説明

《議長》 以上ですか。はい。どうぞ。

《委員》 基本的には継続かどうかとていうこととは、直接関係ないんですが、前、私、一般論で、環境のところの個表を、これについてはこの道路が工事中や、或いは出来上がった後、生活環境の保全に関してどんな影響があるかとか、或いは個別に聞いているわけですね。ということが何も書いてないのは、もう影響ないですよという意味。この前申し上げたつもりだったんですが、僕はやっぱり、こういうのをここに、道路工事中の影響、或いは出来上がった時に、生活環境の保全というのは、人間が生活する上で大気汚染とか水質汚濁とか、あんまり心配せんでいいですか。ここでは心配無いとか、やっぱりそう書いた方が良いと、そんなに申し上げたつもりだったんですが、敢えてこのままなので、そのへんはどうなのかをお聞きしたいと思います。これは非常に重要な道路ということは理解できましたが、やはり県民に説明するためには、それぞれ、不真面目とは申し上げませんが、やっぱり質問に対して的確な答えをするのが、真面目にやってるぞちゅうのが、僕は見えると思うんです。これは、僕は環境の立場で出てるわけですが、不真面目とかしか言いようがないんですよね。環境に対しては、この道路はものすごく重要だから、だから環境なんてどうでも大したことがないというふうにしか、環境の立場で言うと、見えない。非常に残念な気持ちが、僕はしております。

《議長》 はい。何かよろしいですか。どうぞ。

《道路課》 大変申し訳ございませんでした。当然のことながら、市街地、住宅密集地の中を通りますので、橋梁及びトンネルの坑口付近含めて、大気、或いは先ほど言われました騒音等ですね、これについてはシミュレーションをかけまして、特に問題無いという判断をしておりましたものですから、この表記してなかったことにつきましては。

《委員》 ですから、それはやっぱり、長く文章は要らないんですが、これは書くべきだろうと思うんですよ。でないと、蔑ろにしてるとしか受け取られないんで。

《道路課》 もちろんご指摘の通りでございますので、今後対応したいと思います。大変申し訳ございませんでした。それと今、委員がおっしゃった工事中の処理でございますが、市街地の中ということでJジェイアールにも近接しておりまして、現在JRと橋梁の架設の段取りなど、事前の協議をしているところでございます。そういう意味で環境にも十分に配慮して、架設工法なども考えていきたいと思っております。

《委員》 今のに関連することですが、あそこ、ジェイアールが通ってますね。ジェイアール側は、この件のやり方等については問題無いんですか。

《道路課》 はい。それはもう、基本的に協定書を結んで事業を進めていくというやり方をやっていきます。

《議長》 何か他に、どうぞ。

《委員》 どれぐらいの交通量があるんですか。

《道路課》 予測交通量ですよね。

《委員》 はい。

《道路課》 1日1,300台を想定しております。

《委員》 それは、だいたい通過交通がほとんだと見ていいんですか。それとも、要するに両側の住民の利用が多いというふうに睨んでいるんですか。

《道路課》 主要地方道で、都市間を結ぶ性格を持った道路ですので、挾間方面と別府の間の足の長い通行を想定しております。

《委員》 ありがとうございました。

《議長》 ようございますか。じゃあ、本件については継続ということでよろしゅうございますか。

《一同》 異議無しの声。

《議長》 はい。じゃあ、そういうことでまとめさせていただきます。

《道路課》 地方道路交付金事業、主要地方道大田杵築線の事業説明

《議長》 はい、ありがとうございました。どうぞ皆さん方、ご質問を。

《委員》 用地取得がほぼ完了でいろいろ問題になることがありますか。

《道路課》 あと1件が、地元の共有地でございまして、登記に時間を要すようなんですが、もう地元の了解を得られておりまして、手続きを進めているところです。

《委員》 はい。

《委員》 一つお尋ねしてよろしいですか。計画概要のところの幅員なんですけど、当初計画が6.5、全幅が11mだったのが、6mと全幅9.75mに設計変更されてるようなんですけど、これは何か理由があったんでしょうか。

《道路課》 16年度に道路構造令の改訂がありまして、それに伴いコストも削減できるということで計画を見直しております。

《委員》 はい、分かりました。

《議長》 じゃあ、良いですか。皆さん方、よろしいですか。

《委員》 ちょっとよろしいですか。これに推定交通量などは、一応、資料としてあるんですか。実は、直接、工事の内容と関係ないんですけど、先ほどのご質問もあったように、現状の交通量と将来の推定交通量というのは、非常に重要なもの、計画に対してですね。こちらあるものと無いものとあるでしょうが、あるものについては、できるだけ出していただけたらいいかと思います。

《道路課》 現況が1,341台という、これ、ちょっと古いデーターですけども、ありまして、で、計画交通量が2,200台。これは、杵築のインターチェンジに直結するということで、かなり増えてくるのではないかと想定しております。

《議長》 ようございますか。

《委員》 波及的効果の地域社会のところなんですけども、過疎化が著しい旧大田村にとって云々ってありますけど、本当に、道路が通ることによってその地域が振興したり農林業が復興するみたいな、そういうことがあれば本当に嬉しいことなんですけど、何か具体的に、例えば今までの例で何かありますか、そういうこと。これまでされた事業の中で。私、今回、初めて委員になったもので、ちょっと不慣れなものですから、ちょっとお聞きします。

《委員》 例えばここに、地域振興の定住化と書いてあるけども、定住化するには何か、やはり産業興しがなけきゃいかんわけですね。だから、そのあたりの策があるのかちゅうことでしょう。

《委員》 そうですね。道路が通ったことで、本当にこれが、そういうことが本当に叶えれば、本当に嬉しいことではあるんですけど、過去、そういうことがございましたかとお聞きしてるところでございます。

《道路課》 特定のところをなかなか、小さな例が多いと思うんですよ。で、出しづらいんですが、産業につきましては、所謂一つの道路とかできるだけじゃなくて、道路網を完成することによって、広域的な道路網をつくることによって、例えば県北方面で見られているように自動車産業が集積するとか、そういう効果は非常に大きくあると思います。今日、ご説明しましたものは、所謂国道の一つ下のランク、地方道の中での主要地方道ということで、主に都市間を結ぶことで、一つ大きな効果を考えられるのはどこでもそうなんですが、観光地、それぞれ持ってる観光地をPRして、それを周遊するルートができるとか、そういうことは十分考えられると思います。道路は交通量をさばくためとか安全のためとかいうことで、大きな命題が他にもございます。それを整備していくことによって、地域に知恵でどんどんそれを使っていただいて地域振興に役立てていただきたいというふうには思っております。

《委員》 そういう前例がたくさんできれば本当に有り難いことなんですけど、少しこの話題からは外れますけど、例えば林道なんかに関しても、凡そ動物が通るぐらいのような感じしかないみたいなところで、ものすごく大きな広い林道があっても風倒木が倒れてたり、そのままになってたりするところがありますので、そのへんやっぱり、何か大変なお金で造るのに、ちゃんと本当に利用される道であって欲しいなということは、常々思います。いろんな波及効果があって、いろんな地域が本当に振興していって、ここに書いてあるみたいに、地域人口の定住化にもつながれば、本当にそれは良いことだと思いますけども。

《道路課》 今、おっしゃいました山の中の狭い道路、当然、県道であったりするわけですが、防災という観点から、非常に重要だと、私共は考えております。孤立集落を防止するとかですね。で、今、県の取り組みとして、1.5車線道路といいまして、全部2車線が必要ないのではないかというようなところは地元の方々とご相談をしながら、1車線に離合所を付ける等、そういう整備を行っているところもあります。これからそういう手法も使っていきたいと思います。

《委員》 確かに、道路の利便性は、非常に広範囲に渡っているわけですね。そういう点で、こういう道路については、そういう複合的な、総合的な利用価値ちゅうことを十分考えてもらいたいですね。

《議長》 じゃあ、この県道大田杵築線、よろしゅうございますか、継続で。

《一同》 異議無しの声。

《議長》 じゃあ、そういうことで処理いたします。じゃあ、次は3番目。国道213号、交通安全施設等整備事業についてお願いします。

《道路整備促進室》 交通安全施設等整備事業、国道213号の事業説明

《議長》 はい、ありがとうございました。どうぞ。何かありませんか。

《委員》 もう、継続大賛成なんですが、やはり交通事故の発生が高いというのは、すごく緊急性が高いわけですね。で、やはり、例えば土地買収に時間がかかったのが一つだったですかね。だからこういうのはやはり、事故がそんなに起こっているということであれば、特別の何かで用地買収もやるというのは、優先の付け方というのがあって良いんじゃないかなと思ったんですね。例えば、必ずしもいろんな理由で、定住人口が増えるとかいろんな書くよりも、何と言っても事故がこんなに多いということは緊急性を要する。そうすると、その場合は、こんなに用地買収に努力したけどもできんかったのかね。そのへんのところの説明もお聞きしたいなと思ったんですよ。こんなに特別のことをやったのにできんかった。やっぱり、僕ら現場を見て、何故、早くできんかったのかなと思ったのが率直な感想です。

《道路整備促進室》 まず最初に、現在の用地の進捗状況なんですが、19年度、20年度、来年度まで予定している分の中で、まだ契約いただいてない方が5名ほどいらっしゃいます。この方達についても、今、鋭意、お願いしておるところです。特別な用地の取得ということでございましたが、交通安全事業も土地収用法の3条で収用対象の事業になるわけで、事業認定をいただいて、その後、強制的な収用という方法もルールとしてはあるわけなんですが、全国的にこの事業を適用した事例が少ないということ、或いはルートの選定、必ずしも自転車歩行者道が、必ず現道沿いと、沿ったルートでないといけないのかというような理論的な、そういう難しさもありまして、なかなか収用法が使いづらい点もございまして、今、そういうことも視野には入れておるんですが、鋭意、任意交渉をお願いしているところでございます。もう僅かとなりましたので、何とか了解をいただけるものと思っております。

《議長》 はい、どうぞ。

《委員》 すいません。私も、その5年間で60件の人身事故っていうのは、何か毎月事故があってるというような感じですよね。で、死者とかも出てるんでしょうか。それと、対象というか、怪我をしているのは子供たちなのかお年寄りなのかとか、特定の交差点でいつも事故が起こるとか、何かそのへんの分析というのは、警察とかも関係あると思うんですけど、ただ道路ができれば事故が無くなるということでもないのかなと思うんですが。

《道路整備促進室》 5年間、平成13年から平成17年のデータでございますけれども、残念ながら1名の方が亡くなっております。ただこれは、道路上の工事に伴うような交通事故でございました。一般の方ではございません。事故の箇所ですけども、やはり交差点部分の事故が比較的多いんですけども、区間、2.3キロメートルに渡って全般的に事故が多いような状況です。車両同士の追突に伴う事故とかも含まれておりますけど、事故の分については、毎年データを集めておりますので、そういう状況も分析しながら事業の方は進めております。

《委員》 事故の話が出ると、ちょっともう一つ気になるのは、私、自転車と人間との事故というのは、無いのでございましょうかね。今度新しく分離されると、それで安全になるのか、かえって自転車が自由に走れることで人間が危険になると。何か、最近、それが表に出てきたようなんで、計画そのものはかなり前の計画でしょうから、具体的に対策を考えられたかどうか分からないんですけど、ちょっと最近、それが表に出てきてるような気がするんですが、どういうふうに考えてらっしゃるのですか。

《道路整備促進室》 委員、ご指摘のように、今年、道交法が改正をされまして、やはり自転車と歩行者を、当然、車等も含めて分離をしましょうというような考え方で、現在、国の方からいろいろ通達等もいただきながら、警察の方と一緒になって、点検を含めまして、今後、具体的な対策を取っていくような、今、準備をしてございます。今回、自歩道ということで3mの幅員の、比較的幅の広い自歩道を設置するようにしておりますが、今の段階では、自歩道というだけで自歩道の中で自転車と歩行者を完全に分離をするような、そういうところまでは対策を取ってなかったんですけども、今後、国の方のいろんな指導を受けながら、具体的に分離するような方法がとれるのか、そういうことも含めて取り組んでいきたいと考えております。

《委員》 あそこの現地に太陽の家がありましたね。ああいう太陽の家から、例えばこういう歩道にしてくれとか、そういう要望ちゅうのはないんですか。

《道路整備促進室》 そうですね。具体的に太陽の家の施設の方から要望というかたちでは承っておりませんけども、実際、やっぱり障がいを持たれた車いすの方とか、そういう方も利用されているみたいですので、歩道の広さとか平坦性とか、そういうことも含めて、そういう部分にも気を使って工事の方は進めていっております。

《議長》 はい。よろしゅうございますか。じゃあ、この213号については、継続ということでまとめさせていただきます。じゃあ、続きまして久留須川広域一般河川改修事業、よろしくお願いします。

《河川課》 広域一般改修事業、久留須川の事業説明

《議長》 はい、どうぞ。

《委員》 ○○委員と○○委員と3人で現地を見ました。それで、現地での説明も非常に分かって、これもやはり継続必要だと、僕はそう実感しました。これを見学に行った委員の一人として皆さんにお伝えをしなきゃいけないと思いまして、敢えて発言をいたしました。分かり易い説明だったですね。現地での。

《委員》 はい。

《議長》 ○○さん、無いですか。

《委員》 現地で見た時、本当にそう思ったんです。今見たら、けっこう、曲がり方が直角みたいに川の水衝部で、流速が落ちたら、水面がガーッと上がりますよね。それで、河川断面だけで計算して大丈夫なのかなと思って、ちょっと。

《河川課》 河川計画をする時に断面、屈曲断面があるんですけど、そこは同じ断面でずっと流すんじゃなくて、今、自然の護岸等を利用して、川を少し広げて流すようには計画しております。

《委員》 分かりました。

《議長》 ○○さん。いいですか。

《委員》 見に行ってる時に、すぐ近所の方がじーっと私たちの方を見てたんで、早くして欲しいと思って見てるんだろうなと思いましたので、是非、早く進むと良いなと思いました。

《議長》 じゃあ、よろしゅうございますか。じゃあ、この件、継続ということで早急にひとつよろしく。

《河川課》 ありがとうございました。

《議長》 次は、湯平地区ですね。

《砂防課》 地すべり対策事業、湯平地区の事業説明

《議長》 はい、ありがとうございました。以上、どうぞご質問。

《委員》 質問じゃないんですが、今、僕は基本的に継続で賛成なんですが、広く理解してもらうためには、やはり大分県にとって重要な観光地だというのが大事だと思うんです。今、ヨーロッパやニュージーランドもそうでしたけども、もう金をかけてそこを防災のあれをするよりは集団移転してもらおうとかいう、そういうものが多いです。だんだんそういう自然管理のやり方が、やはり主流になってると思うんですね。その中で、地元の人が頑張ってるというのもあるけども、やはり大分県にとって非常に重要な観光地であるとかいうのを強く出すというのは、今後、大事じゃないかと思うんですね。僕は恐らく日本の場合も、何でもかんでも防災工事のためのあれをやっていくんだというのじゃなくて、もうここは、どうぜ防ぐ努力をするよりは移転してもらった方が良いというような、そういう判断も今後出てくる、大分県でも出てくるんじゃないかと思うんですね。だからそういう面じゃ、いい書き方だと思いますが、敢えてやっぱり大分として重要なところだということがした方が良いんじゃないかと思いました。

《議長》 はい、どうぞ。

《委員》 一つは、ここの景観のところに、景観を損なわないよう対策工法に緑化を積極的に取り入れるというのがあるんですが、この工法の写真のところを見ると、結構、アンカーとか目立つのが多いんですが、そのへんは、観光地に来た時にコンクリートの壁面とかバッと出てると、何か癒されない感じがするとか思うんですけど、そのへんの努力というのはどんなふうにされているんでしょうか。それともう一点、地元の方の自覚と言うんですか、何かこれを見ると、湯平自体が地すべりの上に乗っかってるような町だと思うんですが、そのへんは住んでらっしゃる方が自覚してるのか、それとも土木の方で、先手先手にこういう工事をして安全なようにされてるんでしょうか。それとも、地元の方が危ないからという要望があって、こういうふうにされてるのか、そのへん、ちょっと教えて下さい。

《砂防課》 景観への配慮なんですが、残されている工事区間が、このGブロックとHブロックになりまして、アンカー工が、この赤く塗ってるところ、この辺りになります。これは見る視点場からによりますと、ちょっと全部、歪なというかコンクリートの構造物がざっと出てしまうような恐れもありますので、例えば、今、ここは木が植わってしまってるんで、その木を残したようなアンカー工とか、或いは植栽、木は残せなければ小さな植栽をして、将来的には消えるようにするとか、或いは、ネットをアンカーの上に被せて、そこにツタをはわせてアンカーを隠すとか、そういった検討を今後、地元の方とも話しながら進めて行きたいと思っております。それから危険性についての周知なんですが、元々こういった変状があって怖いということで、地元からの要望があって事業をしておりますので、皆さんご存じではあります。で、ここが地すべり区域だというのは、うちの県庁のホームページ、安全安心のページを見ていただけましたら、地すべりの危険箇所としてエリアが載っておりますので、ネットであれば見ていただけることができます。それから市町村の方に行けば、そういった地図も用意させていただいております。

《委員》 別の時に、また、○○委員とは議論したいと思いますが、僕は、こういう工事を施したところに、前も堀田地区でお話ししたんですが、やはりこれは、やっぱり僕は、むき出しにして、こんなにして住むところを確保しなきゃいけないんだということを分かるのも、僕は大事だと思うんですね。だからそのへんのところは、また別の時にやりましょう。だから、そういう意見もあるということを敢えて。

《砂防課》 はい。

《議長》 じゃあ、ようございますか。どうもありがとうございました。本件、継続ということでとりまとめさせていただきます。続きまして国東港ですか。

《港湾課》 高潮対策事業、国東港海岸富来地区の事業説明

《議長》 はい、ありがとうございました。どうぞ、ご質問。

《委員》 例えばこういう離岸堤、潜堤と言うんですかね。これは一般的、日本全国でこういうことをやってるんですか。

《港湾課》 基本的には、今まではやっぱり目の高さに見えるブロックが、ずっと海岸にあったものを、やっぱり全部やるとかなり費用も上がってきますので、こういう観光地とか、そういうような地方部でもちょっと人口が集中してて、海というのを意識して見るようなところでは、今、潜堤というのにしまして、潜堤だけでは波が消えませんので、護岸と合わせてと言うことが、今、標準的な工法になってきてます。

《委員》 私が見て、非常に海草類、アサリ類なり、いろいろ海岸の有効活用については、非常に良いんじゃないかという感じがするんで、例えばこの周辺の小学校の生徒とか、そういう子供関係は、十分、この変化について認識してるんですかね。PRも必要じゃないかちゅう気がするんだけど。

《港湾課》 実際、ここの海岸でも、ちょうどこういう階段がありまして、前に砂浜がありまして、この間見ていただいた部分はこちらなんですが、こちらは砂浜が長い状態のやつが、こちらは磯と言いますか、砂利でなっておりまして、そういう海を使った学習にも、ここは使われております。そういう時に、夏場はちょっと厳しいんですが、秋口になりましたらここの階段を使いましてお昼のお弁当を食べてというようなことで使っておりますが、それはもう、あくまでもうちの方から、強くPRした結果ではなく、この海岸を使って自主的に地元の方がやってくれているという状況でございます。

《委員》 さっき聞き逃したんですけど、飛沫防止帯に植樹をするとって言いましたかね。

《港湾課》 はい。

《委員》 どのようなものをなさるんですか。

《港湾課》 基本的には、海水に強いものなんですが、それは地元とも話していきながら決めていきます。

《委員》 波を受けるから、やっぱりしょっちゅう植え替えるようにあるんですか。また、松とか海岸にあるようなものですか。

《港湾課》 松とかいうよりも、近頃はやっぱり緑の部分ですよね。もう少し柔らかい葉っぱの丸いかたちのものがいいと考えています。

《港湾課》 基本的には広葉樹ということで、一年中、葉っぱを茂らせている木と、後は海辺に近いことで、海水と言うか潮に強い、また風に強い木を選ばせております。中にはちょっと、大島桜のような、若干、時期によっては花が咲くようなものを加えまして、ただ飛沫を防止するだけじゃなくて、そこで憩い、休んでいただけるとか散歩をしていただけるような感じで利用していただけるように注意しております。

《委員》 この飛沫防止帯というのは、その植樹をしているところをそう言うんですか。飛沫防止帯と。

《港湾課》 はい。飛沫防止帯の前部につきましては、そういう植樹帯、木を植えるところと構造物で飛沫を止める施設等がございますが、ここは当然、背後、住宅も近いし、当然、家の方から海も見えますので、自然環境と言うか、目にも優しいような木を植えて、そういう飛沫を防止するというかたちをとっております。

《委員》 これによると事業費が結構大きいようですので、どんなのが入るのかなと思いまして、今、お聞きしました。

《港湾課》 事業費は、私共としては、特別大きいとは意識してないんですよ。一応、木を植えていくと標準的な価格でございます。それよりもやっぱり、先ほど説明にあったように、今は、どっちかと言ったら、本当に守るための鉄製のフェンスをさせてくれとかいう要望もあるんですが、そういうの方が逆に高いような状況ですので、それよりはやっぱり優しいかたちので。そこに住んでる人を守るんですけど、普段はやっぱり、人が歩いて気持ちが良いような形でお願いをしていっておりまして、費用としては突出したような費用ではございません。

《議長》 よろしゅうございますか。

《委員》 すいません。いいですか。環境のところで、景観のところが何か分かり難いんですけど、陸域と海域の相互アクセスに配慮し、景観の向上が図れるというのはどういう、これ、意味でしょうか。

《港湾課》 すいません。景観に書いて良いのか、ここが良いのか、快適性の向上が良いのかとかいうようなところがあって、ちょっと文言が。すいません。本当に言われるとおり、ちょっとおかしな文章になっております。実際に景観のところというのは、先ほど説明したように、飛沫防止帯を上手く利用することによって背後の人が、木の間を通って行けるとか、そういうような従来みたいな鉄製のものを使って鍵を開けていくとか。それともう一つ一番大きいのは、こちらの今の整備前の写真に見られるように、環境というのが人間環境みたいな感じで、今、これを降りて行けというのは、当然、降りて行けないのでこういうかたちにして、背後と前面とを簡単にと言いますか、普通の人でも常時行けるようなかたちで結ぶというようなことで文章を作りましたが、確かに言われるとおり、ちょっと内容が分かりづらくなっております。

《委員》 でも、実際は本当に、左と右を比べると、すごく景観的に伸びやかで安心できる景色になってると思うんですね。それとか、藻場の創出とありますが、藻場は海のゆりかごで、そこに稚魚がいろいろ住めるし、アサリが居るということは、アサリだけじゃなくて他の貝類も居るから、全体の生態系もすごく豊かになってると思うんですね。そのへんもうちょっと表現を上手に書いていただきたいと思います。それと、そういうことをやっぱり、看板なり何か、表現下手ちゅうんですか、土木の。せっかく良いことをしてることを広く市民とか県民に分かっていただくっていうのもやっぱり仕事の一つじゃないかと思いますので、そのへんよろしくお願いします。

《港湾課》 はい、分かりました。最終年度には、何とか看板を、言われるように作ることによってアピールできるようなかたちも考えたいと思います。

《議長》 はい。よろしいですか。じゃあ、どうもありがとうございました。本件、継続ということで処理しました。じゃあ、続きまして庄の原佐野線です。

《都市計画課》 都市計画道路事業、庄の原佐野線の事業説明

《議長》 どうもありがとうございました。どうぞ。

《委員》 これ、連れて行っていただいて現地を見せていただいた時に、道の左右の家の人は、とても住み易く、騒音とかも配慮されて、非常に良い道だなと思いました。で、これ、できたら、都市の中の大動脈的な道になると思うので、とても便利になると思うんですけど、それだけに交通量も多いと思うので、もし事故があった時とかは大惨事になるような心配を、ちょっと感じました。その場合に、これでは安全面のところでは、地震時に於ける緊急輸送道路っていうふうに書いてましたけども、ちょっと素人考えですけど、とても幅の広い道路ができるからドクターヘリを使ったら、道路の渋滞とか全然気にしないで、パッと移動できるんじゃないかと思いました。で、全然知識がないので、ちょっとインターネットで見たら、何か道の幅が20mぐらいとか、ちょっと制限がありますよね。そういう制限のある、それをクリアしてれば一般道路でも離着陸ができるってあるし、つい先日、高速道路でそういうドクターヘリが出動したということを聞きましたが、そういうことをすると非常に解決が早いんじゃないかなと思いました。で、そのへんはどんなふうに考えられてますか。

《都市計画課》 この道路は地域高規格道路ということで、高速道路に継ぐ道路というかたちの整備を、将来的にやっていくということで、今、暫定形で平面で造っておりますけれども、将来的には半地下形式にして、一般道とは交差しないような形を取るんで、交通安全面では、出入りする道路が減ってくるということで分離してしまうんで良いかと思うんですが、また、そのドクターヘリに使うというのは、どうなんでしょうね。有事の時には、高速道路もそういったかたちで使うこともあると聞いておりますので、そういったこともあり得るかもしれませんけれども、当面、自動車専用道に継ぐ道路という位置付けでございますので、そのへん、ご理解いただきたいと思います。

《委員》 継続が決まれば、国体までは必ず出来上がりますか。

《都市計画課》 ええ、もう、国体に間に合わせるというのが至上の目的でございますので、国体に間に合うように9月には開通したいと思っております。

《委員》 すいません。何か住宅街の道だから住民の方に配慮して騒音も立てないようなやり方をしてると言われてたんですが、だから、国体までの突貫工事というのも難しいだろうなという印象を受けたんですが、どうでしょうか。

《都市計画課》 将来的には半地下になりますので、そういった面もかなり考慮されるんですが、当面は、半地下にするまでの間は側道部分ですね。それを環境帯として使うということで植樹をしたりとかして、周囲の環境に留意した構造にしたいというふうに考えております。

《委員》 その国体までに間に合わせる時に大変だろうなと思ったんですけど。

《都市計画課》 工事を慌ててやると迷惑がかかるという意味ですか。そういう意味じゃなくて環境帯の話ですか。

《委員》 突貫工事って夜とかもしてますよね。そういうのがやりにくいと言うか、今、非常に気を使って工事をされているっていう様子を見ましたので。

《都市計画課》 ええ。いろんな業者さん、たくさん入ってるんですけれども、一応そういった協議会を作っておりまして、そのへんに配慮するようにやっております。

《都市計画課》 あと、十分工程調整もしてますので、夜に工事をしないと間に合わないとか、そういうことには、今の工程ではなっておりませんので大丈夫だと思います。ただ、ジェイアール久大本線とこちらの方ですけども、ジェイアール久大本線と交差する部分が1箇所ありまして、ここがこちらの大分駅付近連続立体交差事業の工事の関係で、ここの部分も鉄道敷きが高架になります。上を通るようになります。これが平成20年の夏ですね。これも大分国体の前になるんですけども、この高架が終わらないと、ここに今、既存に平面に走ってます線路の撤去等ができませんので、ここの部分だけがどうしても最後のぎりぎりなところでの高架になって、電車が上を通りだしてから線路を撤去します。そういう工程にはなっておりますけども、それ以外の部分につきましては、用地取得も全て終わっておりますので、計画的に工事を進めておりますので、そういう問題はないというふうに考えております。

《委員》 はい、分かりました。

《委員》 私、近くに住んでるんですけど、夜中に工事がある日は、もう、事前にお手紙が1軒ずつに入って、何時から何時まで突貫工事やりますというふうに。それを楽しみにしていると、何か白い光りが点いて、静かに工事してるので、何か逆に寂しいぐらい。私なんか高度成長期に大阪にいたので、学生のアルバイトはみんな土方、夜中の突貫工事に行くような時代だったから、逆に賑やかさが楽しみにしてたら、静かにやってます。それと、環境のところで、自然環境の保全ということころが、これもCO2のことなんで、どっちかというと地球環境保全の方に入るかなと思うんですね。それで逆に、先ほど暫定で1車線分、丸々植樹帯、環境施設帯として使われるということであれば、そちらの方を寧ろ、自然環境の保全というふうに書かれてはどうかと思うんです。それで、いつも思うんですけど、上野の山の大きい緑を市内に繋げていくのに道路沿いの緑というのは、すごく有効なものになります。自然と自然と繋いでいくということが、自然全体を豊かにしていくので、コリドーって言うんですけど、回廊という意味ですが、そういうものとして暫定ではあるけども緑を確保できるっていうようなことをお書きになってはどうかと思います。

《都市計画課》 はい、分かりました。ありがとうございます。

《委員》 暫定とおっしゃってますけど、大体何年ぐらいの暫定というふうにお考えなんでしょうか。

《都市計画課》 当面、先ほど申しましたように、立体交差の切り替えの間、当然、使います。それで、その間ずっと待ってるわけにはいかないんで、できれば大分川を渡る部分をやりたいと思っておりますので、その事業が10年以上かかると思うんですが、その間は暫定の状態にあるんではないかと思います。

《議長》 ようございますか。どうぞ。

《委員》 すいません。ちょっとさっきお伺いした、高速道路に次ぐ何とか道路って、その名称をちょっと教えていただけますか。

《都市計画課》 地域高規格道路です。

《委員》 地域高規格道路。はい、分かりました。

《委員》 その高規格道路が、ここだけに設定されているという理由はありますか。つまり、高規格道路というのは、通常、産業道路等々で大量に交通量をさばく時に造るものですよね。で、ここの、要するにこの二地点間だけの、或いは将来的にどこまでぶち抜くのか聞いておりませんけども、その高規格道路で何を狙っているのか。つまり、交通量として、対策として何を狙っているのかが見えてこないんですよ。つまり、縦軸に見ると10号線のバイパス、210になってますけど、バイパスとしてそんなに大きい道路ではないですよね。あれはね。大分では大きいかもしれませんが、あれも要するに、片道2と3の変則的な道路で、渋滞緩和にはあまり役立ってない状況になっていて、10号線は片道1車線で、あれはもう拡幅の余地がないような状態ですね。ここで行って橋を渡せば、今のままだったら10号線が大渋滞するだけだと思うんですよね、今は。で、それを超えて橋を渡せば、今度は下郡のところのバイパスに出るわけですが、あそこもそんなに大きな道路ではない。つまり、一つも高規格道路って無いんですよね、県内には。で、初めての半地下の高規格道路が出来上がるということになると思うんですけど、それが、何故この幅だけなのかというのが、ちょっと教えていただきたいんですが。

《都市計画課》 今、地域高規格道路としましては、この赤色部分だけではありませんで、こちらの大分インターからずっと東の方向に向かいまして、こちらの中判田下郡線と言う、この道路は米良有料道路ですね。この区間、6キロメートルが地域高規格道路として指定を受けております。最終的には、こちらの国道210号も、交差点としては立体。こちらの先ほど言われました国道10号が渋滞するんじゃないかというお話でしたけども、こちらも次に、うちの方として考えています、こちらの大分川渡河の際には、ここも立体。こちらの下郡バイパスと呼んでいますこちらの道路ですね。ここも立体ということでこちらにタッチするという計画で、地域高規格道路としては位置付けられておりまして、所謂高規格幹線道路である高速道路へのアクセスとして、この地域高規格道路という位置付けで整理しておりますので、一応、そういうかたちで、この区間だけという計画ではないということではあります。

《委員》 先ほど、ちょっと発言を間違ってました。197のバイパスは、一応、高規格になってますよね。あれは高規格の扱いにはなってないんですか。

《都市計画課》 197バイパスですか。

《委員》 要するに高速道路沿いにできた。

《都市計画課》 あれは地域高規格道路ではないですね。

《委員》 で、米良まで出たら、その先は無い。

《都市計画課》 地域高規格としては、この区間。

《委員》 そこまで。

《都市計画課》 大分インター。はい。で、こちらの南に下りますと、ここに米良インターがありますので、そういうかたちで市内を、中心部を、今は非常に渋滞してますので、そこを通らずにこういう高規格な、交差点が非常にアクセスが制限された道路ということで、こういう高速道路へのアクセスとして位置付けられております。

《委員》 それは中心部を迂回して、要するに交通トラフィックを流してしまうという、そういう発想ですかね。

《都市計画課》 そうですね。はい。

《委員》 あそこに大分臼杵線と書いてあるんですけど、大分から臼杵まで行くんですか。

《都市計画課》 今、こちらの大分インターから大分臼杵線というのが、現状は、上にまいりまして、この滝尾橋、これからずっとこちらの臼杵まで、県道として位置付けられて。で、この赤の部分も、今後、整備がずっと進みましたら、こちらを大分臼杵線と、県道として県の方で管理していくというふうに考えております。今も既に、ここは大分臼杵線ということで県が管理しておるんですけど。

《委員》 大在の物流団地とかは関係ないんですか。

《都市計画課》 それは大分臼杵線と、ということですか。

《委員》 近くを通りますよね。さっき物流でおっしゃったから、その高速とそういうものを繋ぐ計画なのかなと。

《都市計画課》 いや、そこまでの計画というのは、無いです。

《委員》 この道路自体は、道路網というか、もうちょっと違った角度でいろいろ検討してもらう必要もあると思います。

《委員》 そうなんですよ。ここの計画に別に反対しているとかそういう問題ではくて、トラフィックの全体像が見えたら、もう少しここの規格が何年後にどれぐらいのものになるということを把握できれば、非常に助かるというか、審査の場合も、これは必要性があるということが、すぐに分かると思うんですよね。この部分だけ見せられたら、何でここだけでかいのが必要なのかということになるので、またよろしくお願いします。

《都市計画課》 はい、分かりました。

《議長》 じゃあ、この件につきましては、よろしゅうございますか。継続ということでまとめさせていただきます。

《都市計画課》 どうもありがとうございました。

《議長》 じゃあ、ちょっと休憩しましょう。

--------------休憩

--------------再開

《農村基盤整備課》 広域営農団地農道整備事業、大南野津地区の事業説明

《議長》 はい。ありがとうございました。どうぞ。

《委員》 私、農道とか林道等についての話の時に、例えば農業の振興を図ります、林業の振興を図りますって言いますけど、先ほど○○委員のお話にもあって、僕も同感の部分があるんですが、例えば、ここは農道ですから、やはり他のバイパスの機能を果たすことは、それは副次的にはあるけども、あくまでも農業振興ですよね。で、例えばここの特殊事情がきちんと具体的に一般論で、道路ができたら農業振興に役立ちますじゃなくて、例えば農業人口がどのくらいで、特に重要だったら、そういうふうなのが説得力があると思うんですよ。特に林業なんかは、もう、林業したら二酸化炭素を何とかしますとか一般論をいっぱい書いてするんじゃなくて、ここはこういう状況であって、例えば後継者もあって確保されているとか、そのへんの具体的な意味のが、僕は必要じゃないかと思うんですけどね。やはりこれだけのお金を使ってやるんだから、こんなに発展しますよって一般論を書く。見るのが何となく、委員の一人として、それを聞くだけで何か嫌になったりするんですけどね。

《農村基盤整備課》 前回、要は事業効果の関係で費用便益内訳書の中で、それで積み上げた、これ、資料なんですけど、これが要は野菜の、要は費用便益の中に走行経費の農業上の走行経費の軽減と、それと一般車両が通ることによる走行経費が効果があります。そしてこれは、そのうちの野菜が年間3万6千トン動く中で、要は流通経路が、例えばここだったら一次輸送の10キロメートル縮まります。そういう効果を、これ、合わせてもらって、例えば野菜以外に穀類があったり豆類があったりタバコとか、そして花きとか、そういう一個一個の積み上げがあります。そして、そういう格好で、今日は時間がないもんでこれだけを分かるようにしたんですけど、そういう利便性はあります。ただこれが、例えば農業人口が増えるとかいうのには、そこはまた一つ営農の組との連携もあるんですけど、うちは農道を造ることによってこういう利便性はあるちゅうのは、そういう格好でうちの方は、今、作ってるような状況です。

《委員》 この計画概要のところなんですけど、当初計画で3年から16年にやっているところの積み上げの金額が42億、44億ですかね。それが倍以上に、21年に第1回変更でなって、長さとかは逆に短くなって、道路工とか、橋梁が増えたのは分かるんですけど、こんなに大きく違うと、事業採択の時に適切な判断ができないんじゃないかと思うんですけど、これはどういった理由なんでしょうか。

《農村基盤整備課》 これは前回も少しご説明したんですけど、この当初と1回変更ちゅうのは、11年に変更して、14年の再評価の時にこの表そのままなんですけど、一つは今回、1回目の変更に対しての審議ちゅうことになるんですけど、この変わった理由は、一つは、ここの起点側の分なんですけど、一部、事業を始める時にここを施工しておるんですけど、いちばん当初は、山の地形に沿って工事をするようにしちょったんです。実際的に工事をしてみると、床堀ちゅうか法面を掘削した後に応力崩壊、要は前に荷が取れることによって、要は斜面がずりだして、その山を止めるのに非常に工事費がかかるちゅうことでこの辺のルート変更をしてます。で、ルート変更が最短の方向になったもんで橋梁とかトンネルが出てきたような格好で、それで増えてます。要は、一つは、このまま行ってもここもかかるし、それともう一つは、道路の安全性が危惧されたもんですから、要は山に沿わんで山から離れる方向にルートを振ってます。そしてもう一つ、この延長が縮んだのは、ここの理由と、ふるさとの関係で、ふるさとはこの事業とは別の事業ちゅうことで延長が縮んでおります。そして工事は、事業費が増えたのはそういう格好。トンネルとか橋梁が谷部に振ったので増えたちゅうような状況になってます。

《委員》 じゃあ、当初の時にもう少し、あそこの山が使える使えないを調査しておけば、もうちょっと適切な事業費が把握できた。

《農村基盤整備課》 そうですね。そして、様式2のところを見てもろうたら分かるんですけど、採択時の様式2-2のいちばん上に、採択時が1.3ちゅうことで、14年の時は1.04,今回も1.04ちゅうことで、要は事業費が増えたことによって少しそういう格好が減ってきているような状況があります。

《委員》 そうですね。事業採択の時に適切な判断ができない。いろんな事業の中でする時に倍になるとかいうのが分かっておれば、これ、採択できなかったかとかいうふうな問題にも発展するんじゃないかなと、ふと思ったんですけどね。やっぱり調査がきちんと最初、やらないと事業費が増えるということもあるんですね。

《委員》 ニュータウン小郡の丘とか、或いは野津東部工業団地は、だいたい予約ちゅうのはあるんですか。

《農村基盤整備課》 今、55戸。これ、ニュータウン小郡の丘は、今年から売り出してます。そして売約が今、55戸のうち12件ほど、今、売れているような状況です。これ、ちょっと古いですけど、今年の1月から臼杵の方から売り出してます。そして、工業団地については、今、現状は野原ちゅうような状況で、要は手が挙がってから造りますちゅうような状況です。初期投資をすると、来ない時は不良財産になりますので、そういう格好で、今、手が挙がってから整備を始めるちゅうような状況です。

《委員》 最近は進出企業は県の方で誘致をしよるので。

《委員》 そのへんの情報なんかは、やはり、元々あれ、ゴルフ場か何か作る予定だったんですよね。そして、そういうバブルの時にゴルフ場を作るちゅうて土地買うて、土地、あれ、小郡かどっかがあれして。で、その中で、僕は、県民なり臼杵市の人たちとか、やっぱり有効利用とかそういう面では、きちんとそのへんの経過についても、やはり知って、果たして急きょ工業団地としても、今の状況の中で本当に工業が来るのかどうかね。だからそのへんのことも、何となくお金だけいろんなかけているような気が、僕は感覚的にですよ。何か失敗したやつで、またそれを取り戻すために、また損をするちゅうような、そうなるといかんなちゅうような、そんなことは絶対無いぞちゅう、そこんところも道路だとかなんとかの時に少し分かると嬉しいなちゅう気がします。

《農村基盤整備課》 ここの東部工業用地は、企業立地の方がパンフレットを作ってまして、その中にもこれ、記載してます。だから、手が挙がればちゅうことになるんですけど。

《委員》 損はしないと。これができたから。

《議長》 はい。よろしゅうございますか。じゃあ、本件については継続ということでまとめさせていただきます。じゃあ次。耶馬溪東部地区ですか。

《農村基盤整備課》 広域営農団地農道整備事業、耶馬溪東部地区の事業説明

《議長》 はい。いいですか。

《委員》 以前から思ってたんですけど、農道という名前からして農耕者とかイメージするんですけど、でも今は、現実のところは農耕者と言うよりも、その他の通勤とか、今、いろいろ言われている、そっちの方の車両が多いんですよね、多分。

《農村基盤整備課》 一つは、基本的には農道ちゅうことで農道を主体に考えてます。

《委員》 そうした場合、農耕者優先とか、そういう思いで良いんですか。

《農村基盤整備課》 それが一つあるのが、例えば圃場内道路とかそういう道路になると、基本的に農耕者優先ちゅう格好で良いと思うんですけど、こういう広域的な農道になると、一つは農耕者も走るし、要は野菜とか米とかの一次輸送に使う普通のトラックも通るもんですから、なかなかそこらへんは低速で走るのを優先ちゅうのはなかなか言えんところが。このクラスの道路になると、あるとは思います。

《委員》 何かいつも疑問に思うんですよね。例えば、私は宇佐ではないんですけど、宇佐市あたりの平野部、農道って銘を打ってても、バンバン普通の車両が通るわけですね。それで農耕者あたりが遠慮して端の方をいくみたいな、これって本末転倒じゃないかって思うんですけど、でも、そういうふうに農道の方を通れば全然もう、利便性が良くて時間が短縮されるとか。そういう経路だとどうしても、本来、だったら農道って言わない方が良いのかなって思ったりもするんですけど、どうなのかな。私が個人的にそれは思ってることで、どんなふうに考えるんだろうと思いました。

《農村基盤整備課》 一つは、こういう広域クラスになると、農道ができた後、例えば10年もせんで、基本的には、農道車より圧倒的に一般車両が多いちゅう事例が多々あります。それと、ただうちの方はそういう格好で。うちは農林水産省の予算で、で、農道ちゅうことでお金をいただいて、だから農道なりの費用対効果ちゅう格好で積算してやっております。そこは一つあるにしても、やっぱ利便性ちゅうことになると一般交通が入るちゅうのは、やっぱりやむを得んところもあるのかなとは思います。

《委員》 分かりますけど、考え方としてちょっと確認したかったんです。

《委員》 私は何か、農作業の車が通るための道って言うよりは、できた生産物とかを効率良く送り出すって言うか、そういうための道路を農道という呼び方かなと思ってたんですが、奇しくも今、隣でブランド推進室が大分ブランドを立ち上げるということで、昨日も新聞に載ってましたけれども、何かそういう農作物の出荷体系も、今、変わってきてると思うんですね。農協さんに全部送ればっていうのじゃなくて、大きい農場とかを企業がやってたりとか、有機に取り組んでる人たちは独自の物流を持ってたりとかするので、そのへん、大分県のブランド室と是非タイアップされて、どのような物流がいちばん効果的に、船もあり飛行機もあり、いろんな輸送体系がある中で、海外も睨んでですね。大分県のブランドを送り出すための道路というお立場で頑張っていただきたいと思います。

《農村基盤整備課》 確かにそういう連携は必要とは思います。

《農村基盤整備課》 両委員からのご指摘がありましたように、農道の輸送には一次輸送と言うものと二次輸送というものがあります。まず、小さい軽トラックとか、実際に農業の現場で作業する車の交通を、一般的に一次輸送と言いまして、正にそういうものについては、十分配慮せないかん面もあるんですけれども、それプラス、集出荷、広域的な集出荷とかが大分ブランドということで、正に広域的な流通というものを考えると、この二次輸送、こいつはもう、4トン車、それから10トン車あたりが中心になるんですけども、そういうふうな二種類の農道の利用の仕方を我々は事業効果として見込んでいるところでございます。で、県の農林水産部の方では、活性化戦略2005というのを作っておりまして、正にその両方をやっていこうというふうなことで農道の整備を進めているところでございます。それでまた、農道につきましては、今からは新しく造るのはもちろんのこと、今まで造ったものについても有効的に使っていくための施策というのを今後、考えていかなきゃならないのかなというふうに思っているところで、正に一次輸送、二次輸送とも重要な農道の機能というふうに考えているところでございます。

《委員》 ○○委員のおっしゃってることが良く分かるので、今の回答でよろしいかと思うんですけど、有り体にと言うか、きちっと言うと、道路予算の関係から見て、その農道が通った近辺に新しく、例えば横に県道を造るかというと、そういうことはほとんどあり得ない状態ですよね。県道の整備の方がほとんど追い着かない状況で、この間、走っていただいた分は、1車線、離合できないところから通るのが大変で、横は崖で落ちてる部分で崖になってて、非常に危険な状態なんですけど、県道自体がですね。恐らくそのへんに住んでる方が、1台、1日通るか通らないかという県道があって、それを超えるようなかたちで横に立派な農道が立ち上がり始めてると。ですから、農道は、もちろん農業振興で農家のための道路だという位置付けではありますけれども、現状の予算体系から見て、全体の交通体系の一部であるという認識をしないと、今後、農道整備というのも非常に難しくなるかなと思います。ただ、農道である限り、一次利用ということを念頭に置いて、ドライバーの方への周知ということも必要ではないかと。農道ですよということをきちんと示して、農道であるというのはどういうものであるかということは認識して、二次利用三次利用を一般交通体系の中に組み込んでいくという姿が、今後、必要ではないかと思いますけどね。

《農村基盤整備課》 そこで、今、うちの方も道路網連絡調整会議ちゅうことで、土木建築部の方が事務局になって、国県道、それと農道、そして林道、それと漁港関連道ちゅうことで、そういう二重投資をせんでいいような格好で調整会議ちゅうことで、そういう格好で新規を立て上げるときに、そういう格好で今、調整は図っております。

《委員》 この中で時間短縮とか流通体系の改善とかいうのがありますね。

《農村基盤整備課》 はい。

《委員》 この地区は時間的に、例えば20分とか30分ぐらい、そういう時間短縮があるとか、そういう数字があるんですか。

《農村基盤整備課》 この地区について私、今回、調べてないんですけど、大南野津地区についてはお手元の資料の中で、前回、ご指摘を受けたものですから。大南野津地区については、うちの農道を利用して、今、県南方向のルートについては非常に分かり易いもんですから。要は、鶴崎大南線松岡の付近とか、あっちの方向から行く時、非常に分かり易いもんですから、大南野津地区の2-2の様式のところに住民生活ということで、一応ちょっと、これは実測して計ったものですが、鶴崎大南の松岡地区、東芝付近から農道経由で行くのと10号線経由で野津町の野口ちゅうところにあるんですけど、そこに行った時に、距離にして2.2キロメートル、時間にして6分短縮できるというようなことでなりました。ただ、耶馬溪東部については、そこ辺が非常に難しいところがありまして。

《委員》 ただ言いましたように、二地点間の単なる時間短縮であれば国道を通ればいいわけで、国道を整備すればいいわけで、農道の役割というのは、その間にある、今、ずっとご指摘になってたように、農家の利便性とか生活利便性、或いはそのあたりの道路網の整備が、県道ができていない部分を担っているということで十分役割を果たしていると認識しますけど。つまり、二地点間が農道によって短くなるというのは、本末転倒でしょう。それは、本来は国道なり県道なりできちっと高規格で二地点間の時間短縮に役立つということが主要目的であって、農道の方はたまたま、実は山間部とか、非常に造りづらい、先ほどおっしゃったように、事業が実際にやってみたら、実はトンネルも掘らないといけなかったし、橋梁もきちっとしないといけない。それは、当初は安く上げるために法面をずっとやっていこうと思ったんだけど、実は崩落が激しいということであれば、実は農道というのはいちばん大変なところを通っていくという道だということだと思うんですね。だから、そういうところがきちっと表現されていれば、対費用効果、コストベネフィットが、例え1を切っても、1が基準だと言いつつ、1を切った場合に、じゃあ造らないのかというのは国レベルの議論でもあって、それは1切っても、人命とか生活に関わる分であれば造らざるを得ないんじゃないかという意見が大勢を占めてると思うんですよね。現実、コストベネフィット論が、今、主流ですから、そこのところをクリアしないと建設が難しいというのは良く分かりますけれども、そういう、ここでの議論において大分県の生活の中にどれだけ資するかというところもちょっと示していただければ、我々としてはそれで良いんではなかという感じがするんですけど。

《議長》 参考にしてね。

《委員》 ちょっとお願いします。農道ということで見せてもらったんですけど、途中から市町村道に入って、また農道に出ると、そういうふうな計画になってるんですね。全体の交通体系を見た上でのことだと思うんで、本来の所謂道路の目的としては、別なものがあるんだと思うんですけど。ただ、そういったものを上手く組み合わせて計画をするというのは、全体を見て、自分ところだけやるんだというんじゃなくて、全体を組み合わせて、林道も含めていろいろあると思うんですけど、そういったものまで含めて。先ほど、何か県の方が言われてましたね。総合的な体系でやるということで。そういうことで、是非、進めていっていただきたいと思います。

《議長》 それで十分配慮して。じゃあ、この件についてはよろしゅうございますか。じゃあ、継続ということで取りまとめさせていただきます。ありがとうございました。じゃあ、続きまして大刈野線ですね。

《林務管理課》 道整備交付金事業、大刈野線の事業説明

《議長》 はい、どうぞ。

《委員》 すいません。林業をしている立場から言いますと、林道ができると、そこまでは車が行かれますので、車が行かれるところまで行って、伐採した木をそこまで持ってきて搬出が可能になりますので、もう林道ができれば直接的に効果がものすごく大きいんですよね。だから林道は、林業者の立場から言うと、もっと網の目のようにたくさんたくさん造ってもらえるとありがたいなというのが正直な気持ちです。さっき、○○委員さんが言われた時に、ちょっととっさに考えがまとまらなかったんですけど、林道は、交通量が多い少ない以外の部分で存在意義があるんじゃないかと思います。どの林道のことを言われたのか分からないんですけど、元々林道は林の中にあるから交通量が少ないものだと思うんですよね。町中にあるわけじゃないからですね。それじゃなくて、そのこと以外に、今言ったように搬出の経費がぐっと削減できるとか、災害があった時には、そこまでは車で行けるとか、国土保全とか、そういう部分で林道は存在意義があると思います。林業、伐採するまで20年かかりますので、今日明日、狸が通っているだけでも、それはしょうがない部分があると思うんですよね。そういう意味で、やっぱり林道というのは大変大事だと思います。それは一般論なんですけど、この前、この場所を見に行った時に感じたのは、とても残念だったのは、その場所の山主さんが不在の方で、その人に植林を勧めているというお話を聞いたんですけど、せっかくこのような立派な林道ができたんだから、山主さんももうちょっと意欲を持って林業に取り組んでもらえると嬉しいなという感じが個人的にいたしました。この道で、ちょっと感想なんですけど、大分県全体の中でどのように林道を全体の中で造って、そして、この中のこの林道は、どういう位置付けにあるのかというざっとした説明を付けていただけると分かり易いんじゃないかと思いました。と言うのは、林業に意欲のある人たちへの道はどうなってるのかなとか、ここも確かに、実際、供用されているから林業がちゃんと行われているわけですけれども、そこで不在の方が居るというのを聞いて、ちょっと残念な気がしたので、全体の林道の計画というのが分かると良いなと思いました。以上です。

《議長》 何か。

《林務管理課》 今、大分県で活性化戦略の2005を作っているんですが、それで今、平成15年度時点で2,120キロメートルを平成27年までに2,750キロメートルぐらいまで高めていこうと考えております。ただ、林道の場合でも、今、国の公共事業費とかがなかなか下がりつつあるもんですから、できるだけ開設のコストを下げて延長を延ばしていきたいなと、そういうふうに考えております。それから、全体的な路網の話なんですが、まず林道の他には、幅員の狭い作業道とか、作業路とか、そういうものもございます。どのように違うのかと言いますと、林道の場合は、やはりトラックとかそういうものが通りますので、一般通行の設計速度というのを、時速20キロメートルから時速40キロメートルの範囲で設計をしてございます。あと、作業道とかいうものにつきましては、森林所有者、事業者の方が開設するものでありますから、一般通行の設計では、開設はしておりません。あと、木材を搬出するために、それから林業用機械等が入る作業路とか、そういうものを総合的に組み合わせながら森林の整備にはしていきたいと、そういうふうに考えているところでございます。

《委員》 基本的に継続で賛成なんで。大分県南部地域森林計画に登載されていることで、重要な林道になっているというふうな、そういう理解でよろしいですね。僕、基本的な環境の立場で考えてみますと、祖母傾は原生林でした。昭和30年から40何年に、どんどん林道を造って、山地崩壊で、環境保全の上では、林業というのは、やはりこれは、環境保全じゃなくて環境破壊の道路なんですね。しかし、こういう中で、林業の適正な林業、そして、もうどうしようもならない部分の長期的な。今後、ずっと網の目のように林道ができればいいとおっしゃいましたけども、本来、二次林としても自然林に持って行くような長期的な計画は必要じゃないかと思うんです。と言うのは、今度の藤河内のあれを見て、下の方はほとんどもう、荒れた山ですよね。藤河内から入っていくところなんかは。もうちょっと、例えば代替地に代えるとかいろんなことをしないと、食害の問題なんかも、やはりもうちょっと長い目で見た林業政策なんかが必要じゃないかなっていうふうな感じが、僕は、見学に行って、しました。

《林務管理課》 今の林業の中でも木材等の価格の問題もございまして、山が、全てが経済林にするとか、そういうことはちょっと、今後は考えられないんじゃないだろうかと。そういった中で、災害に強い森づくりと言いますか、そういったところはなるべく複層林、或いは針広混交林の方に持って行くと。そのためには間伐等をやりながら、その中で広葉樹等の天然更新ですか、そういうものも考えながらやっていこうと。また、そして杉の適地、或いは林道が入っておって経済的に成り立つような場所も県下にはいっぱいございます。そういうようなところでは路網計画、或いは高性能機械等を使った経済的に成り立つような林業を、そういうものを進めていきたいと、そういうふうに考えているところでございます。

《議長》 よろしゅうございますか。

《委員》 はい。

《委員》 皆伐する時は、何か届け出とかいるんですか。

《林務管理課》 いります。

《委員》 林業のことはあんまり良く分からなくて、先ほど失礼な言い方になったかもしれませんが、私が経験した道は、杉とかじゃなくて、大変荒れたところでした。そして地域の方に聞いても、あそこはもう誰も通ってないよみたいな。そこを林道として山の中に、本当に大きな道が通っていたんですけども、先ほど申しましたように、木が倒れたり、誰もそこを片づける人もなく、あそこ、通れるんだろうかというような感じの道でしたけども、例えばそういう、結果的に、最初はちゃんと夢を持って造った道路なんでしょうけど、結果的にそうなってしまってるところもある部分、また事実だと思いますので、例えばオレンジロードあたりも、もう今、国東半島、ミカンの産地でしたけど、ほとんどみかん園も潰れてしまいました。私共のところにも山地がございましたけど、全部、みんな離農して止めてしまってますけど、道路だけはちゃんと残ってて、通る車もあんまりありません。だから、そんなふうになったらやっぱり、とてももったいないし、本当に造る時には、ちゃんと吟味に吟味を重ねてちゃんと検討して造った方が良いのじゃないかなと、私は素人考えですけど、そんなふうに思ってました。

《議長》 一つ、ご参考にして下さい。何か他に。

《委員》 すいません。今、○○委員さんの言われたのに付け加えて。やっぱり林道の方は、道を造る方にも吟味が必要ですけど、やはり林業をする人の自覚と言うかやる気も、それもやはり問われているんじゃないかと思います。で、ちょっと別のことなんですけど、この前、現地に行かせてもらった時に、森林レクリエーション施設は、ちょっと入り口をちらっと見たぐらいだったんですが、あそこは実際、どの程度利用されていますか。

《林務管理課》 年間、約2千名ぐらいが利用していると聞いております。

《委員》 それはやっぱり賑わっているっていう感じですか。

《林務管理課》 そうですね。夏の間、あそこへ行かれた時には水が綺麗だったと思いますので、そういうのを利用して、年間約2千名ぐらいが利用していると聞いてます。

《委員》 はい、分かりました。

《議長》 よろしゅうございますか。じゃあ、本件につきましては、継続ということでまとめさせていただきます。ありがとうございました。じゃあ続きまして国東関係に入ります。

《国東市》 農業集落排水統合補助事業、朝来地区の事業説明

《議長》 はい。どうぞご質問。現地も見ましたので、どなたか。

《委員》 結構でございます。

《委員》 節約できてて良いと思いますね。安く済んでるし。いつも思うんですけど、繋ぐ人の割合が、加入率と言うんですかね。半分ぐらいということだったんですが、エコノミーとエコロジーはイコールにならないと、なかなか進んでいかないというのがあるんですね。それで、下水を繋ぐのにお金がいると。で、お金がない人は繋がないというようなことだと、垂れ流しの人はお金を払わなくて良くて、水を処理しようとするとお金を払うわけですよね。垂れ流しの人が得しちゃうっていう構図になると、なかなか繋いでいけないということになるので、それがここだけじゃなくて全般の問題なんですけど、何か良い方法はないのかなと思います。それと、だから繋がない方は、やっぱり教育の中で、今、屎尿よりも寧ろ家庭雑排水の方が、洗剤とかシャンプーとか、ああいうものがたくさん流れていくので、石けんを使ってもらうとか、何か役場にそういうものを例えば置くとか、水を汚さないという教育を少ししていただきたいかなと思います。よろしくお願いします。

《議長》 後はようございますか。じゃあ、この件につきましては継続ということでまとめさせていただきます。どうもありがとうございました。続きまして熊毛ですね。

《国東市》 農業集落排水資源循環統合事業、熊毛地区の事業説明

《議長》 はい、ありがとうございました。何かご質問がございませんか。

《委員》 この件についてはあれですね。合併浄化槽の設置補助事業と、そういうのでやるちゅうことですね、今後は。はい、分かりました。

《議長》 よろしゅうございますか。じゃあ、この件については中止ということで、今後の対策もございますので、それについて十分お願いします。ありがとうございました。

《議長》 以上で、県事業評価対象10事業、何れも継続ということでまとめさせていただきたいと思います。そして国東市の依頼の評価事業につきましては、一つは継続、それから最後の熊毛地区については中止ということで、本委員会の取り纏めをさせていただきたいと思いますが、よろしゅうございますか。じゃあ、このまとめにつきましては別途、知事さん或いは市長さん宛に回答いたしたいと思います。よろしゅうございますかね。それで知事さんには、8月24日に答申をいたしたいと思いますので、前回も同じように○○さん、ひとつよろしく。

《議長》 何か、あと、事務局でありますか。

《委員》 よろしいですかね。

《議長》 はい。

《委員》 事業によって、この評価の個表の書き方ですね。問題があろうかと思いますが、やはりきっちりそれぞれの担当にお話しいただいた方が良いんじゃないでしょうかね。やはりみんなが見て分かるように。質問の意味と全く違うようなのが上がってくるのは、具合が悪いと思います。だから、これはこういうことを聞いてるんですよ。どうですかというのを関係の部局にちゃんとお話しいただくという。

《事務局》 はい。農林水産部と土木建築部と、良くまた協議しまして、そのように進めさせていただきたいと思います。

《委員》 それから大したことじゃないんですけど、道路の延長が2.337mだったかな。そういうデータがありますね。見たら、2コンマの間違いじゃないかと思うんですけど、非常にコンマと点の使い方で、細かいところですけども。

《委員》 ええ。所謂2キロメートルぐらいのところがあるんですね。2.3m、確か、なってるところが何箇所か。道路関係でありました。

《事務局》 分かりました。

《議長》 じゃあ、以上で。

《事務局》 委員長さん、何か特にご審議の中で継続と、中止というご審議をいただいたんですが、特に付帯意見として何か委員の皆様方ございますれば、付帯意見として知事の方に答申させていただきたいと思うんですが。

《議長》 特にありますか。

《委員》 一つだけ言えば、建設工法等の精査ですね。先ほど途中でご意見あったように、最初の計画で上手く行かなかったと。要するに建設方法の見直しをやったとか、或いはコストダウンを図れる新しい建設方法を取り入れたとか出てきたわけですけども、幾つか、簡易工法とか、それから先端技術の習得等の技術開発とか、そういったものは部署毎にやるんではなくて連絡会があったとおっしゃってましたけど、そういう専門の知識、知識に関しての日頃の収得という、そういったことも必要ではないかと。コストダウンを図る意味で、そう思いました。

《委員》 それで思ったんですけど、日出町で歩道を整備してましたけど、国東の方ですかね、国見かは、歩道を造る時に合わせて下水もしたので安くなったということだったんですが、日出町の方は、もう、下水整備とかは、何か終わってるんですかね。何かそれに合わせてするとかいうような計画はなかったのかなと思って、ちょっと思ったんですけど。

《事務局》 担当の方に伝えておきます。はい。

《委員》 はい。

《委員》 それから、この委員会の持ち方なんですけど、非常に今回、適正、丁寧になったような感じがするんですね。いっぺん事業説明会があって現場に連れて行ってもらえて、そしてもういっぺん、今日がある。で、所謂、上がった項目全部についてやる、12項目について。現場の対応される方は大変じゃないかと思うんですけどね。2週間にわたって同じことをここでしゃべられるわけですね。そして現場で1日対応すると。我々としては丁寧な方が有り難いと思うんですけど、ちょっとそちらの方でかなりロスが出てくるような気も、ちょっとするんですけど、どんなもんでしょうかね。

《事務局》 今回、12件という件数は、ちょうどいいぐらいの件数です。それで、やっぱり現地に行かれる前に事前に説明があった方が、現地も良く分かるだろうということでは、従来のやり方であります。本来的には、もうちょっと件数の多い時もあろうと思うんです。その際には少し、現地に行く、全部行けないこともあろうかと思います。その際には事務局の方で、また、対応させていただきますので、選別、また、行くところを選別していただくとか、というようなかたちを取れないことがあるかと思います。できる限りこのようなかたちで、ちょっと丁寧に、私共としてはやっていきたいと考えておりますので。

《委員》 我々として文句を言う筋はないんですけども、現場の方が大変だろうなという気持ちがちょっとあったもんですから。

《事務局》 はい。一応、それぞれの部局の方も、それなりに皆さんに良く理解いただきたいという気持ちでおりますので、今のようなかたちはできる限りやらせていただきたいと思います。

《委員》 よろしくお願いします。

《議長》 委員さん方の活発なご意見もあって、事務局も良いんじゃないですか。刺激になって。本当、委員さんも新しい委員さんが増えたんで。はい、どうぞ。

《委員》 別府挾間線の道の時に、何かコンピューターグラフィックで作ったのと実際のあれとを組み合わせた絵を見せていただいて、それがすごく分かり易かったんですよね。以前は、ここに道ができますという感じで想像しながら見てる感じだったんですけど、ああいうのがあるととても分かり易いので、是非、今後ともその方法を活用していただけると有り難いです。

《事務局》 あのような技術はものすごく進んでおりますし、昔は、かなり費用が高かったんですけど、かなり安くなっておりますし、重要な道路の説明には、まずああいうかたちでもって、地元説明なんかもそういうものをもって説明するようなことが多いです。できる限りのことになるかと思いますが、積極的にああいうものを作って説明させていただきます。

《議長》 よろしゅうございますか。それでは、付帯意見としては、「建設工法の精査や他事業との調整を図ることで、コスト縮減に努めてもらいたい。」といった内容でまとめさせていただきたいと思います。

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