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新型コロナウイルス感染症対策本部及び社会経済再活性化緊急推進本部合同会議からのお願い等
知事臨時会見 県民の皆様へのお願い(8月25日)
県民の皆様へのお願い
令和3年8月25日
大 分 県
1 感染の状況
全国的な感染の拡大が止まらないことから、本日、国は緊急事態宣言対象地域及びまん延防止等重点措置の適用地域を拡大します。本県においても、8月21日には過去最多となる215件の新規感染者を記録するなど、予断できない状況にありますが、8月17日からは踏み込んだ感染防止対策をお願いしているところです。新学期とともに人の動きが活発化する可能性もあり、県民の皆様には、感染対策の徹底にさらにご協力をお願いいたします。
2 具体的な取組
(1)外出等について
現在、不要不急の外出自粛をお願いしているところですが、携帯会社の位置情報データ分析によると、自粛要請後初めての日曜日となった22日、大分駅周辺の人出は1週間前と比較して1割増加しています。デルタ株は大変感染力が強いことから、何としても、外出自粛の徹底をお願いします。
(2)学校での対応について
若年層の感染が増加していることから、新学期を迎えるにあたり、感染拡大地域の小・中学校において始業式の延期や部活動の取りやめ、分散登校等が実施されます。また高校については、通学途中の密集を避けるため、大分市方面だけでなく、県内全域で密集が想定される区間において登校時のバス輸送を行います。ご家庭への影響は大きいと思いますが、子どもたちを守るためにも、しばらくの間、ご協力をお願いします。
(3)飲食店について
県内全域の飲食店に対し、8月20日から9月12日まで、夜9時までの営業時間の短縮を要請しています。県内各地において要請への協力と感染対策の徹底をお願いしているところであり、現時点で9割以上の飲食店にご協力いただいています。感染拡大防止の正念場、是非ともご協力願います。県としても協力金の速やかな給付に努めます。
(4)基本的な感染防止策の継続について
感染力の強いデルタ株においても、基本的な感染防止策は有効です。入念な手洗いや咳エチケット、マスクの着用、フィジカルディスタンスの確保や、「密」の回避、黙食の徹底等をお願いします。
(5)医療提供体制について
8月24日時点で病床使用率は52.6%と、ステージ4の基準にありますが、抗体カクテル療法の活用や、病床と宿泊療養施設との効果的・効率的な連携により、医療体制への負荷軽減を図っています。
また、自宅療養者や救急搬送の課題が全国で問題となっていますが、本県では、受入病床の確保と新たな宿泊療養施設の開設により、自宅療養を必要最小限にとどめています。
さらに、救急時には、患者の受入病院や疑い患者診療医療機関に速やかに搬送できる体制を整えています。妊婦の感染者に対しても、産科医療機関による受入体制を整備しており、すでに多くの受入実績があります。
3 ワクチン接種について
ワクチン接種による感染防止効果、重症化予防効果は、第5波での感染者の実績を見ても明らかです。9月1日からは県民全般を対象として、県庁舎新館14階展望ホールにおいて、平日の夜間と週末の終日に県営接種会場を開設します。県下全域の接種を急ぐ全ての年代の方の予約を受け付けています。妊娠中の方やそのご家族の優先接種も行うこととしています。不安や疑問を持っている方もいらっしゃると思いますが、ワクチン接種に関する専門相談窓口も準備しています。ぜひ正しい理解の下、ご自分や大切なご家族を守るため、積極的な接種をお願いします。
【ワクチン副反応等専門相談窓口:097-506-2850】
【予約センター:0120-118-721】
4 結び
県民の皆様にはご心配をおかけしますが、新規感染者数の減少には、接触機会の減少、感染の早期発見、ワクチン接種の促進が有効です。ワクチン接種後の感染事例もありますが、重症化しないで済むことが確認されています。またデルタ株においては、感染から発症、重症化までの期間が短いことから、早期の受診や速やかな治療が大変大事です。こういった取組により医療機関の負荷も軽減されることから、少しでも異変を感じた場合には、躊躇することなく、医療機関にご相談ください。