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植物は太陽の光をかりて、空気中の二酸化炭素と根から吸収(きゅうしゅう)した水を使って、自分で養分(ようぶん)を作り、酸素(さんそ)をはき出しています。この働(はたらき)きを光合成(こうごうせい)といいます。
植物は、この光合成により、二酸化炭素を吸収して炭素(たんそ)を体内にたくわえることから、炭素の貯蔵(ちょぞう)庫と言われています。
森林にたくさんの二酸化炭素を吸収してもらうためには、山に木を植えたり、しっかり手入れしたり、木に十分な光があたるようにしたり、木が健康(けんこう)に育つ森林をつくらないといけません。また、木材(もくざい)は、二酸化炭素を吸収してできたものなので、そのなかに炭素を閉(と)じこめています。木材をたくさん使えば、それだけ炭素の貯蔵庫を多く作ったことになります。
大分県でも、「健康な森林をつくる」「みんなで森林をつくる」「木材を使う」などの取組を行っています。
森林面積(めんせき)は約45万1千ヘクタールで、県の面積に占(し)める森林の割合(わりあい)は71%(パーセント)もあります。日本の面積に占める森林の割合は約67%なので、大分県は森林の割合では全国平均(へいきん)より多く、森林に恵(めぐ)まれた県といえます(令和4年度版大分県林業統計)。
○ 健康(けんこう)な森林をつくる
森林を育てるには、
・ 木を植える(植林)、
・ 木の成長(せいちょう)をじゃまする雑草(ざっそう)をきる(下刈(したが)り)、
・ 木が大きくなって混(こ)み合ってきたら一部の木を切って、残(のこ)った木の育ちを良くする(間伐(かんばつ))
など作業をする必要(ひつよう)があります。
○ みんなで森林をつくる
以前は、山で仕事(林業)をしていた人はたくさんいましたが、外国から木が輸入(ゆにゅう)されて、日本の木の値段(ねだん)が下がったから、林業で収入(しゅうにゅう)を得(え)ることが難(むずか)しくなったり、若い人が山から町に出ていったから、林業をする人が少なくなりました。林業をする人が少なくなると、森林が荒(あ)れ、森林の水をたくわえる働きや、二酸化炭素を吸収する働きなどが失われてしまいます。
そこで、県民の多くの人に木を植える作業などに参加(さんか)してもらうボランティア活動を通じ、森林をみんなで守って、育てていく必要があります。
○ 木材を使う
木材は、木材自体が炭素を貯蔵しているから、地球温暖化防止(ぼうし)に大きく役立ちます。家や机、イスなどの日用品(にちようひん)に、木材を多く使い、炭素の貯蔵庫をたくさん作る必要があります。
また、木材をたくさん使うことになると、木を切ったり、木を売ったりする仕事が増(ふ)えるから、林業をする人の収入も増え、森林の手入れをする人も増えることが期待できます。
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林野庁HP「森林業循環活用図」 |