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新型コロナウイルス感染症対策本部及び社会経済再活性化緊急推進本部合同会議からのお願い等
新型コロナウイルス感染症に関する今後の対応について(令和4年4月5日)
新型コロナウイルス感染症に関する今後の対応について
令和4年4月5日
大分県新型コロナウイルス感染症対策本部
大分県社会経済再活性化緊急推進本部
1.感染の状況
年明けから始まったオミクロン株による流行は、今もなお、収束は見通せません。これまでの間、本県では、国のまん延防止等重点措置、県独自の感染対策短期集中期間に続き、幼児教育・保育施設における登園自粛や高齢者入所施設での一斉検査など、主たる感染源を対象とした集中的な感染拡大防止策を講じてきました。その結果、乳幼児の感染者は2月第2週の415人から先週は203人と大幅に減少しており、高齢者施設のクラスターも4件から2件と減っています。関係者の方には大変ご不便をおかけしましたが、対策の成果は出ており、ご協力いただいた皆様に改めて感謝申し上げます。しかしながら、先月下旬から新規感染者数が再び増加に転じています。特に、学生の感染者数が、2月第2週の42人から先週は261人と、その増加が顕著となっています。また、先週は、オミクロン株の亜種であるBA.2も県内で初確認されました。直近のゲノム解析の結果は、49件のうち12件がBA.2疑いとなり、置き換わりが進んでいます。このように、県内でも感染の再拡大が強く懸念されることから、県民の皆様には下記の取組に対し、ご理解・ご協力をお願いします。
2.ワクチンの3回目接種
BA.2であっても、ワクチン接種が最も効果的な予防法です。県内でも、その発症予防効果は2回接種の10%に対し、3回接種では73%まで回復しています。高齢者でみると、2月第1週の新規感染者は540人でしたが、3回目接種率が8割を超えたことで、先週は168人と1/3以下まで減少しており、その効果は明らかです。一方、オミクロン株は若い方は重症化しにくいため、ワクチン接種を控えている方も多いものと思われます。しかしながら、感染者の4人に1人は半年後も後遺症に悩まされているという報告もあり、このような後遺症のリスクまで含めれば、接種を躊躇すべきではありません。県内では、これまでにファイザー社ワクチン約26万回、モデルナ社ワクチン約22万回の3回目接種が進んでいます。モデルナは副反応の発生頻度が高い一方で、接種後の発症予防効果はファイザーよりも高くなる利点があります。現在、モデルナの接種会場では、待つことなく接種が可能です。なお、県営接種センターでは、明後日の4/7からファイザーの接種も開始し、ワクチン接種のさらなる加速を図ります。いずれにしても、接種券が手元に届いたら、ご自身はもとより身の回りの大切な方を守るためにも、一日も早い接種をお願いします。
3.基本的感染対策の再徹底
これまで再三にわたり、基本的な感染対策をお願いしてきましたが、BA.2でもその重要性に変わりはありません。気候も良くなってきましたので、屋内では常に換気を心掛けてください。また、車やバスでの移動の際にも、常時の換気をお願いします。マスク着用については、感染防止効果の高い不織布マスクを使用し、鼻にしっかりフィットさせ、隙間ができないようにしてください。また、外に出かける場合は、できるだけ人混みを避けるなど、密の回避をお願いします。 新年度が始まり、入園、入学、就職など新たな門出のシーズンです。入学式などの大切なライフイベントを控える必要はありません。しかしながら、歓迎会など会食の機会が増える時期でもあり、会話時のマスク着用や1テーブル4人以下、席の移動は行わない等の感染対策を徹底した上で行ってください。
4.結び
県内では、医療関係者のご尽力により、医療現場の逼迫は回避できていますが、気を緩めれば、さらなる感染の再拡大を招きかねません。県民の皆様には、ワクチンの3回目接種と基本的な感染対策の再徹底を改めてお願いします。