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来年以降の水稲・大豆の栽培に使われる種子(原種)について、今年度の移植および播種作業が完了しました。
水稲では「なつほのか」「ヒノヒカリ」「にこまる」の3品種、大豆では「ちくしB5号」「すずおとめ」の2品種を栽培しています。
今後は、病害虫の防除や異形株の除去などを丁寧に行い、農家の皆さんに良質な種子を安定して届けられるよう努めていきます。
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水田農業グループ 企画指導担当または水田農業チーム
0978-37-1160
梅雨が早く明けたので、落葉果樹チーム全員で屋根掛けブドウのビニール剥ぎを行いました。その後、カラスなどの鳥害を防止するために防鳥ネットを張りました。
曇天日でしたが、それでも非常に暑く、こまめな水分補給で熱中症対策を十分に心掛けました。
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果樹グループ 落葉果樹チーム
0978-37-0149
原木乾シイタケ用品種育成の取り組みとして、新品種の選抜を行う判定会を開催しました。
判定会では、しいたけ種菌メーカーの研究員等に参加頂き、発生量・形状・発生時期等を審査しました。高評価の品種については、今後、生産者の協力を得て現地栽培試験を行うこととしています。
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きのこグループ 企画指導担当
0974-22-4236
トマト、ピーマンの高温対策としてアルミマルチを設置しました。アルミマルチは光反射率が高い資材で、夏場に畝の上に敷くことで地温の昇温抑制効果が期待されています。今後も様々な対策を検証していきます。
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農業研究部 果菜類チーム
0974-28-2081
果菜類チームでは毎年、イチゴ「ベリーツ(大分6号)」の原種(ウイルスフリー苗)を全農おおいたへ供給しており、専門事業者で増殖をした後に県下の産地に販売されています。原種は病害に感染しないように隔離したハウスで栽培・増殖し、重大な病害である「炭そ病」への感染の有無を検定します。6月27日から158株の親株の検定を始めました。
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農業研究部 果菜類チーム
0974-28-2081
地域に適した有望花木類の産地づくりのため、竹田市の圃場において、振興局やJA等の関係部所の職員8名を対象に土壌断面調査の研修を行いました。
今回の研修を受けた職員を中心に、植栽予定地の土壌調査を行い、品目選定と栽培技術確立を進めていきます。
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農業研究部 土壌・環境チーム
0974-28-2072
昨年に続き、夏期の高温などのハウス内環境を改善し、収量や品質向上を図るために場内のトマトハウスに外気導入装置を設置しました。
今年度は送風ファンで吸い込んだ外気を、植物群落内に配置したダクトでハウス内に導入し、群落内気温や植物体表面温度、炭酸ガス濃度などを測定し効果を確認します。
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農業研究部 果菜類チーム
0974-28-2081
5月下旬と6月中旬に、宇佐市の伊呂波川河口にある干潟で、約4万尾のクルマエビを放流しました。このクルマエビたちには、目の付け根に赤・黄・白・緑・青の5色のシリコン製の目印がついています。もし、これらの色付きクルマエビを見つけた方は、ぜひご連絡ください!1尾あたり2,000円で買い取りを行っています。
みなさまのご協力をお待ちしております!
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北部水産グループ 資源増殖チーム
0978-22-2405
数年前に姫島で右側の腹ビレ(お腹のひれ)を切り取って放流したキジハタが、今年6月に大きくなって捕獲されました。
このような放流は、大きく育った魚が漁獲されるという「直接的な効果」だけでなく、その魚が自然の中で子どもを産むことによる「間接的な効果」も期待されています。
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北部水産グループ 資源増殖チーム
0978-22-2405
環境DNA調査と呼ばれる手法があります。川や池などの水を分析することで、そこに特定の生物がいるかどうかが分かるというものです。
まだ新しい手法なので、これから精度を高めていく必要がありますが、まずは大野川でアユを対象に調査しました。
大野川漁業協同組合や分析技術を持つ県衛生環境研究センターと連携して川の水を採水し、目視観察などを行いました。
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北部水産グループ 養殖環境チーム
0978-22-2405
6月下旬に定植した冬にらが高温により葉先枯れしたため、遮光資材をハウスに吹き付けました。炭酸カルシウムと展着剤が混合された資材であり、安価かつ省力的に遮光できました。晴天の日の8時から16時の平均気温を、隣接するハウスと比較したところ、4.6度低くなりました(遮光資材あり:36.5℃、遮光資材なし:41.1℃)。気候の変化に応じて、今後も様々な対策を検証していきます。
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農業研究部 葉根菜類・茶業チーム
0974-28-2082
6月20日、作柄判定試験ほ場に苗を移植しました。毎年同じ条件(播種日・移植日・苗の本数・施肥量)で稲を育て、天候が生育に与える影響を調べます。
今年は茎数が平年より多い傾向にあります(7月4日調査)。今後も定期的に調査を予定しており、栽培管理の参考となる情報を引き続き発信していきます。
詳しい調査結果は、当グループのホームページに掲載していますので、ぜひご覧ください。
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水田農業グループ 企画指導担当または水田農業チーム
0978-37-1160
令和7年6月27日に採用1,2年目の果樹担当普及職員等を対象に、柑橘の基礎を学ぶ研修が行われました。午前中に座学、午後から重要な作業である「摘果」について実習しました。梅雨明け発表直後の暑い中でしたが、参加した職員はみんな真剣に取り組んでいました。今後も普及職員の成長を促せるよう技術研修を重ねていきます。
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果樹グループ カボス・中晩柑チーム
0972-82-2837
R7年度試験に向けて、大分県オリジナルイチゴ「ベリーツ」の採苗・挿し苗を行いました。これから3か月かけて苗を育て、9月下旬から農業研究部のハウス(豊後大野市、標高151m)に定植します。年末から年明けの収量向上対策として苗の冷却やハウスの遮熱、炭酸ガス施用の試験を行い、早ければ11月下旬から収穫が始まります。
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農業研究部 果菜類チーム
0974-28-2081
農業研究部では、高糖度かんしょ「甘太くん」の苗を増殖し、JA全農おおいたを通じて産地に供給しています。簡易増殖法は、培地の滅菌作業や無菌操作が不要で、作業効率化や時間短縮が可能なため、産地拡大に対応できる技術として実用化に期待がかかります。
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農業研究部 スマートバイオチーム
0974-28-2079
今年度採用された畜産普及指導員4名を対象に6月18日~20日の3日間、豚、鶏、酪農に関する研修を行いました。
広域普及員や畜産研究部の職員が講師となり、基礎的な知識を学んだ後に実習を行ないました。写真はおおいた冠地どりの種鶏について説明しているところです。
研修を通じて学んだことを活かして、生産者の皆さんの役に立てるよう各地で普及活動に取り組んでいきますのでよろしくお願いいたします。
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畜産研究部 企画指導担当
0974-76-1214
大分県立久住高原農業高等学校は、R8年1月に開催される第9回和牛甲子園出場に向けて取り組みを行っています。和牛甲子園は全国の高校生が和牛飼育の取組みを発表し枝肉成績を競う大会です。当研究部を含めた関係機関で飼養管理技術の支援を行っており、今回は牛の保定や削蹄を指導しました。大会で良い成績が出せるよう今後も支援を行っていきます。
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畜産研究部 企画指導担当
0974-76-1214
令和7年春に植菌した試験用のほだ木から種コマを抜き取り、シイタケ菌がほだ木に活着しているかどうかを調査しました。4月の少雨による活着不良が心配されましたが、活着状態は概ね良好でした(下写真:種駒の先が白く発菌している)。
調査データは、ほだ木材表面の伸長状況調査(8月)の結果と併せて、研修会等で活用する予定です。
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きのこグループ 企画指導担当
0974-22-4236
6月24日に日比谷コンベンションホール(東京都)で開催された全国農業関係試験研究場所長会において、病害虫対策チームの山崎専門研究員(チームリーダー)が令和7年度研究功労者表彰を受賞しました。今回、山崎Tlの研究したピーマン軟腐病対策等の6つの研究成果「野菜類のウイルス病及び細菌病の防除技術の確立」が高く評価されました。
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農業研究部 病害虫対策チーム
0974-28-2078
寒天などの原料となるテングサ類(マクサなど)は、藻場の構成種としても重要です。そのためテングサ類を増やそうとさまざまな研究に取り組んでいますが、その一環としてマクサが成熟するこの時期に人工採苗に取り組みました。母藻から胞子を採取してシャーレの中で育てます。顕微鏡サイズの胞子ですが、うまく育つよう管理をしていきます。
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北部水産グループ 養殖環境チーム
0978-22-2405
大分県職員(獣医師)の仕事に興味がある大学生を対象にインターンシップを実施し、研究部内を見学しながら業務内容について説明を行いました。
毎年、獣医師及び畜産職に関するインターンシップの受入れを行っていますので、興味のある方は大分県ホームページからお申し込みください。
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畜産研究部 企画指導担当
0974-76-1214
駅館川流域では農地整備を契機とした園芸産地づくりの計画が進められています。今回は、ぶどう園の造成に関して関係機関から14人が参加し、様々な協議を行いました。
土壌改良資材についてはバーク堆肥や牛ふん堆肥を使うこと、投入量は現地で配合量試験を行って決定することを確認しました。
なお、来年度の新規研究課題では土壌改良資材の種類や投入量が農作物の生育に与える影響などを調べる予定です。
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農業研究部 土壌・環境チーム
0974-28-2072
農業研究部では、全農大分県本部から委託を受けて高糖度かんしょ「べにはるか」のウイルスフリー苗を増殖・供給しています。この苗の利用が品質の安定につながり、「甘太くん」のブランド化を支えています。今回が1回目の出荷で、8月までに計6000本の出荷を予定しています。
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農業研究部 葉根菜類・茶業チーム
0974-28-2082
きのこGが開発した新品種9-46(仮称)の食味試験を行いました。市販の3品種と食べ比べを行い「旨味」「香り」「歯ごたえ」など、6項目について評価してもらいました。
今後は更に多くの人に評価して頂き、そのデータを集計・分析し、どのような特徴があるかを消費者に分かりやすく提供することとしています。
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きのこグループ 企画指導担当
0974-22-4236
葉根菜類・茶業チームでは、冬ニラの安定生産に欠かせない株養成の指標(期間、茎数、茎径、葉幅)を作成するために試験を行っています。一般的には、4月に3粒播種し、7月に定植しますが、3月に2、3、4粒ずつ播種した苗を農業研究部のハウス(豊後大野市、標高151m)に定植し、定植時期や播種粒数の違いが生育や収量に及ぼす影響を調査しています。
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農業研究部 葉根菜類・茶業チーム
0974-28-2082
6月6日に場内で発生した乾しいたけの選別作業を行いました。
選別は、まず選別機(写真)で大きさ別に5種類に分別し、その後は一枚づつ手作業で厚いもの(厚肉系)、薄いもの(薄葉系)、大きく開いたもの(バレ葉)の3種類に分別します。今春は平年並みの作柄ですが、気温上昇後の3月中下旬に集中的に発生したため、全体的に小ぶりで薄葉系やバレ葉が多い傾向です。今後は発生データ等を分析し研修会等に活用します。
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きのこグループ 企画指導担当
0974-22-4236
6月6日に水稲除草剤適用性試験の移植を行いました。
この試験は、水稲に使用する除草剤の効果や安全性、薬害等を確認するための試験です。
また、さまざまな時期に薬剤を散布するため、畦波シートや杭を使って田んぼの中を区切り、試験区を設置しました。
今後も水稲や雑草の生育を継続的に観察・記録し、生産者の皆さんが安心して使える除草剤の実用化に役立てていきます。
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水田農業グループ 企画指導担当または水田農業チーム
0978-37-1160
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