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海外で注意すべき感染症

印刷ページの表示 ページ番号:0000102155 更新日:2010年3月31日更新

海外で注意すべき感染症

海外へ渡航される方も多いことから、安全で快適に旅行し帰国するために、現在海外で注意すべき感染症について情報提供します。
特に、鳥インフルエンザの家きん等での発生が世界的に拡大し、発症事例も増加しておりますので、あらためて注意喚起をいたします。

高病原性鳥インフルエンザ

鳥インフルエンザは、東南アジアから欧州、アフリカと拡大し、ヒトへの感染事例も増加しています。2003 年(平成15 年)12月以降、平成18年4月末までに、世界で204名(うち死亡者数113 人)の発症事例が報告されています。
一般的に感染した鳥と濃厚に接触した方が感染します。生きた鳥が売られている市場や養鶏場にむやみに近寄らないようにするとともに、手洗いやうがいの励行に心がけましょう。
また、各検疫所においてポスターの掲示等により各国の発生状況について情報提供するとともに健康相談にも応じておりますので、帰国時、体調等に不安を生じた場合にはご相談下さい。

一般的に注意しなければならない感染症

渡航先(国および地域)や活動内容によって、罹患する可能性のある感染症は大きく異なりますが、最も多いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です。

(1)食べ物、水を介した感染症
A型肝炎、コレラなどは、発展途上地域では広く発生する感染症です。生水・氷・サラダ・生の魚介類等の飲食は避けるようにしてください。

(2)蚊を介した感染症
マラリア、デング熱は熱帯・亜熱帯地域で広く流行している感染症です。マラリアは全世界で年間3億~5億人の患者、150 万人~270 万人の死者が報告されています。デング熱は通年、全世界で年間数千万人の患者が発生しており、さらに昨年来より広い地域で大流行が頻発しています。
予防法として、長袖・長ズボン着用や虫除けスプレーなど、蚊に刺されないための対策が必要です。
なお、各検疫所ではポスターの掲示等による注意喚起及び帰国時の健康相談を実施しております。

(3)動物を介した感染症
狂犬病は、我が国では昭和32年以降発生はみられませんが、依然として世界中の国々で発生しています。犬だけではなく、他の哺乳動物(ネコ、アライグマ、キツネ、スカンク、コウモリなど)からも感染し、発症すると有効な治療方法はありません。野犬をはじめとする野生動物との接触を避けることが大切です。

正しい予防知識

 海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。特に、飲料水、虫刺され(蚊やダニなど)、動物との接触には注意が必要です。
 感染症には潜伏期間があり、帰国後しばらくたってから、具合が悪くなることがあります。したがって、その際は早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間を必ず申し出ることが重要です。
空港や港の検疫所では健康相談を行っており、帰国時に具合が悪かったり、不安に思うことがあったりした場合には、積極的に利用してください。

海外の感染症に関する情報の入手

出発前に旅行プランに合わせた情報を入手しておくことが大切です。厚生労働省検疫所及び外務省では、ホームページにより海外各国の安全に関する情報を提供しています。また、空港内検疫所においても、リーフレット等を配置し、情報提供を行っておりますので、積極的にご利用下さい。