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中国・韓国産のアサリを「熊本産」と偽り、販売した事例が今年の夏にありました。
私はアサリが好きですが、上記の例もあり、どうも安心安全の信頼度を深めることができません。豊前産のアサリをしっかりと育て、食卓へ安心・安全に流通させるためにどのような取組をしているのでしょうか。また、干潟で育ったアサリが環境負けしないよう、潮干狩りのタイミングを調整してみるのもいかがでしょうか。
本県のアサリ漁獲量は、全国と同じように減少しており、近年では10トン以下の低い水準で推移しています。その要因としては海水温の上昇など環境の変化、ナルトビエイによる食害など様々なものが考えられています。
県では、豊前海でアサリを食害や波浪などから守る技術開発に取り組んでいます。さらに、3cm以下の小型アサリの漁獲禁止に加え、潮干狩りの盛んな春よりも産卵量が多い秋を禁漁期としています。
また、県漁協では、生息環境を改善するため干潟を耕したり、ナルトビエイの駆除を行うなど、資源回復の取組を続けています。
今後とも関係者と連携し、県産アサリを育てる取組を継続的に進めます。
食品表示への信頼回復に向けた流通対策については、本年2月に、熊本県で確認されたアサリ産地偽装事案を踏まえ、国は水産物の原産地表示ルールを厳格化しました。
県では、県内食品取扱施設を対象に、適正な食品表示が行われているか年4回の立入検査を実施し、食の安心・安全の確保に努めています。
この他にも、食品表示の適正化を図るため、県民からの情報の受付窓口として、消費生活・男女共同参画プラザ(アイネス)に「食品表示110番」を設置しています。寄せられた情報に食品偽装の疑いがある場合は、調査や指導を実施しています。
農林水産部 漁業管理課
農林水産部 水産振興課
Tel:097-506-3915