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令和3年度の九州内における大分県の農林水産業の状況は、林業産出額は2位、水産産出額は3位と上位に位置していますが、農業産出額は6位、畜産物産出額は5位となっています。農業産出額と畜産物産出額を増加することができれば、県民所得の向上につながるのではないでしょうか。
九州各県に比べて、米の作付割合が高くなっている本県では、米需要の減少等の影響を受けて、農業産出額は九州6位となっています。このため、県では米依存の生産構造からの脱却を図るため、園芸と畜産の拡大を進めています。
園芸の拡大については、水田の畑地化による園芸品目の作付拡大を図るとともに、市場でのニーズが高い白ねぎ、ピーマン、高糖度かんしょ、ベリーツなど大分県の顔となる産出額100億円を超える園芸品目の育成を目指すこととしています。畜産では、肉用子牛を共同で育成する施設の整備を行い、飼養頭数を増やす取組等を進めています。
こうした取組は生産者、JAとともに一体となって進めており、白ねぎやピーマン等の4品目は、令和4年度の生産拡大目標を達成するなど成果も出てきています。
引き続き、園芸や畜産の生産拡大に注力し、農業の成長産業化を通じた生産者所得の向上に全力で取り組んでいきます。
農林水産部 農林水産企画部
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