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H25年度 調査研究・資料 要旨

印刷ページの表示 ページ番号:0002160230 更新日:2021年10月28日更新

平成25年度 報文、調査・事例、資料について

平成25年度の調査研究、事例紹介、資料等について、要旨は以下のとおりです。
詳細は、各種別のリンク(平成25年度・2013年度年報)を参照してください。

 

 

 

種別 タイトル 要旨・はじめに(抜粋)
報文 残留農薬分析における前処理方法の検討について 当センターではガスクロマトグラフ質量分析装置(以下、「GC-MS」)および高速液体クロマトグラフ質量分析装置(以下、「LC-MS/MS」)の2種類の分析機器を用いて、厚生労働省が通知している一斉分析法に従い、約250種類の残留農薬について検査を行っている。食生活の多様化により輸入農作物や加工食品が多くなった今般、さらに多種多様な食品に含まれる数多くの農薬分析が必要となり、簡便で迅速な一斉分析法が求められる。
このことから、迅速簡易な前処理方法であるQuEChERS法等を参考に残留農薬の抽出及び一部精製方法の検討を行った。この結果、GC-MSにおいて農薬の回収率の改善、器具準備及び前処理時間の短縮、試薬使用量の減少等に伴うコストの削減が可能になった。また、今回の検討法により、数次加工食品についても添加回収試験を行ったところ、80%~108%と非常に良好な結果が得られた。
報文 大分県食品衛生指導基準の見直しに係る生野菜サラダ類の基礎的細菌実態調査 生野菜サラダ・カット野菜類については、県食品衛生指導基準による「大腸菌群」不適合が多く指導に苦慮していたため、大腸菌等の細菌汚染実態調査を行い、大腸菌の簡易迅速検査法を検討した。県内流通品214検体中3検体(1.4%)から大腸菌が検出された(病原性大腸菌は不検出)。大腸菌群数は、細菌数と相関したが、大腸菌との関連は認められず、ほとんどの大腸菌群は野菜常在菌と推測された。「大腸菌」の特定酵素基質法による増歯培養法は、優れた感度と特異性を示し、的確な糞便汚染探知のため大腸菌群に代わる指標として適当と考えた。
報文 大分県における急性呼吸器感染症からのウイルス検出状況(2012~2013年) 2012年1月から2013年12月に感染症発生動向調査事業で採取された検体のうち、急性呼吸器感染症と診断された272検体について、呼吸器系ウイルスの検索を行った。その結果、134検体(49.3%)から144件のウイルスを検出した。そのうちウイルス分離は28検体(20.9%)であった。呼吸器疾患の原因ウイルスの検索には遺伝子検査が有用であり、マルチプレックスPCR法によリスクリーニングすることで迅速かつ特異的にウイルスを検出することが可能である。
調査・事例 SFTS疑い症例からのRickettsia japonicaの検出(大分県) 2014年4月25日、SFTS疑い症例として当センターに搬入された患者血清からRickettsia japonica遺伝子を検出した。同一患者の4月30日採取血清から間接蛍光抗体法でRickettsia japonica抗体を検出した。SFTSの臨床症状は発熱、消化器症状と血小板減少であり他の疾患でも同様の症状が見られることもあるため、患者疫学情報よりリケッチア感染症等が疑われる場合は、複数の病原体を同時検査することが治療の早期開始につながると考えられた。
調査・事例 久住地域における乾性沈着物中のイオン成分の特性について(2011~2013年度) アジア地域からの汚染物質の移流状況を調査するために、県内の大気環境上のバッククグラウンド地点と考えられる久住地域において、乾性沈着物の調査を行った。汚染物質の移流イベントと考えられている黄砂や煙霧が観測された期間は、カルシウムイオンや硫酸イオンが通常よりも高濃度に検出されており、久住地域が越境移流の影響を受けている可能性が示唆された。
調査・事例 由布地域の大気環境調査(2013年度) 本県では、大気汚染防止法第22条の規定に基づく大気汚染状況の常時監視を行う測定局(以下「常時監視測定局」という。)が整備されていない地域において、大気環境測定車を一定期間設置することにより、大気環境の把握を行っている。2010年度及び2011年度に由布地域において大気環境測定車による測定を実施したところ、光化学オキシダントの濃度が他の常時監視測定局と比べ高い値を示した。このため、2013年度に再度調査を実施し、測定の検証を行ったので報告する。
資料 食品の理化学的検査結果について(2013年度) 2013年度に県下5ブロックの食品衛生監視機動班が、「平成25年度食品衛生監視指導計画」に基づいて収去した食品の理化学的検査結果(以下「収去検査」という。)について報告する。また、依頼検査と食品表示モニター搬入の食品検査結果(以下「表示モニター検査」という。)についても報告する。
資料 九州地方における臨床由来溶血レンサ球菌の血清型の推移と薬剤感受性について(2013年) 1991年度以来、九州地区では地方衛生研究所のレファレンス業務の一環として「九州ブロック溶レン菌感染症共同調査要領」に基づき、共同でA群溶血性レンサ球菌感染症の調査を実施しており、前報に引き続き、2013年の血清型の動向について報告する。併せて、1990年代後半からマクロライド系薬剤耐性A群溶血性レンサ球菌が検出され、その動向が問題となっているため、大分県において分離されたA群溶血性レンサ球菌について薬剤感受性試験を実施し、その傾向について検討したので報告する。
資料 感染症発生動向調査からみたウイルスの流行状況(2013年) 私たちは、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に係る感染症発生動向調査事業に基づき、ウイルスの検索及びその動態について、大分県内の調査を行っている。2013年の調査結果について報告する。
資料 感染症流行予測調査について(2013年度) 2013年度の厚生労働省委託による感染症流行予測事業として、大分県内の日本脳炎感染源調査を行ったので、その概要を報告する。
資料 食品の微生物学的検査成績について(2013年度) 大分県では、食中毒の発生防止対策、流通食品の汚染状況の把握および汚染食品の排除を目的とし、大分県食品衛生監視指導計画に基づき、市販食品の収去検査を実施している。2013年度は、県産・輸入食肉、加工食肉、県産鶏卵、県産ミネラルウォーター、県産養殖魚介類、輸入養殖魚介類および二枚貝の計149件について、食中毒起因菌や汚染指標細菌、残留抗生物質、ノロウイルスなどの項目について検査を実施した。
資料 大分県における雨水成分調査(2013年度) 当センターでは、雨水の化学的性状を把握し酸性雨発生機構解明の基礎資料を得るため、1985年度から継続して雨水成分調査を行っている1悟。今回は、県内の3箇所で行っているろ過式採取法による調査について、2013年度の降水量、pH、イオン成分濃度及び沈着量の状況とそれらの推移などを報告する。

 

 

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