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昨年末から実施された「バス無料デー」を利用する機会がありました。この事業の目的は何だったのでしょうか。また、実施結果についてどのように捉えているか、教えてください。
県では利用者の減少が続いている公共交通の利用を促進するとともに、買い物等の外出機会の創出による地域経済の活性化や交通渋滞の緩和、環境負荷の軽減など多面的な効果があるかどうかを検証するため、大分県内の路線バス9社を対象とした運賃無料運行「バス無料デー」を開催しました。
その結果、3日間の乗客は約14万人となり、前月比で約1.6倍に増加しました。特に臼杵・津久見・竹田・豊後大野・日田などの地域では約2倍となるなど、バスを利用する良いきっかけづくりとなり、かつ潜在需要の高さも確認できました。
また、開催日に実施したアンケート調査では約3,800件の回答が寄せられたところであり、今後渋滞が激しい箇所の交通量変化の計測データなどと合わせて、データ分析を行い、とりまとめ次第公表する予定です。
なお、分析により明らかとなった課題については、地域の皆様がより便利に公共交通機関を利用できるよう、路線バス事業者や市町村と共有するとともに、無料でなくても繰り返し乗っていただけるような仕掛けづくりに向けて必要な検討を行っていきます。
企画振興部 地域交通・物流対策室
TEL:097-506-2163