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第4章 2 豊かな自然や生き物を守る-2

印刷ページの表示 ページ番号:0000247397 更新日:2025年3月25日更新

2.大分の動物・植物を守ろう

(1)大分の生き物

 大分県には海岸や平地、高原、川、山などさまざまな地形(ちけい)があるため、たくさんの種類の動物・植物が生きています。

 雨が少ない県北部の平野部にはため池がたくさんあり、トンボなどの淡水(たんすい)で生きる生物がたくさんいます。また、宇佐市の駅館川(やっかんがわ)の上流には、天然記念物(てんねんきねんぶつ)のオオサンショウウオが生きています。

 国東(くにさき)半島や耶馬溪(やばけい)には切り立った岩のガケがたくさんあり、このような地形に多いアカマツやイブキシモツケなどが生えています。また、秋にはイロハモミジやヤマハゼなどの葉が赤や黄に色づくので、美しい景色を見ることができます。

耶馬渓の山々
耶馬渓の山々
(中津市)


 県中部のくじゅう山系や由布岳や鶴見岳の低い所には、ミズナラやクマシデという木が生えています。それより上の高原にはススキなどの草原があり、山の頂上付近には美しい花を咲かせるミヤマキリシマが生えています。

ミヤマキリシマ
阿蘇くじゅう国立公園


 県南部の祖母(そぼ)山や傾(かたむき)山の近くでは、人の手がほとんど加えられていない自然林が残っており、たくさんの種類の木々が生えています。また、日本中でも珍しいニホンカモシカが生きています。

ニホンカモシカ
ニホンカモシカ


 県南部の日豊(にっぽう)海岸には、高級な炭の原料になるウバメガシという木がたくさん生えており、ほかにアコウやビロウなどの暑いところに生えている植物も見られます。また、蒲江湾(かまえわん)などの海中にはサンゴが群生しています。

(2)生き物を守ろう

  すべての生き物は、他の生き物を食べたり、食べられたりして、お互いに少しずつ関わりあい、少しずつ必要としながら生きています。これを生態系(せいたいけい)と言います。
 これは、地球に最初の生命が生まれてから気の遠くなるような年月をかけて作られたシステムであり、バランスが少しこわれると、多くの生き物がいなくなってしまいます。

 人間の生活を便利にすることだけを考えて、生態系をこわすようなことがあってはなりません。もし生態系がこわれれば、生態系の一員である人間にも、未来に悪い影響(えいきょう)がでてくることでしょう。
 このため、大分県では生態系を守るためにいろいろなことをしていますが、生きている数が少ない生き物については、絶滅(ぜつめつ)することのないよう、とくに力を入れており、次のようなことを行っています。

○ 絶滅が心配される生き物を調べる

 県では絶滅が心配される数の少ない生き物を調べ、令和3年に「レッドデータブックおおいた2022」として公表しました。この約10年間で11種の生き物の絶滅が確認され、絶滅のおそれのある種も1,222種から1,362種に増加しています。

区 分

内  容

絶滅 大分県ではすでにいなくなったと考えられる種類
野生絶滅 飼育(しいく)・栽培(さいばい)下、あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種
絶滅危惧ⅠA類 ごく近い将来(しょうらい)における野生での絶滅の危険性が極めて高い種
絶滅危惧ⅠB類 I A類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種
絶滅危惧2類 絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧 現時点での絶滅の危険度は小さいが、生息条件(せいそくじょうけん)の変化によっては、絶滅の危険性が高くなるかもしれない種
情報不足 評価(ひょうか)するだけの情報がまだよくわかっていない種
絶滅のおそれのある地域個体群 地域的に孤立(こりつ)して生きているため、それぞれの場所で絶滅する危険性が高い種
 

(3)工事における自然環境への思いやり

 道路や公園をつくる工事をする時は、まわりの自然環境にできるだけ悪い影響を与えないようにすることが大切です。
 このため、まわりの自然環境に悪い影響(えいきょう)を与えることが心配される場合は、工事の計画を見直したり、工事に影響のない場所へ動物や植物のすみかを移したりすることで自然環境を守るようにしています。
 このように、「工事などによる自然環境への影響をできるだけ少なくすること、工事などによって失われる動物や植物のすみかを別の場所に移したりすること」を専門用語で「ミティゲーション」といいます。
 ここでは、工事の時に実際に行ったミティゲーションの例を紹介します。

(事例1)【国道500号(別府市)の道路工事】

 工事区間内に絶滅(ぜつめつ)することが心配される植物が発見されたため、植物学の先生から意見をいただいて、その保護を行いました。


○ 絶滅が心配される植物を守るため、実際にしたこと ・ 絶滅が心配される植物が集中して生息している地域をできるだけさけるよう
  道路の位置を決めました。
 ・ 工事区域内にある絶滅が心配される植物は別の場所に植え替えました。

発見された絶滅が心配される植物
発見された絶滅が心配される植物

(事例2)【大分スポーツ公園(大分市)の建設工事】

 もともと山に生えていた木を別の場所に移して、サッカー場や野球場などの造成工事(ぞうせいこうじ)を行いました。
 造成工事が終わった後、もう一度木を持って帰ることで元々あった自然を再現しました。これを、「森の引っ越し」と呼んでいます。
森のひっこし