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第12回 大分県事業評価監視委員会 議事録

印刷ページの表示 ページ番号:0000011699 更新日:2010年3月30日更新

第12回大分県事業評価監視委員会 議事録

 

    平成16年3月2日 10時00分~11時00分 トキハ会館 5階(ローズの間)
 
 

【再評価対象事業】・・・2事業

  大分県  対象事業:都市公園事業 スポーツ公園   大分市大字松岡・横尾
  挾間町  対象事業:挾間町公共下水道事業(挾間処理区) 大分郡挾間町
 

【事業評価監視委員会委員】・・・9名

  秋月睦男委員長、宇野稔委員、川野田實夫委員、中野昭委員、原千砂子委員、
  樋口健委員、開静子委員、平山茂雄委員、深道春男委員
 
 
 

【質疑応答内容】

 ○ 都市公園事業 スポーツ公園 事業説明(大分県公園下水道課)

 
(委員長)
 現地へ行きました感じですね、将来、このテニスコートなり軟式野球場ができるというのは、あそこはスポーツ公園として整備されたものですが、そういう利用者がここを利用するにあたっての交通手段と言いますか、そのあたりの整備はどういうふうでしょうか。
 
(公園下水道課)
 現在、大規模な年間イベントとしましては、J1のトリニータのゲームが32、3万人ぐらいの方が見えまして、多いときには3万人を越えるようなゲームがあります。
 公園内には駐車場が、6千数百台のスペースがございますが、どうしても全てのお客さんを車でというわけにはいきませんので、これまで取り組んできてこれからもやろうとしているのが、市内の駐車場のあるようなところから、パークアンドライドというバスで輸送したり、大分駅からお客さんを運んだりという公共交通機関の利用も主催者と一緒になって、今やっているところです。
 
(委員長)
 大会をやるときは、そうとう協力態勢なんかやりますね。ところがこういう軟式野球とかテニスコートは、一般の市民が利用するようにするわけでしょう。
 そうすると使い易い、例えば駄ノ原にテニスコートがありますね。ああいうところは簡単にバスで行けると、こういうのがありますね。
 だから、そういう何等かの交通の利便性というものをバス会社等々と相談しながらやらないと。僕らが行った感じでは、何か行きづらいなという感じがしました。
 
(公園下水道課)
 今、隣接する商業施設の方に、大分の中心部からバスが出ております。もちろん、現在で十分というわけではございませんが、今後、施設が拡充されるに連れまして、特にテニスコートあたりは日常利用が非常に多ございますから、このあたりも含めまして関係者、ハードだけではなくてソフトを含めた交通対策を取り組んで行きたいと考えております。
 
(委員)
 私は、陸上部の部長なんですよ。今年、九州地区の大会を当番でやるんですが、サブトラックが無いのが一つ。いつ頃サブトラックができあがるかというご質問と、なかなか芝生の管理が大変らしくて、投てき種目が許可が出ないとか、芝生が大事か大学のスポーツがどっちが大事かというとやっぱり芝生の方が大事なようで、ハンマー投げは止めるとしても、せめてやり投げぐらいは、どうぞおやり下さいというような感じになって、少し管理上。こんな話でも良いんですかね。ちょっと僕も、投てき種目どうしようかなと、今思っているところなんです。
 ですから、このへんはどうなのか。ハンマーは他でやるとしても、円盤とやり投げぐらいはさせていただきたいなと思っております。
 
(公園下水道課)
 今、先生がおっしゃられましたのは、ビッグアイのということでございますかね。
 
(委員)
 ええ。
 
(公園下水道課)
 実は、サブトラックと投てき場ですが、さっそく16年度から事業にかかりまして、今後、国体に向けましていろいろな全国規模の陸上関係競技も組まれているようでございます。できれば、サブは2年ぐらいかかりますから、今、その段取りをしているところでございます。
 投てきもできるだけ早くということで、16年度からさっそくかかりたいと思います。近い内には投てき場、或いはサブトラックで十分できますし、また、ビッグアイの中にこれができたあかつきには一種の競技場の公認を頂くわけですが、当然、やり投げの競技あたりもしていただくように考えております。
 ただ、ハンマーあたりは聞くところによりますと、一回のゲームで300発ぐらい投げるということで、できれば予選は投てき場で、決勝ぐらいを中でというふうに陸上関係者とも協議しているところでございます。
 以上でございます。
 
(委員)
 これは将来、公認一種になった時の話ですね。とりあえず今年は、やはり、あの中でやり投げぐらいはできませんか。
 
(公園下水道課)
 それは可能だと思います。
 
(委員)
 そうですか。分かりました。
 
(委員)
 費用対効果が1.2となってますけど、これはどういうふうにして出したか分かりますか。難しいかと思うんですけど、この場合。
 
(公園下水道課)
 これは私、先ほど説明で、国土交通省が発行しております大規模公園の費用対効果分析評価マニュアルという、これで算定しましたと言いましたが、簡単に説明しますと、このマニュアルは、10haを越える広域公園等の大規模な公園の事前評価の際に評価の指標として用いられているものでございまして、公園事業の再評価時にも広く活用しているところでございます。
 このマニュアルの前提条件としまして、供用後何年間該当プロジェクトが利用できるかというプロジェクトライフを50年としております。まず圏域の中の競合施設を加味した上で、各地域からスポーツ公園への来園者数を想定します。次に、その各地域からの移動費用及び利用費用を算定しまして、それらを合算して来園者一人あたりの平均的な移動利用費用を算出します。
 この利用者につきましては、公園までの移動費用をかけてまでも公園を利用する価値があると認めているという前提の元に移動費用を利用して公園整備の価値を貨幣価値で評価する手法を旅行費用法と言います。今回この方法で直接便益を算出しましたところ、約613億円となりました。
 間接便益費としましては、二酸化炭素の吸収効果、地盤保存等の効果をマニュアルに沿ってポイント制で算出しましたところ、273億円となりました。
 一方コストの方は、整備費と年間維持管理費、修繕費等で、総額720億円であります。
 以上により便益費を算出しましたところ、1.2余りという数字になっております。
 
(委員)
 結局、交通面での便益性と、それから環境面を取り入れてやったんですね。
 寧ろ私は、公共事業というのは、非常に財政難で無駄であると、今やってますけど、国も地方も財政難の事例で分かるんですけど、工事した場合の直接効果、それからもうワールドカップを開いてご存じの通り、経済波及効果は大きいんですよね。県内の経済に落とすこと、二次三次の波及効果を見れば、これもっと上がると思うんですよ。
 直接効果だけで考えれば、その投資額が大きいですから、それは何十年経ったって回収するのは無理ですけど。それと維持費もかかりますし、そして収益にしても大した額じゃないでしょう。あんまり高くするわけにいきませんよね。
 だからやっぱり、このへん、費用対効果を述べるときは、何かもう少し、経済効果、お金の面でも。そこを直接維持管理、この産業年鑑か何か使って、県内の産業がどういうぐあいに回っているかということが出てますので、そのへんを参考にされたらいいんじゃないかと思うんですけど。
 結構アメリカ・イギリスあたりじゃ、もうそういうことを、例えば道路を造るときにやってるんですよ。
 交通の情勢とか、それから環境面は分かりますけど、あんまり僕は説得力がないような気がしますけど。やっぱり無駄遣いだと言われる気がしますけどね。
 
(公園下水道課)
 ありがとうございます。今後、そういったことも含めまして、より効果の面を算定してみたいと思います。
 
(委員)
 とても自然に配慮した公園として大分市の中心部にすごく広い森を残せたということが、この公園の価値だと思ってます。
 それで、イギリスのビジターセンターに行く機会があったんですけど、ここの溜池には、野鳥の観察小屋というのがどこに行ってもあって、野鳥の方から気にならないような細い窓を開けて、お年寄りなんかが一日、双眼鏡で見れるようになってるんですね、椅子に腰掛けて。
 そういう施設なんかを作られて、今からそういう自然観察の中心的な活動の場としても、ソフト開発にあんまりお金がかからないと思いますので、この辺を活用されると、お金には反映しないかもしれないけれども、大分市民の安らぎの、大分県民の安らぎの場として有効な利用ができるんじゃないかと思います。
 
(公園下水道課)
 今、ご指摘のありました自然観察ということでございますが、実は私共、この公園整備にあたりましては、両生類であるとか動物植物、野鳥の専門のアドバイザーの先生方、開発時からお願いしておりまして、ご指導を受けております。
 そういった中で、一ノ谷の池とありますが、ここには野鳥観察ボードを今こさえております。まだまだ小規模なものですが、こういったことで野鳥の観察であるとか、森の中の散策といったことも少し長いスパンで考えながら、自然観察に取り組んでいきたいと考えております。
 
(委員)
 急に何か現実的な話で申し訳ないんですけど、今、先程来、委員長さんのお話にもありましたとおり、やっぱり三位一体の影響もあって、かなり厳しい財政事情で、大規模施設の廃止もよく言われてる折りなんですけど、ここの事業を継続するにあたって設備コストとか維持コストの基準とか、そういったのはどういった点がございますか。縮減に向けての努力とか。
 
(公園下水道課)
 この大分スポーツ公園の維持管理につきましては、特に総合競技場ビッグアイが、非常に維持管理費がかかるところでございます。昨年来、大型施設の維持管理経費の見直しということで、今、素案というかたちでパブリックコメントを頂いて、近々改善案を決まるようになっております。例えば利用を増やす、或いは広告料収入であるとか、そういったものを増やすことによりまして、いわゆる持ち出しの部分を減らす。更には日常的な光熱費、そういう工夫をしながら、できるだけ切り詰めていこうと。何もかも削ってしまうと、今度はサービスの面の低下も懸念されますが、そのへん、よく睨みながら、今ここでは具体的な数字は、幾ら幾らですということを申し上げるわけにいかないんですが、そういうことを検討し、早速16年度から具体的な各項目について取り組もうとしているところでございます。
 
(委員)
 工事に向けて、工事で何かそういうふうなランニングコストを抑えるような仕掛けをするとか、そういったことというのは難しいんですよね。
 
(公園下水道課)
 実は、来年以降は、約27億円ぐらいで、これまで590億ほどかけてきたところによりますと、金額的にはもう既に造成工事の折り、平成8年ぐらいから本格的な造成工事にかかっておりますが、非常に大型機械を入れて、例えばですが、土1立米あたりで非常に安いコストでするようなことも取り組んで参りました。或いは周辺の広場の仕上げについてもできるだけ安い舗装材でいこうとか、樹木については、外から買ってくるとたくさん金がかかるので、造成の行程と睨み合わせながら、そこにある現存するものを活用しようといったような取り組みをこれまでやってきたところであります。16年度以降の事業につきましても工事の中身も精査しながらコストの縮減に努めてまいりたいと考えております。
 
(委員)
 継続ということについては、全く異存はございませんし、是非立派なものにしていただきたいと思うんですけど、ちょっとお願いということになるんでしょうか。委員長さんからもさっきお話があったように、交通のアクセスの件ですね。特にこれは、JRさんとの兼ね合いが出てくるんで、県だけではもちろん決められないとは思うんですけど、せっかく高城駅が近くにあり、最近、割に整備されていっているようではありますけど、何かちょっと大きなイベントの時にあそこを拠点にして、バスですか、そういったものが出せる状態になると、もう少し利便性が上がるんじゃないかという気がしております。ワールドカップの時には、もちろんあそこからバスが出てたんですけど、それ以後には、あまりそういったことが無いというふうな話を聞いてるもんですから。何度か大きなイベントがあったと思うんですけど、その時の態勢とちょっとグレードが落ちてるのかなという気がします。もう少し、いわゆるマイカーでなくても接続できるような態勢が、これはお金との関係があるとは思うんで難しいと思うんですけど、お願いできたらと思います。
 それからもう一点、今日もここで見てたんですけど、大分スポーツ公園というのが如何にも潤いが無い名前なんですね。私はこれが話題になる度に時々お尋ねするんで、ご存じの方はまたかとおっしゃるかもしれないんですけど、平松知事が、前、付けられた名前があるんですね。確か私も一度お伺いはしたんですけども、それ以後、あまり記憶に残っていない。いわゆる通称というかたちの名前があるというふうなことはお伺いしたんですけど、どうもそれが、私個人の印象ですけど、あんまり市民の間に定着していないんじゃないかというような気がします。そういうものがもしあるとすれば、例えばこういうときに括弧書きでその名前を入れていただくとか、通称ができるだけ通称として通じるように、何かお願いをしたいと思います。私としては、個人的には、何かそういうことを公募か何かをしていただいて、市民の方の中に意識が高まったらいいんじゃないかとは思うんです。何か一度決まってるものがあるんだとすれば、それがどうなるのか良く分かりませんけど、いつもスポーツ公園という表現になって、中身は非常に分かるのは分かるんですけど、熊本に持って行っても名古屋に持って行っても同じような名前であることが可能だということなんで、分かりやすい方が良いのか、何かもう少し潤いのある名前があった方がいいのか。私個人的には、何かもう少し変わった名前にしていただけたらいいんじゃないかという気はするんですが、お願いになりますけど。
 
(公園下水道課)
 それでは二点ほどご指摘がございました。一点目につきましては、高城駅がワールドカップを契機に、南側にも降り口ができまして、今後、大規模に人が訪れるようなサッカーのゲームとかそういったイベントの折りには主催者と協議しまして、できるだけそういったものからバスを出すとか、公的なルートの確保ということは、主催者を含めて検討してまいりたいと考えております。
 で、二点目でございますが、実は私共、この大分スポーツ公園、これは事業名でございましてあれですが、愛称は、スタジアムがビッグアイ。そして、公園全体を大分スポパーク21ということで、管理してる財団が、財団法人大分スポパーク21という財団で管理しておりますが、大分スポパーク21という名称を含めまして、できるだけ活用してまいりたいと思います。
 このへん、ちょっと事業名で書いておりまして堅苦しい言い方ですが、できるだけそういった親しめれるような取り組みも考えていきたいと考えております。
 
(委員)
 一つだけお願いがあるんですが、僕は、ビッグアイは、維持とかお金が大変だろうと思うんです。それで金儲けをね。例えば横浜なんかは、市民をあそこに走らせまして、市民の家族連れが来て、そしてゴールのところの写真を撮って、その写真を売るとか、かなり激しくやりまして、やっぱり事業収入。何も県民をただで使わせるんじゃなくて、やっぱりそういうめったに無い陸上競技で家族が走ったりして、今年はお父さんと息子がこの競技をやった。それで、来年の写真を見たら、もっと差が小さくなっておったとか、そういうように、芝生を使わせんかったら、アンツーカーの部分を走らせるには、僕はそんなに消耗しないと思いますので、それをかなり頻繁にやったりしてね。薄利でたくさん、そして県民にも金を払ってもらって、そういう経験をしてもらうというような、そういうことを考えていただきたいなと思いまして、今申し上げました。
 
(公園下水道課)
 現在も、そういった市民レベル、県民レベルのそういう競技もやっておりますが、もう少しこういったものを、今先生がご指摘いただいたようなもの、もう少し頻繁に取り組んでいかなければと考えております。
 
(委員)
 いや、陸上競技会じゃないんですよ。これは、本当に市民が遠足に行った人にそういう話をして。横浜はやってるんですよね。
 
(委員長)
 大会じゃなくて通常行って、そこでスナップを撮るということですね。
 
(委員)
 通常のスナップ写真を撮ってやって、その写真を売るんです。そんな競技のゴールの写真なんてのは滅多に買えんから、多少出してもいい記念になる。ですから、特別な少年大会とか陸上クラブの競技会じゃなくて、そういう本当の市民がそういうことでまた陸上競技に親しみを持ってくれたりするわけで、横浜の取り組みというのは、非常に良いなと思いましたんでご紹介しました。
 
(委員長)
 そういう運営面ね。
 一つ考えて下さい。なかなか県サイドでは、なかなか堅苦しくてできないかもしれんけど、そのあたりは民間と、どういう智恵があるかね。
 
(委員)
 このまえ見学をさせていただいたときに、この多目的広場で、確か軟式野球が2面か3面ぐらい同時開催できるんじゃないかという説明があったと思うんですが、エリアはどこになるんですかね。
 
(公園下水道課)
 今、赤い点で指しているところ、ここが多目的運動広場と言いまして、120メーター掛け140メーターぐらいの広場になります。ソフトボールぐらいだったら2面ぐらいはできると思います。
 
(委員)
 軟式野球はあれですね、九州大会をやるのに。テニスは、だいたい20面取れるっていったでしょう。20面でやれば1日でかなりの試合数をこなせると思うんです。野球は、何年に1回か、大分にも入ってくるんですけど、別府それから大洲の球場まで全部借り上げないと1日で消化できないんですよ。だから、できれば市内で1日で消化できるような何試合かできる所が欲しいなと、こういう思いはあったわけです。宮崎とか熊本へ行きますと、だいたいそれぞれのスポーツ公園で1日で消化できるわけです。何試合かはですね。
 
(公園下水道課)
 当初は大きな絵になってたんですが、どうしても事業費の節約というようなことで小さくなりました。それで今、この左手に軟式野球場、これが4月から供用開始いたしますが、ここでは4月の下旬に九州高校軟式野球大会が開催するようにもなっておりまして、その他、4月の初めにはジュニアの大会あたりもやるようにしております。そういった大会になると、多目的運動広場では機能的にちょっと無理かなと考えておりますから、そのへん兼ね合わせてやっていきたいと考えております。
 
(委員)
 春日浦が無くなるでしょう、確か。春日浦は閉鎖すると言っておりましたしね。春日浦は閉鎖はいいんですが、大洲は残すんですよね、あのまま。
 
(公園下水道課)
 大洲は残っております。
 
(委員)
 別府まで分けて行かんでいいんかなというような感じはしてますけど。分かりました。
 
(委員長)
 このスポーツ公園は、大分県で唯一こういう大仕掛けなものなんですけども、所在地は大分市ですね。大分市が、このスポーツ公園に対してどういう協力態勢と言うか、例えば大分市民がリピート性を持ってここを利用するようにしないと、私はなかなか、県南県北の人にここを使ってもらうよう言っても、なかなか大変だと思うんですね。そのあたりの大分市のこれに対する姿勢というのは、かなり明確なんですか。
 
(公園下水道課)
 事業につきましては平成6年度からかかったわけですが、これまで一期計画につきましては、大分市さんから総額で約89億円近い事業費負担も頂いておりまして、常に地域の方が使うということでご協力も頂いております。
 
(委員長)
 高尾公園あたりは、リフレッシュ協会あたりが何かいろいろ歩いたりしてますわね。ここは自然公園でサンショウウオなんかいろいろいるんだから、大分市の青少年のいわゆる学習の場としては、非常に良いところじゃないかという気がするんですね。そういった意味ではもうちょっと大分市が、この利用についてひとつはっきりした具体的なものが欲しいような感じがします。これ自体じゃなくてこの利用、リピートさせると言うか、利用をどうするかという問題も今後の大きな課題なんで、その点考えていただきたいと思います。
 他に何か、よろしゅうございますか。
 
(委員一同)
 はい。
 
(委員長)
 じゃあ、ただ今、論議していただきました都市公園事業スポーツ公園について、費用対効果を考えて十分効果があるような継続ということでよろしゅうございますか。
 
(委員一同)
 はい。
 
(委員長)
 じゃあ、そういうことでまとめさせていただきます。
 続きまして挾間町の公共下水関係、お願いします。
 
 
 

 ○ 挾間町公共下水道事業 挾間処理区 事業説明(挾間町環境保全課)

 
(委員)
 私は川のことをやっているんですが、大野川は九州でナンバーワンの綺麗な水です。ところが大分川は、元々上流に湯布院町があったりして、元から汚いもんじゃから、流れてやっと綺麗になって、また挾間あたりでちょっと問題があるかなと思うけど、私、結論は中止に賛成なんですよ。何故賛成かと言うと、大きな処理場を作ってそこで排水を流すと、処理した処理排水そのものが一カ所から入ってきますので、河川の与える影響が、本当は大きいんです。環境の立場で言うと、大きなやつを終末処理場作ってポンと出すんじゃなくて、小さいのを幾つか、例えば合併浄化槽とか農業集落排水、そのようなものをやるのが。
 三重町に三重川ちゅうて、私、三重町出身で、ここは金が無いもんじゃから下水、何もやっておらん。ところが川の調査をやってみますと、幾つかの排水口があるんですが、ちょっとした工夫で、やっぱり浄化する方法も見つかるわけです。
 ですから僕は、金が無いから止めるんじゃなくて、寧ろ積極的に大きなやつを作ってポンと処理して流したとしても、川に与える負荷は大きいわけで。今後、家庭とかいろんなことに、大分川の汚染をさせないためには生活をどうするかとか、し尿は汲み取り式の部分はどういうふうにやってるかとか、やっぱり細かな環境の配慮をせないかんと思います。寧ろ、ポンポンと小さくあっちこっち流した方が自然に浄化するという部分もあります。それを言うと誤解を招く、作らん方が良いちゅう。僕は大型をボンと作って、そこでやる従来の方式というのは、これは河川の相当の負荷を与えて、寧ろ良くない。
 
(委員長)
 そうすると、今やってる事業に対して見直しをして、もう一度細分化する。部分的にやった方が良いんじゃないかと、こういうことなんですね。
 
(委員)
 ええ。僕は寧ろいい機会だと。
 
(委員長)
 そのへんの検討はどうなんですか。
 
(挾間町)
 先生の申されましたように、それぞれに河川整備環境面からいきますと大切なことだと思います。ただこの公共下水道事業区域内におきましては、農振地域外でございますので、農業集落排水はこの中に入らない。と言いますれば、今度、合併処理浄化槽で対応していかなければならないかなということで。
 
(委員)
 いろんな知恵を出せば、大型の終末処理場じゃなかったら合併浄化槽かとか、判で突いたような今あるやつじゃなくて、もうちょっと小回りの利くことも可能なわけで、現状のハイテクじゃなくて、昔からのテクニックを使った浄化のことなんかも金がかからんやつを考えていただくと。そういう面では、従来の下水処理場の大型の作る、頭を切り換えるいいチャンスだと思いますので、寧ろそういう面で僕は、積極的に中止に賛成しておるんです。
 
(挾間町)
 これから先生も申されましたように、一つの浄化槽ではなく、細分化と言いますか、も、今からの検討でどこまで縮減なりできるかということを検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
 
(委員)
 議案書を見たときに、下水道事業の中止という表現を見て、ちょっと正直言ってビックリしたんですけど、現時点で下水道の整備というのは、あんまり目に見えませんから一般的なアピール度は無いんですけれども、非常に重要な事業だと思うんですね。
 ただ、お金がないからとおっしゃられると、私たちはどうにもならないんで、その選択というのは、もう行政で検討されて、その上で選択されるものだというふうに考えますので、残念と言えば残念ですけども、仕方がないなという気がします。
 一カ所に大きなものをまとめたらというふうなお話もありましたが、小さいのを二つ三つ作った方がいいのか、大きいのを一つでまとめるのが良いのかと、そのへんまた、経済的な問題の兼ね合いがあろうかと思うんで、川に対する負荷という問題もありますけど、逆に言うとある程度時間の余裕ができたというふうな考え方で、その間でいろんな手法と言いますか、考え方やり方があるだろうと思うんで、検討していただく時間ができたと、そういう考え方で。
 ちょっと私、お話の中には無かったんですが、目標としてはいつ頃、再開していただけるんでしょうか。
 
(挾間町)
 概ね5年と見ているんですが。
 
(委員)
 資料の中にもありましたけども、お金もかかるけれども時間がかかるというお話がありましたので、5年休むと終わりが5年延びるということにもなりますから、できれば早めにやっていただきたいという気持ちは十分ありますが、これはもう、町の財布の関係と思いますので、そこに口を出すつもりは全くありませんけど、目に見えませんけど、非常に重要な事業だということを、蛇足かもしれませんけど、私としては申し上げてお願いをしたいと思います。以上です。
 
(委員)
 私ところでも公共下水の設計とかさせていただいているのであまり言えないんですが、やっぱりすごくコスト高なんですね、公共下水っていうのは。それで、本当に密集した過密な都会なんかだと採算が合うんですが、分散した場所では、多分、すごくコスト高になると思います。ですから本当、先生が言われましたようにできるだけちっちゃいところで処理するのがコストが安く済む方法なんですね。ですので、現況は汲み取りとか単独浄化槽とか合併浄化槽の、今の現状は何%とかの把握してらっしゃるんですかね。それとか、未処理で放流してる場所とかですね。
 
(挾間町)
 公共下水道につきましては、大分処理区といたしまして、大分大学医学部周辺で7.4パーセントございます。農業集落排水が、町全体といたしまして5%です。で、浄化槽、単独と合併処理浄化槽が33.6%と、今現在なっております。
 
(委員)
 戸数で今おっしゃってるんですか、面積ですか。
 
(挾間町)
 これ、人口でいってます。
 
(委員)
 人口ですね。そうすると3割ぐらいが単独と合併浄化槽があるんですね。33%ですね。
 
(挾間町)
 はい。
 
(委員)
 その放流先のところでいろんな工夫を、さっき先生が言われましたように工夫するとすごく効果がある方法があります。それで、町として、今下水道をストップしたから、もうそのまま放流して下さいじゃなくて、こういう処理方法がありますよ、こういうものですと補助金が出ますよとか、そういうきめ細かい、水処理というのはとても大切な問題なので、町として住民説明会に行かれるにしても、こういう方法もあります、こういうこともできますということをちゃんとおっしゃったほうが、中止したので、もう何もしませんじゃなくて、何かの対策を取られてほしいと思います。
 
(挾間町)
 先ほど先生がおっしゃるとおり、正に私はそのとおりだと考えております。挾間町の現況を見ますと、山あり谷ありで、下水道はかなりのコストになるんですね。もし作った後でもメンテナンスのことを考えるんであれば、私は合併浄化槽に変えた方がいいとそういうふうに思っております。
 今、ISO14001を作っているんですが、これは湯布院町から庄内町に綺麗な水、庄内町から挾間町に綺麗な水、我が挾間町は大分市さんに綺麗な水を流そうということでISO14001を作らさせていただきました。これは正に水問題なんです。
 農業集落排水も2カ所あるんですけども、かなりメンテでお金がかかります。そうなれば、どうしても受益者負担になりますので、私の考えとしては、それぞれの個人で管理をして、各家庭から綺麗な水を流していくという方向がいちばん相応しいんじゃないかなと、そういうふうに思っておりますし、やはり下水道をするにおいては、道路をつくりながら管を埋設しないと、道路をつくる、また道路を掘って穴を埋設する、そういったのじゃなくて、道路の工事を進めながら管も埋設しないと、かなり工事費もダブります。そういったことで、道路をやりながら、この下水道の管を埋設しようという方針になってるんですけども、なかなか、末端ができて、それから上ができるまでかなり時間がかかります。
 そういったことで、今回は一時休止をさせていただいて、いろんな方法を、私は考えていくのがいちばん良いんじゃないかなと、そういうふうに思っておりますし、財政は特に厳しいわけでございまして、補助金を返納しろと言われたときに、これ、挾間町はパンクするわけでございます。
 どうか弱小町村の事情を十分に鑑みていただきたいと、そういうふうに思っております。
 大変失礼しました。
 
(委員長)
 よろしゅうございますか。
 
(委員一同)
 はい。
 
(委員長)
 今、いろいろとご説明を聞きました。そして意見交換もしましたんで、本件については、一応、中止にしますけど早期再開のためにもいろいろな智恵を出しあって、下水道というのはやっぱり整備した方がいいような感じがしますので、その点、今後、十分な施策を講じていただきたいと、こういうことでよろしゅうございますか。そういう意味の中止ということで。
 
(委員一同)
 はい。
 
(委員長)
 そういうことでまとめさせていただきます。どうもありがとうございました。
 以上、今日、審議の案件は2件、終わりました。従いまして、第1、県のスポーツ公園については継続ということで、更に費用対効果等々考えて、十分な効率ある整備をしていただきたいと、こういうふうにしたいと思います。
 それから挾間町の件につきましては、一応、現時点では中止ということなんですけども、何れにしても下水道の問題といのは、将来性から見て避けては通れないというような問題もございますので、早期再開に向けていろんな整備をしていただきたい。或いは、それぞれの対応の知恵を出していただいて、当面の対応をしていただきたいと、こういうことで整理させていただきますが、よろしゅうございますか。
 
(委員一同)
 はい。
 
(委員長)
 そういうことで委員会の2件の整理をさせていただきます。
 
(事務局)
 これを持ちまして、第12回の大分県事業評価監視委員会を終わらせていただきます。
 どうもありがとうございました。
 
--------- 終了