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平成29年地価調査結果
平成29年地価調査結果
概要
調査結果の概要
対前年の県平均変動率をみると、地価は引き続き下落しているが、住宅地・商業地ともに下落率は縮小傾向にある。
全体としては、
住宅地は、平成11年以降19年連続の下落。
商業地は、平成4年以降26年連続の下落。
注:新規地点の設定、選定替や地点削減により、平均価格は上昇することがあるため
地価の上昇・下落は、変動率で判断している。
本年は、県内の基準地295地点(※300地点のうち、選定替の4地点と新設の1地点は前年との比較ができない)の中で、対前年変動率がプラスとなる価格上昇地点が、住宅地において34地点、横ばい(±0.0)が33地点。商業地において価格上昇地点が12地点、横ばいが13地点となった。
なお、昨年は、住宅地において上昇地点が10地点、横ばいが36地点、商業地において上昇地点が4地点、横ばいが12地点であった。
H28(選定替2点を除く) | H29(選定替4地点と新設1地点を除く) | |||||
上昇 | 横ばい | 下落 | 上昇 | 横ばい | 下落 | |
住宅地 | 10 | 36 | 156 | 34 | 33 | 133 |
宅地見込地 | 1 | 3 | 1 | 2 | ||
商業地 | 4 | 12 | 63 | 12 | 13 | 54 |
工業地 | 9 | 9 | ||||
林地 | 4 | 4 | ||||
合計 | 298 | 295 |
対前年平均変動率(変動率は継続地点のみで算定)
(1)住 宅 地
ア.県内の状況
県平均では、平成11年以降19年連続の下落で、変動率は△0.6%(前年△1.1%)で、下落率は0.5ポイント縮小した。
市町村別の平均でみると、下落から上昇に転じた市が2市町、下落率縮小が15市町村、下落率同率が1町、下落率が拡大した市町村はない。
〈下落から上昇に転じた:1市1町〉(昨年なし)
大分市、日出町
〈下落率縮小:15市町村〉(昨年14市町)
別府市、中津市、日田市、佐伯市、臼杵市、津久見市、竹田市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、豊後大野市、由布市、国東市、姫島村、九重町
〈下落率同率:1町〉(昨年2市1村(竹田市、由布市、姫島村))
玖珠町
〈下落率拡大:なし〉(昨年1町(九重町のみ))
なお、県内で最も下落率が大きかった市町村は、姫島村で変動率△2.6%となって いる。
イ.大分市の状況
市平均で平成12年以降17年連続の下落であったが、上昇に転じた。
大分市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
H28 | △0.4 | 8 | 22 | 28 |
H29 | +0.2 | 24 | 16 | 16 |
ウ.別府市の状況
市平均で平成12年以降18年連続の下落となったが、下落率は0.7ポイント縮小した。
別府市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
H28 | △0.9 | 0 | 4 | 12 |
H29 | △0.2 | 2 | 7 | 6 |
(2)商 業 地
ア.県内の状況
県平均では、平成4年以降26年連続の下落で、変動率は△0.8%(前年△1.5%)で、下落率は0.7ポイント縮小した。
市町村別の平均でみると、昨年下落から上昇に転じた大分市は、上昇率拡大。別府市は下落から横ばいとなった。この他の市町村では下落が続いているものの、多くの市町村で下落率は縮小傾向を見せている。
(※九重町は今年新たに地点を設定したため比較不可。)
〈上昇率拡大:1市〉(昨年なし)
大分市
〈下落から横ばいとなった:1市〉(昨年なし)
別府市
〈下落率縮小:14市町村〉(昨年12市町)
中津市、日田市、佐伯市、臼杵市、津久見市、竹田市、豊後高田市、宇佐市、豊後大野市、由布市、国東市、姫島村、日出町、玖珠町
〈下落率同率:1市〉(昨年なし)
杵築市
〈下落率拡大:なし〉(昨年:3市1村)
なお、県内で最も下落率が大きかった市町村は、姫島村で変動率△2.9%となっている。
イ.大分市の状況
市平均で平成3年以来25年振りの上昇となった昨年から上昇率は0.9ポイント拡大した。
大分市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
H28 | +0.2 | 4 | 6 | 9 |
H29 | +1.1 | 8 | 5 | 6 |
ウ.別府市の状況
昨年まで市平均で平成5年以降24年連続の下落であったが、横ばいに転じた。
別府市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
H28 | △0.6 | 0 | 4 | 6 |
H29 | 0.0 | 3 | 5 | 2 |
価格水準
(1)住 宅 地
住宅地の県平均価格は、24,500円(前年24,700円)で 、昭和58年(25,000円)頃の水準となっている。(平均価格のピークは、平成10年の県平均価格(36,800円))
調査地点の中で最高価格は、大分(県)-12(大分市金池南1丁目)の148,000円である。
※本年、大分(県)-12は金池南2丁目の地点から1丁目の地点へ選定替えをしている。大分駅南土地区画整理事業の換地処分が平成28年11月に完了したことに伴い、改めて駅南周辺を点検したためである。
選定替え前の金池南2丁目の地点は、昨年まで13年連続で住宅地における最高価格であった。
なお、調査開始以来の最高価格は、大分(県)-7(大分市中島東2丁目)における平成3~9年にかけての価格、180,000円である。
(2)商 業 地
商業地の県平均価格は、53,900円(前年53,900円)で、昭和57年(55,000円)頃の水準となっている。(平均価格のピークは平成3年の県平均価格(189,900円))
調査地点の中で最高価格は大分(県)5-17(大分市東大道1丁目)の350,000円である。同地点は、昨年に引き続き最高価格である。
なお、調査開始以来の最高価格は、大分(県)5-11(大分市都町2丁目)における平成3年の価格、2,400,000円である。
資料
1 市町村別・用途別 平均価格及び対前年平均変動率
平均価格及び対前年平均変動率一覧 [PDFファイル/91KB]
2 基準地別標準価格及び対前年変動率
標準価格及び対前年変動率(宅地) [PDFファイル/990KB]
標準価格及び対前年変動率(林地) [PDFファイル/29KB]
3 基準地価格順位表(高位) 価格順位一覧 [PDFファイル/174KB]
4 基準地変動率順位表(住宅地:上位・下位) 変動率順位(住宅地) [PDFファイル/313KB]
5 基準地変動率順位表(商業地:上位・下位) 変動率順位(商業地) [PDFファイル/342KB]
6 基準地詳細情報(所在、価格、利用現況、最寄り駅等)