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第11回 大分県事業評価監視委員会 議事録
第11回大分県事業評価監視委員会 議事録 |
日時:平成15年12月16日(火) 13時00分~14時40分 場所:トキハ会館 5階 ローズの間 事業評価監視委員会出席委員・・・8名(◎は委員長) ◎秋月睦男、宇野稔、川野田實夫、中野昭、原千砂子、樋口健、開静子、平山茂雄 審議対象事業・・・8件(県事業7件[1]~[7]、企業局事業1件[8]) [1]緊急地方道路整備事業・地方特定道路整備事業 主要地方道 竹田直入線(タケタナオイリセン) 竹田市高伏~久住町栢木 [2]地方特定道路整備事業 一般県道 弓立上戸次線(ユダチカミヘツギセン) 大分市端登~竹中 [3]地方特定道路整備事業 一般県道 高崎大分線(タカサキオオイタセン) 大分市八幡 [4]県単独道路改良事業(高規格道路関連事業) 一般県道 大分挾間線(オオイタハサマセン) 大分市賀来 [5]県単独道路改良事業(ふるさとづくり事業) 一般県道 新城山香線(シンジョウチャマガセン) 山香町倉成 [6]重要港湾改修事業 津久見港 青江地区(ツクミコウ アオエチク) 津久見市青江 [7]地すべり対策事業 乙原地区(オトバルチク) 別府市乙原 [8]大分工業用水道第3期事業 大分工業用水道(オオイタコウギョウヨウスイドウ) 大分市~佐賀関町 (事務局) 第11回の事業評価監視委員会の審議件数についてご説明申し上げます。 本日の委員会より県の単独事業も再評価の対象事業に含めることといたしました。 本日の委員会では、総事業費10億円を超える事業を対象に5件の事案を含めて、審議件数は、知事から諮問された件数が7件。そして、企業局長から審議依頼のありました1件。計8件が本日の審議件数であります。 午前中、審議件数8件の中から県道大分挾間線、高崎大分線の2箇所の現場調査を行っていただきました。 また、本日ご審議をいただく事業は、緊急地方道路整備事業及び地方特定道路整備事業であります竹田直入線、地方特定道路整備事業であります弓立上戸次線、同じく高崎大分線、県の単独道路改良事業であります大分挾間線、同じく新城山香線、それから重要港湾改修事業であります津久見港、地すべり対策事業であります乙原地区、大分工業用水道第3期事業であります大分工業用水道、以上の8事業についてお願いいたします。 では、委員長、よろしくお願いいたします。 (委員長) 道路課、[1]緊急地方道路整備事業及び地方特定道路整備事業、竹田直入線について説明していただけますか。 (道路課)[1]緊急地方道路整備事業・地方特定道路整備事業 主要地方道 竹田直入線 竹田市高伏~久住町栢木 事業内容説明 (委員長) どうもありがとうございました。どうぞ、委員の皆様方、ご自由に発言をお願いします。 私が質問するのもあれですが、完成年度は平成17年、今の進捗状況は88%になってますね。そうすると、あと12%は、だいたい16年17年で完成と見てもいいですね。 (道路課) はい、そうです。 (委員) よろしいですか。基本的に、私、継続に異を唱えるものではないんですが、各道路工事とも、速く走れるから二酸化炭素が少なくなって良いんだというような環境の評価をなさっているというのは、何か良いことを書かないといけないからこう書いたとしか思えないんですよ。 今まで20キロで走ってたものが40キロで走れるようになって、これで二酸化炭素が減るからとても良いんですよと、このように書くにはあまりにもね。 そのへんはどのようにお考えなんですか。 (道路課) 午前中も現地調査のときにご指摘を受けたんですけど、道路が渋滞して停止状態で空吹きみたいな状態のときは確かに。それに比べて整備したら環境、排ガスとか改善されるというのは事実なんでしょうけど、こういう地方部の道路で40キロになったからといって、確かに環境改善の割合としては僅かではないかと考えております。 (委員) 基本的に、環境に対しては極めて謙虚にお考えいただきながら、県民に理解をいただく場合、この道路そのものは、やはり植生だとかいろいろなものに一定の影響を与えるわけですね。 その中でこういう部分が環境影響を小さくしたとか、或いは都市近くの道路であるならば、今、中央部での局地的な移動発生源の大気汚染源を分散させる効果とか、そういうものは確かにあると思うんですよ。 ですから、そのように広く深く環境を見た書き方をしていただきたい。これはある面では、環境に対する認識の度合いをさらけ出してしまう。環境というものについて勉強していただきたいし、広く考えていただきたいと思ってます。 (委員長) 今のは数字的に把握してるんですか。そのあたり良くフォローして下さい。 (道路課) はい、わかりました。 (委員長) 例えばこの路線、最初の費用が、当初は44億7千万ですね。これが、累計が32億9千3百万になってますね。これで収まるということですか。費用対効果では、かなり減額できたと見ていいんですか。 (道路課) はい、そういうことになります。 (委員長) [1]の議案よろしいですか。 では、[1]の議案、買収も終わり、あと88%の進捗率でございますので継続ということでよろしゅうございますか。 (委員一同) はい。 (委員長) では、そういうことで処理させていただきます 大分県道路関係で[2]地方特定道路整備事業 弓立上戸次線について説明して下さい。 (道路課)[2]地方特定道路整備事業 一般県道 弓立上戸次線 大分市端登~竹中 事業内容説明 (委員長) 採択年度は平成5年、完成予定が平成20年、進捗率が56%ですね。 時々あそこを通るんですが、橋桁あたりは、かなり前にできていますね。工事着工した段階で老朽化とか、そういうのは全く心配ないんですか。20年までにかなり劣化するような気もするんですが、そういうのはないんですか。 (道路課) はい、それは大丈夫です。 (委員長) いつもあそこを通りながら、工事が非常に遅れてるようなので、やるのなら早くやった方がいいんじゃないかという感じがしました。あと(事業進捗率は)56%、平成15年度には用買が終わる、それは大丈夫ですね。 (道路課) 用地買収は91%、事業全体の進捗率が56.3%ということで、かなり用地も進むようになります。 バイパス区間620m区間については用地買収が完了します。現道の拡幅部分で、一部、まだ買収が完了はしませんけど、バイパスの工事には全てかかれる状況になります。 (委員) 用地補償費が、当初計画6千5百万に対して、最終的には1億7千と、大体3倍近くになってるんですが、それは買収範囲が広くなったんですか、単価が上がったんですか。 (道路課) 結論から言いますと単価が上がった。当初の物件調査などしていない段階での見積もりだったものですから、物件調査をした関係で補償費の方が、当初は現地調査も立ち入りできないので外から見たかたちで、大体こんなものだろうということで決めた数字だったものですから、詳細に調査した結果、補償関係が上がったというようなかたちでございます。 (委員長) 平成20年(完成予定)ということで、継続するが、このあたりの生活道路だから、完成をできるだけ早くやって下さい。 (道路課) はい。事業進捗に努めます。 (委員長) ではよろしゅうございますか。 (委員一同) はい。 (委員長) では、この[2]弓立上戸次線については、継続。 早急に整備してやっていただくということでよろしいですか。 (道路課) はい、ありがとうございました。 (委員長) 次に地方特定道路、今日現地を見てまいりました[3]高崎大分線について説明して下さい。 (道路課)[3]地方特定道路整備事業 一般県道 高崎大分線 大分市八幡 事業内容説明 (委員長) どうもありがとうございました。 今、先ほどの説明の中に、用買が非常に難航したというふうにありましたけども、今後も難航するということはないんですか。一応、難しいところは終わったんですか。 (道路課) 市道の大分港賀来線から10号寄りは、かなりアパートとか人家が連担しておりまして、移転先が見つからないとかいうこともありまして、用地を取得するまでに非常に長期間を要したんですが、今後の区間については、そう多くの連担地域ではないのでスムーズに行くのじゃないかと考えております。 (委員長) 平成3年に採択して、(計画期間を)延ばして(完成予定が)平成19年になるわけですね。かなり延びたというのは、やはり用買ですか。 (道路課) はい、この場所は用地買収と先ほど申したとおり、現道交通が非常に多いんです。その中で現道を確保しながら拡幅工事をするという、段取り上、難しく工期を要するようなこともありまして、思ったような事業費を投入できなかったということが一つの理由でございます。 (委員) 前後の計画というのはあるんですか。直接、工区の話じゃなくて申し訳ないんですが。 (道路課) はい、今日もとおった10号にいちばん近いJR日豊本線のガード下ですね。あれが建築限界と幅員も足りないというような状況で、その事業化について、今、地元に説明等を行っております。逆に挾間町寄りは、応急対策として現道を一部小規模な改良を入れたりして円滑な通行、危険性の少なくなるような対策はしております。 (委員) 計画については特に申し上げることはないんですけど、あれだけのものが、まん中だけポンとできるというのが、何か変だなという感じをちょっと受けたものですから。できたら早く、10号からですね。 (委員長) 私、時々通るんですけど、早くやってもらいたいという感じがしてしようがないので、そのあたり用買・工事等、いろいろ難航があるとすれば、早くやってもらうと良いと思います。 では、[3]番の高崎大分線、よろしゅうございますか。 (委員一同) はい。 (委員長) 用買等あると思いますけど、できるだけ早い方が効果的にも良いので、お願いします。 (道路課) はい、わかりました。 (委員長) 次に[4]県単独道路改良事業 大分挾間線。今日、現地を見てまいりました、これについて説明して下さい。 (道路整備促進室)[4]県単独道路改良事業(高規格道路関連事業) 一般県道 大分挾間線 大分市賀来 事業内容説明 (委員長) どうもありがとうございました。 先ほどの説明では、事業費で84%、それから事業量で71%ですね。そうすると、何か事業量が71%で、もう費用は84%、金が足りないのじゃないかという感じがするんですが、その点は範囲内に収まるのですか。 (道路整備促進室) 用地買収等が事業費の方に含まれておりますので、金額の方でいきますと、だいぶ先行したような形で、あと舗装とか残りの工事量が少ないというか、事業費と事業量では、少し差が生じております。 (委員長) 範囲内で収まると、そういうことでいいわけですね。 (道路整備促進室) はい。 (委員長) わかりました。 では、今日見ました大分挾間線については継続ということで了解と。よろしゅうございますね。 (委員一同) はい。 (委員長) はい、わかりました。 続きまして[5]県単独道路改良事業 新城山香線について説明をお願いします。 (道路整備促進室)[5]県単独道路改良事業(ふるさとづくり事業) 一般県道 新城山香線 山香町倉成 事業内容説明 (委員長) ありがとうございました。 この件は採択が平成元年、そして完成予定が平成16年で、かなり時間がかかった。 そのかかったのは、用地買収がかなり難航したということと、それからその間に取付道路的なものが整備された。それで中止すると、こういうことで解釈して良いのですか。 (道路整備促進室) はい。 (委員) 基本的に中止で良いと思いますが、たいてい継続の場合、地元住民の方々の要望があり、ということがあるんですが、ここは、中止することについて地元の方々はどうお考えなのかということをお尋ねしたい。 (道路整備促進室) 用地交渉が大変難しくて、いろいろな方を通じて交渉等を行っておりまして、それでもなかなか用地の取得ができないということで、地元で説明会を行い、もうこれ以上は。 (委員) 私が申し上げたいのは、こういう工事を、基本的に中止ということには賛成ですが、どうしても交渉が無理だから止めるというのは説得力がないと思うんです。やはり客観的判断としまして、期待される効果が薄いとか、そういうことを判断すべきであって、交渉が無理だから、もうこれは止めた方がいいという、そういう判断はおかしいと思うんですね。 やはりいろんな道路があって、既設の道路を十分使うことによって生活者の利便性とか、そういうのが損なわれないんだと、そういう中で中止ということなら良いんですが。今までの継続というのは、たいてい地元の要望があって、困難は来しているけど何とかやりましょうというのが上がってくるんですよ。 だから、そこのところは如何かなと思いましたので、ご質問いたしました。 (委員長) 今、取付道路の説明ね。 (道路整備促進室) はい。もう一度説明させていただきます。 (委員) それは分かるんです。それは分かるんですが、その理由に、地権者が反対して、それも止める理由の一つに入るのじゃなくて、それは小さいこと。それを理由にしてはいけないと思うんですよ。逆に言えば、本当の公共の利便性を、これをしなくても損なわれないというところをきちんと責任を持って強調すべきであると思いました。そして、そういう中で地域の人達も、これ以上道路を造らなくても、何とか生活に困りませんよという承諾を得られたと。やはりそういうふうに報告されるべきではないかと、そう思いました。 (委員長) ここに住んでる、この路線に住んでる人も、取付道路の便利性もあるから、もう良いよと、そういうことなんですか。 (道路整備促進室) はい。今の高田側から整備した道路から、町道と言いましたけど、農道で整備したところにつながっておりまして、風の里のところを通って国道10号に出れますし、皆さん、今、それで十分効果が果たされたと考えております。 (委員長) ある日突然、いい道路が中断されるような場面がありますよね。そういった意味の道路の継続性っていう問題と、それから、どういった事情で中断する。そういうものをはっきり整理して、今後どうするかを決めてもらうという説明をしていただくとわかりいいですね。 (委員長) では、よろしゅうございますか。 (委員一同) はい。 (委員長) では、この件については17年度から中止ということで。 16年度に残工事をやるということですね。 (道路整備促進室) はい、これは山香側で軽自動車しか通れないぐらいの町道があり、その奥に人家がありますので、そこまでは今のような広い道路ではございませんが、もう少し車の通りやすいような道路で、その人家までは繋ぎたいと考えております。 (委員長) 中止に伴う始末はするわけですね。 (道路整備促進室) はい。 (委員長) わかりました。以上、この[5]については、中止ということでご了解をいただきます。 続きまして[6]重要港湾 津久見港について説明をお願いします。 (港湾課)[6]重要港湾改修事業 津久見港(青江地区) 津久見市青江 事業内容説明 (委員長) どうもありがとうございました。 この当初の計画事業費が32億4千7百万。これが30億6千5百万と。設計変更ですか。効率的にやってくれれば良いことなんで。 (港湾課) 先ほどご説明しましたけど、13年の再評価にかけたときに、一部、警固屋地区というところの小型船溜まりなどを整備するのは止めた部分がありまして、そういうことで全体の事業費が、若干、安くなってきております。 (委員長) どうぞ、何かございましたら。 (委員) フェリーの着き方の問題で、浮き桟橋の位置が変わる程度の変更なので問題ないかと思います。 (委員長) この再評価基準のところに社会情勢とありますね。これはどういう意味ですか。 (港湾課) 社会情勢と言うほどではないんですが、船を運航している事業者と、或いは逆に、漁協の方などは小型船溜まりを着けるスペースができるだけ広く欲しいという意見がありまして、そういうところの間を調整してきたというところです。 (事務局) 再評価の該当要件が、5年未着工とか10年未完成、それ以外に社会経済情勢によって再評価が必要な場合という、時期を特に定めてなくて再評価をするというようになっております。 (委員長) 津久見港関係、これでよろしゅうございますか。 (委員一同) はい。 (委員長) では継続ということでご了解いただきます。 続きまして、次の[7]地すべり対策事業 乙原地区についてご説明をお願いします。 (砂防課)[7]地すべり対策事業 乙原地区 別府市乙原 事業内容説明 (委員長) ありがとうございました。以上、ご説明いただきましたけども、この問題は、昭和47年、この乙原地域は、もう宿命的ですね。かなり広範囲の地盤の地すべりというのが将来あるとすれば、かなり大工事をやらなきゃという気がするが、どうですか。 (委員) 地すべりの宿命なんでしょうけど、個人的には、工事が完了するという考え方はどういうことなのかなと思うんですね。ある程度のものまでは対策が立てられると思うんですけど、それ以上のものに対しては、ある意味では、もうお手上げということがあり得るんじゃないかと思う。 考え方の問題で言ったら、ちょっと、このテーマに合わないかもしれないのですが、結局ある意味では工事が終わっても、それからずっと監視を続けなきゃいけないでしょうし、それから先、また思わなかったところに出てくるだろうという気もしますので。 (砂防課) だから、地すべりの場合は、概成という言葉を使いまして、ある程度(整備が)済んでから1年間ぐらい効果判定としまして、調査、観測します。それで変異がなければ、一応、概成ということにしたいと思います。 (委員) 常にそれを継続して続けていくということになるんだろうと思うんですね。そういう意味で、これで収まる範囲のものであってくれれば良いなという希望的なものですけども。 (委員) 今、ご説明がありましたように、地下の温度ですね。それと、その中の含水のphの低さから、これは地下の科学的風化ですね。風化による地すべり対策だと思いますので、応急措置としての効果があるとしても、これで万全だということは、多分、ないんじゃないか。やはり今は、基本的な考え方としては、今住んでいる方々の危険を、現段階の技術と予算でできるだけ被害を小さくするというかたちでのことかなという気が、私もします。 (委員) この地域に建てる建造物、例えば重量物は建てられないとか、そういう建築の制限は全くないんですか。 (砂防課) あります。地すべり防止区域内はですね。 (委員) 別府観光開発の一つのゾーンでしょう、あそこは。だから建造物あたりも、やはり配慮しないと、そういった大事になったときに問題が起こるような気もするし、そのあたりの対策も考えながら、あそこのラクテンチ周辺をどうするかを考えた方がいいんじゃないか。 (委員) 約2000所帯が、万一の場合は被害に遭うということですから、やはり最新の技術でやっていただきたいと思います。 (委員) 最大限の防止対策を取るという立場でしないといけないですね。 (委員) 同時に今、ハザードマップとか危険な場所を公表するということが必要だと思うんですね。この区域はこういうこと、被害がある可能性があるので、日頃から訓練とか。ソフト事業面はどんなふうになってますか。 (砂防課) 土砂災害防止法が決まりまして、それを今、航空写真等で地形を測量している段階でありまして、地形が済めば基礎調査に入りまして、どの範囲までが人命に及ぶ範囲、それからどの範囲が被害を受ける範囲という区域を設定します。それにより市町村が避難態勢を整備します。そういうことによって住民に、早く逃げてくれということを促していくものです。 今の段階では、ここが危険でありますよという地域、それの周知だけですね。今、インターネットで知らせたりとか、そういうことでやっております。 (委員長) こういう特色を持ってることは、別府市は知っているんですね。 (砂防課) 別府市は知ってます。 (委員) 例えば、不動産屋でその土地を購入する時に、それは言わないといけない条項に入っているのですか。 (砂防課) 今のところ、区域指定がされていない箇所では義務づけられていません。 (委員) 今、土砂災害防止法運用方針検討委員会というのをやってるんですよ。 (委員長) それは大分県ですか。 (委員) 大分県です。全国で県単位でやってるそうです。大分県は、5番目から6番目ぐらいの進捗状況だという話は聞いてますけど。ただ、それをやると非常に、先ほどおっしゃられたように個人的な財産に対する価値基準が下がるという問題が出てきて、非常に抵抗も大きいらしいという話は聞いてるんですが。と言ってこの前、熊本でしたか、土砂災害ありましたですよね。ああいったのがある意味できっかけになっていて、推進剤になってるみたいなんですけども、非常に難しいということで、大分県で危険個所が二万カ所あるとかいう話ですね。それをずっと、先ほどおっしゃられた基礎調査をやって、毎年ずっと続けていかなきゃいけないので、10年とか20年とかかかるんじゃないかという話で非常に難しいですね。いわゆる個人的な財産、企業のものもあるかもしれないんですけども、私権にかなり影響を及ぼすということが難しい話です。 (委員長) 当面、事業については継続ということなんですが、そういう抜本的なものを考える必要があるかないか、そのあたり十分ご指導して下さい。 では、よろしゅうございますか。 (委員一同) はい。 (委員長) では企業局 [8]大分工業用下水道第3期事業について説明して下さい。 (企業局)[8]大分工業用水道第3期事業 大分工業用水道 大分市~佐賀関町 事業内容説明 (委員長) どうもありがとうございました。以上で大分の工業用水関係、説明が終わりましたけど、私、ちょうど44年から大分にまいりましたので、この用水関係の日常の30万tの経緯は十分知っております。従ってその間、ご存じのように製鉄所が省エネとかいろいろやって、水の揚水量が非常に少なくなって、循環水など使いますからね。予定通りには、いらなくなったということで佐賀関の方にこの工業用水を分けたり、その経緯は知ってますので、私は、現時点では、もう中止で良いんじゃないかという気がするんですが、どうぞ、ご意見がございましたら。 (委員) 私も賛成です。この結果、大野川の維持流量をもうちょっと上に設定するとかいうことも考えられるんですか。 (企業局) 大野川の維持流量、要するに取水量を減らすという意味。 日量56万4千tという水利権を持っておりますが、現実的に使ってるのは、その70%強の量でございます。当然、あと残った20数%については大野川にそのまま流しているという状況でございます。 ただ、企業の使用量に応じてですね。常に取ってるわけじゃありませんので、余ったものはそのままのかたちで大野川に維持流量として流しております。 (委員長) 東芝が設備拡張しますね。水は、たいしていらないんですか。 (企業局) 東芝が、今回また、新たな部門で増強されます。多分、それには必要な量がいると考えております。それが先ほど申しましたように、もう少し調整の中で、各企業にも少し余裕の部分がございますので、それを調整する中で可能だと考えております。 (委員長) 十分ですね。 では、ようございますか、本件については。 (委員一同) はい。 (委員長) 本件については中止ということでよろしゅうございますか。 では、そういうことで結論させていただきます。 以上で本日の審議会を終わりますけど、今日、8件の審議をしていただきまして、5の新城山香線、それから最後の大分工業用水については中止ということで、後は継続と。継続に当たっても費用対効果等を考え、早急に効率ある事業を進めていただきたい。こういうことでよろしゅうございますか。 (委員一同) はい。 (委員長) ではそういうことで処理させていただきます。 (委員) ちょっと教えていただきたいことがあるんですけど。 新城山香線、中止ということで、私もそれに同意するんですが、今までのものの中で地元の協力が得られなかったという、それが理由の一つになって中止になったというふうな工事はございませんか。 (委員) 地元の同意が得られなかったからじゃあないと、私は理解してますけどね。 それは取り消していただけたらいいかなと思っております。それは重要な理由ではないですから。 (委員長) 今までは確かに、地元の同意が非常に難航してるのは何回もありましたが、中止の原因というのは。 (土木建築部長) 今の地元の協力が得られないから事業を中止と、これはありません。 計画の段階で、こういうものがいるんだということでやる訳ですね。そうすると、地元の協力が得られない、その時はどうするかという場合に、最悪の場合に収用をかけるとか、こういう制度が認められているわけです。 一時的な中断とか、そういうことは有り得ます。やはり最終的に私たちは、用地買収というのは、あくまで任意買収。これが基本で、いわゆる強制収用というのは最後の手段でございます。公共事業には、そういう手法は国の法律の中で認められております。 従って、先ほどおっしゃられましたようにこれは決して地元と、それは一つの理由にはありますけれども、主な理由は、やはり代替機能としての農道がある。 事業をすることによって得られる便益とこれから投資する金額ですね。この損得勘定と言いますか、そういうことを考えますと最終的に代替機能ができているということで事業を中止する。その一つの理由としては、地元からなかなか用買の協力が得られなかったということも有り得ると思います。しかし、それが理由で事業を取り止めるということは、これまで無いと思います。 (事務局) 実質、これまで県事業で10件、それから市町村事業で3件、計13件の事業を中止、休止しておりますけれども、特に用地難航で休止、中止っていう事例は、ちょっと記憶にありません。 (委員) その場合、ちょっと意地悪い表現をしますと、地元の方の協力がこの段階で得られていたらできてたんでしょうか、できるものなんでしょうか。今、得にくいから造れなかったんで止めようというふうなお話もありましたけど、逆に言うと、協力があったら、言葉がちょっと悪いんですけども、無駄な道路ができてたということになるんでしょうか。 (土木建築部長) 当然、あそこに農道が並行してできておりますので、今仮定として言うのはちょっと妥当ではないかもしれませんけれども、同じように中止しておったと思います。 当然、こういう制度の中で特に今の道路、農道と県道の並行路線とか、こういう全国的にも公共投資の二重投資という問題がありまして、仮に協力が得られたとしておっても、この事業は、おそらく休止、若しくは中止という結果になったんではないかと思っております。 (委員) そういうご説明だと、非常に分かりやすいですね。ありがとうございました。 (委員長) 以上で審議会は、終わりたいんですが、何かありますか。 (委員一同) ---- 了承。 (事務局) 本日は、これまで長時間、ご審議をいただき、誠にありがとうございました。 これを持ちまして第11回の大分県事業評価監視委員会を閉会とさせていただきます。 ---- 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