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毎年、大雨による自然災害が発生しています。田んぼの減少や森林の荒廃が原因の一つに挙げられると感じています。田んぼや森林の保水力は相当量ありますので、荒廃した森林整備に注力すべきではないでしょうか。
手入れがされず荒廃した森林は、土砂流出防止や水源かん養など森林の持つさまざま機能を発揮できない恐れがあります。このため、市町村では、令和元年度から荒廃森林の把握や所有者への意向調査を集中的に行っており、所有者が管理できない森林については、市町村が間伐等を実施する取組も進めています。
また、適切に整備された森林でも、今後の荒廃を防ぐ取組が重要です。県では、市町村と連携して、間伐や森林整備のための道づくりを支援するほか、尾根や急傾斜地など木材生産に適さない箇所にある人工林の広葉樹林化も進めており、自然災害に強く保水力の高い森林の維持に取り組んでいます。
森林の整備を進めるには、人材の確保など総合的に体制を整えることも必要です。林業への新規就業者を確保・育成するため、林業就業説明会の開催や技術習得のための各種研修を実施するとともに、林業事業体の経営基盤を強化するため、林業機械の導入支援などにも取り組んでいます。
今後とも、これらの取組により、荒廃森林の整備と荒廃防止を進めていきます。
農林水産部 林務管理課
Tel:097-506-3812