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知事は7月10日の大分合同新聞に掲載された県政特集で、「コロナ禍という思いがけないきっかけで地方の時代がやってきた」と言っています。これからが地方の時代であるならば、今後しっかりと取組むべきことは地域を支える人材育成や地域におけるネットワークづくり、また地元を愛し、大分を基盤にする人材の育成ではないでしょうか。
県では、住み慣れた地域に住み続けたいという住民の希望を叶えるため、複数の集落で支え合うネットワーク・コミュニティの構築を各地で進めています。
人口減少や高齢化により単独の集落では実施が難しくなっている交流サロンなどの地域の賑わいの場づくりを進めるとともに、有償ボランティアサービスなどにより暮らしの支え合いを行うため、市町村や社会福祉法人、NPO法人など多様な担い手とも連携し、活動を支える人材づくりを推進しています。
また、地域を支える人材として、地域おこし協力隊があります。都市部から地方に移住して、地域振興や商工観光振興などに携わっており、現在100名を超える隊員が県内で活動しています。最大3年間の任期となっていますが、任期終了後も大分県に愛着を持って定着し、地域の様々な活動に関わることで地域を支えていただけるよう、ネットワークづくりに向けた研修や情報交換の場を設けています。
さらに、将来に向けて教育現場では、産業・職業等への意識向上を図るため、中学生が地元の職場で体験学習をしたり、地元の高校生と合同で企業を訪問し、業務内容はもとより、地元で働く人々の動機ややりがい等を取材し、その内容をDVDにまとめたりする取組を行っています。
また、ふるさとに対する愛着や郷土愛を醸成するため、各学校で地域の自然環境や伝統文化等について学習しています。地域のよさや魅力を発見し、地域が抱える課題を見いだし、持続可能な地域の在り方を考えるとともに、学んだことを自らの生活や行動に生かそうとする意識を高めています。なお、県下各地域から代表中学生が一堂に会して学習成果を発表・交流する取組を、昨年度に引き続き行う予定としています。
このような取組を通じて、地域を元気にする意欲のある人材を育成して活用していきます。
企画振興部おおいた創生推進課
Tel:097-506-2126
教育庁教育改革・企画課
Tel:097-506-5421