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H28年度 調査研究・資料 要旨

印刷ページの表示 ページ番号:0002163005 更新日:2021年10月28日更新

平成28年度 報文、調査・事例、資料について

平成28年度の調査研究、事例紹介、資料等について、要旨は以下のとおりです。
詳細は、各種別のリンク先(平成28年度・2016年度年報)を参照してください。

 

種別 タイトル 要旨・はじめに(抜粋)
報文 日田・九重・玖珠における泉質の分布状況について 別府市、由布市の泉質の分布状況調査等1)、2)に続き、日田・玖珠・九重における泉質の分布状況調査等を調査した。
泉質については、含よう素泉、酸性泉、放射能泉を除く10種類中7種類の泉質が確認された。
また、地質に関して、温泉水中のナトリウムイオンとカルシウムイオンの比(Na+/ Ca2+)を検証したところ、デイサイト・流紋岩類が存在する付近ではこの比が高くなり、安山岩・玄武岩類が存在する付近では低くなったことから、この項目については地質成分との相関が確認された。
調査・事例 大分県におけるパレコウイルスの検出状況(2008~2016年) 2008~2016年に、大分県感染症発生動向調査事業により採取された1217検体について、PCR法及び細胞培養法によってヒトパレコウイルス(HPeV)の検出を試みた結果、116件(9.5%)からHPeVが検出された。内訳は、HPeV-3が68件(58.6%)、HPeV-1が42件(36.2%)、HPeV-6が6件(5.2%)であった。材料別では咽頭ぬぐい液からの検出(76)が多く、次いで便(29)、髄液(11)であった。HPeV-1は感染性胃腸炎や下気道炎からの検出数が多く、HPeV-3は多種多様な診断名の検体から検出されたが、発疹症からの検出数が多かった。髄液(脳炎・脳症や無菌性髄膜炎)から検出されたのはHPeV-3だけで、神経系疾患との関連の可能性に注意が必要と考える。
調査・事例 アルコバクターのヒト下痢症検体からの検出 新興人獣共通感染症起因菌であるアルコバクター属菌の大分県内の下痢症患者における検出頻度を調査した。2011年4月から2016年3月の間、下痢症患者便240検体(散発例172検体、集団発生17事例68検体)を調べた結果、2013年5月の1集団事例2検体中1検体からArcobacter butzleriが検出されたが、散発下痢症からは不検出であった。アルコバクター検出率は、0.4% (1/240)で、少なくとも大分県内でのヒト下痢症からの検出頻度は低率であることが示唆された。
調査・事例 H血清型が二つあるように思えた大腸菌の事例 大腸菌のO血清型ともにH血清型も基本的かつ重要な情報である。今回、我々の保有する大腸菌O153株が、試験管内凝集反応ではH19血清に凝集しながら、H21の鞭毛遺伝子を保有しているとの情報を得て、H血清型に迷うことになった。そこで、通常よりも運動性強化回数を増やして、再試験したところ、H21血清で凝集したが、H19血清でも弱く凝集した。運動性抑制試験を試みたところ、H21血清で運動が抑制されたが、H19血清では抑制されなかったので、H21と決定した。
調査・事例 大分県における微小粒子状物質成分の調査(2016年度) 微小粒子状物質(以下「PM2.5」という。)の発生源の推定を目的として、2015年度に引き続いて2016年度も県内の2地点でPM2.5の質量濃度、イオン成分、無機成分及び炭素成分を調査し、発生源に関する情報を収集した。NO3-/SO42-比を用いた解析から、由布よりも日田の方が越境汚染と比較して自動車の排気ガス等に代表される都市大気汚染の影響が大きかったと推察される。常時監視測定局で測定したガス成分との相関解析から、夏季において昼間の光化学オキシダント濃度とPM2.5の質量濃度に強い相関がみられた。炭素成分の解析結果から、日田においては低温元素状炭素の濃度が高く、バイオマス燃焼の影響が推察された。由布における近隣工事の影響について解析したところ、2016年度の調査結果と比較して、2015年度の調査結果は、土壌由来の無機元素が高濃度となっていたことがわかった。
資料 食品の理化学的検査結果について(2016年度) 2016年度に県下5ブロックの食品衛生監視機動班が「平成28年度食品衛生監視指導計画」に基づいて収去した、食品の理化学的検査結果について報告する。
資料 九州地方における臨床由来溶血性レンサ球菌の血清型の動向(2016年度) 1991年度以来、九州地区では地方衛生研究所のレファレンス業務の一環として「九州ブロック溶レン菌感染症共同調査要領1)」に基づき、共同でA群溶血性レンサ球菌感染症の調査2-16)を行っている。2016年の動向について報告する。
資料 大分県における細菌性下痢症サーベランスの動向(2016年) 前回の報告1-21)に引き続き、大分県の主に小児における細菌性散発下痢症の2016年の発生動向を報告する。
資料 食品の微生物学的検査成績について(2016年度) 大分県では、食中毒の発生防止対策、流通食品の汚染状況の把握および汚染食品の排除を目的とし、大分県食品衛生監視指導計画に基づき、市販食品の収去検査を実施している。2016年度は、県産・輸入食肉、加工食肉、県産鶏卵、県産ミネラルウォーター、県産養殖魚介類、輸入養殖魚介類および二枚貝の計138件について、食中毒起因菌や汚染指標細菌、残留抗生物質、ノロウイルスなどの項目について検査を実施した。
資料 感染症発生動向調査からみたウイルスの流行状況(2016年) 大分県では、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づく感染症発生動向調査事業で、ウイルスの検索及びその動態について調査を行っている。2016年の調査結果について報告する。
資料 感染症流行予測調査について(2016年度) 2016年度の厚生労働省委託による感染症流行予測事業として、大分県内の日本脳炎感染源調査を行ったので、その概要を報告する。
資料 大分県における環境放射能調査(2015年度) 当センターでは、国の委託事業として環境放射能水準調査を1988年度から継続して行っている。それらの結果は2011年度までは、環境放射能調査研究成果論文妙録集1)において報告されているので、昨年度は2012~2014年度の結果を報告した2)。今年度も2015年度の結果について報告する。

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