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平成28年度第1回「医療機器ニーズ探索交流会・マッチング会」の開催報告
平成28年度第1回「医療機器ニーズ探索交流会・マッチング会」の開催報告
大分県では、医療機器産業の創出と新規参入の促進を目的として、今年度から新たに 福岡県、宮崎県とともに「九州連携医療機器産業拠点形成事業」を実施しています。この事業では、大分大学医学部をはじめとする医療機関が持つ臨床ニーズ、東京都本郷地区等に集積する医療機器メーカーが持つ医療機器市場や法規制に関する知識、自動車・半導体関連産業が集積する九州地域のものづくり企業が持つ技術力とを結びつけ、東九州メディカルバレー構想の下、九州発の新たな医療機器の創出による県内医療関連産業の更なる集積を推進しています。
この度、6月30日から7月1日にかけて、「医療機器ニーズ探索交流会」と「九州地域のものづくり企業と東京都本郷地区等の医療機器メーカーとのマッチング会(個別意見交換会)」を開催し、合計で160名(医療機器メーカー32社、ものづくり企業:大分県19社、福岡県5社、宮崎県7社)のご参加をいただき盛大に開催しましたので、その概要を報告します。
なお、当事業は今年度3回開催し、第2回は10月20日~21日に福岡県内で、第3回は12月頃に大分県内で開催する予定です。
平成28年度第1回「医療機器ニーズ探索交流会・マッチング会」の開催報告 [PDFファイル/341KB]
医療機器ニーズ探索交流会
[日 時]平成28年6月30日(木曜日) 14時00分~19時30分
[場 所]由布市挾間町医大ヶ丘1-1 大分大学医学部 臨床大講義室
[主 催]大分大学
[共 催]大分県、福岡県、宮崎県、九州ヘルスケア産業推進協議会ほか
[概 要]5つの診療科・部署(心臓血管外科、麻酔科、消化器内科、ME機器センター、看護部)による臨床ニーズ発表会、病院施設見学会、個別討論、交流会(名刺交換会)を実施
[参加者]九州地域のものづくり企業及び東京都本郷地区等の医療機器メーカー、医療機器販売企業、大学・各種支援機関関係者等 計157名(関係者含む)
(1)臨床ニーズ発表
「医療機器ニーズ探索交流会」では、九州地域のものづくり企業、東京都本郷地区等に集積する医療機器メーカー等の関係者を中心に、過去最大となる157名のご参加をいただき開催しました。ニーズ発表では、心臓血管外科、麻酔科、消化器内科、ME機器センター、看護部の5つの診療科・部署から医師等の医療関係者が日頃の臨床現場で生じた医療機器へのニーズを発表し、医療機器メーカーやものづくり企業の関係者等との活発な質疑応答が行われました。
(2)施設見学会・個別討論
施設見学会及び個別討論では、臨床ニーズ発表を行った5つの診療科・部署のグループに分かれ、それぞれ医療関係者とともに臨床現場の見学を行い、医療現場のニーズ探索を行いました。その後、グループごとに個別討論を行い、気づいたニーズへのディスカッションを通じて、医療機器開発に向けたニーズの深掘りを行いました。
また併せて、医療現場のシミュレーション教育を行う施設「スキルスラボセンター」の施設見学も行われ、医療関係者による解説や実演を通じて基本的な診察、処置、治療のトレーニングの様子を体験見学しました。
(3)交流会(名刺交換会)
交流会にはニーズ発表者をはじめ、大分大学医学部の医療関係者に多数参加いただき、ものづくり企業や医療機器メーカーの関係者との名刺交換や臨床ニーズに対する具体的な意見交換等が行われました。
九州のものづくり企業と医療機器メーカーとの個別意見交換会
[日 時]平成28年7月1日(金曜日) 9時30分~12時30分
[場 所]大分市府内町1丁目5-38 コンパルホール 3階 会議室
[主 催]大分県、福岡県、宮崎県、九州ヘルスケア産業推進協議会
[後 援]大分大学ほか
[概 要]九州地域のものづくり企業と東京都本郷地区に集積する医療機器メーカーとの個別意見交換会を実施
[参加者]九州地域のものづくり企業及び東京都本郷地区等の医療機器メーカー、大学・各種支援機関関係者等 計66名(関係者含む、うち医療機器メーカー15社、ものづくり企業18社)
東京都本郷地区等の医療機器メーカー14社と九州地域のものづくり企業18社(大分県11社、福岡県3社、宮崎県3社、熊本県1社)による個別意見交換会を開催しました。当日は事前にマッチングを行った69件の個別面談を通じて、相互に活発な意見交換が行われました。具体的な案件の相談につながる事例も生じるなど、事業の目的である医工連携による新たな医療機器創出や医療機器産業への新規参入など、今後の取組が期待されます。