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豊予海峡ルートの整備は、災害などで西日本の現在の道路が通行不能になった場合でも、人や物流を円滑に行うことができるためであると記憶しています。しかし、大分県では2003年財政難から技術調査や経済調査を見直すとともに、愛媛県とも要望活動などの大幅な縮小で合意しています。
当時とは社会状況も変わり、空飛ぶタクシーの時代を迎える中、その必要性に疑問を感じています。今後も推進する場合、県民にどのように説明されるのか教えていただきたいです。
国は平成10年に、東海から紀伊半島、四国、豊予海峡を経て九州に至る地域を高速道路や高速鉄道で結ぼうとする「太平洋新国土軸構想」を、全国総合開発計画「21世紀の国土のグランドデザイン」の中で示しました。そこでは、佐賀関と愛媛県佐田岬半島間の豊予海峡を海底トンネルや架橋で結ぶプロジェクトも併せて示されています。
県では、財政的・技術的観点から、豊予海峡のプロジェクトをすぐに進められるものとは考えていませんが、国土の均衡ある発展や防災面等において本県にとっても有用な事業であり、関係県等で構成する協議会等を通じ、国に対してその必要性を訴えてきました。
豊予海峡のプロジェクトの実現には、国民的合意と国の理解が欠かせないことから、費用対効果などを分析して丁寧に説明するとともに、国に対しても働きかけを継続して参ります。また、空飛ぶクルマなどの科学技術の発展などにも注視しながら進めていきます。
企画振興部 交通政策課
Tel:097-506-2155