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中干しについて

印刷ページの表示 ページ番号:0002310510 更新日:2025年7月2日更新

 昔は「土用干し」として夏の土用の時期に行っていましたが、時期ではなく、水稲の生育を見て行いましょう。

中干しとは?

 「中干し」は、水稲の栽培中期(田植え後1か月くらい)に田んぼの水を一時的に落として、土壌を乾かす管理作業のことです。

 

中干しの効果

1.根の健全な発育促進
 土中の酸素供給を改善し、根腐れを防ぎます。根が深く張り、倒伏しにくい稲に育ちます。

2.分げつの抑制と登熟の安定化
 窒素吸収を抑制し過剰な分げつを抑え、無効茎を減らすことで、登熟がそろいやすくなります。

3.有害ガスの排出
 還元状態の土壌から、有害なガスを除去します。

4.田面の地固めと作業性の向上
 収穫時のコンバイン作業が安定し、ぬかるみによるトラブルを軽減します。

 

​中干しの時期と期間  

時期の目安:移植後30日程度、または茎数が1株あたり15~20本に達した頃が目安です。

期間:田面にわずかにひび割れが入るまでを目安にします。(土の状態により異なります。おおよそ7~10日程度)

 

中干しの前後の水管理

●中干し前

 軽めの田干しや浅水管理を行い、徐々に乾かしていきます。

 溝切りを行って排水性を高めると効果的です。

●中干し中
 水を落とし、わずかにひび割れが入るまで乾かします。

 乾かしすぎには注意が必要です(根が切れるリスク)。

●中干し後
 いきなり水を溜めず、最初は走り水(かけ流し)で再かん水し、徐々に間断かん水に移行します。

 過湿を避け、根に酸素が供給されるような水管理を心がけます。

 

 管理上の注意点

・極端な乾燥(深い亀裂)は、根を傷める原因となることがあります。

・早すぎる中干しは茎数の不足、遅すぎると過剰分げつの発生など効果減少につながります。

 また、遅すぎると幼穂形成の水が必要な時期となり、収量にも影響しますのでご注意ください。

 

 

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