地場産業の待遇改善について（令和４年９月回答）

ご提言の内容

　大分県の人口減少を食い止めるためには地場企業の待遇改善が必要だと思います。長時間労働、休日の少なさ、給与の少なさなどがあり、若年層が大分県から出て行くのは仕方ないと考えています。地場企業従業員の待遇面改善は必須かと思いますが、どのような取組をしていますか。

回答

　少子高齢化により生産年齢人口の減少が進む中、経済社会が持続的に成長するためには、全ての職場で働きやすい環境を整備して、県民誰もが意欲と能力に応じていきいきと活躍できる社会づくりを進めることが重要です。
　このため、県では、若者をはじめ、多様な人材が働きやすい職場環境づくりを推進するため、長時間労働の是正、年次有給休暇の取得促進及び子育てとの両立のための男性の育児休業の取得促進などの働き方改革に取り組む企業を支援しています。
　具体的には、働き方改革アドバイザー（社会保険労務士等）による経営者等向けのセミナーや個別説明会の実施のほか、アドバイザー派遣による現場の課題解決への支援、優れた成果が認められる企業への表彰、仕事と育児が両立できる職場環境づくり等に取り組む企業への「しごと子育てサポート企業認証制度」などを実施しており、年間総実労働時間では目標設定した平成２９年と比べ、４９．２時間の縮減、年次有給休暇の取得率は８．２％改善するなどの成果が見られます。
　また、優秀な人材確保には、賃金の持続的な引上げも必要であると考えており、国の施策と連携して、生産性を向上させる設備投資等と併せて賃上げを行う企業に対する支援制度を創設するなど、企業が賃金を上げやすい環境整備に取り組んでいます。
　さらに、労働に関する制度やハラスメント防止については、労働講座やセミナーの開催や広報誌等による周知啓発を行っています。
　今後も引き続き、働き方改革の推進等により、県内企業における働きやすい環境づくりに取り組んでいきます。

この回答に関する問い合わせ

商工観光労働部　雇用労働政策課

Tel:097-506-3327