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農業・農村を守る「土地改良区」
土地改良区とは(愛称 :水土里(みどり)ネット)
(1)土地改良区とは
土地改良法によって、農家の人たちが農業生産を行ううえで欠かせない用排水施設や道路等の設置、維持、管理及び、農地の区画整理などの土地改良事業を実施することを目的に設立された団体です。
(2)大分県内の土地改良区の現状(令和6年3月末現在)
○土地改良区 77団体
土地改良区連合 1団体
○受益面積 21,476ha(田 16,169ha、畑 5,307ha)
※土地改良区連合を除く
○組合員数 37,808人
※土地改良区連合を除く
(3)土地改良区の役割について
皆さんは、童謡「春の小川」で出てくる「小川」とは水田の用水路のことを歌っていることをご存じでしたか。
暖かくてゆったりとした流れの中には、川にはいない生物もたくさんいます。この用水路は、米や野菜を育てるのに必要な水を流す役割だけではなく、メダカやトンボの生息地として、里地里山の美しい自然を守る主役でもあるのです。
そして、その用水路を長い間、大切に守る仕事を行ってきたのが「土地改良区」という組織なのです。
農村の環境は、水田等の農地をはじめとする里地里山の多様な環境と、その適切な維持管理の下に成り立った二次的(人工)自然を基調とするものです。その保全・確保を図ることが、良好な環境を維持・形成するうえで重要です。
しかし、農村においては農家の高齢化、過疎化が進行しており、今までどおりに保全・確保が難しい状況になっています。
これからは農家だけでなく、非農家、都市住民も一体となって土地改良施設を守り、農村の美しい自然を未来の人たちに残していくことが求められています。