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新型コロナウイルス感染症対策本部及び社会経済再活性化緊急推進本部合同会議からのお願い等
新型コロナウイルス感染症に関する今後の対応について(令和4年4月25日)
新型コロナウイルス感染症に関する今後の対応について
令和4年4月25日
大分県新型コロナウイルス感染症対策本部
大分県社会経済再活性化緊急推進本部
1.感染の状況
県内の感染状況は、一進一退を繰り返しています。年明けから始まったオミクロン株による第6波では、わずか4か月足らずで3万人を超える県民が感染しています。最近は、連日400人近い感染者が発生していますが、高齢者の皆さんのワクチンの3回目接種が進んだこともあり、病床使用率は2/7の46.3%をピークに緩やかに低下を続け、20%台前半で推移し、医療の逼迫は回避できています。その一方で、若い世代であっても、ワクチン未接種の場合、高熱やのどの痛み、吐き気といった症状により入院するケースも発生しています。また、オミクロン株の亜種であるBA.2も直近の解析では46.8%と置き換わりが進んでおり、予断を許さない状況です。昨年、大型連休を境に急激に感染が拡大したこともあり、人流が活発になるこの時期に、著しい感染状況の悪化を招くことのないよう、県民の皆様には下記の点について、ご理解・ご協力をお願いします。
2.基本的感染対策の徹底
新型コロナウイルスはエアロゾル感染することから、常時の換気が極めて重要です。気候も良くなってきましたので、屋内では常に2方向の窓を開けるなど、換気を心掛けてください。車やバスでの移動の際にも、常時の換気をお願いします。マスク着用については、感染防止効果の高い不織布マスクを使用し、鼻にしっかりフィットさせ、隙間ができないようにしてください。また、屋外においても、感染拡大を防ぐため、話すときはできるだけマスクを着用するか、2m以上の距離の確保をお願いします。気温が高くなってきたこともあり、ジョギングや散歩、徒歩による通勤など会話を伴わない場合は、マスクは不要です。
3.会食
ご家族や友人と久しぶりに会い、会食の機会が増える時期でもあります。会食の際には、十分な換気対策がとられている「安心はおいしいプラス」の認証店を選んでください。また、できるだけ1テーブル4人以下とするなど、密とならない工夫をお願いします。加えて、会話時のマスク着用、短時間を心がけるとともに、これまでと同様、席の移動は行わないといった感染拡大防止策をとりながら、飲食を楽しみましょう。
4.外出・旅行
大型連休期間中は、ご家族や友人と出かける機会も増えてきます。外出や旅行の際には、できるだけ人混みを避け、密の回避をお願いします。
「連休は ワクチン済ませて 出かけよう」
大切な方を守るためにも、出発前に3回目のワクチン接種または検査を推奨します。また、「新しいおおいた旅割」について、4/28までとしていた期限を、4/29~5/8は除きますが、ワクチン3回接種または陰性の検査結果を条件に5/9~5/31まで延長しました。なお、県内の無料検査場は、27か所増えて、81か所まで拡充しています。県内旅行の「新しいおおいた旅割」に加え、大分県民が使える九州各県の割引支援をご活用いただき、安心して旅行をお楽しみください。
5.ワクチン接種
現在のところ、オミクロン株または亜種による感染防止の決め手は、ワクチン接種です。県内では、高齢者の3回目接種率が8割を超えた結果、高齢者の新規感染者数はピーク時の1/3以下にまで減少しており、その発症予防効果は明らかです。また、若い方はオミクロン株の重症化例が少なく、ワクチン接種をためらわれている方が、依然、多い傾向にあります。感染者の4人に1人は半年後も倦怠感や脱毛といった後遺症に苦しんでいるという報告もあります。こうした後遺症のリスクまで考えれば、接種をお勧めします。3回目の接種券送付も今月末で9割を超える予定となっており、接種券が届いた方は、速やかに3回目の予約と接種を済ませ、大型連休を楽しんでください。副反応を心配し、モデルナ社ワクチンを敬遠されている方もいるようですが、発症予防効果はファイザーを上回る利点があります。モデルナの会場では、待たずに接種できます。加えて、県内の小児科医療機関等では、5歳から11歳のお子さんもワクチンを受けられるようになっていますので、ご検討いただきたいと思います。
6.結び
今回の流行は、現時点では残念ながら収束が見通せる状況ではありませんが、換気や会話時のマスク着用など基本的な感染対策とワクチン接種は引き続き有効です。メリハリのある感染対策に留意いただいた上で、ご家族や友人との大型連休をお過ごしください。