ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 商工観光労働部 > 新産業振興室 > 「空飛ぶハモ鍋セット」を実現!ドローン物流の実証実験を実施しました

本文

「空飛ぶハモ鍋セット」を実現!ドローン物流の実証実験を実施しました

印刷ページの表示 ページ番号:0002122957 更新日:2020年12月17日更新

ロゴ

 

2020年12月17日

ブルーイノベーション株式会社
株式会社オーイーシー
株式会社きっとすき
大分県

「空飛ぶハモ鍋セット」でドローン物流の地域定着を目指します
~採算性確保のための大型ドローンによる大量輸送や地域特産のハモ鍋運搬による観光利用など検証~

 ブルーイノベーション株式会社(本社:東京都文京区、以下「ブルーイノベーション」)、株式会社きっとすき(本社:大分県杵築市、以下「きっとすき」)、株式会社オーイーシー(本社:大分県大分市、以下「オーイーシー」)と大分県は、この度、12月8日(火曜日)~12月12日(土曜日)にかけて、大分県杵築市で地域定着を見据えたドローン物流の実証実験を行いましたのでお知らせします。
 ドローン物流の社会実装では、採算性の確保が大きな課題になっています。そのため、本事業では観光体験と組み合わせた新たな活用モデルを提案するとともに、(1)大型ドローンによる大量輸送、(2)物流ドローン体験による観光活用、(3)テクノロジー利用による人的運用コストの削減の3つの施策を検証しました。
 大分県は傾斜地が多く標高差のある土地であり、沿岸部と山間部から海の幸と山の幸を双方向で運搬するなどのドローンによる物流需要が見込めます。山間部の温泉街に海の幸をドローンで産地直送するような大分観光の名物となる、採算のとれるドローン物流の新たなモデルケースとして、今後は関係各社で課題を洗い出し、検討を進めて参ります。
 なお、本実証実験は大分県ドローン物流活用推進事業を活用した取り組みです。

プレスリリース 「空飛ぶハモ鍋セット」でドローン物流の地域定着を目指します [PDFファイル/1.38MB]

関係者記念写真山香中学校への配送市営サッカーコートへの配送空飛ぶハモ鍋セット配送

実証実験の背景

 大分県杵築市では少子高齢化が進み過疎化が進んでいます。中山間地では日常の買い物が困難な状況に置かれている「買い物弱者」が増加し、移動販売や宅配サービスを行っていますが維持コスト等により十分に行き届いているとは言えない状況です。また、観光面においても農業文化公園や上村の郷などの観光施設があるものの、現在COVID-19などの影響もあり、観光収入が減少しています。そこで、物流ドローンの活用可能性に着目し、観光利用と組み合わせた実証実験を実施しました。

実証実験の概要

(1)大型ドローンによる大量輸送

「大型ドローンによる大量輸送」では、株式会社SkyDrive製の「カーゴドローン」を使い、神田楽市から約1km離れた山香中学校まで、全校生徒150名分の菓子類(チョコレート菓子とお饅頭)を運搬するとともに、神田楽市から約1km離れた杵築市営サッカー場で練習する大分トリニータのサッカースクールにスポーツドリンクをコーチ等に運搬しました。

ドローン講座(ブルーイノベーション)ドローン操作説明会カーゴドローンとの記念撮影ドローン飛行見学

日時:2020年12月11日(金曜日) 13時10分~16時30分

場所:大分県杵築市 山香中学校、杵築市営サッカーコート

実験内容

  • 最大ペイロード20kgのドローンで約1kmの目視飛行を実施
  • 神田楽市から杵築市立山香中学校のテニスコートまで全校生徒分の菓子類を運搬
  • 神田楽市から杵築市営のサッカーコートまでスポーツドリンクを運搬

使用機体:SkyDrive製の「カーゴドローン」

カーゴドローン

(2)物流ドローン体験の観光活用

「物流ドローン体験の観光活用」では、株式会社自律制御システム研究所製の「PF2」を用い、神田楽市から約6.3km離れた上村の郷まで杵築市名産のハモ鍋食材を「空飛ぶハモ鍋セット」としてドローンで運搬し、実験参加家族の方々による試食会を行いました。

鍋準備試食家族試食の様子ハモ鍋

 

また、ドローンの地域定着に向けた社会的受容性の向上やドローン活用を目指す人材育成を図るため、子供向けドローン体験イベントやドローン物流に関する事業者説明会なども併せて開催しました。

子供向けドローン体験会ドローン事業説明会

日時:2020年12月12日(土曜日) 10時00分~15時30分

場所:大分県杵築市 神田楽市、上村の郷

実験内容

  • 最大ペイロード2.75kgのドローンで約6.3kmの目視外飛行(補助者なし)を実施
  • 神田楽市から、スポーツ合宿施設である上村の郷までハモ鍋セットを運搬
  • ドローン物流をはじめとしたドローンイベントにより地域観光・集客の呼び水となるか検証。県内外より約100名が参加

使用機体:自律制御システム研究所製の「PF2」

物流ドローン

(3)テクノロジー利用による人的運用コストの削減

「テクノロジー利用による人的運用コストの削減」では、株式会社NTTドコモのLTE通信により、ドローンの位置をリアルタイムでモニタリングするとともに、京セラ株式会社製の通信デバイスにより、離着陸時のドローンポートへの第三者侵入の有無を確認する検証実験を行いました。

日時:2020年12日10日(木曜日)15時30分~17時00分

場所:大分県杵築市 上村の郷

実験内容

  • 少人数での運用を目指して安全の確保を遠隔で行った。
  • NTTドコモのLTE回線により、ドローンの位置をリアルタイムでモニタリング
  • 京セラ製の通信デバイスにより、離着陸時のドローンポートへの第三者侵入の有無を確認

第三者侵入モニタ検証状況

主な役割

会社名 役割
ブルーイノベーション プロジェクトマネジメント、実証実験・イベントの企画運営、ドローンシステムの提供
オーイーシー 子供向け体験イベントの運営、ドローン飛行時の現地オペレーション支援
きっとすき 実証実験等における現地調整
大分県 地元・関係機関調整支援

実証実験メンバー集合写真

実証実験準備実証準備

本件に関するお問い合わせ先

ブルーイノベーション株式会社 広報担当 TEL:03-6801-8781 E-mail:press@blue-i.co.jp
株式会社オーイーシー TEL:097-537-9564 E-mail:drone@oec.co.jp
株式会社きっとすき TEL:0978-69-8080 E-mail:info@kit-suki.co.jp
大分県商工観光労働部新産業振興室 TEL:097-506-3273 E-mail:a14140@pref.oita.lg.jp

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)