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新型コロナウイルス感染症対策本部及び社会経済再活性化緊急推進本部合同会議からのお願い等
令和3年7月16日開催
新型コロナウイルス感染症に関する今後の対応について
令和3年7月16日
大分県新型コロナウイルス感染症対策本部
大分県社会経済再活性化緊急推進本部
1 県内外の状況
県内の感染状況については、一日あたりの新規感染者数が、先月4日から一桁で推移するなど、感染状況の指標は引き続きステージ1を維持しています。県民の皆様のご協力に改めて感謝申し上げます。しかしながら、国内ではなお緊急事態宣言等が発令されている地域があり、都市部を中心に感染拡大の傾向も顕著になってきています。また、感染力が強いとされるデルタ株が41都道府県にまで拡がり、県内でも4件が確認されています。油断すれば感染の再拡大を招く恐れが十分にあります。こうした中、夏休みが始まり、全国的に人の動きが活発になる時期を迎えます。大分県としては、引き続き感染の再拡大を抑制し、経済の再活性化も進めるため、8月末日まで、以下の取組について、ご協力をお願いいたします。
2 感染再拡大を抑えるための具体的な取組
(1)県をまたぐ移動について
県をまたぐ移動については、地域の感染状況に留意し、臨機に行動してください。また、デルタ株への置き換わりが進んでいることを踏まえ、感染が拡大している地域(※)との不要不急の往来は、極力控えてください。
帰省が増える時期となりますが、帰省前は体調管理に十分努めるとともに、念のため出発前若しくは到着地での検査をお勧めします。また、帰省前は大人数での会食を控えるとともに、少しでも体調に変化がある場合は、無理をせず次の機会としてください。
(2)会食について
会食は、「安心はおいしいプラス」認証のステッカーを掲示するなど、感染拡大予防ガイドラインを遵守した店舗を選び、マスク会食、短時間、少人数もしくは席移動を行わない少人数ごとの配席など、感染防止の徹底をお願いします。
(3)カラオケについて
カラオケは空気中にウイルスを含む飛沫が浮遊し、感染リスクが極めて高く、これまで参加者全員が感染した事例もありました。ご家族でマスクを着用して行う場合を除き、カラオケの利用は引き続き自粛願います。
(4)基本的な感染対策の徹底について
感染力がさらに増したデルタ株の感染防止のため、入念な手洗いと手指消毒に加え、3密はもとより1密もできる限り回避してください。また、確実なマスクの着用が極めて重要です。屋内では不織布マスクを着用するとともに、マスクを着用していても、十分な距離の確保や短時間の会話にとどめる工夫をお願いします。マスク会食や「黙食」の徹底もお願いします。職場におけるテレワークの活用も、引き続きお願いします。
3 社会経済の再活性化に向けた取組
(1)飲食店等について
営業時間短縮に協力いただいた飲食店への協力金については、5月分は5,000件以上の申請をいただき、約9割の方に給付しました。6月分も既に4,000件を上回る申請を受け付けていますが、ご協力いただいた方にもれなく申請を行っていただくため、申請期間を5月分、6月分ともに7/30まで延長しました。7/9から申請受付を開始した事業継続支援金とともに、申請受付後2週間を目途とした速やかな給付に努めます。また、マスク会食等へのご協力をお願いしている「おおいた味力食うぽん券」により、感染の再拡大の抑制と、飲食店等の再活性化の両立を進めていきます。
(2)旅行について
「新しいおおいた旅割」により県内旅行を促進するとともに、感染状況が落ち着いている地域からの誘客を進め、夏休みの旅行需要を取り込みます。また、宿泊施設ではこれまでクラスターは確認されていませんが、更なる安心感の醸成と新たな観光需要を創出する補助金の申請受付を7/1から開始しました。今後も、国や他県の感染拡大防止策や各地域の感染状況を注視しつつ、感染の再拡大抑制と観光需要の回復を進めていきます。
4 ワクチン接種について
65歳以上の高齢者へのワクチン接種は、市町村によって進捗に差があるものの、全体としては順調に進んでいます。こうした中、国からのワクチン供給量が減少し接種スピードは減速を余儀なくされますが、市町村と緊密に連携しながら接種を進めていきます。なお、県に対してワクチンの調整枠が設けられましたが、希望する全ての県民に11月末までに接種を完了できるよう、各市町村の接種実績、予約状況、未接種ワクチンの量等を踏まえて配分することとしています。
また、職域接種に取り組む企業や大学等への支援を行います。加えて、県営接種会場においては、毎週末、高校や幼稚園の教諭等を対象にワクチン接種を進めており、8月末までに完了します。また、9月以降も県民全般を対象として県営接種の継続を図り、一日も早い接種完了に全力で取り組みます。ワクチンの効果が十分に現れるのは、2回目の接種から約2週間後と言われています。また、その後であっても感染する可能性は5%前後あり、6割程度を占める周囲の未接種者に感染を広げてしまう恐れもありますので、接種完了後も、引き続き、上記の対策を含めた感染対策の徹底をお願いいたします。
5 結び
以上のとおり、当面はなお感染再拡大の抑制と社会経済の再活性化に全力で取り組むとともに、ワクチン接種も着実に進めていかなければなりません。
県民の皆様には、ご家族や友人との楽しい夏休みとなるよう、引き続き、ご理解・ご協力をお願いいたします。