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現地情報
夏にらの生産向上に向けた栽培技術の開発
中部振興局管内は県を代表する園芸戦略品目の一つである「にら」の最大の産地です。
「にら」については周年出荷が行われておりますが、近年の温暖化による異常な猛暑の影響により出荷が不安定となっており、夏の需要に十分対応できないことが課題となっています。
そうした状況に対応するため、中部振興局では栽培環境の改善による高温対策の取り組みを進めていおり、本年、新たな取り組みとして光反射性シート(商品名:タイベックシート)の現地実証試験を生産者や関係機関と協力し実施しました。
光反射性シートは90%以上の光反射率を持ち、熱をほとんど吸収しないという特性を持つ素材で、これをマルチとして圃場表面に張ることで、生育障害の原因となる地温上昇の抑制が期待できます。
臼杵市の現地圃場で実証試験を行い、その結果、慣行栽培と比較し最高地温で5℃程度の低下がみられ、収量性が15~20%程度向上するとともに品質面の向上も確認できました。また、同シートは紫外線も強く反射することから重要害虫アザミウマの食害被害が減少するという副次的な効果を確認できました。
今後も引き続き、同シートの耐久性や圃場での作業性等の検証を行い、猛暑にも負けない栽培技術の開発と市場ニーズに応える産地づくりに取り組んでいきます。
「にら」については周年出荷が行われておりますが、近年の温暖化による異常な猛暑の影響により出荷が不安定となっており、夏の需要に十分対応できないことが課題となっています。
そうした状況に対応するため、中部振興局では栽培環境の改善による高温対策の取り組みを進めていおり、本年、新たな取り組みとして光反射性シート(商品名:タイベックシート)の現地実証試験を生産者や関係機関と協力し実施しました。
光反射性シートは90%以上の光反射率を持ち、熱をほとんど吸収しないという特性を持つ素材で、これをマルチとして圃場表面に張ることで、生育障害の原因となる地温上昇の抑制が期待できます。
臼杵市の現地圃場で実証試験を行い、その結果、慣行栽培と比較し最高地温で5℃程度の低下がみられ、収量性が15~20%程度向上するとともに品質面の向上も確認できました。また、同シートは紫外線も強く反射することから重要害虫アザミウマの食害被害が減少するという副次的な効果を確認できました。
今後も引き続き、同シートの耐久性や圃場での作業性等の検証を行い、猛暑にも負けない栽培技術の開発と市場ニーズに応える産地づくりに取り組んでいきます。