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豚の肺でみられる病気
SEP肺炎(豚流行性肺炎)
この肺炎は豚の検査時によく見られます。
通常の肺は明るい桃色をしていますが、この病気にかかると淡紫色に変色し(写真黄色丸部分)、変色した部分の機能は失われます。
そのため、発育の遅延や飼料効率の低下があり、経済的な被害も大きくなります。
この肺炎は、マイコプラズマという病原体が引き起こす慢性の呼吸器病で、感染した豚の咳やくしゃみにより他の豚に感染します。
また、密飼いや換気不良などの飼育環境が感染・発病の誘因になり、一度豚舎に侵入すると清浄化するのはかなり困難ですが、ワクチンによる予防が可能です。
胸膜炎
肺の表面は胸膜と呼ばれる薄い膜でおおわれており、
この胸膜に炎症を起こしたものを胸膜炎と呼びます。
胸膜炎は、細菌やウイルス等の感染症による肺炎や外傷、さらには飼養環境・密飼いなど様々な原因により引き起こされます。
周辺組織の心臓や横隔膜との癒着を引き起こし、廃棄につながることがあります。
写真黄色丸部分は、肺表面の胸膜に繊維素が析出し、横隔膜と癒着しています。