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中東呼吸器症候群(MERS)について
中東呼吸器症候群(MERS)について
中東呼吸器症候群(MERS)とは
中東呼吸器症候群(MERS(マーズ):Middle East respiratory syndrome)は、2012年9月に初めて確認されたウイルス性の感染症です。原因となるウイルスはMERSコロナウイルスと呼ばれています。
2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS(サーズ))の原因となった病原体もコロナウイルスの仲間ですが、SARSとMERSは異なる病気です。
【これまでにMERS感染者が確認されている地域(国)は次のとおりです】
主として、サウジアラビアをはじめとした中東地域(サウジアラビアのほかにカタール、ヨルダン、アラブ首長国連邦、オマーン、クウェート、イエメン、レバノン、イラン)で患者が報告されています。このほか、欧州(英国、フランス、イタリア、ギリシャ、オランダ、ドイツ、トルコ、オーストリア)、アフリカ(チュニジア、エジプト、アルジェリア)、東南アジア(マレーシア、フィリピン、韓国)、北米(米国)にも及んでいます。このうち東南アジアや北米といった中東から比較的離れている地域では2014年4月以降に症例が報告されており、感染地域の拡大がうかがわれますが、これらはすべて、中東地域で感染した人(輸入症例)もしくはその輸入症例患者と接触した人であることが分かっています。
2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS(サーズ))の原因となった病原体もコロナウイルスの仲間ですが、SARSとMERSは異なる病気です。
【これまでにMERS感染者が確認されている地域(国)は次のとおりです】
主として、サウジアラビアをはじめとした中東地域(サウジアラビアのほかにカタール、ヨルダン、アラブ首長国連邦、オマーン、クウェート、イエメン、レバノン、イラン)で患者が報告されています。このほか、欧州(英国、フランス、イタリア、ギリシャ、オランダ、ドイツ、トルコ、オーストリア)、アフリカ(チュニジア、エジプト、アルジェリア)、東南アジア(マレーシア、フィリピン、韓国)、北米(米国)にも及んでいます。このうち東南アジアや北米といった中東から比較的離れている地域では2014年4月以降に症例が報告されており、感染地域の拡大がうかがわれますが、これらはすべて、中東地域で感染した人(輸入症例)もしくはその輸入症例患者と接触した人であることが分かっています。
県民の皆さんへ
現段階では、WHOは、サウジアラビアを含め、ウイルス感染が及んだ国への渡航や貿易に対する制限を課していませんが、中東及び欧州に渡航、滞在される予定の方は最新の情報にご注意ください。
厚生労働省検疫所による最新情報は、次のリンクからご覧いただけます。
海外渡航時には、手洗いの励行や動物との接触を避けるなど、一般的な衛生対策を心がけてください。
入国時に発熱、咳などの症状がある場合には、検疫所にご相談ください。
流行地域から帰ってきて、14日以内に発熱や咳などの呼吸器症状がでた場合には、まず、最寄りの保健所に電話で相談してください。
入国時に発熱、咳などの症状がある場合には、検疫所にご相談ください。
流行地域から帰ってきて、14日以内に発熱や咳などの呼吸器症状がでた場合には、まず、最寄りの保健所に電話で相談してください。
【MERS感染症に関するQ&A】
Q1 大分県にも感染が広がりますか?
A1 韓国で感染拡大防止対策を確実に実施しており、感染の可能性のある方が県内を旅行する可能性は低いと考えられます。
Q2 中東地域や韓国など患者が発生している地域を旅行する際は、どのようなことに注意したらよいですか?
A2 以下の点に注意しましょう。
(1) 外出中は目や鼻を触らない。
(2) 外出後はこまめに手を洗う(手洗いができない場合に備え、携帯式の手指消毒薬の持っていくとよい。)。
(3) 閉鎖空間や人混みを歩く場合はマスク着用するが、効果を過信しないこと。
※マスクを正しく着用すること:
(1)マスクの表面を触らない。
(2)使用したら使い回さず、使い捨てを徹底する。
(4) 中東地域ではラクダはじめとする動物との接触を避ける。
(5) 発熱や咳などの呼吸器症状等がある人との接触を避ける。
Q3 流行地域から帰ってきて、気をつけることはありますか?
A3 以下の点に注意しましょう。
(1) 流行地域から帰ってきて、14日以内に発熱や咳などの呼吸器症状がでた場合には、まず、最寄りの保健所に電話で相談してください。
(2) 発熱や咳などの呼吸器症状がある場合には、周囲の人への感染を防ぐために、「咳エチケット」を励行しましょう。
※咳エチケットとは:
(1)咳やくしゃみをするときは、ハンカチやティッシュで口と鼻を覆いましょう。
(2)使用したティッシュは、ゴミ箱に捨てましょう。
(3)咳やくしゃみをした後は、手を洗いましょう。
(4)咳やくしゃみのある人は、マスクをしましょう。
(3) MERSに限らず、発熱や呼吸器症状があって医療機関を受診する際には、マスクをして受診しましょう。
Q1 大分県にも感染が広がりますか?
A1 韓国で感染拡大防止対策を確実に実施しており、感染の可能性のある方が県内を旅行する可能性は低いと考えられます。
Q2 中東地域や韓国など患者が発生している地域を旅行する際は、どのようなことに注意したらよいですか?
A2 以下の点に注意しましょう。
(1) 外出中は目や鼻を触らない。
(2) 外出後はこまめに手を洗う(手洗いができない場合に備え、携帯式の手指消毒薬の持っていくとよい。)。
(3) 閉鎖空間や人混みを歩く場合はマスク着用するが、効果を過信しないこと。
※マスクを正しく着用すること:
(1)マスクの表面を触らない。
(2)使用したら使い回さず、使い捨てを徹底する。
(4) 中東地域ではラクダはじめとする動物との接触を避ける。
(5) 発熱や咳などの呼吸器症状等がある人との接触を避ける。
Q3 流行地域から帰ってきて、気をつけることはありますか?
A3 以下の点に注意しましょう。
(1) 流行地域から帰ってきて、14日以内に発熱や咳などの呼吸器症状がでた場合には、まず、最寄りの保健所に電話で相談してください。
(2) 発熱や咳などの呼吸器症状がある場合には、周囲の人への感染を防ぐために、「咳エチケット」を励行しましょう。
※咳エチケットとは:
(1)咳やくしゃみをするときは、ハンカチやティッシュで口と鼻を覆いましょう。
(2)使用したティッシュは、ゴミ箱に捨てましょう。
(3)咳やくしゃみをした後は、手を洗いましょう。
(4)咳やくしゃみのある人は、マスクをしましょう。
(3) MERSに限らず、発熱や呼吸器症状があって医療機関を受診する際には、マスクをして受診しましょう。
【大分県の相談に関する保健所・保健部一覧】
保健所名 | 住所 | 電話 | お住まいの市町村名 | |
1 | 東部保健所 | 〒874-0840 | 0977-67-2511 | 別府市、杵築市、日出町 |
2 | 国東保健部 | 〒873-0504 | 0978-72-1127 | 国東市、姫島村 |
3 | 中部保健所 | 〒875-0041 | 0972-62-9171 | 臼杵市、津久見市 |
4 | 由布保健部 | 〒879-5421 | 097-582-0660 | 由布市 |
5 | 南部保健所 | 〒876-0844 | 0972-22-0562 | 佐伯市 |
6 | 豊肥保健所 | 〒879-7131 | 0974-22-0162 | 竹田市、豊後大野市 |
7 | 西部保健所 | 〒877-0025 | 0973-23-3133 | 日田市、九重町、玖珠町 |
8 | 北部保健所 | 〒871-0024 | 0979-22-2210 | 中津市、宇佐市 |
9 | 豊後高田保健部 | 〒879-0621 | 0978-22-3165 | 豊後高田市 |
10 | 大分市保健所 | 〒870-8506 | 097-536-2222 | 大分市 |
医療機関の皆さんへ
★中東呼吸器症候群(MERS)が平成27年1月21日から二類感染症へ追加されました。
★MERSについては、依然として持続的なヒトーヒト感染は見られないものの、2015年5月11日に韓国において発生した輸入症例については、明らかな接触歴がなかったこと等から診断が遅れたことや、医療機関における院内感染対策の不徹底等により、医療従事者や同じ病等の患者やその家族に二次感染が多数発生しています。本事例を踏まえ、院内感染対策を徹底すること、MERSへの感染が疑われる患者の発生に関し迅速な情報共有をおこなうこと等、御協力をお願いします。
★院内感染の徹底についてのお願い
(1) 発熱や呼吸器症状のあるすべての者に対し、マスクをしてもらう等の咳エチケットの徹底をしましょう。
(2) 待合室や診察室等で、発熱や呼吸器症状のある人が他の人と接触する機会が少なくなるように配慮しましょう。
★次の要件に該当する患者を診察した場合は保健所・部へ連絡くださるようお願いします。
(感染が疑われる患者の要件)
患者が次のア、イまたはウに該当し、かつ、他の感染症または他の病因によることが明らかでない場合、中東呼吸器症候群への感染が疑われるので、中東呼吸器症候群を鑑別診断に入れる。
ただし、必ずしも次の要件に限定されるものではない。
ア) 38℃以上の発熱及び咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的または放射線学的に肺炎、ARDSなどの実質性肺病変が疑われる者であって、発症前14日以内に対象地域(※)に渡航または居住していたもの
イ) 発熱を伴う急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に対象地域(※)において、医療機関を受診若しくは訪問したもの、中東呼吸器症候群であることが確定した者との接触歴があるものまたはヒトコブラクダとの濃厚接触歴があるもの
ウ) 発熱または急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に、対象地域か否かを問わず、中東呼吸器症候群が疑われる患者を診察、看護若しくは介護していたもの、中東呼吸器症候群が疑われる患者と同居(当該患者が入院する病室又は病棟に滞在した場合を含む。)していたもの又は中東呼吸器症候群が疑われる患者の気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直接触れたもの
※対象地域:アラビア半島又はその周辺諸国
MERSに感染した疑いのある患者が発生した場合の暫定的対応フロー図はこちら
★MERSについては、依然として持続的なヒトーヒト感染は見られないものの、2015年5月11日に韓国において発生した輸入症例については、明らかな接触歴がなかったこと等から診断が遅れたことや、医療機関における院内感染対策の不徹底等により、医療従事者や同じ病等の患者やその家族に二次感染が多数発生しています。本事例を踏まえ、院内感染対策を徹底すること、MERSへの感染が疑われる患者の発生に関し迅速な情報共有をおこなうこと等、御協力をお願いします。
★院内感染の徹底についてのお願い
(1) 発熱や呼吸器症状のあるすべての者に対し、マスクをしてもらう等の咳エチケットの徹底をしましょう。
(2) 待合室や診察室等で、発熱や呼吸器症状のある人が他の人と接触する機会が少なくなるように配慮しましょう。
★次の要件に該当する患者を診察した場合は保健所・部へ連絡くださるようお願いします。
(感染が疑われる患者の要件)
患者が次のア、イまたはウに該当し、かつ、他の感染症または他の病因によることが明らかでない場合、中東呼吸器症候群への感染が疑われるので、中東呼吸器症候群を鑑別診断に入れる。
ただし、必ずしも次の要件に限定されるものではない。
ア) 38℃以上の発熱及び咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的または放射線学的に肺炎、ARDSなどの実質性肺病変が疑われる者であって、発症前14日以内に対象地域(※)に渡航または居住していたもの
イ) 発熱を伴う急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に対象地域(※)において、医療機関を受診若しくは訪問したもの、中東呼吸器症候群であることが確定した者との接触歴があるものまたはヒトコブラクダとの濃厚接触歴があるもの
ウ) 発熱または急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に、対象地域か否かを問わず、中東呼吸器症候群が疑われる患者を診察、看護若しくは介護していたもの、中東呼吸器症候群が疑われる患者と同居(当該患者が入院する病室又は病棟に滞在した場合を含む。)していたもの又は中東呼吸器症候群が疑われる患者の気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直接触れたもの
※対象地域:アラビア半島又はその周辺諸国
MERSに感染した疑いのある患者が発生した場合の暫定的対応フロー図はこちら