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県では、循環型林業の確立を進める上でコウヨウザン等の早生樹の取組みを進めています。この度、森林総合研究所林木育種センター九州育種場との共同研究として、林業研究部内及び杵築市山香町に、成長比較試験林を設定しました。
これは、コウヨウザンの優良系統選別のために初期成長等を比較することを目的とした試験地です。
●問合せ先
林業研究部 企画指導担当
0973-23-2146
7月10日に、県採用後4年目を迎える林業職員及び新任林業普及指導員、市職員等14名を対象に、試験研究機関における実践研修会を開催しました。
研修会では、林業研究部での試験研究の取組みについて講義と実習を行いました。参加者には、試験研究の先端技術について学ぶとともに、今後の現場においてこの経験を活かしていただきたいと思います。
●問合せ先
林業研究部 企画指導担当
0973-23-2146
7月4日に日本森林技術協会主催「省力・低コスト造林技術の普及に向けたシンポジウム」が大阪市で開催され、森林チームの松本主任研究員がパネリストとして出席しました。
松本主任研究員は、「省力・低コスト造林技術の普及に向けた調査委託事業」の検討委員であることから、今後も各種取組みに協力していく予定です。
●問合せ先
林業研究部 企画指導担当
0973-23-2146
春先から初夏にかけてヒジキの種苗生産を行っており、採苗したヒジキはコンクリートブロックに付着させて育苗しています。
今後は飼育室内や天然海域でヒジキの成長に適した条件を探っていきますが、今回はその一端として、地元漁業者の協力を得て、天然ヒジキの生育がみられる国東市の沿岸部にブロックを設置しました。水温等記録するセンサーも設置し、今後は生長等を追跡していきます。
●問合せ先
北部水産グループ 養殖環境チーム
0978-22-2405
7月18日、19日に県新任普及指導員と市職員、JA営農指導員を対象に、花きの専門技術研修を実施しました。今回は花き産業の現状と今後の展望、ヤマジノギクやホオズキなどの主要花きの栽培管理や生理生態、発生する病害虫の種類、防除対策等について講義や実習を交えて研修を行いました。今後も広域普及指導員と連携して各種研修を行い、現地指導員の資質向上を図ります。
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花きグループ 企画指導担当
0977-66-4706
現在、当研究部では耐病性や成長に優れたヒラメの育種に取り組んでいます。7月12日、今後の選抜育種の基礎となる系統のヒラメ種苗(全長約10cm)6,000尾を佐伯市の養殖業者へ出荷しました。今後は、現地で養殖生産を行いながら、種苗の耐病性や成長について調査します。
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水産研究部 資源増殖チーム
0972-32-2155
6月21日に養殖業者を対象とした魚類へのワクチン講習会を開催しました。座学と実技を行い、正しいワクチン接種の方法について説明しました。ワクチン接種によって、現場での魚病被害が減少することを期待しています。
なお、ワクチン接種の有無にかかわらず、養殖魚の食品としての安全性は確認されています。
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水産研究部 養殖環境チーム
0972-32-2155
7月16日に大分県水産養殖協議会との共催で「令和6年度魚類養殖講習会」を開催しました。今回、近畿大学水産研究所 白樫正准教授を招き、「海産魚類養殖の寄生虫対策」をテーマに講演を行いました。講習会には協議会会員ほか74名が参加し、活発な意見交換が行われました。当研究部では今後とも水産養殖協議会と協力し、養殖業者に有益な講習会を実施します。
●問合せ先
水産研究部 企画指導担当
0972-32-2155
7月12日(金)に別府市立山の手小学校4年の児童86名が花きグループに社会見学として来訪しました。当日は温泉熱を利用したハウスや施設の概要、大分県で作られている代表的な草花、花きグループで行っている試験の内容などを説明しました。児童からは花に関しての質問がいくつか寄せられ、大変勉強になったようでした。
●問合せ先
花きグループ 企画指導担当
0977-66-4706
農業研究部では、国の研究機関が開発したカンショ(サツマイモ)の有望品種について、本県での栽培特性を調査するために品種比較試験を行っています。5月14日に、食味や外観品質に優れる品種(関東163号)とサツマイモ基腐病抵抗性が期待される品種(関東164号)を定植し順調に生育しています。10月中旬の収穫まで生育調査を行っていきます。
●問合せ先
農業研究部 葉根菜類・茶業チーム
0974-28-2082
本県では瀬戸内・九州の関係府県と共同でトラフグの栽培漁業に取り組んでいます。
放流効果を調べるため、7月2日に漁業公社と連携して全長81.5mm、3千尾のトラフグに対し、放流魚と判別できるように右胸びれをカットし、鶴見三栗島周辺に放流しました。
県下8地区の市場で追跡調査を行っていますが、右胸びれのないトラフグを捕獲した時には、水産研究部までご連絡をお願いします。
●問合せ先
水産研究部 企画指導担当
0972-32-2155
6月21日に九重町議会外21名が視察来訪されました。林業研究部に初めてお越しの方が多く、試験研究の内容や場内施設を興味深く視察されていました。
視察において、県の林業施策や林業研究部の取組みについて説明すると、早生樹や大径材など九重町に関連した質問を矢継ぎ早にいただくなど、内容の濃い視察となりました。
●問合せ先
林業研究部 企画指導担当
0973-23-2146
転炉スラグは、製鉄所で鋼を製造する過程でできる副産物で、石灰や鉄分を多く含む資材です。土壌改良材として農業でも使われ、一度施用すると長期的に土壌改良効果を発揮すると考えられています。
農業研究部では、2019年度から竹田市の現地圃場で長期的効果の調査を行っており、今回はスイートコーンの収穫調査等を実施しました。施用から5年経過した今年度も、当初設定した土壌pH7.5をほぼ維持しています。
●問合せ先
農業研究部 土壌・環境チーム
0974-28-2072
当グループでは、水稲・麦・大豆奨励品種の優良種子を確保するため、採種生産者に供給する種子(原種)を生産しています。
今回、令和7年度から現地で全面転換予定である「ちくしB5号」の播種を7月6日に場内圃場で行いました。
今後は優良な原種生産に向け、随時異形株除去や病害虫防除を実施していきます。
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水田農業グループ 企画指導担当 または 水田農業チーム
0978-37-1160
花きグループでは県オリジナル花きであるヤマジノギクの系統選抜を実施しています。7月上旬から中旬にかけて約5,000本の苗を順次定植します。10月以降に開花していきますが、この中から開花状況や花色、切り花形質、特性などを調査し、優れた個体を次世代のヤマジノギクとして選抜していきます。
●問合せ先
花きグループ 企画指導担当
0977-66-4706
水田で水を溜めると土中の酸素が不足し、メタンガスが発生しますが、鉄を含む肥料を使用すると、鉄分が酸化剤として働くため、メタンガスの発生が抑制されると考えられています。
含鉄肥料の施用による水田からのメタン排出抑制効果を調査するため、水田農業グループ(宇佐)の水田圃場で資材の施用や水稲の定植等を6月20日に完了しました。これから収穫までの間、当圃場から発生するメタンの量を毎週調査し、その効果を明らかにしていきます。
●問合せ先
農業研究部 土壌・環境チーム
0974-28-2072
カンキツ類は花が終わると小さな果実をたくさん着けます。ところが、全ての果実が大きくなるわけでなく、着いている果実が多すぎると樹が自分で果実を落とします。これを生理落果と言い、6月から7月に起こります。主な原因は(1)果実と新芽(新葉)が競合し養分が不足するため、(2)未受精のため(温州みかんのように受精しなくても落果しないものもあります)等の影響です。
●問合せ先
果樹グループ カボス・中晩柑チーム
0972-82-2837
当グループでは、昨年度、県の大豆主力品種 「フクユタカ」 に代わる新品種として、「ちくしB5号」を選定しました。今年度は、「ちくしB5号」で早播栽培(6月播き)と排水対策技術を組み合わせることにより、慣行栽培(7月上中旬播き)の「フクユタカ」より多収となることを実証する現地試験を行っており、6月12日に宇佐市内の現地圃場で新品種を播種しました。今後は両品種の生育収量を比較していきます。
●問合せ先
水田農業グループ 企画指導担当 または 水田農業チーム
0978-37-1160
イチゴの新たな品種を作るため、優れた性質を持つ異なる品種を交配して育て、3~4月に成熟した実から種を採取しました。この種から発生した苗を実生苗といい、同じ親同士の組合せであっても、1つ1つ違う個性を持っています。
5月24日にイチゴの実生苗を得るための播種を実施しました。今後は実生苗を育てて約2,500株をほ場に定植し、この中から新品種の候補を選抜します。
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農業研究部 果菜類チーム
0974-28-2081
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