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毎年行われる高校入試では定員割れとなる学校があり、地方では、2次募集を行っても受験生が集まらない高校があります。特に、普通科は全県一区となっており、生徒は進学率や就職率が高い高校を選択して進学する傾向があるようです。地方に光があたるよう全県一区を廃止するとともに、定員割れが続く高校の定員を削減してはどうでしょうか。
県教育委員会では、高校の魅力化・特色化を進め、地域の中学生に選ばれる学校づくりに取り組んでいます。その中で、地元小中学校との連携強化や中学生とその保護者に向けた効果的な情報発信などにより、入学者が増えるなどの成果につながった学校もあります。こうした成果があった学校の取組を他校でも実施することで、学校の活性化を図り、各地域における入学定員の確保につなげていきたいと考えています。
全県一区制度については、生徒の学校選択の自由を保障する観点から導入したもので、生徒の願いを制度で縛らないという考え方は、今後も継続していきたいと考えています。また、入学定員については、すでに1市1校となっている地域もあり、学校規模の維持を図りつつ、学級編成の人数を1学級あたり標準の40人から30人や35人に変更するなど、柔軟に対応しているところです。
県教育委員会では、今後も充実した教育環境の整備や生徒に選ばれる魅力ある学校づくりに取り組むとともに、各地域における高校の維持・活性化に向けた工夫や有効な方策についても、継続して検討を進めます。
教育庁 高校教育課
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