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地震、台風、外部からの攻撃等あらゆる面から命を守るため、防災シェルターが世界でも注目されています。大分県はどこに設置しているのでしょうか。また、設置していない場合、今後、どのような計画があるのか知りたいです。
県では防災シェルターの設置及び計画はありませんが、頻発・激甚化する風水害や切迫する南海トラフ地震に備え、2つの柱を軸に防災・減災対策に取り組んでいます。
1つは「早期避難の習慣化」です。自分の住んでいる地域のリスクや避難場所までの経路、誰といつ避難するかなどを予め決めておく「マイ・タイムライン」の普及促進や、県外など遠く離れたお子さんやお孫さん等に県内市町村に発令された避難情報を知らせ、高齢の親御さん等へ声かけする仕組みづくりとして、「おおいた防災アプリ」の改修に取り組んでいます。
もう1つは、「防災の日常化」です。人には、災害に対して「自分は大丈夫」と考える「正常性バイアス」が存在します。これを払拭するため、地震や津波、風水害を疑似体験できる「おおいた防災VR」や、事前の備え等をドラマ仕立てで紹介する「防災啓発動画」をYouTubeで公開しており、総再生回数は100万回に達しようとしています。併せて、テレビCMやSNSによる広報も積極的に行っています。
また、万が一の武力攻撃事態等の発生に備え、国民保護法に基づき、堅牢な建築物や地下施設を施設管理者の同意を得たうえで緊急一時避難施設に指定しています。当該施設については「内閣官房:国民保護ポータルサイト」にて、市町村毎の施設名称や住所、種類等を一覧表にして情報提供しています。
事前の備えとして、是非ともこれらの取組や情報をご活用いただきたいと思います。
生活環境部 防災局防災対策企画課
Tel:097-506-3139