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県民ひろば2 おおいたの日本遺産
大分県には、国や県が指定する重要な文化財が数多くあります。
今回は、おおいたの誇る文化財の中から、平成27年度に「日本遺産(Japan Heritage)」に認定されたものを紹介します。
日本遺産(Japan Heritage)とは?
文化財が持つ歴史的経緯や、地域の風土に根ざした世代を超えて受け継がれている伝承、風習などをふまえたストーリーを「日本遺産」として文化庁が認定するものです。平成27年度に創設され、現在までに全国で37件が認定されています。
文化財を活用した観光の振興だけでなく、地域が主体となって文化財を整備・活用し、発信することで地域の活性化が期待されます。
県内の認定第一号は「近世日本の教育遺産群」―学ぶ心・礼節の本源―」
県内では、日田市が茨城県水戸市・栃木県足利市・岡山県備前市と共同で申請を行い、初の「日本遺産」に認定されています。
ストーリーの概要
我が国では、近代教育制度の導入以前から、支配者層である武士のみならず、多くの庶民も読み書き・算術ができ、礼儀正しさを身に付けるなど、高い教育水準を示しました。
これは、藩校や郷学、私塾など、様々な階層を対象とした学校の普及による影響が大きく、明治維新以降のいち早い近代化の原動力となり、現代においても、学問・教育に力を入れ、礼節を重んじる日本人の国民性として受け継がれています。
ストーリーを構成する主な文化財
広瀬淡窓が創設した近世日本最大規模の私塾
咸宜園跡(秋風庵)/日田市
私塾咸宜園と共生したまち
豆田町/日田市
日本最古の学校
足利学校跡/栃木県足利市
日本最大規模の藩校
旧弘道館/茨城県水戸市
日本最古の庶民の学校
旧閑谷学校/岡山県備前市
地域の皆さんが大切に守ってきた遺産を多くの人に知ってもらい、地域の活性化につなげようと、県では、咸宜園跡などに続く日本遺産認定を目指しています。
問/文化課 ☎097-506-5498