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先年、未整備ほ場地区の基盤整備を行政に提起したところ、基盤整備を行う条件として野菜作りを要求されましたが、高齢化と若年労働者がいない中、手間のかかる野菜作りを大規模に行うことは極めて困難です。
また、麦や大豆を圃場で生産する農業者としては、「100m×100m」のほ場は、排水が悪く、米以外の作物栽培には向かないので、「100m×60m」が理想のほ場面積と思いますが、県はどのように考えますか。
本県農業を持続的に発展させるためには、需要が減少し続けている米から、市場ニーズの高い野菜や果樹などの高収益な園芸作物への転換を進めることで、農家所得の向上を図り、次代に繋がる農業を実現することが何よりも重要です。
このため、県が事業実施主体として取り組む基盤整備においては、受益水田に一定規模以上の園芸作物を導入することを事業要件として設けています。
事業計画策定の際には、地元関係者を中心に関係市町や土地改良区等と協議を重ね、受益農地のどの範囲で、どのような高収益作物を、誰が耕作するのかを慎重に検討し、合意形成を図っており、また、ほ場の面積規模についても、大区画と限定しておらず、地形条件等を考慮しながら、地元関係者等と協議を重ね、規模決定を行っているところです。
今後とも基盤整備事業の実施にあたっては、県農業の成長産業化を目指して、高収益作物の導入に不可欠な農地の区画整理や排水対策、土壌改良など栽培品目に応じたきめ細かな条件整備を行い、将来にわたり地域農業が維持されるよう関係機関と一体となり取り組んでいきます。
農林水産部 農地計画課
TEL:097-506-3705