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大分県の特産品(ゆず)
1.いつから生産され始めたの?
「昔から家庭用に植えられていたんだよ。」
ゆずは、昔から庭や畑に植えられ、家庭用に使われていましたが、大分県でたくさん作られるようになったのは、宇佐郡院内町(今の宇佐市院内町)、日田郡(今の日田市)などで、1970年頃からです。それから15年ほどの間に面積が大きくなり1988年頃にピークを迎えましたが、その後高齢化などによって、少しずつ減っていきました。しかし最近は、ゆずの香りや味、いろいろなことに使える便利さが注目され、植えつける人が増えてきています。
2.生産量や生産額などはどのくらい?
「県内では873t、2億8千万円が生産されているんだ。」
大分県の生産量は873t、生産額は2億8千万円、面積は102haです。
3.どこで生産されているの?
「大分県のゆず生産量は全国4位!」
生産量の全国ベスト5は、1位 高知県(7290.5t)、2位 徳島県(2962.5t)、3位愛媛県(1258.6t)、4位大分県(873t)、5位宮崎県(849.9t)です。九州の中では大分県が生産量が1番、面積でも2番です。
主な県内の産地は、宇佐市院内町、杵築市山香町、日田市などです。
順位 | 都道府県名 | 生産量(トン) |
---|---|---|
1 | 高知県 | 7,290.5 |
2 | 徳島県 | 2,962.5 |
3 | 愛媛県 | 1,258.6 |
4 | 大分県 | 873.0 |
5 | 宮崎県 | 849.9 |
6 | 鹿児島県 | 475.4 |
7 | 和歌山県 | 266.3 |
8 | 山梨県 | 212.5 |
9 | 熊本県 | 178.0 |
10 | 福岡県 | 168.8 |
4.どうやって生産されているの?
「ゆずはみかんやカボスなどと同じカンキツ類なんだ。苗をうえてから実がなるまでに3~5年かかるんだよ。」
ゆずはみかんやカボスなどと同じカンキツ類で、苗をうえてから実がなるまでに3~5年かかります。大きくなったゆずは5月頃に白くてかわいい花を咲かせます。
土にふくまれる水や栄養をたくさん吸収し、太陽の光をたくさんあびて、ゆずはどんどん大きくなります。
ゆずの木には、大きなトゲがたくさんあって、収穫はとても大変です。ぶあつい皮でできた、長い手袋をはめて、収穫の作業をします。
収穫期は、9月から12月ごろまで。はじめの頃はまだ青いですが、もうじゅうぶんに香りがあるので、ゆずこしょうなど、薬味用として使われます。冬になってくると、真っ黄色に熟してきます。熟すと果汁がいっぱい出てくるようになるので、11月~12月に一番多く収穫されます。
(写真)ゆずの木
5.おいしい食べ方は?
「たくさんの加工品で楽しんでね。」
ゆずは、捨てるところがないほど、いろいろなことに使うことが出来ます。果汁は焼き魚や鍋物などに使うポン酢などに。皮は、そのまま煮物や和え物などの料理に入れたり、唐辛子と一緒にすりつぶしてゆずこしょうにしたりできます。砂糖と一緒に煮れば、マーマレードにもなります。12月23日ごろの、一年で一番昼が短くなる日を冬至(とうじ)といいますが、昔からこの日には、お風呂にゆずを丸ごと入れて入る風習があります。ゆず湯には、お肌をすべすべにする効果や、体をぽかぽかあたためる効果があります。
(写真)お店には、ゆずでできた商品がたくさん並んでいます。
こんなこともあるよ
「ゆずこしょう」
ゆずこしょうは、もともとは九州の特産品で、最近全国でとても人気がでていますが、最初にゆずこしょうが作られたのは大分県といわれています。
ゆずこしょうの「こしょう」とは、お家の台所にある黒いこしょうではなく、トウガラシのことです。九州の一部の地域では、方言で、トウガラシのことを「こしょう」というので、このような名前でよばれているのです。
ゆずこしょうは、昔は主に九州だけで使われていましたが、さまざまな料理にとても良く合うことが評判になり、最近では全国のお店で売られるようになりました。
水炊きやもつ鍋、うどんや冷ややっこなど、いろんな料理にに少しいれると、ますますおいしく食べることが出来ます。ちょっと辛いですが、みなさんも試してみてくださいね。