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牛伝染性リンパ腫について

印刷ページの表示 ページ番号:0001004692 更新日:2015年4月23日更新

牛伝染性リンパ腫について

【牛伝染性リンパ腫とは?】

 牛伝染性リンパ腫とは多くが牛伝染性リンパ腫ウイルス(以降BLV)が原因で起こる病気で、家畜伝染病予防法の届出伝染病に指定されています。

 近年全国的に発生が増えており、大分県でも発生の多い状況が続いています。

 BLVに感染した牛が必ず発症するわけではなく、約70%は無症状で経過しますが、残りの30%は持続的にリンパ球が増加した状態となり、さらにその一部(感染牛の数%)が長い潜伏期を経て発症するといわれています。


 発症した牛は食欲減退、元気消失、眼球突出、下痢、便秘、体表や腹腔内リンパ節の腫大などの症状を示し、治療方法はなく死に至ります。 

 また、と畜場で牛白血病と診断された場合、食用に供することは出来ず、全部廃棄となります。

 ※ BLVが人に感染することはありません。

【牛伝染性リンパ腫の感染】

 主に水平感染と垂直感染があります。

 1.水平感染

  (1) 人為的感染  :注射器具や直腸検査用手袋の使い回しなどによる感染

  (2) 吸血昆虫媒介:アブ・サシバエなどによる吸血による感染

 2.垂直感染

  (1) 乳汁感染     :感染母牛の乳汁を新生子牛が摂取することで感染

  (2) 子宮・産道内感染:出産時に感染

【牛伝染性リンパ腫対策】

 1.同一の注射針を複数の牛に使用しない

 2.直腸検査及び人工授精時に使用する直検手袋を1頭毎に必ず交換する

 3.妊娠鑑定時に用いるエコープローブをカバーで覆い、1頭毎に交換する

 4.除角器具、去勢器具、削蹄器具、耳標・鼻環の装着器等の血液が付着する物品は洗浄、消毒して使用する。 

牛伝染性リンパ腫ガイドライン

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