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家族の介護や世話を担う18歳未満の「ヤングケアラー」について、大分県の実情はどのようなものでしょうか。また、県のヤングケアラーに関しての取組や対策、指導方法についても教えてください。
県では、令和3年度に県内の児童・生徒約8万人に対してヤングケアラーに関する実態調査を行いました。
その結果、「世話をしている家族がいる」と答えたのは4.0%、そのうち「家族の世話をしているため、やりたいけれどできていないことがある」と答えたのは1.3%という結果でした。また、「ヤングケアラーという言葉そのものを聞いたことはない」と答えた人は70.2%いました。
ヤングケアラーは、家庭内のデリケートな問題であることから表面化しづらく、また認知度も低いため、周囲の大人のみならず、子ども自身にも自覚がない場合が多く、適切な支援に結び付いていないことが課題です。
そこで、令和4年度は、当事者向けの電話やSNSの相談窓口を設置し、児童・生徒に相談先カードを配布したほか、周知啓発のための県民向けフォーラム、周囲の気づきを促すための教員等関係者向けの研修を実施しました。
令和5年度は、身近な市町村が関係機関と連携して情報を集約し、必要な支援につなげられるよう、支援体制の整備を進める予定です。
福祉保健部こども・家庭支援課
Tel:097-506-2706