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国東市 オリーブ団地

印刷ページの表示 ページ番号:0002332602 更新日:2026年3月27日更新
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〇経営体情報
参入経営体 キュウセツAQUA株式会社
団地面積  38ha
​経営面積  オリーブ26.1ha、柑橘・ナッツ1.0ha
所在地   国東市国東町安国寺2797-3
生産品目  オリーブ、柑橘・ナッツ
https://qlivegarden.com/

〇参入スケジュール

平成27   国東市常緑果樹園跡地(北側)賃貸契約公募にて審査合格
平成28   協定締結 / オリーブ栽培(16.8ha)開始
平成30   オリーブの初収穫
令和1~5  基盤整備事業_農地耕作条件改善事業 安国寺地区
令和6     日本最大級のオリーブ園完成

〇活用した支援事業
・農地耕作条件改善事業
​・果樹先導的取組支援事業
・国東市オリーブ苗木購入促進事業

 

​​オリーブ広がる丘で、夢はさらなる地域の活性化

 雨が比較的少なく温暖な瀬戸内気候を活かして、国東市では平成20年度から、本格的なオリーブの栽培に取り組んでいます。その一翼を担う経営体が、キュウセツAQUA(株)。日本最大級のオリーブ農園〈国東クリーブガーデン〉で、生産量アップ、そして地域貢献を目指す同社の大野貴博さん(アグリ事業部 オリーブ事業推進室長)に、お話を伺いました。

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【参入のきっかけ】
地域貢献を目指して、新たなビジネスモデルを構築したかった

―― 大規模園芸団地に参入することになった理由は?

 当社は昭和40年に設立した会社で、福岡に本社があり、西日本を中心に上下水道の維持管理を行ってきました。大分県内にも事業所があります。長年歩んで来られたのは、各地の自治体から仕事を委託され、働かせていただけたから。会社創立50周年を迎え、何か地域に貢献できることはないか、新たな柱となる事業は何か、さらには定年を迎えた社員の活躍の場を増やしたいという思いが重なり、農業事業に取り組むことになりました。

―― 農業参入にあたって、どんな事業展開をイメージしましたか?

 もともと、地域密着型のビジネスを展開してきました。アグリ事業でも、念頭に置いているのは地域貢献です。安心・安全な食の生産、加工、販売を一貫して行い、六次産業化の新たなビジネスモデルを構築したい。その中で、地域コミュニティを創出する原動力になれたらと考えました。

 最初は平成24年に、佐賀県でミニトマトの大規模栽培を始めました。当時はミニトマトの大規模産地があまりなく、成長を見込んでのことです。加えて、企業型農業ならではのスケールメリットを求めて、次の土地や品目の選定を進めていきました。

―― 大分県への参入を決めたのは、どうしてですか?

 農地の情報が少ない中、大分の行政の方が熱心に対応してくださったこと、そして様々な補助事業を活用できたことが大きな決め手でした。そんな中、国東市で常緑果樹研修所の跡地を大規模に整地していることを知り、賃貸契約のプロポーザルに参加して採用いただきました。

 国産のオリーブは香川県の小豆島以外でほとんどつくられていない中、国東市が地域一体となってオリーブの栽培に取り組んでいることに魅力を感じましたし、耕作放棄地や後継者不足という地域課題の解消にも貢献できます。それに、オリーブは実やオイルだけではなく、さまざまな商品に利用することができるので、付加価値も高いと考えました。

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【経営状況】
日本最大級のオリーブ農園に成長

―― 営農開始当時の状況は?

 平成28年に、約17haからスタート。かつてみかんが栽培されていたという土地は雑木林と化していて、それを開墾するところからの始まりでした。知識や経験の少なかった栽培技術については、専門家に協力していただきました。世界中に数あるオリーブの品種の中から国東の気候に適したものを選ぶところから指導してもらい、まず3500本を定植。3年目に初収穫を迎えました。

――  社員の雇用はどのように行いましたか?

 営農当初は社員2名で、定植は業者の方と一緒に行いました。それから採用を進め、現在は社員11名に。栽培担当者の中には、国東市出身者が5名います。2025年に国東高校を卒業してすぐ入社してくれたいちばんの若手は、日本でいちばん若いオリーブ生産者かもしれませんね。人手が必要な収穫時期は、地域の方々にも手伝っていただいています。

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​―― 経営状況はいかがですか?

 順調に38haまで団地面積を拡大し、日本最大級のオリーブ農園となりました。現在は苗木まで含めると1万本以上の定植が終わり、そのうち4500本からオイル用の収穫をしています。収穫量は、当初の3倍以上です。

 苦労する点といえば、やはり天候の影響です。令和2年には大型台風に見舞われ、オリーブの木が900本以上も倒れてしまいました。また、オリーブの花が咲く時期が梅雨と重なることも課題。オリーブは花に蜜がないので、虫ではなく風に頼って受粉します。そのため雨が多いとうまく受粉できないこともあるんです。天候に関してはもう、神様に祈るしかない(笑)。前を向くしかないのですが、近年は異常気象がスタンダードになっていますので、より気候に合う品種はないかと、試験的な栽培も続けています。そういった相談にも、行政の方が応じてくださりありがたいです。

【大規模園芸団地のメリット】
酸度0.1%の品質を叶える環境が、最大のメリット

―― 大規模園芸団地に「参入して良かった」と思う点は?

 やはり農園の規模が大きいので、必要な原料を自社だけで確保し、現地で搾油、商品化までを一貫してできることが最大のメリットです。収穫の時期は早朝から摘み始め、午後から工場を稼働し、夕方にはオイルが完成するというスピード感。基本的には収穫から12時間以内に搾油し、品質をしっかりと保っていくことを目標としています。オリーブオイルの品質は「酸度」が一つの基準になっているので、できるだけ酸化していないオイルをつくりたい。可能な限り最短のスピードを目指すことで、酸度0.1%を達成しています。

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 おかげで近年は、私たちのブランド〈QLiVE〉がさまざまな国際コンテストで上位に入賞できるようになってきました。平成30年から出品を始めた〈OLIVE JAPAN〉で金賞をいただけるようになり、〈Japan Olive Oil Prize〉では、令和7年に初出品して金賞を受賞しました。いつか最優秀賞を受賞して、さらにブランド価値を高めていきたいですね。

 

―― スマート農業には取り組んでいますか?

 ITサービスを活用して木の1本1本をデータで管理し、スタッフ全員が作業の進捗確認をできるようにしています。これからますます収穫量が増えると人材不足に直面することもあるかもしれませんので、電動収穫機の導入も進めています。そうすればさらに時短が叶い、品質UPにもつなげられると思います。

【今後の展望】​​
生産量、品質ともにUP。そして観光農園の実現へ

―― 今後の目標は?

 将来的には、オリーブの木1本あたりの収穫量をさらに増やし、全体で約40トンの収穫量を達成することを目標としています。ただ、オリーブオイルになる量は、収穫した実の10%以下なんです。売上を上げていくためにも、オイル以外の原料を活用した加工食品や化粧品などの付加価値のある商品を充実させていく必要があります。そのためにさらなる商品開発力の強化を図っていきたいと考えています。

 最大の夢は、この〈国東クリーブガーデン〉を観光農園化して、たくさんのお客様をこの地域に迎え入れること。国東を訪れた人々が園内を見学したり、広場でくつろいだり、飲食や買い物をしたりできる場所を整備したいと考えています。収穫はもちろん、オリーブの木に囲まれた中でのヨガ教室など、体験も楽しんでいただけたら素敵ですね。現在、すでに農園の事務所前にショップをオープンしており、当社の商品をご購入いただけますので、いつでも気軽に立ち寄っていただきたいです。オリーブが国東の特産であるということも、この農園の名前もより多くの方々に知っていただく努力をして、国東をもっと元気にしていきたいと思います。

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―― 最後に、大規模園芸団地への参入を検討している方々に、アドバイスをいただけますか?

 造成の際、国の事業を活用したおかげで当社が負担した金額は全体の7%程度。土地の整備だけでなく機械の購入や付帯設備の建設、苗木の購入に至るまでさまざまな補助金を活用でき、初期投資をずいぶん抑えられました。そういった情報は自分たちで探してもなかなか入手できませんし、手続きも複雑です。大分県の担当の方は、そういった情報をたくさん教えてくれますし、「やりたい」と思うことを伝えるだけでその一つひとつに応えてくれます。ぜひ、積極的に相談することをおすすめします。


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