本文
事務所の紹介
業務内容
当事務所では、国営大野川上流土地改良事業の受益地である荻地域及び竹田市西部地域の農業農村整備事業と露地野菜の生産振興に関する業務を行っています。
企画管理班
新規事業地区の計画・法手続、工事に必要な用地の取得・補償及び登記事務、土地改良財産の管理・譲与、工事の検査に関する業務を行っています。
営農改善班
露地野菜の生産振興及び畑かん営農の啓発・推進に関する業務を行っています。
水利整備班
農業農村整備事業に関する計画の検討、工事の執行を行っています。
地域の概要
本地域は大分県の南西部、久住及び祖母・傾山系に源を発する「一級河川 大野川」の最上流域に位置し、阿蘇外輪山の東麓に広がる標高約450m~700mの台地と、河川により浸食された谷間の農地約2,220haを有する県下有数の農業地帯です。年平均気温14℃の準高冷地であることを活かした、夏秋トマトや露地野菜の栽培が盛んに行われています。
しかしながら、台地の畑地帯は降雨に頼る不安定な営農が行われていることから、恒常的な水不足に悩まされています。
しかしながら、台地の畑地帯は降雨に頼る不安定な営農が行われていることから、恒常的な水不足に悩まされています。
事業の内容
概要
効率的な営農体系の確立をめざし、大野川上流地区の総合的な土地改良事業を推進しており、用水施設、農道及びほ場等生産基盤の整備を行っています。
これまで、大野川上流開発の基幹となる大蘇ダムを含む国営大野川上流土地改良事業の関連県営事業として、ほ場整備事業(A=829ha)、畑地帯総合土地改良事業(A=565ha)、広域営農団地農道整備事業(L=48km)、かんがい排水事業(L=13km)を実施しています。
これらの事業に加え、現在、畑地帯総合整備事業、水田畑地化推進基盤整備事業、農業水利施設保全合理化事業等を実施中です。
これまで、大野川上流開発の基幹となる大蘇ダムを含む国営大野川上流土地改良事業の関連県営事業として、ほ場整備事業(A=829ha)、畑地帯総合土地改良事業(A=565ha)、広域営農団地農道整備事業(L=48km)、かんがい排水事業(L=13km)を実施しています。
これらの事業に加え、現在、畑地帯総合整備事業、水田畑地化推進基盤整備事業、農業水利施設保全合理化事業等を実施中です。
位置図
事業紹介(営農改善班)
○ 畑かん営農の啓発・推進
大蘇ダムの用水利活用に向け、ニンジン等へのかん水実証試験を実施しており、畑かん効果をとりまとめるとともに、地元農家へ周知する等、畑かん営農の啓発および推進に取り組んでいます。
大蘇ダムの用水利活用に向け、ニンジン等へのかん水実証試験を実施しており、畑かん効果をとりまとめるとともに、地元農家へ周知する等、畑かん営農の啓発および推進に取り組んでいます。
にんじんのかん水 はくさいのかん水
○露地野菜産地の生産振興
大野川上流地域は、県内有数の夏秋露地野菜産地で大規模な農業経営が営まれています。そのような中、令和3年度にJAおおいたにより整備された菅生広域野菜集出荷場を核として加工契約用キャベツと冬期の収入品目であるにんじんを推進しています。
大野川上流地域は、県内有数の夏秋露地野菜産地で大規模な農業経営が営まれています。そのような中、令和3年度にJAおおいたにより整備された菅生広域野菜集出荷場を核として加工契約用キャベツと冬期の収入品目であるにんじんを推進しています。
にんじん選果機 キャベツの収穫(鉄製コンテナの利用)
事業紹介(水利整備班)
◯ 畑地帯総合整備事業
国営大野川上流土地改良事業で整備した大蘇ダムの農業用水を有効活用するため、ダムから畑地に送水するパイプライン等のかんがい施設の整備や、農家が畑地で水利用するための給水栓の設置と散水資材の導入を支援しています。荻・菅生・三本松地域で、水利用が可能となる畑地の拡大を図ります。
あわせて、農道・ほ場整備等の整備を行い、農業生産性の向上と安定した農業収益確保を図るとともに、集落道・防火水槽等の整備を行い、快適な生活環境づくりを行い、地域の活性化を図ります。
国営大野川上流土地改良事業で整備した大蘇ダムの農業用水を有効活用するため、ダムから畑地に送水するパイプライン等のかんがい施設の整備や、農家が畑地で水利用するための給水栓の設置と散水資材の導入を支援しています。荻・菅生・三本松地域で、水利用が可能となる畑地の拡大を図ります。
あわせて、農道・ほ場整備等の整備を行い、農業生産性の向上と安定した農業収益確保を図るとともに、集落道・防火水槽等の整備を行い、快適な生活環境づくりを行い、地域の活性化を図ります。
整備が進む竹田西部3期地区 |
加圧機場 |
ほ場内農道の整備、ほ場の大区画化を行い、管理省力化を図ります。 | 農地への散水に必要な水圧を確保するための加圧機場を整備します。 |
パイプライン |
散水資材 |
農業用水を農地に送るため、ダグタイル鋳鉄管や硬質ポリ塩化ビニル管を配管していきます。 | パイプラインで送られた用水を農地で利用するための散水資材(写真は畑かんロールカー)を導入しています。 |
○水田畑地化推進基盤整備事業
水田では、区画の大区画化、ほ場内農道の整備による農業機械のアクセス改善、用排水路の整備による管理省力化を図ります。
特に用水路は管理負担軽減のため、既存開水路のパイプライン化、自動給水栓等のI C Tによる水管理の活用を可能にする施設の導入を行います。
また、一部水田では、畑地化を行い、需要のある野菜や果樹などの高収益作物に転換し、農業産出額の増加を図ります。
水田では、区画の大区画化、ほ場内農道の整備による農業機械のアクセス改善、用排水路の整備による管理省力化を図ります。
特に用水路は管理負担軽減のため、既存開水路のパイプライン化、自動給水栓等のI C Tによる水管理の活用を可能にする施設の導入を行います。
また、一部水田では、畑地化を行い、需要のある野菜や果樹などの高収益作物に転換し、農業産出額の増加を図ります。
再編整備を予定している叶野地区・高練木地区(荻町) |
ほ場整備後30年以上が経過し、施設野菜栽培が盛んな水田・畑地帯の再編整備を行ないます。 農地の大区画化と併せて道路の拡幅、老朽化の進行する水路の改修、用水のパイプライン化等を実施し、営農団地をゾーニングすることで高収益作物の導入や水田農業の低コスト化を促進します。 |
◯ 農業水利施設保全合理化事業
老朽化した農業水利施設を有する地域では、農業従事者の減少や高齢化が進み、施設を管理する負担が大きくなっています。
このため、適切な補修と長寿命化対策を施すとともに、合理化・水管理を省力化する施設を整備します。
老朽化した農業水利施設を有する地域では、農業従事者の減少や高齢化が進み、施設を管理する負担が大きくなっています。
このため、適切な補修と長寿命化対策を施すとともに、合理化・水管理を省力化する施設を整備します。
老朽化による破損、断面不足により土砂が流出した排水路 |
改修後の用水路(水路橋) |