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水稲 紋枯病 【高温対策】

印刷ページの表示 ページ番号:0002309149 更新日:2025年7月2日更新

近年、高温により紋枯病の発生程度・発病地域が広がっています。

イネ紋枯病とは

​ イネ紋枯病はカビの一種で、高温で発生しやすいため、気温が高いと発生時期が早まります。水稲への被害は主にお米の充実が不足したり、近年は白未熟粒が増加することも報告されています。

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写真:イネ紋枯病©大分県農業研究部病害虫対策チーム

 

 イネ紋枯病は感染したイネの病斑に形成された菌核が田面に落下して、次の年の感染源となります。

 最初は、昨年までに作られて越冬した菌核が田んぼの水面に浮いて、移植した水稲苗に付着します。その後、条件が整えば水稲に感染し、数日後には病斑・菌核をつくります。菌糸が伸びて隣の株へと感染して発病株が増加します(水平伸展)。この時の気温は30度前後が適しているとされています。その後は株の上の方にも病斑が広がり(垂直伸展)、激しく発病すると収量・品質の低下・倒伏につながります。

 

紋枯病伝染環

イラスト:紋枯病の生活環©大分県農業研究部水田農業グループ

 

防除方法

  防除は、移植時に感染を抑えるため、箱施薬にイネ紋枯病に効果のあるものを選びましょう。田んぼでの防除では、穂ばらみ期(出穂20~10日程度)までに発病を確認したら実施しましょう。

  大分県要防除水準 4P 【大分県 紋枯病 要防除水準:病斑確認 防除時期:即時】 

  ※「要防除水準」とは、病害虫の発生状況を調査し、経済的な被害を防ぐために防除が必要となる病害虫の発生状態のこと。

 

注意

  近年、夏場の高温傾向が続いています。これまで問題とならなかった標高の高い地域での発病も確認されているので、ほ場を見回って株本での発病程度を確認してください。

 

  大分県農林水産研究指導センター農業研究部病害虫対策チームのホームぺージでは随時最新の情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

 

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