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獣医療を提供する体制の整備を図るための大分県計画書
【令和3年度~令和12年度】獣医療を提供する体制の整備を図るための大分県計画について
本県の獣医療は、これまで飼育動物の診療や保健衛生指導等を通じて、畜産業の発展や動物の保健衛生及び公衆衛生の向上に貢献してきた。しかし、国内における高病原性鳥インフルエンザ及び豚熱の発生や国際的な人・飼育動物及び野生動物並びにこれらを包含する生態系の健康を一体的に維持する「One Health」に基づいた取り組みなどにより、獣医師に対する国際的・社会的ニーズと果たすべき責任の急速な拡大とともに、それを担う獣医師の養成・確保が必要となるなど、獣医療を取り巻く情勢は著しく変化している。
本県は、「酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための大分県計画」、「大分県飼養衛生管理指導等計画」等を踏まえ、畜産業の健全な発展、公衆衛生の向上及び動物の保健衛生の向上に寄与していくため、獣医療関連機関の相互の機能及び業務の連携を強化するとともに、獣医療に関する技術の一層の向上を図るほか、特に産業動物診療獣医師及び公務員獣医師においては、確保対策を中心に、傷病治療のみならず畜産農家の衛生対策や収益性向上につながる地域獣医療の的確かつ効率的に提供する体制の整備を図っていくこととする。