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平成21年に廃止となったホーバークラフトは、空港アクセスとして高速化した陸送との競争に負けたため、利用者の低迷が主因だったと考えます。令和5年度末に就航予定の新しいホーバーも、同じ顧客を取り合うのであれば、アクセス所要時間や運賃・快適性等を総合的に評価すれば、将来的にはかつてと同じ現実になる懸念があります。
同じ失敗を繰り返さないために空港利用者を増やすことが必要だと考えますが、宇宙港には打上げ頻度的に期待できないので、首都圏や阪神圏からの誘客に力を入れる必要があるため、首都圏や、阪神圏に大分PR隊を常駐させ、街頭活動やイベント開催時等絶え間ない誘客PRをしてはいかがでしょうか。
さらに、空港やホーバー利用観光客の受け皿も必要ですので、例えば県央の自然遺産や県南の海鮮グルメのPRなども行ってはと思います。
県では、大分空港と大分市西大分地区をつなぐ海上アクセスとして、令和5年度中のホーバークラフト運航開始に向けて準備を進めています。
ご提案のとおり、ホーバークラフトを長期的に安定して運航するためには、大分空港の利用者数そのものを増加させるための取組を進めていくことが大事です。そのため、県では、昨年9月に、大分空港の目指すべき将来像を官民で共有し、一体となって戦略的に取組を推し進めるための「大分空港・宇宙港将来ビジョン」を策定しました。
ビジョンでは、三大都市圏(首都圏・関西圏・中部圏)との路線充実に向けて、例えば、宇宙港やホーバークラフトなど本県にしかない観光資源を活かした旅行商品の造成やブランディング、プロモーション活動の展開等を行い、新たな来訪需要を創出することとしています。このような取組により、コロナ禍前には最高約207万人であった乗降客数について、10年後には約260万人を目指します。
いただいたご意見も参考にしながら、引き続き積極的な誘客PRを行い、大分空港の更なる利用促進に取り組んでいきます。
企画振興部交通政策課
Tel:097-506-2157