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「さくら」シリーズ 「桜花久」・「桜萬福」・「美馬桜」のご案内

印刷ページの表示 ページ番号:0002162181 更新日:2021年12月7日更新

高能力供卵牛 「さくら」の産子たち

「さくら」(血統:安福久-平茂勝-神高福)は、当研究部で飼養する高能力供卵牛です。
産子の枝肉成績を基に算出される推定育種価は、「AHBHHH※1」と非常に優秀で、特にロース芯面積(11位※2)・歩留基準値(30位※2)の項目では県内雌牛の中でトップクラスです。
今回、「さくら」の受精卵移植により生まれた3頭の種雄牛、「桜花久」・「桜萬福」・「美馬桜」をご紹介します。

 

※1. Hは県内上位1/10以上、Aは上位1/4以上かつ1/10未満、Bは平均以上かつ上位1/4未満。

 (公社)全国和牛登録協会がA表記したもののうち、上位1/10以上を畜産研究部独自でH表記として分類(R3.10時点)

※2. 県内雌牛15,007頭中の順位

桜花久(さくらはなひさ)

さくらはなひさのかいせつ ふじよしけいしゅゆうぎゅう へいせい28ねん12がつ13にちうまれ

【本牛の特徴】

「桜花久」は「第1花国」を父にもつ藤良系種雄牛で、本研究部で受精卵移植により生産されました。

本牛は発育に優れており、体型面では均称の良さ、体上線の強さが特徴となっています。

 

また、本牛の全きょうだい牛(去勢)は、A5-12、枝肉重量523.8kg、ロース芯面積が106㎠と抜群の肥育成績を残したことから、産肉能力の高さがうかがえます。

 

【現場後代検定の結果】

令和3度後期に現場後代検定が終了し、調査牛(去勢)は、BMS No.9.3・ロース芯面積 77.1㎠・歩留基準値 76.1 と、3項目で大分県歴代最高の成績となり、A率と上物率がともに100%となりました。

 

【交配のポイント】

交配時は「糸福」直系の藤良系種雄牛の母体(寿恵福・平福安等)を避け、気高系母体(百合茂・勝忠平等)への交配をおすすめします。

 

「桜花久」現場後代検定調査牛肥育成績 [PDFファイル/256KB]

 

「桜花久」産子のと畜前生体・枝肉の写真はこちらから

桜萬福(さくらまんぷく)

さくらまんぷくのかいせつ たじまけいしゅゆうぎゅう へいせい28ねん5がつ30にちうまれ

【本牛の特徴】

「桜萬福」は、「萬福8」を父にもつ但馬系種雄牛で、本研究部にて受精卵移植により生産されました。

「桜花久」と同様に本牛の全きょうだい牛(去勢)枝肉成績が判明しており、A5-11、503.9kg、ロース芯面積88㎠と良好な成績でした。

体型面では、体上線の強さ、資質、骨締まり、および乳器の形状の良さ等が特徴に挙げられ、種牛性に優れた牛であるといえます。

 

【現場後代検定の結果】

今年度後期に現場後代検定成績が出そろい、検定牛(去勢)の平均枝肉重量が523.7kg、平均BMS No. 8.6と、安定した成績となりました。

 

【交配のポイント】

藤良系(寿恵福・平福安・美国桜等)・気高系(百合茂・勝忠平等)母体への交配をおすすめします。

 

「桜萬福」現場後代検定調査牛肥育成績 [PDFファイル/256KB]

 

「桜萬福」産子のと畜前生体・枝肉の写真はこちらから

 

美馬桜(みまざくら)

みまざくらのかいせつ ふじよしけいしゅゆうぎゅう へいせい28ねん9がつ15にちうまれ

【本牛の特徴】

「美馬桜」は、大分県基幹種雄牛の「平福安」を父にもつ藤良系種雄牛です。

体型面では、体上線が強さ、肋張りのよさ、広い体幅が特徴です。

資質や品位など種牛性にも優れ「第12回全国和牛能力共進会 第6区 総合評価群」の指定種雄牛となりました。

 

【現場後代検定について】

現在、現場後代検定を実施中で、令和4年度前期に検定成績が出そろう予定です。

脂肪交雑基準値の期待育種価が2.8と「さくら」シリーズの中で一番高く、今後に期待の種雄牛となっております。

 

「桜花久」・「桜萬福」現場後代検定調査牛の枝肉写真

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